アイスカフェオレ
「食パンあるけど、トーストして目玉焼きでも作ろうか?それとも海苔トースト?」
そういう聞き方をすれば、「海苔トーストがいいな」と言われるのは決まっているのだ。まず間違いなく、だんなは「目玉焼きいらない、海苔トーストがいい」と言うのだった。で、今日もそう言った。そんなに好きなのねー、海苔トーストが好きなのねー。どうしてそんなに好きなのかしらー。
海苔バタートーストは、とっても簡単。適当な食パン(厚いのは厚いの、薄いのは薄いのでどちらもそれぞれ美味しい)にバターたっぷり塗ってトーストし、最後にぺろんと焼き海苔1枚乗せるだけ。ただそれだけだけど、不思議に美味しい。噂によると、焼き海苔じゃなくて"ごはんですよ"を塗るというのも旨いらしい。バターをたっぷり塗ったトーストはバターピラフにけっこう通ずるものがあって、だから海苔とか醤油垂らした目玉焼きとか、そういう御飯のおかずみたいなのがけっこう似合う……のだと思う。きっとタラコとか明太子とか焼き肉のタレで炒めた薄切り肉なんてものも、きっとバタートーストに似合うはず。そうそう、煮込んだカレーもバタートーストにはすこぶるよく似合う。
先週あたり、この日記をつけているノートパソコン(もう5年くらい前に友人から譲り受けた東芝の"Libretto ff 1100"というちっこいマシン)が煙を噴いた。ハードディスクが壊れたので取り替えて、キーボードが壊れたので取り替えて……と、ちまちまちまちま直しながら使ってきたかなり古い機種だ。載ってるOSも98だし(2000どころかSEですらない……)。
もういっそ最新のミニノートを買おうかと思いつつ、でも金はなくこのリブレットはまだまだお気に入りで、そうして探したら同機種中古完動品が2万4千円くらいで入手できたのだった。それが今日の昼前に我が家にやってきた。今日までの1週間ほどは、だんな用のリブレット(なぜかそんなもんまである)のマザーボードと交換させてもらって私は日記をつけていたのだけれど、その入れ替え作業をしてくれたのはだんな。私はまだ、「ノートパソコンを3枚におろす」という作業はしたことがない。でも一刻も早くビシッと「私のパソコン」の状態を整えてあげたかった。
「……んー、まず、バッテリーとか付属品ブチブチ外して、キーボード外して、裏ネジを外すわけでしょ?」
ガッチョンガッチョンと精密部品をあれこれはずし、気分は本当に鯵か何かを3枚におろしているような心持ち。ちなみに一番重要な部分が「中骨」にあたる。
Aのマザーボードを本来のBに戻してやって、で、本日やってきたCのマザーボードをAに突っ込んで……いやいや、Cの方が外枠が綺麗だし液晶も美しいから、Cのボディを基本にして、そうすっとAのハードディスクをCに突っ込まなきゃいけなくて、えーとえーと……と、同じ種類のパソコン3台を綺麗にバラして並べていたら、なんだかすごい内職をしているような気分になった。思ったとおりに起動しなくて「ヒィ!」という事態になったりもしたのだけど、1時間くらいで作業終了。作業は終了したけれど、もう息子の迎えに行く時間になっていて昼御飯を食べそびれた。
しょうがないから幼稚園の近くのコンビニか弁当屋さんで何か買ってくるかー……と思ったのだけれど、いまいち食べたいものはなく。目に入るのはハーゲンダッツのアイスとか、かき氷バーとかジャンボモナカとかそんなんばっかりで、しょうがないので欲望の赴くままカルピスウォーターボトルアイスを買ってきた。私、これ、めちゃめちゃめちゃめちゃ好きなのだ。ハーゲンダッツのクリスピーサンドと並ぶくらいに好きなのだ。具体的にはピノをちょっと越えるくらいに好きなのだ(私の中では、それは"とんでもなく好き"を意味する)。
要するにシャーベット状になったカルピスがやわらかいボトルに入っているだけのものなのだけれど、カルピスの適度な濃さとかシャリシャリした舌触りとか、冷凍庫から出したてでも適度な柔らかさがあるところとか、何から何まで愛しいアイスだったりする。添加物てんこもりなんだろうなと思うけれど、気にしない。
「おかーさんおかーさん、おかーさんは、なんで、アイスを食べてるの?ぼくのは、ないの?」
「あのね息子。これはね、お母さんのお昼御飯なの。君はお弁当食べたでしょ?だからないの」
「おかーさんのお昼のおべんとうは、アイスなの?」
「そうそう」
「そっかー」
こらこら納得するな。「ごはんがアイスは、ダメなんだよー、アイスはおやつでしょ」とか言われたらどうしようと言い訳を考えてたのに、息子はあっさり納得して
「じゃあぼくは、お外であそんでくるからね?」
とカルピスアイスを口から離さない私の頭をなでなでして外に行ってしまった。
母親はいつか息子に見下される存在になるんだよ、とだんなから実体験に基づく話(?)を聞いているんだけれど、もしかしてもう、それ、始まっている……?
豚肉の冷しゃぶ おろし醤油
ひじきとあぶらげの煮物
「キムチでやせる」のキムチ
いぶりがっこ
もずくの吸い物
羽釜御飯
ビール(モルツ)
八つ橋
冷茶
「今日は夕飯までに帰れそう」の連絡をだんなからもらい、それからボーッとして何もせぬまま「今から帰る」の連絡を受けてしまった。その電話からだんなの帰宅まではかっきり1時間。
「ギャ!大変!」
と、慌てて食事の支度に取りかかった。一応献立を考えてあったからバババーッと動けたけれど、献立が決まってなかったら「……居酒屋、いこ?ね?」と愛らしい文面でだんなにメールを打つところだったさ。
今日のメニューは「冷しゃぶ」。安売りしていたしゃぶしゃぶ用の豚肉を、「そりゃやっぱりしゃぶしゃぶでしょー」と、酒を垂らした湯でさっと火を通して氷の上に並べて冷ます。刻みキュウリを皿に敷き詰め、その上に肉をこんもりと盛り上げ、大根おろしを添える。だし醤油も合うけれど、あんがいとポン酢も似合うのでこれもテーブルに出しておく。
で、無性に海藻だミネラルだという気分だったので、ひじきの煮物ともずくの吸い物。油揚げとにんじんと一緒に炒めてことこと煮込んだ甘辛味のひじきと、しっかり濃いめに取った鰹だし風味のもずく吸い物を用意した。そして、昨日届いたばかりの「キムチでやせる」の白菜キムチとオイキムチ〜。美味しい冷麺が家で食べたくて、「れいめん……たべたい……」と週末に家で呟いていたら、「じゃあ買ってあげるよ」と、このお店の冷麺セットをだんなが買ってくれたのだった。「冷麺は明日食べるのよ……ふふふ……」とニヤニヤしながら、とりあえず今日は白菜キムチと、甘酸っぱい優しい味のキュウリのキムチ。これはきっと冷しゃぶに似合うだろうなぁ、と、食卓にたっぷり出した。
簡単だけど品数は豊富な夕御飯の準備が整った頃にだんなは帰宅。阪神がいーい感じに勝っている野球試合をBGMにして、だんなは殊更に幸せそうだった。デザートには京都土産の「聖護院」の八つ橋、プレーン味と抹茶味。うまうま。
ルビーグレープフルーツ1/2個
アイスカフェオレ
金曜日はだんなは朝ジム、私も昼ジム。夜には汗でずっしりと重いTシャツやタオルが洗濯籠に山盛りになる曜日なのだった。だんなはちゃんとトーストを食べて出かけて行った模様。
「んー、よしよし、パン1枚減ってるなー……私たちもトーストにしようか?」
と、5枚切りの厚切り食パンを1枚バタートーストにする。バターは先日買ってきたばかりの、大のお気に入り、カルピス特撰バターを使用。バターナイフで薄く削いで、多すぎず少なすぎず、まんべんなくパンの表面に散らばるように薄削ぎチーズを乗せていく。こんがりとトーストしたら、息子と私で半分こ。さすがにそれじゃ物足りないので、グレープフルーツも半分こ。バターが表面にじゅわっと染みたパンを囓り、グレープフルーツスプーンでショリショリと実をこそげとりながら久しぶりの甘酸っぱい果物を堪能した。朝の果物は格別な旨さだね。
サービスターリ \1000
午前中はスポーツジム。スクワットで14kgをふんふん持ち上げ、クリーン&プレスで12kg持ち上げ、上腕二頭筋を9kgのバーベルで鍛えてきた。もう何十回目かのボディパンプ、今日はまた新たな領域に踏み込んでみようかな〜と、何種目かで負荷をちょーっとだけ上げてみたら、最後にはふくらはぎも腕全体もプルプル震え続けるほどに疲れ果てた。
「……さて、もう1時だから……どっかで昼御飯食べて帰ろうかな……」
ぷるぷるぷる。
「……でも、この状態じゃどの店行ってもヤバイ人かも……」
ぷるぷるぷる。
荷物の入ったトートバッグを肩に下げても、自転車のカギをポケットから出しても、何をしてもプルプル震える我が腕。これはどう見てもアル中かヤク中かという感じだ。いやーん。
お弁当買って帰ろうかな、でもそれも悲しいな……と思いつつ、足もプルプルさせながら自転車乗って、とりあえず家への道を向かったところで、久しぶりにカレー屋さん「Shiba」の前を通った。
サラサラの、とってもスパイシー(辛いというわけじゃなくて、スパイスどっさり)なカレーを出すお店で、我が町の飲食店の中でおそらく一番の知名度の店。東京近郊のカレー屋さんをまとめたムック本などでは必ずと言って良いほど出てくるし、雑誌の特集記事などでもよく見かけるお店だ。クローブの香りが強めのカレーはちょっと独特で、「アウユルヴェーダ」(えーと、インド版薬膳……という感じ?)に基づいたものなのだとか。アウユルヴェーダの効用なのかそうでないのかはわからないけれど、風邪のひき始めとかお腹を下している時とかにここのカレーを食べるとたちまち治ったりするので、
「あー、なんかこう、体にガツンとパンチを……って気分?」
という時に訪れたりする。
いつもは大混雑のこのお店、金曜日の午後1時になんだか全然お客はいなさそうなのである。外からちらりと覗いて「あれ?空いてる?」と思いつつ通り過ぎてしまい、慌てて自転車をユーターンさせて改めて店内をドアの隙間から覗く。おお、やっぱりガラガラだ。お客さん、1組くらいしかいないみたい。嬉しいわ嬉しいわ、待たずに入れるわ♪と、久しぶりのこの店に入ることにした。
久しぶりなこともあって、このお店の名物「サービスターリ」を注文。チキンやラムなど4種類から選べるカレーと、高菜とほうれん草の2種類から選べるサグ(野菜の煮物)、ドリンクも4種類くらいから選択して、あとはベジタブルカレーとスープ、ピクルス、サフランライスがついてくる。最初に出てきた優しい味のメチ(ミルクティー)の冷たいのをくぴくぴ飲みつつカレーを待っていたら、やっと手の震えは収まった。これでやっと不審人物に思われなくて済むわー、良かった良かった、と思いつつ、出てきたサービスターリにがぶり寄る。
銀色のトレイの上にライスが盛られ、銀色の小碗に入ったカレーや煮物の数々を一旦トレイの外に出す。しかる後に、豆のスープもカレーも野菜に煮物も何もかも、ライスの上からジョボーッ、ジョバーッとぶっかけて、赤や茶色や緑のそれをグッチャグッチャと御飯にかき混ぜて、食べる。お店の推奨する食べ方はこういったもので、実際、あれこれ味見しながら食べるよりもこのビビンバ式ぐちゃまぜカレーがとっても美味しい。どれも汁気がけっこう多めでとろみは少ないので、最終的にはおじやのようなシャバシャバしたものになってしまったりするのだけれど、それでも美味しい。
今日選択したのは中辛のチキンカレーで、これもクローブの香りがツンと漂う辛さとほんのりとした苦さ、じわっとした甘さが感じられるカレー。茄子やカリフラワーの大きく切られたのがざっくりと入った酸っぱいトマト色のトマト味のカレーと、ほんのり甘い薄黄色のサラッとした豆のスープ、濃厚な緑色をしたシチューのようなほうれん草の煮物。
「赤色とー、緑色と茶色を混ぜるとー。まぁ、なんて綺麗なドドメ色♪」
なんて内心思ってしまったりしながら、久しぶりのぐちゃぐちゃカレー。ぐちゃぐちゃだけど、味は全然ぐちゃぐちゃじゃなくて、ほろっと崩れる肉とか形の残るトマトとか、濃縮されたような味のほうれん草のピュレ状のものとかがいーい感じに一体化してとっても美味しい。ここ数日、微量にやる気がなかったのを吹っ飛ばしてくれるカレーだった。
今日は飲まなかったけど、これでもかーっと生姜が入ったマサラチャイがまた美味しいのよね、このお店……(ホットでもアイスでも美味しいのよマサラチャイ……)。
ビール(モルツ)
今日のだんなは、ちょっとひどかった。午後7時半、予告もなく、酔っぱらって赤い顔して帰ってきた。
「……午後ね、こっちにある事務所に上司と出張でね、終わってから、○○駅の近くで飲んでましたー♪」
ぎゃー、連絡もないからまだ何も夕飯の準備してないのにっ、今日は息子を音楽教室に連れてって息子も私もさっきから空腹なのにっ、夕方から飲んでたって何それ何それー!?んもー、お酒臭いしー!私はこんなに喉が乾いてるのに!
空腹もあいまって、更にはビールへの飢えもあいまって、キーキー怒る私。なぜかだんなは鹿児島名物「かるかん」を持っていて、
「はい、おゆきさん、"かるかん"あるから怒らないでね?ね?夕飯は冷麺にするんだよね?僕が作るから、ね?」
真っ赤な顔でごめんねごめんねー、と謝りながら、だんなは冷麺を茹でてくれた。そう、今日の夕飯は冷麺。「キムチでやせる」で買った冷麺。昨日のうちから「明日の夜は冷麺!」と決まっていて、私はさっき焼き豚やスイカを買ってきたのだった。冷麺にはスイカや梨を乗せるのよ〜。
赤い顔した酔っぱらいだんなに1人で任せるのもなんだか悪いし、しかも不安でもあったので、私もキュウリを切ったりスイカを切ったり。
半透明のプリプリした麺に甘辛酸っぱいスープを注ぎ、トッピングは焼き豚とゆで卵とキュウリとスイカ、そしてキムチ。キムチを乗せなければスープはさほど辛くないと思われたので息子にも冷麺を出したのだけど、
「……からーい……すっぱーい……この、冷たいおそばは……ぼく、きらーい」
と、大不評。おそばはいらなーい……と半分ほど残した後、買ってきた焼き豚をパックから鷲掴んで、「ぼく、これ食べる」とわしわし焼き豚を囓っていた。
この、甘辛酸っぱいスープがなんともいえない旨さなんだけどねー……と、私は思いながら、大好きな冷麺を。
人の味覚は子供から大人になる段階でかなり変わるものだけれど、私はここ2〜3年でキムチが大好きになった。8年くらい前だったらこんなの好きとは言わなかっただろうな、という辛いキムチ(それもまぁ、辛党の人にしてみれば非常にぬるい味のキムチなんだろうけど)がとにかく美味しくてたまらない。キムチとビールがあったら、それだけで幸せな晩酌になってしまうほど、キムチが美味しい今日この頃だった。ちょっと熟成が進みすぎて酸味が出たキムチを豚と一緒に炒めたい……それを御飯に乗っけたい……。
アイスプーアル茶
「長い戦いだった……」
「うむ、長い戦いだった」
「……いや、たった3回しか食べてないんだけどね」
だんなが京都駅で10個買ってきてくれた551蓬莱の豚まんも、とうとう残り3個。焼売もキリ良く残り3個。全部蒸かして食べちゃいましょう♪と、今朝の御飯は豚まん及び焼売に決定した。親も子も、全員豚まん1個に焼売1個と平等配分。
中華な食事には(んで、特に夏には)アイスプーアル茶がとってもとっても良く似合う。豚まんを蒸籠に入れてコンロにかけている間、何分もかけて淹れた真っ黒なお茶を氷をびちびちに詰めたピッチャーに一気に注いで冷たいお茶に。何杯もお代わりしながら豚まんを食べた。
むっちりもちもちした豚まんは、何度食べても食べ飽きぬ。
「息子がさ、おっきくなるじゃない。でさ、腹が減るから小遣いでコンビニの豚まんとか絶対買うわけよ」
「うんうん」
「そしたら思うぜー。"なんじゃこの豚まんは!コンビニの豚まんってこんなにマズイものなのか!"ってさー」
「思うかねー?」
「思うさー」
そんなことを予想しあう父と母だった。
ランプステーキ 180g
スープバー・サラダバー・パン
グラスビール
午前中、だんなはスポーツジム、息子は外で近所の友達と遊び、私は部屋でころころころ。昨日ちょーっと頑張ってあれこれ動いたせいで、太股前面と腕の付け根や胸がすごいニンニク通……じゃなかった、筋肉痛に(←本気で間違えたタイプミスだけど、笑った……筋肉痛よりはニンニク通の方がいいなぁ)。
「ぼくはね、いいの。お外では、あそばないの」
息子は1年位前までは割と陰気に部屋の中でばかり遊んでいたのだけど、最近は暇さえあれば外に出かけて行き、一体何をやってるんだか泥だらけになって帰ってくる。泥は洗えば落ちるけど、長ズボンが1ヶ月と保たずに膝が破けるのはどういうわけだ。つい昨日か一昨日も
「ユニクロのジーンズ、やぶけちゃったー。こけちゃったー」
と言って、先日買ってきたばかりのジーンズを目の前にひらひらと見せつけてきた。「いーじゃん、カッコイイから破れたまんま着てなよ、気にしないでさぁ」と言うんだけど、友達に「ズボン、穴あいてるよー」といちいち指摘されるので困っちゃうのであるらしい。
「……近所のユニクロ、バーゲンしてるらしいよ。ほれ、広告」
「……ほんとだ……買っておきますか息子の服……」
我が家からユニクロまではちょーっと遠いのだけど、自転車キコキコこいで行ってみることにした。ジムあがりのだんなとニンニク通の私、ニンニク通とは無縁の息子(だからニンニク通じゃないって……)。ちょうど昼時だったので、途中にあったフォルクスに寄ってお昼御飯。空腹だったこともあって、昼からがっちょりと200g近いステーキを食べてしまった。だんなは240gのハンバーグ、息子もハンバーグのお子さまランチ。ステーキにはスープバー(日替わりの3種のスープが飲み放題)とパンかライスがついてくるのだけれど、それにサラダバーも追加。スープたっぷり飲んでサラダもたっぷり食べて、しかもたっぷりの肉。昼から大変に充実したものを食べてしまったのだった。
ランプステーキはもも肉だからして、ちょっと歯ごたえのある脂の少ない肉。がしっとした歯ごたえのある肉にはモヤシといんげん、人参などの炒め物が添えられていて、大根おろし入りの醤油味ソースをしゃばしゃばかけながらいただいた。サラダボウルにはほうれん草と刻み玉ねぎをどっさり盛りつけて胡麻ドレッシングで。
「ジャンクな味だけど……好きなのよね」
「やっぱり?私も好きなのよね」
と、スープはコーンスープをゴブゴブと。なんてことない非常にありがちな味のコーンスープなのだけれど、このありがちさが愛おしかったりして、これまたたーっぷりと飲んでしまったのだった。
……たべすぎ。
サザエの煮物
お刺身盛り合わせ
お寿司盛り合わせ
スイカ
ビール・水割り焼酎
数日前はだんなのお父さんの誕生日。今年の春は更に別件のお義父さんのお祝い事があることもあり、今日はお義父さんお義母さん、義妹義弟と一緒に総勢7人で夕御飯。お義父さんたちの馴染みのお寿司屋さんに行こうということで、お義父さんの運転する大きな車に皆でギチギチと乗り込み、車で10分ほどのそのお寿司屋さんを目指した。
小さな小さなショッピングモールというかアーケード街というか、屋根つきの商店街の一角にあったそのお店。その商店街内の他のお店はもうほとんどが撤退していて(すぐ近くに巨大なショッピングモールが進出してきたからねぇ……)、ほとんど廃墟となりつつある建物内にあったすごく寂しげな風情のお寿司屋さんだったのだけれど、お店は清潔で活気があって、飲み食いしているうちに他のお客も続々とやってきて大盛況。どれもこれも、とても美味しかった。
突き出しに、サザエの殻に入れられた、プリプリとした甘辛味の身の煮物。たっぷりの鰹のたたきに、トロに甘海老、酢じめのコハダの盛り合わせ。そしてウニやイクラや蟹や穴子、トロにヒラメと好きなものばかりの握りの盛り合わせ。嫁の私も遠慮なく、ビールをこれでもかとかっくらって、水割りをグビグビと飲んでいた。だんな一家の男達(お義父さん、義弟、だんな)は飲むとすぐ赤くなる体質なのだけれど、義妹は赤くならない。そして私もほとんど赤くならない体質。それを良いことに、「酔ってないわよーん」という顔をして、くっぴくっぴとかなり飲んだものだから、かなり酔っぱらってしまった。嫁なのに、きっちりくっきりくつろいでいる私。
……で、車で来たのに免許保持者が全員酔っぱらうという事態に。こういうことは良くある事なのかお義母さんはちゃっちゃと「運転代行業」なるところに連絡をして、そこからやってきた兄ちゃんに運転を任せて皆でへろへろのまま帰還した。「さよーならー」と、先に下ろしてもらって降りたのは私とだんなの2人だけ。息子は食事会中の話の流れで急遽「おばあちゃんちに、泊まるのー」ということになり、着替えも何も持たないまま楽しそうに義妹らと一緒にだんなの実家に向かってしまった。だ、大丈夫か!? まだ息子、"お父さんお母さん"の2人共離れた状態で余所に泊まったことは一度も無いんである。「このタオルがなきゃ眠れない」とかそういうことはないんだけど、大丈夫かしらね。どきどき。
とんこつ角煮ラーメン \930
煮卵 \100
杏仁豆腐 \300
息子不在の日曜の朝。昨日の夜、突然に勢いでおばあちゃん家に宿泊した息子はパニックになることもホームシックになることもなく、元気に一夜を過ごしたらしい。午前10時半過ぎに
「よるになったらー、かえるからね?」
と非常に薄情な内容の電話をかけてきて、でももう汗でTシャツがグジョグジョになったとかで義妹に連れられて11時過ぎに帰宅した。
今日は私がスポーツジムに行きたい日。最近ボディコンバットなるものが楽しくて楽しくて、でもそれは平日の午前中には一度も開催されていないために土日のどちらかに行くしかない。だんなも平日の朝には45分の短めのプログラムしか参加できないので、週末のコンバット60分プログラムを楽しみにしている。なので、
「じゃあ俺は土曜の午前中のに行ってくるから」
「ん、じゃあ私は日曜の午後に」
と相談しあって週末のジムプログラムに参加しているのだった。昨日はだんなが行ったので、今日は私の番〜♪
今朝はかなりぐーたらと真剣に朝寝してしまったので、昼御飯を兼ねて、帰宅した息子と一緒に近所のラーメン屋さんに。まだ一度しか行ったことがないけれど、「東京とんこつ拉麺一鉄」というお店はけっこう気に入っていて、久しぶりにあそこのとんこつスープが飲みたいなという気分だった。そこのスープは醤油ととんこつ、そして数量限定の「秘蔵」とかいうもの。私は、豚骨スープのある店ではどうしても豚骨スープを頼まずにはいられないので、今回もとんこつスープ、角煮トッピングで930円となかなかのお値段だ。だんなは「秘蔵」のチャーシュー麺の大盛。どちらにも100円追加で卵をトッピングしてもらった。
各テーブルには冷水のピッチャーと、何粒もの生にんにくと、ニンニク絞り器、そして紅生姜。
「あーあー、これからジムなのに、こんなにニンニク入れちゃって、もー」
とか言いながら、きっちりにんにくを1粒絞ってスープに入れちゃう。ここのとんこつスープはクリームシチューか何かのように見事な白濁で、でもあんまりケダモノ臭くはなく脂っこくもない。「さっぱりしている」とまでは言えないけれど、案外とあっさりとしたスープで縮れの細麺がよく似合う。甘辛くこってり煮られた角煮の他にはきくらげと1枚のチャーシュー、海苔が添えられ、それと黄身がいーい具合に半熟の褐色の煮卵が1つ。
「えへへ、やっぱり私、この店好きかも。美味しいわ美味しいわ♪」
「俺はこの、"秘蔵"好きだなー、味、ちょっと濃いけど……」
揚げ葱がどっさりトッピングされた"秘蔵"ラーメンはこれでもかとチャーシューの薄切りがどんぶりの縁に並べられてひまわりの花のようにチャーシューが花開いていた。表面に油がキラキラと光っていて、いかにも濃ゆそう。
最後には調子に乗って、杏仁豆腐も食べてしまった。陶器の器に固められた、シロップのかかっていないシンプルなシンプルな杏仁豆腐で、いかにもお店の自家製という感じ。杏仁の香りがぷんとして、牛乳をたっぷり使ったような味だった。最近のラーメン屋さんんは杏仁豆腐やマンゴプリンを置いていたりして、それが密かに嬉しい私。
今日のジムもハードだった。500ml以上入るボトルに水を入れていって60分のプログラム中に飲み干してしまい、最後の最後の"腕立て伏せ"(地獄……)の時にはマットについた膝がズルッと滑って「なによー、マットの汗、前の人ちゃんと拭いて行かなかったの?」と目をやったらびしょぬれなのは自分の足だったりして、とにかく尋常じゃなかった。エアロビクスだステップだマシンジムだとこれまで色々やってきたけど、膝のあたりまで汗をかくというのはかつてないことで、びっくり。身体中の汗腺全開の自分はちょっとイヤ……。
で、帰ってきた頃にはもうヨレヨレ。
「かき氷っ!かき氷っ!かき氷っ!もう喉乾いちゃって喉乾いちゃってー」
きゃあきゃあ言いながら帰ってきた私にだんなと息子は驚きながら、でもかき氷の準備。我が家には、結婚直後の夏に買った手動のかき氷器がある。青と白の、サイドに「氷」と文字の入ったとてもかわいいかき氷器。
「カルピス、カルピスかけて食べるのよ〜♪」
と、専用の丸い容器に固めておいた氷をセットして、ショリショリショリと山盛りのかき氷を準備した。暑いときにはこれよ、これこれ。
「俺は、みぞれだ」
「ぼくねー、ぼくねー、メロン!」
何本かミニボトルでシロップが揃っていて、各々好きなものをかけていただく。今日の私はとにかくカルピスな気分で、お代わりまでしてカルピスかき氷を堪能した。あー、美味し美味し。
キムチ
パリパリチーズ餃子皮
だんな特製 焼き餃子
だんな特製 適当スープ
羽釜御飯
ビール(モルツ)たらふく
スイカ
夕飯は、餃子。「こう暑いとビールだよな。で、ビールといえば餃子だよな」という感じで、餃子作成が決定した。
「その料理をより好きな人物がその料理を作るべし」
という掟が我が家にはあって、ゆえに餃子作成はだんなの担当。包むのは私も参加するとして、タネ作りも焼きもだんなの担当だ。白菜に塩をして染み出た水気を絞ったりしている合間に、だんなはお風呂の準備もしてくれた。
「ビールたっぷり飲むためにも、お風呂入ってきちゃいなさいよ。俺も君たちの後で入るから」
「んー、じゃあ、だんなが入っている時に餃子、包んでおいてあげるよ」
「ダメだよ!一人で包んじゃダメだよ!そんな、餃子作りのクライマックスを一人でやっちゃダメ!俺も包む!」
「あら……そう?」
餃子包みをしたいとは愉快な奴……と思いながら、風呂上がりのだんなと一緒に餃子包み。本日包んだ餃子は65個で、作った餃子は全て焼かれてそして全員の胃袋に美しく収まった。数枚残った餃子の皮は、粉チーズかけてオーブンで5分くらいかけてパリッと焼いてお煎餅のようにして、ビールのつまみにポリポリ食べた。
焼き餃子、基本中の基本の醤油+ラー油で食べてもめちゃめちゃ美味しいのだけど、柚子胡椒+酢でちょっと目先を変えながら食べるのもすっごく美味しい。しかも今日は
「キムチがあるじゃん……おいしいキムチが……。これで餃子くるんで食べたりしたら、おーいしいよぅ♪」
とキムチも出してしまったりして、ビールは止まらないわ御飯も美味しいわで大変なことになってしまった。そこに餃子が80個あったら80個食べていた勢いだった。
「もうね、餃子、ヤバイね……。歌舞伎町あたりで"お客さんお客さん、いい餃子があるんですよ"なんて、バイヤーに声かけられたらついてっちゃうね、俺はね」
「ついてくな。もうそれって、つまり、中毒?」
「そう、中毒、餃子中毒」
「そりゃヤバイわねー、餃子、ポイズンね」
「ポイズンポイズン♪」
「ポイズンポイズン♪」
昨日から、「ダイエットに甘いものは大敵よ。ポイズンよ、パフェなんかもう、すっごいすっごいポイズンよ」「アイスクリームもロールケーキもポイズンだね」と、何かとポイズンポイズン言っていた私とだんな。本日確定したところによると、餃子もポイズン。
食後は、昨日おばあちゃんがごっそりとくれた(4袋も……)子供向け花火を1袋開封して、自宅前で花火。その後はスイカ。
7月もまだ1週目なのに、なんだかすっかり夏休みのような日曜の夜だった。