10月11日(金) 直行便でまた来よう

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クラブラウンジの朝御飯(ファイナル)

4泊5日のバカンスも、そろそろおしまい。これがバリ島最後の朝御飯。
 
「また来てね」と言わんばかりの良い天気 今日もいつものビーチ沿いの道をてくてくとクラブラウンジ目指して家族で歩く。
 
今日もとっても良い天気。
 
「さぁ焼け!こんがり日焼けして帰国しろ!」
とでも言われているみたいだ。
 
今日の「TODAY SPECIALS」はスクランブルエッグとミニラタトゥイユ。日替わりの野菜入りジュースは「rockmelon, cucumber juice」。
 
「……ミニラタトゥイユって、何がミニなんだろ?」
「小さな器に入っているわけでもないしねぇ?」
と、盛りつけてみたら野菜がかなり小さめにカットされているのだった。野菜のカットが「ミニ」という理解で良いのかな?
 
けっこうお腹も空いちゃって、今朝はがっつり食べました。 パンコーナーからは「caramelized pineapple cake」や「 tiramisu danish」を貰ってきてみた。ホットミールも一通り。
 
そして「ロックメロンとキュウリ」という瓜仲間な風のジュースも試しにともらってみた。
 
……しっかり濃厚にキュウリなんだよなぁ……なんでこう毎日のようにキュウリジュースなんだろうなぁ……と、ホテルのそのセレクションに思いを馳せながら、ぐびぐび。
 
今日の食後は生のフルーツやヨーグルトはスルーして、2種類あったフルーツコンポート。シナモンがしこたま入った洋梨のコンポートと、見た目は枇杷サイズの、マンゴーのような色と舌触りの謎フルーツのコンポートと。
 
「このフルーツ、なんですか?」と給仕の人に尋ねてみたのだけれど、バリのローカルのトロピカルフルーツで〜と教えてもらったその肝心の果物名が聞き取れず。
 
ねっとりとした口当たりで、花のような香りがするフルーツだった。今回の旅行中にウェルカムフルーツやブッフェなどによく登場していた、私にはあまり馴染みのないフルーツといえばスネークフルーツなのだけれど、そのコンポートだったのかしらん。

Grand Hyatt Bali Hotel」内「Grand Club Lounge」にて
スモークドハム、スモークドフィッシュ、ハッシュドポテト
スクランブルエッグ・ラタトゥイユ
フルーツコンポート(洋梨&謎トロピカルフルーツ)
テーブルロール、ティラミスデニッシュ、パイナップルケーキ
ロックメロンとキュウリのジュース、ミルクティー

全力で水遊び!

本来のチェックアウトのリミットはお昼12時。
 
でも数日前、ホテルのフロントにチェックアウト後の空港への送迎の申込をしがてら、レイトチェックアウトについてもお願いしてみていた。
「夕方6時過ぎの飛行機なんだけど、ホテルは4時前に出た方が良いって勧められたのね。だからレイトチェックアウトさせてもらえると嬉しいなぁ」
とダメ元で聞いてみたら「いいですよ、大丈夫」とのこと。14時まで部屋を使わせて貰えることになった。
 
咲き乱れる花のこの色がいかにも南国で なので、昼過ぎくらいまで大丈夫だねと、午前中は全力で水遊び。
 
今日もたいそう良い天気、
「でもそう何時間でもないしね」
「ちょっとは日焼けして帰りたいところだしね」
と、ろくに日焼け止めも塗らずに遊んだら、家族皆良く焦げた。
 
プールの一画には水球用のゴールとボールがあったりした。
私がデッキチェアで寝ころんでいる間に、だんなと息子は白人のおっちゃんらと一緒に水球に興じたりしていたらしい。
 
だんなと2人、へとへとになって帰ってきた風の数分後には「今度はスライダー乗ってくるー!」と飛び出していく息子は相変わらず元気なのだった。
 
こんな天気なので、今日のプールサイドはなかなかの賑わいでした 私としては、時々水に浸かりつつ、花が咲きこぼれるプールサイドのパラソルの下で寝そべってるのが何より至福だわぁ、と。
 
「まだまだ遊んでいたい!」と主張する息子のみならず、私とだんなだって勿論帰りたくはないのだけれど、名残惜しみつつ、部屋に戻ってシャワーを浴びて。
 
朝のうちに7割方終わらせておいた荷造りの仕上げをしてから「チェックアウトするからフロントまで荷物運んでくださーい」とベルデスクにお願いし、手荷物だけ持ってフロントへ向かってチェックアウトの手続きをした。
 
遅めのお昼はホテル内ではなく、向かいのショッピングモール「Bali Collection」で最後の買い物しがてらいただきましょ、ということに。

バリハイとナシゴレン

「洋食あります、インドネシア料理もあります」という飲食店が多く目につくBali Collection。
 
久しぶりだねバリハイ! 今回入った「Coco Bistro」には、今回の旅行初めて飲食店で出会えたビール「Bali Hai」ががメニューに掲載されていた。
 
バリ島で最もメジャーなビールはピルスナーの「BINTANG」(ビンタン)。バリでビールと言えば問答無用な感じでこれが出てくる。
 
で、バリの名前を冠した「Bali Hai」(バリハイ)はラガー。
 
バリ島のビールなのだからバリハイの方がメジャーではないのかと思いきや(実際、新婚旅行の時にはバリハイをけっこう飲んでいた記憶が)、現在はバリハイはバリ島では作られなくなったとかの理由で、流通量が減っているらしいのだった
 
どちらもコクとか旨味とかが微妙に足りない感じで、印象としては「薄いビール」というものなのだけれど(しかも挙げ句の果てにジョッキに氷満たしてそこにビール注いで飲むという文化もあったりするし)、「その国の酒はその国の料理と食べるのが一番美味しい」という真理通りに、インドネシア料理にはやっぱりビンタンやバリハイを合わせて食べるのが幸せだったりするのだった。
 
で、バリハイ飲みながら私がいただいたのは「Nasi Goreng Coco's」なる名前のナシゴレン。
 
上品な盛りつけただったナシゴレン。具沢山でした! 値段も若干良いめだった(とはいえ400円しないぐらいだけれど)ナシゴレンは上品な盛りつけ。
 
角皿の中央にこんもりと盛られたナシゴレン。周囲にはチキンサテと目玉焼き、ピクルス風の千切り野菜とえびせんが添えられている。
 
炭火の入った器で出てきたのは、だんなの「Sate Campur」(サテ・チャンプル)。
 
そして息子はソフトドリンクがセットになった「Lunch Package」なるものを選んでいた、ハンバーガー、スパゲッティ、ピッツァなどのメニューから1つ選んで、ソフトドリンクがついてくるというもの。ハンバーガーとスプライトのセットにしてもらっていた。
 
私のナシゴレンには鶏肉と海老、青菜などが入っていて、なかなかの具沢山ぶりだった。

Bali Collection」内「Coco Bistro」にて
夫:Sate Campur
    Beer (Bali Hai)
私:Nasi Goreng Coco's
    Beer (Bali Hai)
子:Lunch Package
Rp 57000
Rp 19000
Rp 42000
Rp 19000
Rp 60000

また来るよ、グランドハイアット 最後に定番のインドネシア料理もがっつりいただけて満足した後は、ちらっとお店を覗いてからホテルに帰還。
 
30分ばかり時間が余ったので、「チェックアウトしちゃったけど良いかな?」とクラブラウンジに寄らせてもらい、アイスティー一杯飲んでから出発することにした。
 
ああ、もう、ソフトドリンクのグラスにレモングラスの茎が刺さってる馴染みの光景ともしばらくさよなら。
日本ではレモングラスはそれほど身近な食材ではないから、最初はほんと「なんだこの植物の茎?」と不思議に思ったものだったわ、なんて。

そしてジャカルタへ

そして帰路は往路と同じく、ガルーダの国内線でジャカルタへ飛び、そこからJALで日本を目指すという長き道のり。
 
チェックインの手続き中に
「Oh...System down...」
「...really?」
などという不穏なやりとりがあったりもしたけれど(ガルーダって何かとオーバーブッキングとかそういうトラブルが多い……)、無事に搭乗券も発行してくれて国内線乗り場に移動した。
 
ングラライ空港、国内線の待合室。お土産物屋さんが並びます。 国内線搭乗口は、とても雑多な雰囲気。
 
3〜4つの搭乗口と共有の待合室の割には座席の数も少なくて、ようよう3つの空席を見つけて搭乗開始のアナウンスを待つ。
 
国内線ゆえに、アナウンスは当然インドネシア語が中心で、その後ものすごく訛の強い、インドネシア語のように聞こえる英語の案内がずららららと続いたりするのだった。うう、わかりにくい……。
 
ちゃんと時間通りに飛び立つのかしらねとハラハラしながら数十分、「18時15分に発つなら、そろそろ搭乗始めないといけないんじゃないの?」と不安になりはじめたところで、やっと
「ジー、エー、フォー、ワン、スリー……」
の私たちの乗る便名のアナウンスが流れてきた。
 
ングラライ空港に日が暮れる やっとだ!と立ち上がろうとしたら、その後
「ホニャラララ "ディレイ"、ホニャラララ」
と言葉が続く。
 
「あちゃー、遅れてるってよー」と、場内は一瞬騒然。
 
それでも幸いな事に、遅延といっても15分ほどのこと。ジャカルタでたんまり時間がある私たちにはさほど影響がない程度の遅延で、そして飛行機は無事飛びたった。
 
ガルーダ機内食。ツナのソテー……だな? 今回も、短いフライトながらガルーダ機内で軽食(というには割とちゃんとした御飯)が供された。
 
横長の長方形の器の中央にご飯が盛られ、左側に野菜のソテー、右側にツナのサンバル煮のようなもの。
 
別添のサンバルソースも当然のようについてきて、デザートには、しっかりコッテコテに甘い四角いティラミス。アップルジュースを傍らにいただいた。

ガルーダ過機内食
ツナソテー、野菜のソテー
ご飯
ティラミス
アップルジュース

ジャカルタ到着は19時を少し過ぎた頃。そこからの乗り換え時間は3時間弱というところ。
 
分かりづらい乗り換え構造も、行きにおおむね把握していたので今度はスムーズに移動できた。ガルーダのチェックインカウンターで「壊れ物」シールを貼られ、今度はJALのチェックインカウンターでも「壊れ物」シールを貼られ、私のジェンガラ入り段ボールは移動するたびに賑やかな事になっていく。落とさないでね?乱暴しないでね?とハラハラしながら見送ったけれど、どこでも丁寧に扱ってくれていて一安心。

ジャカルタ空港フードコートはリニューアル中

ジャカルタ到着後ガルーダ便の荷物のピックアップして、JALカウンターでチェックイン。
出国手続きに時間がかかっても嫌だしねと、早々に出国ゲートをくぐったところ、搭乗のアナウンスがあるまで残り1時間半というところだった。
 
国内線側にもあったのだから国際線側には更に立派なフードコートがきっとあるよね、そこで最後の食事して時間潰せば良いよね〜♪と出国手続きを済ませてみれば、無情にも「フードコート、リニューアル中」的な悲しい文章つきの白い壁が目の前に広がっていた。えええええ〜。
 
当然ながら、飲食店はそのリニューアル中フードコードに集中しているということで、今オープンしているのはスターバックス、ソフトクリームのお店、ケーキやドーナツを扱うような甘味のお店。そして幸いにも、1軒だけインドネシア料理を供するお店があった。もう選択肢は一つしかないという感じだけれど、そのインドネシア料理のお店だって席数はそう多くなく、ようよう2人席を2つつけた状態で3人腰を下ろすことができた次第。
 
でもそんな状況で、「飛行機乗る前に何か食べたいけど食べる場所が無いよ難民」が多く押し寄せてきていただろうそのお店、
「ハンバーガーはソールドアウト、ソトアヤムも、もうライスが無いからソールドアウト」
だそう。うう、最後の最後にソトアヤム食べようと思っていたのに、願い果たせず。
 
御飯もの全滅ということなら、選択肢はなし崩し的に「麺しかない」ということになり、息子はパスタ、私とだんなはローカルフード的なものを選んでみた。
 
インドネシアで最後に口にしたのは、「Bakumi Jawa」でした。 早々にテーブルに来たのは、私が頼んだ「Bakmi Jawa」。ジャワ風焼きそば……という感じの品。
 
やや平たい麺のソース焼きそば、といった風情の品で、でもそれなりに肉や野菜が入っているのは有り難かった。
 
なんだかあらゆる料理に添えられている感のあるピクルス的な角切り野菜のマリネとえびせんつき。
 
こちらはだんなの「Mie Goreng Seafood」 一方、白っぽいだんなの麺料理は、だんなの好物「Mie Goreng」。
 
しかもこれはシーフード入りの「Mie Goreng Seafood」。なるほど、確かに海老などが入っているのだった。
 
息子はというと、いつも通りな感じにスパゲティカルボナーラ。お味のほどは?と聞いてみたら、
「うーん……許容範囲、って感じかな……」
と超上から目線の感想が返ってきた。
 
いやいや、美味しいカルボナーラを常に食べたいのだったら(正確には「美味しいカルボナーラしか食べたくない」のだったら)、こういうところでは頼まないようにすればいいと思うよ……と、だんなと私は苦笑い。
 
息子はまだまだ「なんだこれ美味しくないー!まずいー!そのまずい感じが美味しいー!」とゲラゲラ笑いながら食べるような境地には至れてないということなんだな。

ジャカルタ空港内「Great Indonesia Resto & Cafe」にて
夫:Mie Goreng Seafood
    Beer (BINTANG)
私:Bakmi Jawa Goreng
    Beer (BINTANG)
子:Spaghetti Carbonara
    Sprite
Rp 40000
Rp 40000
Rp 33000
Rp 40000
Rp 45000
Rp 22000

ともあれ、そんな事をしているうちに着々と時間も潰れ、21:55発(ジャカルタは時差2時間なので、日本時間では23:55発……そりゃ眠いはずだわ)のJAL便は無事離陸した。
 
「離陸後すぐにお飲物、コンソメスープ等と軽食をご用意しております」ということだったのだけれど、家族全員そのサービスを待つことなく熟睡してしまったのだった。午前中の水遊びの疲労はかなりなものだったらしく、以後朝まで爆睡。おつかれさまでしたー。さよならインドネシア。

ただいま!

機中泊の一夜は、機内にライトがついて「おはようございます」のアナウンスが出るまでずっと寝こけていた。
 
「離陸後3時間ほど、若干揺れるかと存じます」と、飛び立つ直前にあったアナウンス通りに帰りの便はけっこう揺れ、その揺れも「寝にくいなぁもう勘弁してよー」と、恐怖とは違う別の感情で乗り切る感じで。
 
JAL機内食の朝御飯。んー……いまいちー……。 往路の機内食は美味しいなぁと思ったのだけれど、着陸1時間半前に供された朝食は、眠いところを起こされた不機嫌もあいまってかあまり美味しくは感じなかった。
 
「日本ではなくインドネシアで調理したものを載せたから」というのが理由なのかなとも思いつつ(でもガルーダの機内食はけっこう好みな感じだし……)、全部は食べずに欲しいところだけをもぐもぐ。
 
今回の旅行は全体通して果物があんまり美味しくはなくて、スイカもメロンも苺も、ホテルで出された果物はどれもあまり甘くなかった。最後の機内食のメロンやパパイヤもこれまたやっぱり今ひとつの味で、「ああ、バリの果物の味だな」と妙な感動をしてみたり。
 
そうそう感動と言えば、何より嬉しかったのはヤクルトが2本ついてきたこと。
豪華だ!と密かに感動しながら2本たて続けに飲んでしまった。
 
息子はといえば食事中もぐーぐー寝続けていていて、ようよう起きてジュースとヤクルトだけ持ってきてもらって飲んでいた次第。

JAL機内食
オニオンオムレツ グリルトマトとポテトソテー添え
フレッシュ サラダ
フルーツ(メロン・パパイヤ・パイナップル)
ソフトロール
ヤクルト(2本)
スカイタイム

JAL機は予定よりも若干早くジャカルタを発ったのだそうで、それに加わり追い風の効果もあって、成田への到着は予定よりも15分ほど早かった。スムーズに入国手続きも終わり、スーツケースと共にジェンガラ入りの段ボールも無事手元に。
 
ジェンガラ箱も無事手元に戻ってきました 段ボールには、元々印刷された「FRAGILE」マークがついていて、更にお店でも追加に「FRAGILE」シールを貼ってくれていた。
 
そこにガルーダのチェックインでシールが追加され、続くJALのチェックインでも札やら何やらが追加され、「割れ物についての保証についての用紙にサインさせられ……と、箱は移動距離を増やすごとに大変に賑やかなことに。
 
案外割れ物も預け荷物で持ち帰ることができるものなんだなぁ、と、感動してしまった。何よりもジェンガラの梱包技術の素晴らしさとその丁寧さに拍手。
 
若干早く到着してくれたおかげで、予定より1本早いJR線に乗ることができて、午前9時過ぎ、無事帰宅。
ペットシッターさんからの報告もマメに受けていたのでさほど心配はしていなかったけれど、猫たち2匹も元気な姿を見せてくれた。あー……インドネシアの猫缶見て来ようと思っていたのに、見てくるの忘れちゃった……。
 
今回の旅行の最大の戦利品。値段も重量も最大級でした。 次々荷解きして、最後に残ったのが、かのジェンガラ箱。
 
ここで手を滑らせて割ったら最悪……と、丁寧に皿を発掘してテーブルに並べてみた。
 
どれ一つ欠けることなく、ようこそ我が家へジェンガラの食器たち。
 
……でもゴメン、まだ収納する場所、作ってないのよ……どうしましょう……。
 
ともあれこれで、今回の旅行記もおしまい。
 
食べるものも見るものも買うものも、バリ島は相変わらず何もかもがいちいちツボでたまらなかった。
 
よくよく考えてみたら、私の「初海外旅行」がまさしくバリ島。新婚旅行もバリ島で、息子の初海外(当時2歳!)もバリ島。
あいにく今回は特にこれという節目じゃなかったいのだけれど、「息子が中学生になったよ(=子供料金じゃなくなっちゃったよ)記念バリ島」とか、そんな感じ?
 
この調子で、銀婚式金婚式にもいざバリ島。そして次回は直行便希望。