食欲魔人日記 01年12月 第4週
12/24 (月)
ローストチキンが焼けました♪
稲毛 高円寺ナイルカレーにて
 海老カレー(辛口)

クリスマスイブである。今日の夜は、気合い入れて色々作る予定なのである。鶏も買った。野菜も買った。ワインも揃えた。あとは前菜用のスモークサーモンと帆立を買ってくるだけだ。

で、起き抜けにスーパーに買い物行きがてら昼飯兼用の朝飯(というか朝飯兼用の昼飯というべきか)を摂りに行くことに。
徒歩数分の距離に、目下我ら夫婦いや家族が愛してやまないカレー屋さん「高円寺ナイルカレー」がある。開店直後に飛び込んで、ハンバーグカレーやらカレースパゲッティやらを注文。基本的にカレーだけの店だけど、スパゲッティにカレーをかけたものだとかオムライスだとかもちょこちょこと置いてある。
「息子〜、君はカレーのごはんがいいの?カレーのおそばがいいの?」
「んとねー、カレー!」
「いや、だからカレーはカレーなんだけどごはんかおそばか……」
「おそばー!」
……カレースパゲッティーが好物らしい息子であった。

ほとんど辛さはないカレーだ。全く辛さがないわけじゃないけど、水が恋しくなるほどは辛くないというか。で、無料で辛口にもしてくれる。私は初挑戦の「海老カレー」を辛口でお願いしてみた。
ぶつ切りにした海老が玉ねぎと共にごろんごろんと混ざるカレーだ。いつも黒いが今日もやはり黒いカレー。一口目は「あれ?辛口と言ったのに辛くない……」と、そのいつも通りにマイルドな食感に疑問を感じたけれど、二口三口と進めると、じんわぁ〜と辛さが口に広がってくる。5口ほどを一気に平らげると、口の中がカーッと熱くなってきた。確かに辛い。辛いけど、これも悪くない。チキンカレーあたりを辛くしたらとても美味しそうだ。

さー、午後はずっと料理の仕込みだ。がんばろう。

ガーリック味グリッシーニ
枝つき干し葡萄
白カビチーズ:SAINT ANDRE with クラコット
帆立貝のタルタル スモークサーモン巻き
いろいろ野菜のサラダ 自家製サウザンアイランドドレッシング
オニオングラタンスープ
ローストチキン ガーリックピラフ詰め
シャンパン : MOET&CHANDON BRUT ROSE

ホルトハウス房子さんのチーズケーキ
紅茶

今年のクリスマスのメインディッシュは、数年ぶりにローストチキンを作ってみることにした。どうせだったら美味しい肉を焼きたいところだ。
「どこかに旨い鶏肉はないか〜」
と『どっちの料理ショー特選素材取り寄せカタログ2002』(日本テレビ/2001年10月)なぞ開いてみて、このお店を見つけた。1羽1800円なら、デパートで丸鶏買ってくるより安いくらいかもしれない。数週間前に「23日に届けてねん」と注文しておいたのが、昨日無事に届いた。

中にも外にもたっぷり塩胡椒をまぶし、お腹の空洞にはマッシュルームやにんじん、玉ねぎと一緒に炒めたガーリックピラフをたっぷり詰め込む。天板に皮つきじゃがいもをいくつか一緒に転がして、いざいざオーブンへ。1時間半ほどかけてこんがりじっくり焼いていく。底に溜まる脂を何度かスプーンでかけて焼いていくうちに北京ダックのようにパリパリになってきた。すごく良い感じ。これは美味しそうな鶏肉だ。

サラダは添えたいけどレタスのサラダなんてのもちょっと面白みがないよなぁ、と思っていたところ、同じことを考える人はけっこういるらしく、デパートやスーパーではミックスハーブや野菜のパックがたくさん出ている。ルッコラなどのイタリア野菜が詰まったパックと、エンダイブやチコリ、紫キャベツなどがちょっとずつ入ったパックを買ってきて、10種類以上の葉野菜が入るサラダもできた。ドレッシングはせっかくだから、と自家製サウザンアイランドドレッシング。マヨネーズに少量のケチャップ、刻み野菜やピクルス、粉状のハーブ類を適当に混ぜればできあがり。調子に乗って作ったら、200ccくらいのドレッシングができてしまった。絶対に使い切れない量になってしまい、これは年明けまでこのドレッシングを使い続けなければいけなさそうな状態に。

帆立貝はオリーブやケッパー、ピクルスや玉ねぎと一緒に細かく叩いてスモークサーモンでくるりと巻いた前菜に。ついでにチーズだのグリッシーニだの干し葡萄だの出して並べたら、それなりに見栄えのする前菜になった。
で、何より大変だったのがオニオングラタンスープ。3個分の玉ねぎを弱火でじっくりじっくり炒めまくる。15分ほどしてやっと水分が飛び、30分ほどしてやっとペースト状のようなぐじゅぐじゅとした怪しい物体になり、40分ほどしてやっと色づき始め、ついでに鍋肌も焦げ始め、本当は玉ねぎそのものが飴色になるまでふんばらなければいけないのに、このへんで体力が尽きた。「まぁ、いいか」と水を入れてしまったら、綺麗なベージュ色のスープに。根性が足りないスープになってしまった。気にしない。
食べる間際にニンニクをすりつけたフランスパンを浮かべ、上にチーズもぶっかけてからオーブンに入れる。

というわけで、チキンも無事焼けた。ペティナイフでざくざくバラして、ロゼのシャンパンで乾杯。
皮目もパリッと焼けた肉は適度に弾力があり肉汁もたっぷりでとても美味しかった。中には鶏のエキスが染みこみまくったガーリックピラフがたっぷりと。酒だー、魚だー、肉だー、野菜だー、とテーブルがけっこうわやくちゃになりながらも楽しい夕食だった。息子は枝付き干し葡萄に専属状態。「パリパリ、たべるよー」とチーズ乗せのクラコットをもしゃもしゃ食べ、「おにくも、たべるよー」とローストチキンをはぐはぐと食べ、シャンメリーをグラス3杯飲んですっかり御機嫌だった。

息子へのプレゼントはプラレール、成田エクスプレスつき。私からだんなへは、パズル柄の怪しいネクタイと、現在多分太平洋上の未だ自宅に届かないブツがいくつか。私がもらったのはCOMME CA DU MODEの銀の指輪とLUNA BIANCAというイタリアブランドのチョーカー2種類だった。うふふー、クリスマス万歳。

これが1切れ500円…… で、クリスマスケーキである。1ホール4000円もする(普通のサイズが12000円であることを考えると、まぁいいかな、とか……)ホルトハウス房子さんのチーズケーキである。8等分して1切れ500円と思うとそれほどじゃないかもしれないけれど、とにかく購入に勇気は必要だった。こういうタイミングでもないと買う気になれない。

純白のチーズケーキは、クリスマスに食すにしてはやけにシンプルすぎる外見ではあったけれど、味の方はたまらなく豪奢だった。
サクサクポロポロだけれどしっとり感もある台は、ほんのりシナモン味で甘さが強い。チーズクリーム生地は何ともいえないねっとり感があり、口の中が全面的にチーズチーズしてしまう濃厚な(濃厚すぎるくらいの)風味。程良い酸味に適度な甘みが心地よくて、表面にはうっすらと酸味がやや強めのサワークリーム層が敷かれているようだった。確かに、美味しい。料理記者歴40年岸朝子さんが「日本一高くて日本一おいしいチーズケーキ」と言っただけのことはある、かもしれない。

確かに、すんごく美味しくて、舞い上がっちゃいたくなるようなゴージャスな味だった。1切れ500円と思えば(←しつこい)、それほど高い買い物でもないのかもしれない。これが12000円のになったら、どーなっちゃうのだろう(どうやら直径はほとんど変わらず、厚さが2倍になるみたいだった)、きっともっともっと美味しいに違いない。

……でも、「ちょっとスキが無さすぎるんじゃないかな」とも思ったのも事実。「おとっときだ!」と年に1回食べるには良いだろうけど、いつも食べたいチーズケーキの味じゃないような気が、私にはした。赤坂「しろたえ」のレアチーズケーキも同じく濃厚な類だけど、あれは1週に1度食べてもいいかも、というような。こっちは1年に1回でいいやー、というような。良くわからない感想ではありますが。

12/25 (火)
イクラ乗せ卵どんぶり (夕御飯)
フレンチトースト カリカリベーコン添え
カップスープ(コーンポタージュ)
アイスカフェオレ

オニオングラタンスープのために、滅多に買わないフランスパンを1本買ってきてあるのであった。購入は土曜日で、良い感じにカサカサになりつつある。乾いてきたフランスパンは、フレンチトーストにするのが美味しいと思う。カビちゃったら手遅れだけど。

卵をボウルに溶き、牛乳と砂糖を適当に放り込む。コンロの1つでは薄切りベーコンをカリカリに炒め、その面倒を見ながらバターで卵液浸しのパンを両面良い感じに焼いていく。焼き上がったらバターを乗せてできあがり。カリカリベーコンを添えると、その塩気とフレンチトーストの甘さがなんとなく似合って美味しいのだ。

ハチミツもメープルシロップも悪くないけど、フレンチトーストには市販の(明治とか森永とかあのへんのメーカーの)ホットケーキシロップをぶっかける。そこはかとなく安っぽい甘さが私は好きだ。"ニセメープルシロップ"みたいな香りは妙にフレンチトーストと良く似合う。

ローストチキンとチーズのサンドイッチ
オニオングラタンスープ
牛乳

昨夜の鶏の丸焼きは、当然食べきることはできなかった(と言っても残ったのは小さな皿に一杯くらいしかなかったけれど)。骨から身をできるだけこそいで、残しておいた肉を使ってサンドイッチ。フランスパンをトーストしてバターを塗り、レタスとルッコラを乗せて白カビチーズとチキンを乗せる。全部昨夜の残りものだ。上から自家製サウザンアイランドドレッシングを少量垂らしてサンドすればできあがり。残りもののオニオンスープもチーズを散らして温めてグラタン風にする。

ちょっと脂がまわってコテッとした味にはなってしまったけれど、翌日のチキンは翌日のチキンの美味しさがある。山ほど残っていればチキンサラダとかチキンスープとか、色々遊ぼうと思っていたのにサンドイッチ2個分で綺麗になくなってしまったのだった。通販で買った鶏肉だけど、今度はこのお店のガラと骨付き肉も買ってみよう。きっと美味しい水炊きが作れるはずだ。

スモークサーモン、帆立の刺身
正調卵どんぶり イクラ乗せ
しめじの吸い物
アイスウーロン茶

ホルトハウス房子さんのチーズケーキ
アイス抹茶ミルク

だんなは本日職場の忘年会だということだ。クリスマスだというのに、無粋な職場であることだ。ちょっとつまらない。

今日は午後に
「ほほほほほ、色々持ってきたわよー」
とお義母さんがほうれん草だの小松菜だのスウィーティーだのトマトだの味噌だのを持ってきてくれた。
「ほほほほほ、これは孫の好物〜♪」
とイクラまで。一瞬余裕ができた冷蔵庫内は再びみっしり食物で溢れた。これでしばらく野菜は買わなくても良い感じ。

イクラはめざとく息子に発見され、
「ごはんーごはんー、いくらごはんー」
と夕飯は"イクラ御飯"を所望された。私はというと、卵どんぶりが食べたくて仕方がないのである。
「んー、お互いに譲歩して、"卵どんぶりにイクラを乗せる"というのはどうだろう?」
と息子に提案してみたところ
「ごはんー、いくらごはんー、たまごとぉ、いくらごはんー」
と、分かったような分からないような返事が返ってきた。承諾されたとみなすことにする。

小林カツ代さんの本に載っていた"正調卵どんぶり"は本当に美味しい。今日もこれでいくことにする。
御一人様、卵2個。どんぶり鍋にだし大さじ2・醤油大さじ2・酒と味醂と砂糖各大さじ2/3を煮立たせる。強めの中火にかけた鍋に溶いた卵を流し、そのまま30秒放置。ざっとかき混ぜた後は蓋をして20秒。これで確かに丁度良い半熟状態になる。即座に御飯にするりと乗せて、蓋をして少々蒸らすと良いらしい……けど、いつもそのまま食べてしまう。三つ葉を散らしたいところだけど三つ葉がないので香菜で代用(←全然違う)し、息子との譲歩案であるイクラもトッピングして、すぐさま食卓へ。

おかずは、昨夜の前菜の残りの帆立の刺身を醤油でいただき、スモークサーモンはそのままつまむ。少し残っていただし汁でしめじの吸い物。
品数が多いとは決して言えない夕御飯に、息子はそれでもいたく御機嫌だった。
「いくらー、いくらー、じぶんで、やるよ」
と自らどんぶりに山盛りのイクラを放り込んでいる。そんなに入れたらしょっぱかろう……と思いつつ、満足そうなので見守るだけにしておく。ま、クリスマスだし。

12/26 (水)
味噌田楽 (夕御飯)
冷凍海老ピラフ
ほうじ茶

うっかりと、昨日の夜は朝飯になるようなものを準備してなかったので、朝起きて途方にくれる。
「うどん、かなぁ〜」
「いや、でも確か1玉くらいしか残っていない……」
「……冷凍ピラフ、かなぁ〜」
「それそれ、それでOK!」
と、手抜きな朝御飯。冷凍海老ピラフを炒めるだけ。

今日は無印良品で買ったこたつがやってくる。部屋を掃除して、いざいざ準備。

フランスパン
牛乳

うどんですかい

午前11時、待望のこたつがやってきた。巨大な段ボール箱と格闘してこたつを取り出し、脚を取り付け、こたつ布団にカバーを装着。広くはない居間がこたつでぎゅうぎゅうになってしまったけれど、すきま風ピープーの我が家にはこれ以上ない救世主となることだろう。

私の実家は、母が「ソファーの生活ってあこがれていたのよー」という理由でこたつがなかった。5歳頃に住んでいた家にはあったようななかったような、遠い記憶しかない。母の影響もあって「野暮ったーい」と思って結婚後も買おうとしなかったこたつだったけど、一度布団にくるまったら抜け出せなくなってしまった。し、シアワセだ。

こたつと格闘していて、気が付いたら昼をとっくに回っていて、とりあえず空腹を癒すためにオーブンであっためたパンにバター塗って囓ることに。コップになみなみ入れた牛乳を一気飲みして、いまひとつ胃袋は物足りない感じ。

「せっかくだから(←?)こたつに入って何か食べたいなぁ……」
と食料棚を探索してカップラーメン"うどんですかい"を発掘。こたつでカップラーメンなんて、とてもらしくて良い感じだ。こたつでラーメン啜って、ワイドショーなんか見ちゃったりなんかして、なんだか気分は正月明けのだらだら状態……。

豚肉と牛肉の肉じゃが
味噌田楽(大根・こんにゃく・豆腐・卵)
グリーンサラダ
羽釜御飯
モルツ、アイスウーロン茶

ホルトハウス房子さんのチーズケーキ
カフェオレ

数日前から、だんなが大鍋で三浦大根を昆布だしで煮込んでいた。夕飯はその鍋にこんにゃくと豆腐を放り込み、ついでに「卵も食べたいぞ」とゆで卵も放り込んで味噌田楽に。八丁味噌に味醂や砂糖、酒を練りこんで柚子を絞って柚子味噌を作る。

肉っけがないので、ついでに肉じゃが。すき焼き用の牛肉を買ってきたところ、買いおきの豚肉も冷蔵庫から発掘されたので、牛肉と豚肉と両方ぶっこむことにする。なんだかめちゃくちゃだ。玉ねぎを炒めて肉を投入し、醤油と味醂と砂糖を放り込んで軽く煮てからじゃがいもと水を加えて十数分煮る。小林カツ代さんの本で見た作り方だ。

練り味噌をたっぷりつけた、柔らかい大根は美味しかった。
「やっぱり三浦!三浦大根は最高だぁ……」
と大根愛好者のだんなはうきうきと2個3個と大根を食べている。味噌をつけて食べる卵もなかなかのものだったけど、
「おゆきさん……普通、味噌田楽に、卵は入れないよ……」
と苦笑された。当初、じゃがいもも入れちゃおうかと思っていたのである。入れなくて良かったのかもしれない。

食後は、これで最後のチーズケーキ。私やだんなはもとより、息子がこの「世界一高いチーズケーキ」を気に入ってしまったらしい。均等に分けたケーキは、私とだんなが雑談している間に綺麗になくなっていた。いまひとつ美味しくないケーキは「もう、いらなーい」と残すくせに、このチーズケーキはいいのか。OKなのか。それでも三歳児か。生意気な奴め……。

12/27 (木)
饂飩の四國(田町)にて、「釜揚げ」 (昼御飯)
ミスタードーナツの
 カスタードクリーム
 チョコファッション
カフェオレ

「久しぶりに明日の朝はドーナツ食べよっかー」
と昨日、息子と一緒に午後4時半のドーナツ屋へ入った。これが年末だからなのか何なのか、恐ろしく品揃えが悪い。いつもだったら午後8時過ぎくらいの状態じゃないかと思うような、えらくスカスカな棚だった。悲しい。

自分の分にアップルパイとバナナマフィンを選ぼうとしてしまい、「全然ドーナツじゃないじゃん……」と思い直してチョコファッションとカスタードクリームに。オールドファッションの生地のモサモサ加減が、私はものすごく大好きだ。オールドファッション系がない故に、今は亡きダンキンドーナツを敵視していたくらいだ。しかも、チョココーティングされていたりすると、くねくねするほど嬉しいブツになる。そういうわけで、今朝はスタンダードなドーナツの朝。

田町 「饂飩の四國」にて  釜揚げ 650円也

今日は最後の出勤日。一昨日も本来なら出勤日であったはずなのに、
「えー……25日はクリスマスなのでお休みにいたしましょう、うん」
という教授の一言でお休みになっていた。

で、昼休み。大学最寄りの駅のそば、「饂飩の四國」と看板が掲げられた讃岐うどん屋が先日オープンした。
「東京で"讃岐うどん"……?超怪しい、鉄板ハズレくさい……」
と遠巻きに眺めていただけだったのだけど、先日、そのうどん屋に関する情報をメールで頂戴した。

曰く、
・スパゲッティ屋「壁の穴」の経営するうどん屋であるらしい
・関西でチェーン展開しているらしい
・しかも、評判はすこぶる良いらしい
だ、そうなのである。
すっかり気になる存在と化した「饂飩の四國」へ行ってみることにした。

カウンター席の他は6人がけテーブルしかない、蕎麦屋か牛丼屋か、というような内装だ。カウンターの上には冷たいお茶入りのポットと薬味のトレイ、メニューが綺麗に並んでいる。
「ただいまのお時間、無料で大盛りのサービスをさせていただいております」
とお茶のグラスを持ってきたおねぇさんがおっしゃる。メニューには「ひやひや」「あつあつ」などの「嗚呼、香川!」と顔がにやけてしまいそうな品名が並び、「釜揚げ」「釜玉」などの文字も。「天ぷら」「きつね」なんてのも。

「釜揚げください〜」
と注文すると、厨房から
「大盛りですねぇ?」
と返された。い、いや、とりあえず普通盛りで良いっす、ていうか問答無用で大盛り喰うように見えますか私?(見えるんですね、きっと……)

3分ほどで「釜揚げ」がやってきた。大きなどんぶりに湯と共にアツアツのうどん。その脇には蕎麦猪口よりは2まわりほど大きな、だし入りの器。やってきたトレイの上には薬味類は乗っていないが、カウンターの上には刻み葱と揚げ玉、七味と生姜と胡麻(ハンドル回すとすり胡麻になって出てくるやつ、高松でたくさん見てきたなぁああ懐かしい)が備え付けられている。だしの器にまずは葱を山盛り放り込み、いざいざいざ。

四角の断面なうどんのエッジがピッと締まった、これがなかなか美味しいうどんだった。コシや伸びは喉ごしは、あるけれどもちょっとばかり物足りなくもあるような、やっぱり本場香川の製麺所うどんに敵うものではなかったけれど、東京で食べるさぬきうどんの中ではそこそこイケる方ではないかと。いりこの味のするつけだしはかなり濃い味で、辛さも甘さも強かったけれど、私は嫌いじゃなかった。

これで650円は、ちょっとばかり覚悟の出費かもしれない(550円で美味しいお弁当を買えることを思うと……)。それでも、出勤時に手軽に「讃岐うどん風」を食べられるのだから、多分私はここにちょくちょく行ってしまうのだ。

刺身(うまづらはぎ、かます、いさき)
いさきの塩焼き
味噌田楽
肉じゃが
お義母さん手製の海苔の佃煮
羽釜御飯
モルツ、アイス烏龍茶

いちご with コンデンスミルクと牛乳

昨日が今年最後の水揚げだというので、クック&ダインの「朝どり鮮魚セット」を申し込んでみた。今回は「うまづらはぎ」2尾、「かます」と「いさき」が3尾ずつで1150円。年内最後ということで特別価格であったらしい。夜になって届いた7尾の魚を前に、さっそく刺身にしてみることにする。

「うまづらはぎ」は、「かわはぎ」の仲間だ。西川きよしの顔にそっくりだ。とぼけたような顔を見ていると、自分まで西川きよしの表情になってきてしまう。「ん〜?」と口をひょっとこにすぼめながら三枚おろしに……むずかしい。表皮が普通の魚のウロコのようになっておらず、ザラリゾロリとした、何とも言えない手触りがする。なんとかおろして皮をひいていたら、皮と一緒に左手の親指まで削いでしまった。出刃包丁の切れ味は最高だ。「ひゃ!血!血!」と騒いでいる間にだんなが帰ってきた。全体的にわやくちゃになりつつある夕御飯。結局刺身は魚の半分を調理するにとどめ、かますの残りは一夜干しに、いさきの残りは塩焼きにして食べることにした。

白くトロリとした身の「うまづらはぎ」は口当たりはねっとりしているのに淡白な身だ。醤油で食べるより塩をガッとふって、胡麻油でも隅につけて囓るほうが似合いそうな。いさきもかますもこれまた白身で、クセがなく、食べやすい魚だ。プリプリと新鮮な食感がとても良い。

塩をこってり塗って焼いた小さないさきと、昨夜の残りの肉じゃがと味噌田楽。さらにお義母さんが分けてくれた自家製の海苔の佃煮。どれも御飯が進むおかずばかりで、今日もたらふく食べてしまった。
ベランダでは、開きにされたかますが、明日の朝飯を待って外気にあたって揺れ揺れ中……。

12/28 (金)
銀之塔(銀座)にて「ミックスシチュー」 (夕御飯)
かますの一夜干し
インスタントスープ(たらこの和風スープ)
海苔の佃煮
御飯
ほうじ茶

昨夜からベランダで干されていたかますの開きが、良い感じの"一夜干し"になった。
塩ふって、ナンプラーを軽くかけた(←そうすると美味しくなると聞いてやってみている、確かに旨い)かますは、適度に塩気も染みて表面の水気が抜けている。グリルで両面こんがり焼いて、朝御飯。汁物がなかったのでインスタントスープを引っぱり出してみた。

御飯のお供に佃煮とか醤油漬のいくらなんかも出して、わしわしと白い御飯をかっくらう朝御飯。
私と息子は今日からお休み、だんなは明日からお休み。仕事が終わっただんなと待ち合わせて、今日は「東京ミレナリオ」を見に行く予定。"ミレナリオ"という単語はいまひとつ覚えにくい。

「東京ルミナリエを見に行こう!」
「それは、神戸」
「え?えっと……東京ミリオネラ?」
「それは、みのもんた」
だんなのツッコミは今日も冴えている。

稲毛 Shibaにて
 サービスターリ(ベンガルチキンカリーで)
 ホワイトラッシー

本日は怒濤の年賀状作成と、こまごまと大掃除を開始。ベランダを隅まで掃き清めてみたり、電子レンジを磨いたり。風呂場のすのこを、この年末にタイミング良くというか悪くというか一昨日踏み抜いてしまったので(腐食して老朽化していたのねー←言い訳)買いにも行かねばならない。一人プラレールで遊ぶ息子にお伺いをたてる。

「あのねー、一緒にお買物に行きますか?」
「いくー」
「でね、ついでに美味しいカレー屋さんに行きませんか?」
「いくよー、カレー、たべるよー」
というわけで、久しぶりのインドカレー屋「Shiba」に行くことにした。休日は大行列ができてしまう人気のカレー屋だ。

4ヶ月ぶりの店は、えらく綺麗に改装されていた。古びた喫茶店然とした店は、すっきりとした内装に変わっている。テーブルや椅子も使いやすくなったものが並んでいた。多分、客席数も多少多くなったように見える。開店直後の12時に訪れた私たちは、2組目の客だった。話しによると、11月末に改装を終えたらしい。
人気メニューはごたまぜカレーの「サービスターリ」。4種類のカレーから1種を選び、他に3皿ほどついてくるカレーやスープを全部サフランライスにぶっかけて混ぜて食べる豪快なものだ。甘口のベンガルチキンカレーを選択したサービスターリと、息子用に豆の薄焼きパン"パッパル"を注文。ついでにホワイトラッシーを2つ。

チキンカレーとベジタブルカレー、ほうれん草のサグ(煮込み)とダールスープ(豆のスープ)がそれぞれ小ぶりな手のひらサイズの椀に入り、サフランライスの盛られるトレイに乗せられてくる。サフランライスの脇には漬け物風のすっぱ辛い野菜類。椀を一度トレイから全て外してから、おもむろにサフランライスにどばしゃどばしゃとかけて、かき混ぜて食べる。1つ1つの煮込みの味がじわじわと舌に広がる、ビビンバにも似た渾然一体な感の美味しさが、やっぱり相変わらずたまんなく美味しい。甘口のカレーを選択すると辛さはほとんどない。濃厚なスパイスの香り、とりわけクローブの香りが際だつ旨味と香りが豊かなカレーだ。

息子と一緒に豆パンをつまんだりカレーを分け合ったりしている間に、店はすっかり満席に。食後のメチ(ミルクティー)を飲み干して店を出た。

銀座 鹿乃子にて
 釜あげ白玉

だんなとの待ち合わせは午後6時半。ちょっと早めに家を出て、息子と一緒に銀座をぷらぷらすることにした。
銀座には「RICHART」(リシャール)という名前のチョコレート屋さんがある。ここで、ひっさしぶりにチョコを買ってみましょー!と新橋で電車を降りて夕闇迫るなかてこてこと銀座方面に歩く。ちょこちょことお店やデパートを覗きつつ、時間は待ち合わせ1時間前に。そろそろ疲れたので待ち合わせ前にジュースでも飲もうかと、晴海通りを見下ろす位置にある「鹿乃子」でお茶することにした。

テーブルに置かれた札には「夕方5時から7時までのサービス 釜あげ白玉」の文字が。面白いのでこれを1つと抹茶ソーダを1つ注文。ソーダを息子と分け合ってちゅるちゅる飲みながら、初体験の「釜あげ白玉」なるものを楽しんだ。

目の前には小さな土鍋が固形燃料で温められて出てきた。中には抹茶色と白色の白玉が沈んでいて、浮き上がったそばから喰っていけということだ。味付けは、砂糖多めのきなこと、上品な味のトロンとした黒蜜。竹の網杓子ですくっては小皿にとりわけ、きなこと黒蜜をぶっかけて食べる。なかなか楽しい。息子も「おおー!おだんごー!」と妙に楽しそうだった。

食べ終わったところで待ち合わせの東京駅へ。初めてみるミレナリオにちょっとわくわく。

銀座 銀之塔にて
 ミックスシチュー
 ビール

ミレナリオ〜キラキラ〜♪初めて見るミレナリオは美しかった。ちょっとばかり「もしかして、真下を歩くより遠くから見る方が一番綺麗?」と思わないでもなかったけれど、キラキラピカピカな飾りは想像以上にステキなものだ。

ただ、
「立ち止まらないで!まっすぐお進みください!」だの、
「この先交差点があります!すぐに動きますので少々止まってお待ち下さい!」だの、
10mおきぐらいに立つスタッフが大声を張り上げているのがすごく興ざめでもあった。確かに言わなきゃわからんだろうし、今年の花火大会での事故だとかもあってイベント会社はピリピリしているのだろうけど、それにしてもすごーくうるさい。午後6時半すぎ、時間はそれほど混み合う頃合いでもなかったはずなのに、道路は人でみっしりだった。疲れた……。

東京駅から有楽町駅まで、そういうわけでてこてこと歩き、その後は
「家族の忘年会をいたしましょー」
「シチューを食べに行きたいでしょー」
とそのまま東銀座方面まで歩きまくる。「銀之塔」というシチュー屋さんが本日の目的地。老舗のビーフシチュー屋さんは、箸で食べる和風のシチューを出してくれる。目立つ看板はほとんどなく、暖簾だけが飲食店を伺わせる風体の、えらく近寄りがたいお店だ。入った時の印象は狭そうではあるけれど、2階3階にも座敷席がある。

シチューは基本的に同じ味。具の違いで「ビーフ」「タン」「野菜」「ミックス」の4種類が選べる。他のメニューは追加メニューで頼むグラタンと、ドリンク類くらい。
注文するなり、まずは4種の小鉢がやってくる。大根やきゅうり、にんじんの漬け物が1皿、きりぼし大根の煮物と、ひじきの煮物、山菜の煮物がやってきた。どれもちょっと甘口な味付けのほわんとした柔らかい味のもの。ビールを飲みつつこれらをつついているうちに、土鍋に入ったシチューが御飯と共にやってくる。小さな茶碗にさっと盛られた御飯はお代わり自由で、当然お代わりは頼まなければならない。

私もだんなも、ついつい「ミックス」を注文。牛肉に牛タン、玉ねぎやじゃがいも、にんじんといった野菜もどかどかと入る。黒茶色の光るソースは、御飯に似合うさらっとした口当たり。こってりしていないのに味わいは奥深い。適度に苦く適度に甘く、とろん柔らかな肉にも良く似合う。箸で肉をさくさく切りつつ御飯をかきこみ、まずは1膳(空腹の時は突き出しの小皿をおかずに、それ以前にさらに1膳)、ソースが少なくなってきた頃にお代わりし、最後は土鍋に残ったソースに御飯を放り込み、シチュー混ぜ御飯にしてたいらげる。

表面のチーズが懐かしい風味に焦げているグラタンも、実はとても美味しい。ふわっとしたクリームソースは何やらとても淡白な味で、中には何故か巨大な椎茸なども入っている。息子はシチューぶっかけ飯とグラタンをもしゃもしゃと食べていた。店の中は、2人の女性連れとか夫婦らしき中年男女二人組だとか、"静かな忘年会"然とした人たちが目立つ。シチューで過ごす忘年会も、良い感じ。

12/29 (土)
RICHARTのチョコレート (夜のおやつ)
木村屋の
 つぶあんぱん
 くりあんぱん
牛乳

昨日銀座に行ったとき、閉店間近の木村屋にとびこんで各種あんぱんを買ってきた。そのへんのデパートで買うより、やっぱり本店で買った方がなんとなく美味しいように感じてしまう。さくらあんぱんやこしあんぱん、チーズクリームぱんに栗あんぱん、各種購入してきてみた。

あんぱんには、当然牛乳なのである。コーヒーでも紅茶でも、更に日本茶でもなく、あんぱんには牛乳であろうかと思う。こたつに牛乳パックをどかんと置き、皆で囓るあんぱんの朝御飯。

チーズクリームぱんは、チーズクリームというよりクリームチーズそのままみたいな味がした。くりあんぱんも、栗あんというより栗そのものの味がする。
「わははは、これ、チーズそのまんま!」
「こっちはこっちで、何だか栗そのまんま!」
「それでもおいしー」
「やっぱり、おいしー」
と朝から何だか大騒ぎだ。今日は大掃除。

稲毛海岸 銚子丸にて
 回転寿司寿司〜♪をたらふく堪能

窓も綺麗に拭いた。台所も綺麗になってきた。先日船橋で食べた寿司はいまひとつだった。微妙に欲求が不満していて、ここは美味しい寿司を食べて年明けを迎えたいところだ。
「お寿司行こう!回転寿司!銚子丸!」
最近回転寿司が大好きになっている私である。実際、そのへんの「回らない寿司屋」に行くより美味しいんだから仕方がない。

「では、昨日の忘年会は僕が奢ったんだから、今度はおゆきさんが奢って下さい」
「そ、そんな、今日はリミッターを外して思い切り高いものを食べようと思っていたのに……」
「わかった、じゃあ、5千円超えた分は僕が払ってあげよう」
「おう、それならOK。案外1万円超えたりして……」
「も、もしも1万円超えたらワリカンにしよう」
「……よし」
などという取り決めが家庭内であったりしたことは大声では言わないことにしよう。

銚子丸は今日も混んでいた。しばし待ってテーブル席に座り、いざいざと回る寿司に対峙する。何しろ今日は、食べたいものを存分に食べるのである。緑色の皿ばかり狙っていてはいけないのである(いや、いつも緑色ばっか喰ってるわけではないんだけど)。紺色の皿、380円クラスを豪快に狙いたいところだ。まずは「焼きサーモン」が目の前に来たのでそれをゲット。皮目を炙った鮭の握りだ。ネタはでかいし、シャリも大きめだし、そこそこ安い寿司はとても美味しい。日祝以外の昼はアラ汁が無料でついてくる。それもとても嬉しい。

サーモンにヒラメ、赤身やねぎとろ、イクラにウニに煮帆立。皿の色はあまり考えず、食べたいものを食べたいように取っていく。なのに、なぜか「うずら納豆」とか「カニサラダ」とか「ツナサラダ」とか、微妙にチープなものが気になって仕方がない。ついつい納豆とうずらの卵が軍艦になった「うずら納豆」を取ってしまう。半割の納豆とうずらの卵が似合ってなんとも美味しい。

で、だんなと私が欠かさず取るのが「煮穴子」。角皿にべろーんと1枚のテラテラ光る穴子が乗り、申し訳程度のちんまりとしたシャリが1個くるまれている。刻みきゅうりも添えられて、毎回「どーやって喰えとゆーんじゃ」と苦笑いしながら穴子をつつき、きゅうりをくるみ、適当な大きさになったところで御飯と一緒にパクリと食べる。

「今日はさ、"とにかく浮気しない"って、いつもなら気になっちゃう茶蕎麦とか茶碗蒸しとかには手をつけなかったぞぉ」
というだんなと、
「結局、最後の最後にカニサラダとか食べちゃったよ……」
という私と、ただただ好きなジュースだのメロンだの玉子だのを平らげてご機嫌な息子で、結局お会計は5400円くらい。腹が破れそうなほど食べたのに、結局だんなの支払いは400円程度でしかなかった。本気でしっかり食べたのに、やっぱり安いんである。回転寿司。

鶏団子鍋
モルツ、アイス烏龍茶

RICHARTのチョコレート
牛乳

ハンバーグか野菜との挟み蒸しでもしようかと合いびき肉を買ってきてはあったのだけど、なんとなく「鍋がいいな、鶏団子鍋が」と私が提案し、晩飯は急遽鶏団子鍋。白菜にキャベツ、大根やえのきや春菊などなど、たっぷりと放り込む。煮えたところに刻み葱ふって、ポン酢をかけていただきます。

買ったばかりのこたつで、今日は「こたつ鍋」なのである。全体的にあったかくて、もうサイコーだ。こたつって素晴らしい。あったかいこたつでビールなんてのも、やっぱりサイコーだ。そして何よりも、食べ終わったらそのままごろんと後ろに倒れられるのもまたサイコーだ。「食べて寝ると牛になる」を見事に実行している私。

食後には、昨日銀座で買ってきた「RICHART」(リシャール)という店のチョコレート。かつて、アジア唯一の支店は香港にあり、5年前の香港旅行でお土産にと買ってきたことのあるお店だ。現在、香港店は閉店し、代わりにアジアでは東京と大阪に展開することになったらしい。香港で買ったときも「高いなー」と思った店は、東京に来たらもっと高くなっていた。1箱2000円3000円はあたりまえ、2万円を越えるようなギフトセットも当たり前のように売られている。ちょっと手頃そうに見える、袋入りのシンプルなチョコレートは
「申し訳ありませんが全て売り切れでございます」
だそうで……、やっぱり皆さん、高いと思っているらしかった、とほほほほ。

カカオマスの種類や配合を変えて4種類、数枚ずつパックにしたシンプルなチョコを1箱と、表面に綺麗な飾りのついた小さな小さなチョコのセット1箱を買ってきた。模様は1つ1つ内容物と対応していて、「あ、この模様はパイナップルが入ってるらしい」「こっちはガナッシュだ……」と添付の表と照らし合わせながら食べられる。
久しぶりに食べたRICHARTのチョコレートは滑らかで香り豊かで美味しかった。んが、生クリームたっぷりトリュフ系が一番好きな私にはちょっとばかり物足りないというか。「んー、同じ値段だったらゴディバでトリュフ買う方がいいかなぁ」なんて思いながら囓ったのだった。牛乳飲みながら。

12/30 (日)
葱と香菜の和えそば (夕御飯)
ピザトースト
カフェオレ

「年が明けたら雑煮とかあんころもちとか食べるしねー」
と、なんとなく「パンでも食べておこうか」という気分になる年末。厚切り食パンを買ってきてピザトーストにすることに。

ピザソースをたっぷり塗ったパンに薄切り玉ねぎとピーマン、ベーコン、ついでにトマトも角切りにして散らす。チーズも山盛り、オーブンに放り込んで7分ばかり温める。具沢山のピザトーストは本気で美味しい。
今日は昼から、だんなは忘年会。高校時代の友人と鍋を囲むらしい。私は息子と買い物に行ったり掃除したりする予定。今日はのんびーり。

モスバーガーにて
 てりやきチキンバーガー オニポテセット
 山ぶどうスカッシュ

買い物ついでに外に出て、「ぽてと、たべたいよー」という息子と一緒に今年最後のハンバーガーを食べることにした。モスバーガーは、大混雑。私たちと同じく、買い物ついでらしい親子連れがとても目立つ。「おとーさんは一体どこへ?」というような母親と子供の組み合わせが何故かすごく多かった。何故だ。

一年を締めくくるという意味合いで(どういう意味合いだ)で、一番大好きなてりやきチキンバーガー。いつのまにかメニューには、好きなバーガー類に300円程度を足してオニオンリングつきフライドポテトとドリンクがついてくる「オニポテセット」なんてものが増えていた。その名前を見たときには思わず「お、おにがわらポテト???」なぞと思ってしまったりして。

で、コーラとポテトを前にしてご機嫌の息子と、てりやきチキンバーガーに"オニポテ"とオニオンスープ、ついでに追加注文した山ぶどうスカッシュを前にしてやっぱりご機嫌の私。

葱と香菜の和えそば
アイスウーロン茶

今年最後のだんな不在の夕御飯。ならば、彼は好まず私は大好物である香菜料理をするしかあるまい。幸い、買い置きのもしゃもしゃとした香菜がたっぷりとある。山盛り使って、お気に入りの麺料理。

葱と香菜の和えそば」は、香菜料理の中でも、何度も作っている私の大好物だ。"あぶそば"にも似たちょっとこってり系の中華そば。ちまちまと胡麻油多めにしてみたり醤油をナンプラーに変えてみたりと適当にアレンジしながら食べている。今日はXO醤を投入してみることに。

赤パプリカと長ねぎ、香菜をざくざく刻む。ボウルに野菜を放り込んでおき、そこに茹でたての麺に酢と胡麻油を軽く絡めたものを入れる。ざっとかき混ぜたところで、煙が出るまで熱したオリーブ油少々をジャーッとかける。更に、タレ。醤油と中華スープとXO醤と酢と砂糖を混ぜ合わせたやつを上からかけてかき混ぜて、あとは盛りつけるだけ。色鮮やかで、ほんのり異国な味の一皿料理だ。

香菜独特のカメムシ臭さがもあもあと漂ってくる胡麻油風味たっぷりの麺料理は相変わらず美味しかった。小さじ1ほど、ちょっと多めに入れたXO醤がピリピリして良い感じ。
あと2時間ほどで、だんなは帰ってくるはずだ。おとっときのおせち料理を抱えて。

12/31 (月)
ねぎとろ丼 (夕御飯)
ピザトースト
紅茶:DARJEELING 2ND 2001

朝9時過ぎ、宅配のチャイムの音で目が覚めた。まだ年明けには1日早いのに、注文した福袋が届いたのだ。お気に入りのお茶屋さん、「レピシエ」の福袋だ。去年は売り切れてしまって買えなかったけれど、なんとなく毎年買うようにしている。今年は、中国茶や日本茶を扱う「緑碧茶園」なるブランドも登場して、ますます茶葉の種類は賑やかになってきた。

この福袋を買ってしまうと、実のところ1年経っても飲みきれないのである。けど、「キャー、パイミュータン!」「きゃー、お気に入りのセイロンティー!」とうきうきしながら包みを開けるのが楽しみで、ついつい購入してしまう。そういえば一昨年はあまり好みではないフレーバードティー類が山のように来てしまい、友人たちに「もらってもらって、お願い貰って」と分けまくった記憶もある。でも、買っちゃう。最近は「クラシック」「フレーバードティー」などと種類を分けて売ってくれるようになって嬉しくなった。で、奮発した。紅茶が主な「レピシエ」からは3000円の「梅・クラシック」福袋を、アジアのお茶がメインの「緑碧茶園」からは茶器も入る豪華1万円の「特選 松」福袋を案内が来たその日に申し込んでみた。

届いたのは、こんな感じ↓

レピシエ福袋「梅」クラシック \3000
 DARJEELING DARJEELING,BPS
 DARJEELING DARJEELING 2ND 2001 FTGFOP1
 DARJEELING GIELLE 01-2 FTGFOP1
 ASSAM TARAJAN(CTC) BPS
 CEYLAN LOVER'S LEAP PEKOE
 CEYLAN BANDARAHENA OP1
 NEPAL ILAM VALLEY 01-2 FTGFOP
 AFRIQUE ROOIBOS NATUREL
 中国 白牡丹
 中国 正山小種
 中国 祁門紅茶一級 50g
 台湾 名間翠玉 夏茶 良品
 台湾 名間四季春 夏茶 良品
 JOSEPH BREND, HIGH-GROWN
 ELDORADO
 2002年福茶(ヒースフラワー入りのブレンドティー)
 お茶の実油
 茶葉クリップ ×3
 ティースコップ
 布製ティーフィルター

  緑碧茶園福袋特選「松」 \10000
 中国青茶 水金亀
 中国緑茶 茘枝茶
 中国緑茶 西湖龍井一級
 中国緑茶 碧螺春一級
 中国紅茶 紅水沱茶
 台湾青茶 梅山烏龍春茶 極品
 日本緑茶 柚子
 日本茶 藤枝 藤かおり
 オリジナルフレーバーティー 茉莉龍珠
 オリジナルフレーバーティー 津軽りんご
 オリジナルフレーバーティー 巨峰
 ハーブティー 桑の葉緑茶
 2002年福茶(黒豆ブレンドの玄米茶)
 お茶の実油
 茶葉クリップ×3
 緑碧菓 果実の雫・柚子
 茶さじ
 中国茶用急須
 

もともと、香港で買ってきた中国茶やら、これまでに買った紅茶やらで既に居間の棚の引き出し3杯分くらいは占拠されているのが現状である。引き出し1杯は、先日片づけをした時に空にしてあった。それが、今日届いたお茶でまた一杯になった。どどど、どうしましょう(嬉しい悲鳴)。

で、早速2001年セカンドフラッシュのダージリンティーを煎れて朝御飯。昨日に続いてピザトーストだ。山盛りの玉ねぎにトマトにピーマンにベーコンに、チーズ。
コーヒーでピザトーストもサイコーに似合うけど、喉から鼻と胃袋にストーンと突き抜けるような通りの良い香りがするダージリンティーも美味しいものだった。どーも紅茶というと、「スコーンに山盛りのクロテッドクリーム添えて食べましょーね」というイメージが強かったりするんだけど、沢山届いたことだしガバガバ飲むことにしよう。

だんな特製ヨコイのスパゲッティ ポークピカタもどき乗せ
アイスカフェオレ

中国茶:碧螺春(ピロチュン)

大晦日の今頃になって、息子が発熱してしまった。滅多に体調を崩さない息子が、年の変わりめに具合を悪くするとはなんだか可哀相。私も、「東京ミレナリオ」に行ってから微妙に風邪気味だ。親子揃って風邪を貰ってきたのかもしれない。とほー。

元々予定のなかった大晦日だったけど、輪をかけて1日家に籠もってだらだらする事になった。昼食は、だんなが腕をふるって今年最後のヨコイのスパ。前回やって気に入ってしまったポークピカタもどき乗せ。更に、買い置きのひき肉が少々危険な香りを放ち始めたので、これも一緒に麺と炒めることにした。

ヨコイ特製の太麺は一度茹でてから流水にさらしてキュッと締める。炒めたひき肉にバターと一緒に締めた麺を投入し、ざざざと炒めて皿に盛る。その上から、炒めた豚バラ肉を卵とじにしたピカタもどき(本当は卵液を絡めてから肉を焼くんだけど、卵たっぷりが良いので"卵とじ"状態)を盛りつける。レトルトパックのヨコイのソースをかければできあがり。

何も食べられない息子に「す、すまん」と心中謝りつつ、山盛りのヨコイのスパ。
「あー、やっぱり"ものすんごく美味しい!"ってわけでもないのに、何故かクセになっている〜」
「どうしても止められない〜」
とニヤニヤしながら食べるピリ辛あんかけスパゲッティは今日も美味しかった。来年もきっと美味しいことだろう。

食後は、「お茶飲もう、お茶お茶お茶」と片づけたばかりの茶葉の山から「碧螺春」なる白茶を発掘し、だらだらと飲んでみた。花のような香りのする、ちょっと儚げな印象のお茶だ。ふー。

刺身(かんぱち・まぐろ赤身・ビントロ)
ふろふき大根
ねぎとろ丼
鶏肉と舞茸の吸い物
モルツ
日本酒 : 飛良泉 山廃純米

今年の年越しは、恐ろしく準備が少なくて済んだ。まぐろと野菜各種をクック&ダインから通販、おせちは昨日だんなが受け取りに行ってくれたゴチもの、そして年越し蕎麦は、何だか恒例になりつつあるKさん製のものが昨日届いたのであった。私はと言えば、これらのものが届くのを待っていただけで、ほとんど何もしていないのである(まぁ、おせちをゴチになるにはそれなりの経緯があったにはあったけど、それにしても)。楽でいいわぁ。

うどん打ちが趣味であるKさん、最近はAll About Japanの「うどん」ガイドまで務めるようになった。うどん道を極めつつある素晴らしいおっちゃんだ。昨日は、年越し用の蕎麦と、それにうどん、蕎麦用のだし、更に「うどんも打つぞー」とパスタマシーンを購入した私らのためにうどん粉までやってきた。これは年明け早々、うどん打ちに燃えてしまう予感。

大晦日の夕飯は2回ある。酒を飲みつつ魚をつまむ第1回、11時を過ぎてから蕎麦を盛大に食べる第2回。なんとなく第1回の夕飯は毎年刺身を食べているような気がする。何故だろう。
まぐろの赤身とビントロ、それに今日買ってきたかんぱちのサクをざくざくと切っていく。わさびを鮫皮おろしでゴリゴリおろしてたっぷりつけて、やっぱりついつい毎年見てしまう紅白歌合戦を見つつ酒を酌み交わす。おお、年末気分が高まったきた。

今回購入したまぐろのセットにはとろのたたきも入っていた。「軽く刺身で酒を一杯」だったはずが、山盛りのねぎとろ丼を食べる流れに。午後8時を前にして、早くも満腹になっている。情けない。

現在午後9時50分、風呂を済ませた後は、鴨せいろを支度して、更に海老天と帆立と玉ねぎのかき揚げを作る予定。最後まで料理して食べまくって、やっぱりなんか来年を暗示しているような大晦日の過ごし方というか。