8月29日(水) ホテル朝食、香港焼味

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ホテル朝食、幸せの生ジュース〜「the kitchen table」

今日が台湾旅行、最終日。
 
せっかく良いホテルに泊まってるのだし1日くらいは朝食ブッフェを堪能するのも良いのではということで、今朝はホテルレストラン「the kitchen table」に行ってみた。
 
ポップなデコレーションの店内、パンの品揃えも素晴らしい♪ チェックイン時に、「今朝食の申し込みをしたら、本来880ドルのところ600ドルになりますよー」と言われたので、それならとチェックイン時に今日の朝食を予約していた次第。
 
和洋中ひと通りなんでもあって、手切りのハム、オムレツステーション、更にはヌードルステーションまでもがあったり。
 
余裕があればもう1杯飲みたかったし、自分で食材選びもしてみたかったジュースコーナー。 面白い趣向だったのは、好みの野菜と果物を選べばその場でフレッシュジュースを作ってくれるコーナー。
 
飾られてた食材は主に野菜で、あとはりんごくらいだったので「これをジュースにして」と自分で選ぶのは諦めたのだけど(フルーツコーナーのカット済のを指さしたりすれば良かったのかしら)、頼んで作ってもらった「Fruity Blast」はすごく美味しかった。
 
南国ミックスジュースという感じで、記されたりんご、パイナップル、メロンの他にもぽいぽい他のフルーツを入れていたような。
 
和洋中それぞれ魅力的だと悩んでしまう朝食ブッフェ…… おかず類もなかなか豊富で、
 
「お粥もあるし点心もあるから今朝は洋食じゃない風にしようかな」
 
なんて言ってたのに、パンコーナーにうっかりトリュフバターがあったもので急遽バゲットと共に食べちゃったりと、割とやりたい放題に食べてきた。
 
上の写真は、シーザーサラダ、黒胡椒牛肉(ビーフハム)、胡椒鯖魚、燻製猪耳朶(ミミガーだね)、XO豆干丁、凉拌杏鮑磨iエリンギサラダ)、四寶烤麩あたり。
 
いかにもな中華料理的なのも色々ありました。 ほぼ全ての料理に中国語と英語の札がついていたから、あまり困らずにいただけた。
 
おかわりーと立ち上がった次は牛丼(の具)、翡翠餃子、炒季節時蔬(季節野菜の炒め)、大根餅、葱餅(っぽいもの)あたり。
 
麺は、数種類の中から好みの麺を選んで野菜や肉団子などの具材を選んで作ってもらうスタイル。
 
「担仔麺」があったからだんなが頼んでいたけれど、スープは共通なものだから、「……なんか違うね?」という感じだった。これはちょっとだけがっかり。
折角の台湾なのだし、"なんちゃって"ではなくもうちょっと本格的な担仔麺を食べたかったなぁ。
 
痩肉皮蛋粥とプレーンなお粥もありました。でもちょっとしょっぱい。 中華風のお粥は、痩肉皮蛋粥と、あとはプレーンなお粥も。
 
油条、刻み葱、香菜に肉髭等々、トッピングはしっかり揃っていたけれど、ちょっと塩気が強かった。
 
写真の奥側に映っているのは「阿里山烏龍茶葉蛋」。コンビニや屋台でもお馴染みの、茶色く染まったゆで卵。これは美味しかったな。
 
アイスクリームコーナーがあるのが嬉しかった。種類が10もあるのも素敵。 そうして、アイスクリームコーナーも。
 
種類は10もあり、他にもパウンドケーキ類、フルーツも5種類ほどはあって、ヨーグルトも充実。
食後のお楽しみの選択肢はかなり豊富だった。
 
私は「熱帯水果(tropical island fruit)」とあったシャーベットと、「水蜜桃(peaches)」のシャーベットをスイカやパイナップルと共に。
 
マンゴーやパイナップル、パッションフルーツあたりの甘さを感じる、色鮮やかなオレンジ色のシャーベットがすこぶる美味だった。

市政府 「W Taipei」内「the kitchen table」にて
朝食ブッフェ
880元→600元

最後のお買い物〜「好丘」「東門鴨荘」

ホテルからは「午後4時のレイトチェックアウトが可能ですよ」と言って貰えていたのだけど、午後4時の飛行機なので本来のチェックアウト時間の正午にホテルを出る予定。
 
荷作りを早々に終え、午前中は最後のお買い物にと、YouBikeに乗って向かったのは、101近くのお洒落雑貨屋の「好,丘 」と、大安にある(本店は店名通り東門にある)「東門鴨荘」。
 
「好,丘」は公園内、レトロお洒落な一角にありました。 101近くの公園内、元は軍人村だった建物を活かしたところに作られた、カフェレストランと雑貨のお店が「好,丘」。
 
お洒落なパッケージの調味料やジャム、ポストカードやお茶などなど。
 
扱う食材は昨日寄った「神農市場」にちょっと似てる。
 
昨日買おうかどうか迷って止めた竜眼の蜂蜜をまた見つけてしまったのと、「ここのコーナー3点買ったら10%OFF」なんてキャンペーンをしていた事もあり、「あらこれ美味しそう」というものをちょこちょこ買ってみた。
 
「好,丘」でお買い物。四角い缶入りキャンディーはパケ買いでした。 蜂蜜に鴨葱油。
 
蜜漬けの「柚皮糖」は、パッケージの説明を見るに無農薬の"文旦柚"を使っているそう。
 
完全にパケ買いだった缶入りのソフトキャンディーは、オレンジ色のが「百香果実森巴」(パッションフルーツと、パイナップルも入ってるらしい)、紫色のが「南洋芒果椰香」(マンゴーとココナッツ)ですって。美味しいと良いな。

台北101/世貿 「好,丘」にてお買い物
LE PONT 黄金鵝油香葱
蜜堂 竜眼蜂蜜
POCO MAS 南洋芒果椰香
POCO MAS 百香果実森巴
花東菜市集 花蓮蜜漬 柚皮糖
345元
490元
200元
200元
130元

更に自転車をこいで向かった大安「東門鴨荘」は、香港風の焼味屋さん。
 
広東式お弁当の老舗なんですって。
 
「東門鴨荘」は焼味満載、魅力的な店内でした。 店内にささやかな飲食スペースはあったようだったけれど、基本的には持ち帰り、大口の出前注文にも対応……という感じのお店。
 
ランチタイムにはまだ遠いのに、店内は戦場のような慌ただしさだった。
 
メニューは豊富で、焼味を1品もしくは盛り合わせにした丼ものとか、おかず単品とか。
 
日本語も併記されたメニューを眺め、「什錦拼盤」を買ってみることにした。空港のラウンジでのお昼御飯にするつもり。
 
「什錦拼盤」はこんな感じ。ああ、なんて幸せな肉セット。 玫瑰油雞と脆皮燒鴨、蜜汁叉燒、脆皮燒肉、廣式臘腸、廣式肝腸の盛り合わせ。
 
腸詰の下に骨つきの鴨や鶏も潜んでいて、期待以上にゴージャスな盛り合わせだった。
 
これで2000円しないのだから、お手頃価格だなあと思う。
 
「本日のスープ」の掲示に「冬瓜薏仁煲豬骨湯」なんてあって、あら美味しそうと思ったのだった。
餅米入りの冬瓜と排骨のスープってことだよね。

大安「東門鴨荘」にてお買い物
什錦拼盤
480元

キャセイの幸せ空港ラウンジ

最後の買い物の後はホテルでシャワーを浴びつつ最後の荷作り。
ホテル建物に隣接するバスターミナルから、桃園空港に移動した。
 
所要時間は90分と聞いていたけど、めでたく60分ちょっとで到着し、オンラインチェックイン済のカウンターに荷物を預けに向かったところ、「お客様にはビジネスシートをご用意しました」としれっと言われ、ハニワ顔の私。
 
これ、インボラ(=involuntary upgrade)と言うのだそうで、だんな曰く、「キャセイはインボラ率高いって聞くよね」なんだって。
 
JALよりもエコノミーのダブルブッキング率が高く、エコノミーの席が足りない分はマイレージの上級会員や、非格安航空券所持者などからビジネスに振り分けてくれるのだそうだ。チェックインを専用カウンターでとっとと済ませられたり荷物が早く受け取れたり、何より出発ぎりぎりまで空港ラウンジが使えたり、恩恵はちょいちょい受けていたけれど、グレードアップして貰えたのは今回が初めて。
 
中には席だけ良くて御飯等はエコノミーの「なんちゃってビジネス」の振替もあるそうだけど、今回は御飯も込みのビジネス席だった。
旅行代理店を通さずにキャセイから直接買って往復3万円というお安いチケットだったのに、幸せでした。
 
「えー、じゃあ、機内食がごっさ豪華になるやつですか……?焼味あるのに……?」
なんて言いながら、それでもお腹空いたし昼御飯はちゃんと食べたいしと、キャセイラウンジ名物のヌードルバーで色々もぐもぐしてきた。
 
All Day Menu
台灣牛肉麵・鮮蝦雲呑湯麵・新竹貢丸湯米粉・冷肉起司帕尼尼三明治・養生香芋地瓜甜湯(熱)
 
Bao and Dumplings
猪肉小煎包・豚肉蒸焼賣・菩提蒸素餃・潮州蒸粉粿・鮮蔬素湯麵
 
なんてメニューが用意されていて、カウンターで注文すると番号つきのアラーム札が渡され、鳴ったら取りに行くシステム。麺は小盛りで、お好きなだけ食べ放題。羽田のラウンジには担々麺とかもあるらしい。
 
ラウンジでこれだけ色々食べられるのはしあわせー。しかもおいしい! 焼売や餃子は1個ずつ可愛い蒸籠に入っていて、できたて蒸したての料理はどれも美味しかった。
 
雲呑麺は、ちゃんと香港のあのちょっと固い細い麺だし。
 
朝食にだんなが食べていたホテルブッフェの麺より、こちらの方がスープも良い味だった。
 
私がいただいたのは、鮮蝦雲呑湯麵、猪肉小煎包、豚肉蒸焼賣、潮州蒸粉粿あたり。
あと、生ビール。
 
そして、先に買ってきた焼味はどれもしっかり本場香港の味だった。
昨夜食べた腸詰も美味しかったけれど、この店のもすごーく美味しい。鴨のレバーが入っているらしい黒っぽい腸詰が殊に絶品だった。
 
焼き鶏には葱だれつけて、鴨には鴨の焼き汁(多分)を添えて、どれも美味しくいただいた。これ、丼を食べても絶対美味しいと思う。
 
温かい料理をいただけるのはヌードルバーだけなので(トレイで料理を受け取ってから別のエリアで食べる人も居た)、食事を終えたら他のお客さんのためにも早々にラウンジ内の別のエリアに移動した。
 
本格カクテルもいただけるラウンジだったのでした。キャセイ、すごい。 座り心地の良いソファが様々並ぶ奥まったバーエリアでは、バーカウンターがあって好みのカクテルを作って貰うことができた。
 
こんなサービスは成田のJALラウンジでも無いことで、「キャセイすごい」とはしゃぐ私。
 
白ワイン、赤ワインは2種類ずつ、スパークリングワインや洋酒の類、コーヒー紅茶もアメリカーノ、キャラメルマキアーノ、カプチーノと選択肢豊富。
 
で、せっかくだからとピーニャコラーダを作ってもらった。その場でミキサーにかけて作ってくれる、フルーティーなラム酒のお酒。
カウンターにはクッキーやミックスナッツくらいのおつまみがあったから、それをつまみつつ搭乗までの1時間ほどを堪能したのだった。

棚ぼたビジネス

棚ぼたビジネス堪能中 そうして、"棚ぼたビジネスシート"をおおいに楽しんだ私。
 
「もう私、台湾旅行はずっとキャセイでいい……松山空港がいいとか我が侭言わない……桃園のキャセイでいい……」
 
たった3時間のフライト、フラットシートをフラットにする時間なんてほとんど無かったけど、フルフラットになるカプセル型のビジネスシートは、これなら十数時間かかる欧米フライトだって余裕でくつろげそうな感じだった。
 
モニターの画面、でっかい。
座るなりガラスのグラスにシャンパンもやってくる。離陸までの間、しょっちゅうお代わりを注ぎに来てくれる。
 
真ん中の衝立を挟んだ席にはだんなが居て、「おゆきさんがずっとはしゃいでる」と笑っていた。
 
だんなは出張でエミレーツ航空のインボラも体験したことがあるそうで、そんな凄いのに乗ってしまったら、今更このレベルでは興奮しないでしょうけど。私はするんです。
 
機内食は白い布だらけ。エコノミーとはおおちがい……。 機内食は、折りたたみ式のテーブル(そんなに大きくはないのね)に白い布のテーブルクロスを敷いて。
 
前菜は「Marinated prawn with baby corns and mixed salad」と「Soba noodles and shimeji mushroom」。
 
様々選べる食前酒は、キャセイオリジナルの"Signature Drinks"から「Pacific Sunrise」をお願いしてみた。
 
A refreshing combination of champagne and Drambuie with the zest of orange and lemon.
 
ですって。
 
細く切ったオレンジとレモンの皮がグラスに沈む、お洒落なシャンパンカクテルは、度数高めのリキュール"ドランブイ"が入ってるからなかなか強め。甘さもあって美味しかった。
 
キャセイの機内食はエコノミーでも充分美味しいけど、さすがのビジネス……! メインのおかずは、
 
Beef cheek with curry sauce, shimeji mushroom, carrot, eggplant and japanese rice
 
Grilled halibut, zucchini, capsicum, new potatoes, citrus and basil tomato sauce
 
Stir fried chicken, mushroom, XO sauce, broccoli, carrot and steamed rice
 
の3択。私はチキンにしてみた。
 
籠に盛られたパンが来たからうっかりガーリックトースト(あったかかった)まで貰ってしまったうえで、ライス添えのXO醤ソースチキンという献立にしたものだから、最後はやたらお腹一杯に。
 
飲みたかった食後の「Hong Kong style milk tea」は諦めたけど、それでも食後のワゴンサービスのフルーツ盛り(パイナップルとスイカと2種のメロン)はしっかり食べたし、ハーゲンダッツアイス(チョコレートとストロベリーとクッキー&クリームの3択だった)も当然のように平らげた。
 
そんな充実のディナータイムの後は、横になれる時間はせいぜい20分ばかり。うん、ほんと、これなら余裕で熟睡できそう。ビジネスクラスシートって素晴らしい。
 
さほど揺れもせず快適なフライトはほんとにあっという間で、20:35ほぼ定刻で成田空港に到着した。
 
天気にはいまいち恵まれなかったりもしたけれど、快適なホテルと快適なレンタサイクルで充実だった3泊4日。
肉粥食べられなかったとか、今大魯肉飯で他のメニューも試してみたいとか、宿題は色々。
 
今回楽しかった諸々を忘れてしまわないうちに、また台湾に行かなくちゃ。