1月11日(金) はじめてのハワイ
- ・ なんとびっくり、当選通知
- ・ 気温25℃、常夏の島
- ・ 「Ala Moana Center」〜ショッピング天国
- ・ 「Mariposa」〜評判のお店だったけれど……?
- ・ 「The Miramar At Waikiki」〜スーパー至近の便利ホテル
- ・ 「The Royal Hawaiian / Mai Tai Bar」〜夕日を見ながら
なんとびっくり、当選通知
2012年12月の半ば。
街はクリスマス一色で、「年末年始休みは何をしようかなー、福袋、ちょっとだけ買っちゃおうかなー」とのんびり構えていた頃、見慣れないメールアドレスから一通のメールが届いた。曰く、「○○キャンペーン ハワイ旅行当選のお知らせ」。
よくある類の怪しいDMかなと思って一度はメールを削除しかけてしまったのだけれど、差出人はちゃんとした企業名だし、日本有数の旅行会社名も併記されたうえで
「添付の目録をご確認いただき、○○旅行会社様メールアドレスへお申込みをお願いできますでしょうか」
なんて書いてある。
何より、そのキャンペーンには確かに見覚えがあった。確か「ペアハワイ旅行ご招待 1組様」が特賞で、当然そんなものは当たるはずはないと、下の方の賞の「都内ホテル宿泊券が当たるといいなー」とか「調理器具セットだって。これが一番嬉しいかなー」なんて思いながら応募したのだった。特賞の当選なんて「都市伝説」みたいなものだと思っていた。あるいは「見せ餌」みたいな。キャンペーン概要に書いてはあっても、あんなもの、当たる人なんて存在しないと思っていた。
やだやだどうしよう、ペア券って、誰と行こう!?と、とりあえず目録を見ると
- ハワイ3泊5日の旅 ペア1組様ご招待
- 2013年1月4日から2013年1月20日までのご出発
- 招待に含まれるのは航空運賃・サーチャージ・指定ホテルの3泊宿泊費・空港ホテル間送迎
- メール到着後1週間以内に、希望の出発日と本人及び同行者のパスポート名生年月日を連絡してね
- 他人への権利譲渡不可
……とのこと。
突然のハワイ旅行3泊5日。私はなんとしても行くとして、一体誰が一緒に行ってくれるのか。
幸い「成人の日」の連休があるから、うまく旅程を組めれば学校や会社を1日休むだけで行けるかもしれない。関西に単身赴任中の夫と行きたいところではあるけれど、そうすると中学生の息子が千葉に1人で留守番ということになる(さすがにそれは不安)。かといって息子と2人きりでハワイ旅行というのもなんだかなーという感じ。
どうしよう!?と、締切日までにずいぶん色々考えた結果、「ハワイ、行ってみたいわねぇ……」としょっちゅう言っていた私の母を誘うことにした。そして息子はその間、関西の夫の元に行ってもらうことに。
問題は旅程で、「航空便、ホテルの予約状況により、ご出発日の変更をお願いする場合があります」と目録にあるように、「希望の日程で飛行機も宿も取れなかったらどうしよう」ということ。
「月曜出発の金曜帰国というスケジュールしか取れません」なんてことになったら、それはもう旅行なんて難しく。連休前後は当然のように人気の日程だろうし、指定の旅行会社のwebサイトで空席状況を照会したところでは、連休前後の日程はとっくに満席になっていた。
ハラハラしながら私と母のデータと共に「1月11日あるいは1月10日の出発を希望します」と旅行会社に連絡したところ、嬉しいことに「ご希望の11日出発でチケット取れました」と返事を貰うことができた。
というわけで、出発まで1ヶ月を切ったタイミングでバタバタに決まったハワイ旅行。そこそこ海外旅行は経験しているのに、実はハワイはこれが生まれて初めてだった私。
「別に、ワイキキビーチとか興味ないしー、時差がきついしー」
なんて嘯いていたけれど、いつかは行ければな〜と思っていたハワイ。
俄然張り切って、いそいそと図書館でハワイのガイドブックとか借りてきてみたりして指折り数えた年明けだった。でっかいショッピングモールがあるんだよね。美味しいパンケーキも食べたいな。
気温25℃、常夏の島
そうこうするうちに年も明け、あっという間に出発日の1月11日。同行の母は昨日のうちに上京している。
昼間は最後の荷造りをしたり「旅行中は食べないだろうし」と和食ランチをいただいたりして、成田発は夜9時発のデルタ便、DL578。夕方6時半に出発フロアのカウンターに来てねと旅行会社から言われている。
ちょっと早めの到着だったけれど、でも、旅行会社からチケットを受け取り、かさばるダウンコートを空港のコインロッカーに突っ込み(1日400円。5日借りたことになるので、帰国時にSuica精算で計2000円かかった)、予約していたWi-Fiルーターを借り、「お腹空いたね」と空港内で軽く食事したらあっという間に搭乗時間。免税店を覗く時間もほんの十数分しか残らなかった。
そう、今回、「母と2人旅だし、郊外にもちらっと行くし」と、もしもの時の連絡用も兼ねてWi-Fiルーターをレンタルしてみた。
成田空港で受取&返却が可能な会社で、できるだけ安価なところをと探して、使ってみたのはエコム社のもの。5日間のレンタルで3900円(1日780円)。
ワイキキ界隈、電波が拾えないところはまずなくて、「ちょっとあのお店の営業時間調べてみる」とか、「ちょっとマップ確認してみる」というのがとても簡単にできて、たいそう助かった。ノートPCを持参していたのでホテルの客室から有線LANでのインターネット接続も可能ではあったのだけれど、散策中も色々調べられて行動できるというのは想像以上に便利な事だった。これはちょっと、この先の旅行でも癖になりそう。
そして定刻通りに飛行機は離陸。飛行時間は7時間弱で、19時間の時差があるハワイには「今日の朝」に着くことになる。短い夜を過ごした後は到着後丸一日活動しなきゃいけないので、行きの飛行機内ではとにかくちゃんと眠らないとしんどいことになってしまう。
機内食は「酒の肴」程度にほどほどにつまむ程度にしておいて、白ワインぐいっと飲んでほろ酔い気分に自分を持って行ったら、良い感じに熟睡できた。
着陸1時間ほど前に供されたのは、ブルーベリーデニッシュとブルーベリーヨーグルト、オレンジジュースの軽食。
往路は地球の自転と逆らって進むことになるから、夜明けがなんだかあっという間だった。
「まだ暗いな」と思っていたものの数分後にぱあああと窓の外が明るくなってきて、ふわふわと浮かぶ薄い雲が綺麗なバラ色に染まり始めた。
全く揺れない快適なフライトを堪能後、時間通りにホノルル空港に到着。
おおー、初ハワイ、無事に来ることができちゃった。あろはー。
ショッピング天国〜「Ala Moana Center」
空港で旅行会社用意の送迎のタクシーに乗り込み(乗り込む前に、黒髪美人から首にランの花のレイをかけてもらうというオマケつき)、まずは大荷物持ってワイキキビーチからほど近い宿泊ホテルに。
平日の朝、空港周辺の道路はそこそこの渋滞で、移動時間は20分ちょっとというところ。タクシーの運転手さんは日本人で、
「ここがダウンタウンです、あっちにあるのが○○の像で……」
と、観光の案内をしながら車を走らせてくれた。カラッとした空気で湿度が高くなく、気温は25度をちょっと下回るかなというところ。寒くなく、暑すぎもなく、すご〜く快適。
今の時期は雨季ではあるけれど、南国特有の「ざっと降るスコールが一日数度あるかないか」くらいのものだそう。
「でもね、こないだのお正月はけっこうすごかったですよ〜こんなに雨が降ることもあるんだってくらい……けっこう降りました」
芸能人、たくさん来る時期なのにねー?と、運転手さんが笑いながらそう言う。
「こっちは芸能人○○さんのお店、あっちはヨンさまのお店。そうそう、そこはうどん屋。人気あります。毎日行列がすごいです」
なんて、飲食店情報も教えて貰っていたら、移動はあっという間の事だった。
到着したよとホテルのレセプションに告げ、荷物を預かってもらったら、まだお部屋には入れないので早速街に繰り出すことに。
まずは、あれじゃない?早々にショッピングじゃない?と、最初に目指すは巨大モール「アラモワナセンター」。
確か、ホテルの前にバス停があるはず!ピンクのトロリーはJCBカード見せればタダで乗れたはず!と、ホテル前の道路に出たら、まさにそのトロリーバスがやってくるところだった。壁のない、のどかな風体のトロリーがやってきて、それに乗り込みいざいざショッピング♪ちょいちょい道中のバス停に寄りつつ、数十分でアラモワナセンターに到着した。
店舗数300弱。デパートも4つ擁するモールは、降りたバス停の位置が少し分かりづらいところにあったこともあって、最初は「モールの中心って、どこ?ていうか、ここ、どこ?」と少し迷うことに。4方向の隅にデパートが建つ構造なので、一度理解したらすんなり歩けるようになった。デパート「Neiman Marcus」内の化粧室(殊にレストラン「Mariposa」脇の化粧室)がやたらとゴージャスで、私たちは「マリポサトイレ」と名前をつけて、何かにつけここを利用することになったりして。
何をおいてもまずはここ!と向かったのが、昔々にアメリカに住んでいた時にしょっちゅう買い物していた調理雑貨のお店「Williams-Sonoma」。アメリカンな調理雑貨をまた見たいという気持ちもさることながら、巨大な赤い缶入りのパネトーネが買えたらいいなという野望が私にはあったりした。
イタリアのクリスマスパンなので、販売は当然クリスマスシーズン前なのだけれど、年末から年明けにかけて、売れ残りを半額ほどでセールするのが常。「まだ残ってるかな?買えたりしないかな?」と淡い期待を持ちつつお店を覗く。だが残念、お店にパネトーネは1つも置かれていなかった。このパネトーネ、ドライフルーツではなくて栗を混ぜ込んである独特なもので、これがたいそう美味しいのだ。
一番のお目当ての品は残念ながら買えなかったけれど、それでもあれこれお買い物。アメリカのレシピ本に頻繁に登場する「バニラエクストラクト」(バーボンなどの洋酒にバニラビーンズを浸したもの)の小瓶と、Sonomaブランドのパンケーキミックス。そしてうっかり買ってしまった「Cheese-Making Kit」。添加物や濾し布、容器、温度計などがセットになっていて、牛乳を用意してレシピの通りに「調理」すればチーズができるというもの。ちょっとやってみようかな、と……。
Vanilla Extrct 4oz Williams-Sonoma Flappin' Jack Pancake Mix Cheese-Making Kit |
$10.95 $16.95 $29.00 |
で、「そういえばサンダル欲しかったんだった、がつがつ歩ける感じの」ということで、セール中だった靴屋さんに飛び込んで、サンダル購入。日本から履いてきた靴の方を袋に詰めてもらって、裸足でサンダル。これでかなり快適に散策できるようになった。
最近は日本のショッピングモールも巨大化の一途を辿っているから、ことさらに「すっごくでっかい!」というほどの感動はないのだけれど、それでも広大なショッピングモールはたいそう歩き甲斐がある。疲れてきたので、ちょっと早めに昼御飯にしましょうかということに。
評判のお店だったけれど……?〜「Mariposa」
カジュアルレストランも、フードコートもたっぷり擁するショッピングモールだけれど、
「せっかくだから美味しいところでゆっくりしたいね」と、向かったのは美味しいと評判を聞いた「Mariposa」。
モール内の高級デパート「Neiman Marcus」の3階にあるこのレストラン、このデパート直営とのこと。高い天井にはファンがいくつもくるくると回り、海に向かって開いたテラス席からは緑鮮やかな公園の向こうにキラキラと光る海がばっちり見える。
特に予約はしていなかったのだけれど、オープンと同時のタイミングに行ってみたらすんなり入れ、「テラス席が良いですか?それとも中を?」と問われた。
「えーっと……中が良いです、でも、窓の近くだと嬉しいな」
と、つたないながらも英語で返し、めでたくテラス際の涼しい屋内席に。
渡されたメニューはばっちり日本語で、これからずっと、飲食店に入れば8割方は日本語メニューが出てくることに驚くことになる私たち。でも、お店のスタッフが全員日本語を話せるわけじゃないから、細かいやりとりはやっぱり英語でやらないといけない。チップを払う習慣も、かつてちらっと住んだアメリカでさんざんやってきたはずなのだけれど、あの時は夫がほとんどやってくれていたから新鮮な心持ちだった。
こちら、このお店の名物の一つなのであるらしい、ふわふわパン。
「シュークリームの皮だけ」みたいなパンで、添えられたバターはほのかに苺の風味。
すんごく美味しい!と聞いていたのでかなり楽しみにしていたのだけれど……「うーん?」という印象だった。不味くはないのだけれど、割と普通な感じに「シュー生地っぽいふわふわパン」それ以上でもそれ以下でもなく……という感じ。
南国ということで、バターの状態があんまり良くないのかな。苺のバターも、感動するほどの味わいではなかった。今から思うと、移動の疲れもあって頭も舌もいまいちちゃんと動いてなかったのかな?とも思うのだけれど。
「食前酒をご用意しましょうかマダム?」
と問われて、「お勧めのカクテルとか、ありますか?」と相談しいしい決めた、カラフルな色のカクテル。
テーブル担当の兄さんは、白いパリッとしたシャツがお似合いのナイスイケメン。愛想も面倒見も良くて、「サラダはシェアしても良いかな?」とお願いしたら、満面の笑みできっちり綺麗に2等分して綺麗に盛りつけなおして持ってきてくれた。
青いカクテルが「Ocean View」で、緑色のカクテルが「Honolisious」。
これまた、色は美しいのだけれど、フレッシュジュースがベースになっているものではなくて、人工的な、いかにもな香料の匂いが漂うリキュールをふんだんに使った風なもので「……うーん?」と。
せっかくの南国、ビールも美味しいけれど、今回トロピカルカクテルを色々試してみたいなと思っていたところ、母も微妙に首をかしげている。「私のあんまり好きじゃない味だわ……」と母が言うので、母のカクテルは私が引き受けることにして、母は改めてビールを貰っていた。
1皿を半分こするオーダーにしておいて良かった……!と、心から思った、ボリュームたっぷりサラダ。
半人前でこのボリューム、サーモンはごろりと子供の握り拳くらいのサイズがある。でもこのサラダはすっごく美味しかった。母に言わせると、このサラダすら「ドレッシングが甘すぎよ」だそうで(厳しい……)。
メニューの日本語の説明によると、「アップルウッドで香り良くスモークしたキングサーモン、ミックスリーフ、マウイオニオンスライス、ゴートチーズ、ペカンナッツ、シャンパンパパイヤヴィネグレット」とのこと。ドレッシングの甘さの由来はパパイヤによるもののようで、確かにフルーティーで良い香り。
ゴートチーズ(山羊乳のチーズ!)の独特な風味もサラダに良く似合っていた。
こちらは、私の頼んだメインディッシュ、「ロブスターラビオリ」。
「ハマクア茸、ビーツの葉、スモークグアンチャーレ(豚ほほ肉の塩漬け)、貝のビスク」だそうで、たいそう手の込んだ品だった。
でも、そのかけた手間がいまいち味に反映されていないというか……微妙に、調和の取れていない味わい。
魚介でだしを取ったクリーミーなスープの上には、たっぷりとロブスターやきのこの具が盛られている。具の下に隠れたように大きなラビオリが4個。
片面が黒、片面が白というビビッドなパスタ生地で挟まれた中にはグアンチャーレのフィリングが詰まっていて、本当に、色々と手が込んでいたのだけれど……なんかこう、上滑りな味なのだった。
そして、こちらが母の料理「ピンクペッパーコーン ポークテンダーロイン」。
「ピンクペッパーをまぶして焼いたポークヒレ ケール、パンチェッタ、スイートポテトのハッシュ、かぼちゃソース」だそうで、これが実は一番「ううううううーん?」だった料理。
肉はたっぷり、厚みのあるものが5枚6枚ほど。
ソースは美味しかったけれど、肉がなにしろ感動的なまでにパッサパサ。アメリカ人はとかく鶏のむね肉などの脂身控えめな部位を好む傾向があるけれど、それにしても、ヒレ肉ならヒレ肉でもう少ししっとりとジューシーに焼き上げる技術があるのでは?と思ってしまう。私が火入れした結果がこんな感じになってしまったら、「ごめん、お母さん、今日の料理、なんだか失敗しちゃったわ」と謝るレベル。
と、どうにも文句たらたらになっちゃうのは、やっぱり疲れていたからかなぁ。
席は続々と埋まっていき、私たちが「ごめん……もうお腹いっぱいだからデザートはちょっと無理みたい」とお会計済ませて店を出る頃には、店頭に空席待ちのお客が列を作りつつある勢いだった。
人気があるのは間違いないようで、ならば、メニューのチョイスがあかんかったのか、とても残念な事に私たちの口には合わなかったのかのどちらかだったのだろうなと思う。
Applewood King Salmon Salad Pink Peppercorn Crusted Pork Tenderloin Lobster Ravioli Beer (Miller Light) Cocktail(Ocean View) Cocktail(Honolicious) |
$18.00 $21.00 $24.00 $6.00 $10.00 $10.00 |
スーパー至近の便利ホテル〜「The Miramar At Waikiki」
ランチ後もモール内を軽く散策して、でもそろそろ疲れてきた。
ホテルのチェックインは午後3時から。今からホテルに向かっても午後2時くらい。ホテル側の好意があったり運が良かったりしたら早めに入れるかもだけど、あまり期待しない方が良いかもね……と思いつつ、母はもう限界みたいで
「ダメならダメで良いわ。ホテルのロビーで座っていたい」
だそう。再びトロリーに乗ってホテルまで戻ってきた。
やっぱりまだお部屋には入れないということで、よろよろとロビーのソファ席に沈む母。じゃあ私、この隙にお買い物したいと思っていた化粧品屋さんに行ってくるね〜と、徒歩圏内にあるのをあらかじめチェックしていた「いい問屋」さんに行ってきた。お目当ては格安のネイル用品♪
公式サイトにはDFSの近くにあると案内があったのだけれど、トロリーに乗っている時に「あれ?ここ、その店じゃない?」と思う店の前を通った。調べてみると、やはり1年ほど前に移転していたそうで、トロリーで通ってきた道を逆走するように道を辿って、その店へ。カラカウア通り沿い、DFSからもほど近い。
お気に入りのOPIのポリッシュあれこれと、独特なラメものなどがあるChina Glazeのも数本。
そして何より、超お気に入りの速乾性トップコートの「Seche Vite」。
店員さん(日本語ぺらぺら……というか日本人)の勧めで、このトップコート、うっかり大容量のものを買うに至ってしまった。どれだけネイルを塗りまくる予定なんだろう、私(日本で小瓶3つ買うより安いくらいで8本分入ってるそうで……ついつい)。
最近はスモーキーかつマット系のポリッシュがお気に入りなので、そんな色合いのものが色々買えて大満足だった。
ちなみにこのお店、「店頭価格」から支払いの際に更に1〜3割ほど割引してくれるのだけれど、カード払いにするとその割引率が悪くなる。なので、ここの支払いは現金で。ハワイ滞在中は、10ドルを越えるような買い物は、スーパーでの買い物であってもほぼ全てをカード払いにしていたので、これが現金での一番高額なお買い物。あとは現金、ファーマーズマーケットで使ったくらいだったなぁ。
OPIネイル OPIネイル China Glazeネイル Seche Vite Seche 薄め液 |
5×$5.95 $8.10 2×$7.20 $38.70 $9.00 |
そうこうするうちに、良い感じにチェックイン時間が訪れた。
今回、旅行会社が用意してくれたホテルは「The Miramar At Waikiki」。旅行会社のエコノミーなプランによく利用されるホテルのようで、修学旅行生などの団体客も入るらしい。幸い、滞在中は賑やかなお客がいることもなく、少し噂に聞いていた屋外の騒音なども全く気にならなかった。
このホテル、かなり便利な立地。
トロリーの停留所が通りのすぐ反対側にあるし、目の前には「Food Pantry」というスーパーもある。ホテル裏口は「The International Market Place」にくっついていて、その中をゆるゆる歩いていけばメインストリートのカラカウア通りにもすぐ出られる。
お風呂の排水溝の蓋が少し壊れていたり(ちゃんと嵌まりはするけど、なかなか外れない……)、掃除が今ひとつ行き届いていなかったりということがちょこちょことあったけれど、でもさして不具合なく快適な滞在を楽しめた。
ツインベッドルームは、こんな可愛い花柄のカバーのかかったベッドが2つ。
応接セットはなく、壁際にライティングデスクと椅子が1つ、あとは大きめ冷蔵庫(中身は空)と電子レンジ、コーヒーメーカー、壁に固定した液晶テレビなどがついていた。
母にホテルの説明をする時に
「うーん、安めの観光ホテルって感じ……?ワシントンほどには狭くなくて……でもプリンスよりもうちょっと安っぽい感じだと思うんだけど」
と言っていたのだけれど、あながち外れていなかったんじゃないかなと思う。
バスルームも、こんな感じのユニットバス。
三角形のシンクがちょっと面白い配置で、そこそこ広々した空間だった。バスタブは少々浅め&狭め。
トイレの上の棚にはティッシュとコップ、ドライヤーが収納されていて、この棚が滞在中は地味に便利だったりした。
アメニティは少なめで、歯ブラシなし、カミソリなし、コンディショナーなし。
でも何しろ、「無料招待のエコノミーな旅行」だから、ホテルの部屋のカテゴリーも一番下のものだろうなと覚悟していた。
オーシャンビューなんかじゃなくても、下層の、「外の通りの喧噪が聞こえてくる」ような部屋でも全然いいや、と。
でもでも、案内されたのは、「Partial Ocean View Room」のお部屋。最上階にほど近い、たいそう眺めの良い部屋だった。ベランダに椅子が2客置かれ、右手には青い海がばっちり見える。
そして正面がダイヤモンドヘッド。
あいにくそちらの方向はビルがたくさん建っていて、ダイヤモンドヘッド全景を眺められるというわけにはいかなかったけれど、毎朝毎夜、この窓からの眺めで「うん、ハワイに居るんだなぁ」と実感することができたのだった。
「さて、お部屋に入れたし、水とか必要でしょ?スーパー行ってくるね〜」
と、私はスーパーでお買い物。
わお!パンケーキミックスが色々ある!パンケーキ用のココナッツシロップなんかもある!日本じゃ見かけないあのメーカーのスパイスもある〜♪と、思わず色々お買い上げ。スーパー楽しいね。海外旅行でも国内旅行でも、スーパーを覗くのはいつもとても楽しい。
夕日を見ながら〜「The Royal Hawaiian / Mai Tai Bar」
「さて、それじゃあ、夕日眺めに海際のホテルのバーでも行ってみる?」
まだちゃんとワイキキビーチ見ていないもんね、素敵なバーが色々あるみたいだよ?そこで軽く一杯飲んで、適当にホテルかショッピングモールのレストランで夕御飯というのはどうかな……と、リゾートウェアに着替えて、外に出た。
目指すはウェスティンホテル方面。ワイキキ2大高級ホテル(?)ロイヤルハワイアンとハレクラニは旅行中にいずれ行く予定(既にレストラン予約済)なので、今日は別のところにしましょうね〜……と歩いたのだけれど、何故か到着してしまったのはロイヤルハワイアン。
「……あ、ごめん、このピンクのホテル、ロイヤルハワイアンだったわ」
きびすを返そうとすると、母が「待って待って、ちょっと待って」と。
せっかくだからちょっと見て行きたいわ、と言うので、ちらっとこのホテルに寄ることに。結局、ここのホテルのバーに行くことになった。
この思い切ったピンクの色合い、さすが南国。
今はスターウッドプリファレンス加盟ホテル(ウェスティンとかシェラトンとかの系列)になっているけれど、元々はハワイローカルのホテル。
商船会社が所有していたホテルで、客船の旅客宿泊施設として建てられたのが始まりだったのだそう。
「だからね、日本で言えば帝国ホテル的な?」
と母に説明したら、高級ホテル好きの母は大喜び。日没までまだ時間があるしね、と、ロビーフロアを少し散策した。どこかコロニアル調でもあり、シンガポールのラッフルズホテルを思い出させる廊下があったりして。
バリ島やプーケットなどとはまた違う、微妙にバタ臭いリゾートホテルの感じが、たまらなく良い感じだった。
そしてあっちがバーみたいだね、と、海際のオープンバーを訪れると、ちょうどお客が数組去ったところで、芝生に面した隅の席に座ることができた。海もとても良く見える。
折しも「そろそろ日暮れ」というタイミング。訪れたのは本当に絶好のタイミングだったようで、その後はすぐに満席に。すぐ近くのステージではギターを持った2人組が歌を歌い始め、なんとも素敵な雰囲気になってきた。
お店の名前が「Mai Tai Bar」なので、じゃあマイタイをと、いただいたお酒は「scratch mai tai」。
傘にパイナップルにチェリーにライム。これぞ南国カクテル!というしつらえのカクテルに思わずにんまり。
日本語メニューによると、「ロイヤルハワイアン伝統的、オリジナルマイタイ。絞りたてパイナップル、オレンジジュース、オレンジキュラソー、バカルディラム、アーモンドリキュールとウェラーズ・ダークラム」だそうだ。
元々がオレンジジュースやパイナップルジュースを用いる、ラム酒ベースの甘めのお酒だけれど、更にフルーティーに南国らしい味わいな感じ。たいそう美味しいマイタイだった。
母にはこれをどう?と勧めてみたのは「lava」。こちらは「新鮮ストロベリーとバナナ、ココナッツクリームと絞りたてパイナップルジュース、マウントゲイ・ラム酒の甘いカクテル」だそうで、新鮮な果汁たっぷりの、これもまた素敵なカクテルだった。
お昼にイマイチなものを口にしてしまって「私にはカクテルは合わないのかも」と顔を曇らせていた母も、このカクテルには御満悦。
「何かおつまみっぽいのも頼まない?」
「んー……でも、どれもボリュームありそうだよ。夕飯に差し支えちゃうかも」
「じゃあもう、ここで軽く食べて終わりにしてもいいじゃない?」
「それもそうね」
と、「おつまみ盛り合わせ」的な品を1ついただいて、今日の夕飯は終わりにすることに。
4種の料理が3ピースずつ盛り合わされてきたのは、「mai tai platter」。
「カリカリハワイのアヒ鮪の刺身、マイタイココナッツシュリンプ、タイ風チキンのソテー、骨付きベビーバック・リブ」
だそうで、中華っぽかったり、エキゾチックだったり。異国の味ではあるだけれど、どこか馴染みもある、食べやすいものばかりのおつまみセットだった。
鮪には表面に「どう見ても日本の"あられ"です」というのがまぶされて軽く炙ってある。ソースはほんのり柑橘風味。
スタンダードな、ピーナッツベースのタレを添えていただく鶏肉のサテと、ココナッツの衣をつけて揚げた、海老フライ風のココナッツシュリンプ。あとは甘辛く仕上げた、ソースにコナコーヒーを使っているのだというベビーバックリブ。
見た目以上に食べ応えがあって、食べているうちに「うん、夕飯はこんな感じで終わりでいいや」という腹心地になった。
目の前の芝生のエリアでは、ハネムーナーらしいペアルックのカップルが写真を撮っていたり、海にはまだヨットがたくさん浮かんでいたり。
たいそう素敵な時間を過ごし、「デザートも食べたいところだけど、でももう暗くなっちゃうね」と、ホテルに戻って食べられないかなぁとお店の人に相談してみた。
「ホテルの部屋でデザート食べたいの。メニューから選んだものを"to go"できる?」
と聞いてみたところ、テーブル担当の恰幅の兄ちゃんは
「いいよ!できるよ!だが、アイスはダメだ、アイスは溶けちゃうからね」
おどけるように「メルトォ〜」などという兄ちゃんに苦笑いしながら「うん、アイスは頼まない……ケーキが欲しいの」と、2品注文。
ほどなく、でっかいパッケージ(中華弁当のテイクアウト容器みたいな、いかにもなドギーバッグ)が2つもやってきて、「一体どんなケーキなの!?」と驚愕しつつも、お会計を終えた。
忙しいせいも多分にあったのだろうけれど、接客のお兄ちゃんはあんまり目が行き届かない感じだったから当初は「チップは少なめでいいや」なんて思っていたところ、最後にイレギュラーなお願いしちゃったからチップ多めで20%+αくらいのキリの良い数字にしておいた。ああ、チップってめんどくさい。
maitai platter royal play on key lime pie trh signature pink haupia cake cocktail(lava) cocktail(scratch mai tai) |
$39.00 $10.00 $10.00 $12.00 $12.00 |
夜のカラカウア通りには、大道芸人がそこここに。
体中金色に塗って銅像のように動かない人たち(おひねりを入れると、ロボットのように動いたり一緒に写真撮ってくれたりする)がいて、そういったのを初めて見る母は大喜び。道中のお店をひやかしながらホテルの部屋に戻ってきた。
「お湯って、どうやって沸かせばいいと思う?コーヒーメーカー使ったらコーヒー臭いお湯になりそうよねぇ……」
「電子レンジでも、お湯沸かせるでしょ?」
と、部屋の機器を駆使しながら、日本から持参したティーバッグを使って紅茶を淹れて、入浴してからお部屋でのんびりデザートタイム。
さっきスーパーで牛乳も買ってきていたらミルクティーが出来たのに、スーパーには「最低1リットル、最高1ガロン」の牛乳しか置いてなかったのだった。
これは「ロイヤルキーライムパイ」。
かなりしっかりめの酸味があるパッションフルーツとライムの味わいのパイ(……というか、下はタルト生地っぽかったけど)。
ナッツたっぷりの板状のパリパリおせんべ状のものも添えられて、小さめとはいえ3つ入ったケーキはなかなかに食べ応えがあった。
おおお〜♪とっても美味しい〜♪と、パッションフルーツ好きの私はテンションが上がる。
こちらはココナッツたっぷりの「ピンク・ハウピア・ケーキ」。
正式名称は「trh signature pink haupia cake」だそうで、シグネチャーアイテムのこのケーキ、ばっちりと全面がホテルカラーのピンク色をしている。
「クリームパイ」的なものを期待していたのだけれど、どちらかというと「ココナッツ風味のショートケーキ」みたいな感じ。
クリームもほのかにココナッツ風味があるように思うけれど、表面にたっぷりまぶされたココナッツフレークの存在感の方が強かった。私、ココナッツクリームは好きだけれど、フレークのパサパサした感じがあまり好物ではないので、それもあってライムパイの方が好みだったかな、と。
でも、フルーツもしっかり添えられていた綺麗なケーキ、疲れた就寝前に美味しいのをいただけて何よりだった。
さすがにこのあたりで体力も限界で、「明日はちょっと早起きだしね」と早々にベッドに沈没。初めてのハワイ1日目、おつかれさまでしたー。