麦茶
1日半かけて作った渾身のテールスープも、たったの2回で鍋が空。ダッチオーブンになみなみたっぷりの水を張って煮込み始めたはずなのにできあがる時には半分の量に煮詰まっていて、昨日は全員がスープをお代わりして飲んでしまったものだから、今朝はもう残りわずかになってしまった。作った料理がどんどん減っていくのは嬉しいことだ。
「クッパ……クッパには玄米入りの御飯が美味しいかな」
と、今朝はその残りスープを温め、冷凍してあった玄米入りの御飯を電子レンジで温める。おじやのようにドロドロにはしたくなかったので、器に御飯を入れておき、そこに上からスープをたっぷりと。ホロホロに煮崩れた肉も一緒によそい、刻み葱をたっぷりと、そして粗めに挽いた黒胡椒もたっぷりと散らす。見事に白濁したスープはこっくりと濃厚で、素敵な美味しさ。ケダモノの骨でとったスープってば、ほんとになんでこんなに美味しいんだろう。
すばらしい出来だったテールスープは、でも、ちょっと煮込み過ぎちゃって「売り物にならぬ」という感じでもあった。骨から肉をこそいで食べるのもテールスープのひとつの楽しみなのに、肉なんかとっくに骨から剥がれちゃってしかも細かく崩れつつあって、テール独特の星形をした骨が鍋の底にいくつも転がっている。
「うう、この骨がついていてこそのテールスープなんだけどね、もうグズグズだね」
「いいんじゃない?旨いし。すっげー旨いし」
朝からケダモノ臭い、我が家の台所。
アイスティー(ペニンシュラ)
毎週日曜日は私がスポーツジムに行くことにしている曜日であり、しかも今は息子が夏休みということで平日昼間には行けないものだからこれが週に一度のジム行きのチャンス。でも、いまいち体調がよろしくないので
「だんな、昨日行かなかったよね?今日、代わりに行く〜?私はなんだか無理めだから」
と、その権利をだんなに譲渡。だんなはうきうきとボディコンバットをしに出かけていった。
肉がごろごろ入ったスープの朝食を摂ったばかりで昼食というのも……ということで、ジム前の軽めの腹ごしらえにとバースデーケーキの残りを。この季節はほんとに洋菓子には優しくない温度と湿度で、ケーキもすぐにダレてしまう。もちろん冷蔵庫には入れてあるのだけれど、昨夜ロウソクをつけたりしているうちにその熱でクリームがダレちゃって、重ねられたスポンジが横にずれてグズグズになってしまっていた。お腹に入っちゃえば一緒よね、と、スポンジとクリームと苺を適当にこてこてと積み上げて食べる。ふわんとしたカステラっぽい卵色のカステラ、シンプルだけど上質なホイップクリーム、大粒の苺。不二家はどこにでもある、一見なんてことないケーキ屋さんのような感じなのだけれど、どれも子供の頃に大好きだった、記憶の中のケーキの味とほとんど違わない味がするものが山盛り。渋い色のモンブラン(それはそれで大好きだけど)が世の中に広がりまくる中、栗きんとんみたいな鮮やかな黄色のペーストが絞られたモンブランがちゃんと残っていて、それもまた好み。飯田橋で買える「ペコちゃん焼き」も超好み。
ゴーヤーチャンプルー
ソーキそば
ゴーヤー丼
ビール(San Miguel Dark)・冷茶
先日行った沖縄物産展、会場で沖縄の名物料理のひとつ「ソーキそば」が食べられるブースがあったのだけれど、ビール飲んだり丼もの食べたりかき氷食べたりしているうちに胃袋の空き容量が心もとなくなっちゃったものだから、インスタントのセットを買ってきたのだった。タイミングよく、数日前にゴーヤーを買ってあったりしたものだから、今日は沖縄料理な夕御飯。あちこちで何度か口にして味も覚えたことだし、と、ゴーヤーチャンプルーを作ってみた。
ゴーヤーは2つ割りにしてフヤフヤした綿状のものに包まれたワタをしっかりと掻き出し、薄めにスライスしてから多めの塩で塩揉み。少しおいて水分が出てきたらギュッと絞って流水にさらし、しばらく水に浸しておく。前回、あまりに苦くできあがりすぎてしまったので、今回こうして「苦み抜き」をしてみたのだけれど、今度はちょっと苦みが抜けすぎちゃった感が。
「ゴーヤーの苦さは慣れてきたとはいえ、これはちょっと、あまりにも苦くなさすぎるんじゃないか?」
と思えるようなゴーヤーの味になった。苦みが強すぎるのもちょっと食べにくく感じてしまうけれど、苦みがなければないで、微妙に物足りなく感じてしまう。1食たべるごとに、ゴーヤーの苦さが好きになってきている私。
今回は、更にそれらしくしようということで、豚肉ではなくスパム(ランチョンミート)を使用。近くのスーパーの沖縄食材コーナーに売られていた、そのハムとベーコンを足して2で割ったような缶詰の肉を角切りにしてそれをこんがり炒め、ゴーヤーも加えて炒め、更に豆腐と溶き卵を加えて炒める。味つけは塩胡椒と、少しの顆粒鶏ガラスープだけ。そうしてできたゴーヤーチャンプルーは、そのままビールの肴としてつまみ、そしてその後は「ゴーヤー丼」にして食べた。
"ゴーヤー丼"なんてものを知ったのは、その先日の沖縄物産展で。ビヤガーデンにそんなメニューがあったのをちらりと眺めてはいたのだけどあんまり気になってはいなかった。でも、ステージで歌っていた兄ちゃんたちが
「ゴーヤー、みなさん、お好きですか?ゴーヤー」
「あのね、ゴーヤーチャンプルーあるじゃないですか、あれを御飯にぶわっとかけて喰っても、旨いんですよー」
なんて事を話していて、その後だんながそれを買ったところ、それがかなりツボな味。ゴーヤーチャンプルーを御飯にぶっかけ、そこに半熟に焼いた目玉焼きと、厚切りにしたのを両面こんがり焼いたランチョンミートをトッピングしただけのものだったのだけれど、単品でゴーヤーチャンプルーを食べるのとはまた違った美味しさがあった。で、忘れないうちに真似してやってみることに。ソーキそばもあることだし、分量は少なめにし、でも目玉焼きはちゃんと焼く。
そしてソーキそば。麺は熱湯でチャッとゆがき、そこに添付の濃縮スープを湯で溶いて加える。レトルトパックの"ソーキ"は湯煎で温め、トッピング。私もだんなも、てっきり「ソーキそばとは、ラフテー(豚の角煮)が乗っている蕎麦である」という理解でいたのだけれど、どうやらラフテーそばはラフテーそばとして存在していて、ソーキそばとは別なのだそうで。豚のバラ肉ではなくアバラ肉(スペアリブ)を煮込んだものがソーキ、なのだそうだ。うーん、またひとつ、知らなかったことを知ることができた。
甘辛く煮込まれた、スペアリブ(軟骨っぽい歯触りのものもゴリゴリとたっぷり入っていた)は、レトルトパックだけれどもそういう匂いはあんまりなくて良いお味。濃厚だけれど鰹だしの風味が漂う案外とさっぱりとしただしの味は、どこか台湾で飲んだスープの味を思い起こさせるものだった。太くてごつくてざっくりとした歯触りの麺は、手打ちのスパゲッティにも似た食感。ラーメンとは違うし、かといって関東の普通の「そば」とも全然違う、独特なものだった。うん、美味しいな。豚肉大好きだから、スープや具の味がすごく好み。本場で食べたらまた数段旨いのだろうなぁ。
テーブルの上には昨夜の残りのナムルやらキムチやらもずらりと並べられて何やら無節操な光景になっていたのだけれど、ゴーヤーチャンプルーもゴーヤー丼もソーキそばも美味しくて満足。息子はゴーヤーは口にできなかったものの(さすがにゴーヤーを食べなさいとは言えない……私も数年前までダメだったし……)、ランチョンミートの炒め物は気に入った様子。チャンプルーからゴーヤーだけを除いたものをせっせと口に運んでいた。そばも食べたし、ゴーヤー丼の代わりにビビンバを山盛り食べていた。今日の夕飯は、肉っ気が少なめ(でもランチョンミートはきっととってもハイカロリー……)。
アイスカフェオレ
メロン
息子は、スーパーマーケットに行くとウィンナーソーセージをやたらと買いたがる。昨日も「うぃんなー、うぃんなー」と1袋抱えてハムコーナー方面から、鮮魚コーナーにいた私とだんなの元に走ってきた。うーんソーセージ……だったら、ホットドッグしようか?ドッグパン買ってさぁ、と、本日朝の食事はホットドッグに決定。我が家のホットドッグに必須なものはキャベツ。そしてチーズ。私がだんなのお弁当を準備したり洗濯機を動かしたりしている間に、だんながホットドッグの準備をしてくれた。
このホットドッグは、晴海埠頭に出ていたワゴン売りのホットドッグ屋さんの味が原型。まだお台場が賑わっていなかった頃の、もう5年以上前の頃の晴海埠頭の話なので、今はもう晴海にはいないかもしれない(案外お台場あたりに出没しているかもしれない)。特に見所のない晴海の客船ターミナルに歩き始めたばかりの息子を連れて何度か遊びに行ったのだけれど、小腹が空くとこの店でホットドッグやクレープを買って食べていた。そこそこ良心的な価格で、すっごく美味しいホットドッグを食べさせてくれたのですっかりファンになってしまったのだ。
まず、千切りにしたキャベツをバター炒めに。ほんのうっすらと、味が強く残らない程度にカレー粉もまぶしかけ、多めのバターでこっくりと炒めておく。ドッグパンの切れ目の中にはちゃんとバターを塗っておき、そこにキャベツを詰め、コロコロ転がしながらフライパンで焼いていたソーセージも乗せ、そして上からはとろけるチーズをたっぷりと。それを余熱しておいたオーブンに入れてチーズが溶けるまで焼く。ホットドッグひとつのために、キャベツを炒めるフライパンとソーセージを焼くフライパンとオーブンが必要になるのだから、めちゃめちゃ手間のかかるメニューだったりする。
「……でも、この手間が美味しいのよね。ああ、うまうま♪」
ケチャップをにょろにょろとたっぷり絞りかけ、中も外もアツアツのホットドッグにかぶりつく。バター風味のキャベツも、上でとろけてピヨーンと伸びるチーズもいちいちどれもが美味しくて、どれも必要不可欠という味わい。小ぶりのパンだったせいもあるけれど、だんなは早々に
「……もう1個食べよ……もう1個、作ろ……」
と2個目のホットドッグのセッティングにご執心だった。
前菜3種盛り合わせ \1200
コーンと夏野菜のピッツァ \1400
を、息子と2人で。
先週は何かと用事が盛りだくさんで大変な思いをしたけれど、今週は特に予定のない一週間。
今日は、私が行きたくて行きたくて行きたくて、数週間前からずーっと狙っていた映画を見に行くことにした。テレビCMを見てから気になっていたその映画は、「DEEP BLUE」。ひたすら海の魚や動物たちを流すだけの、半分ドキュメンタリーみたいな映画だ。私はマンボウが大好きで、タツノオトシゴやクラゲも大好きで、深海魚も大好きで、しかも「○○が異常大量発生!」みたいなものを見るのがものすごく好きで(イナゴとか蝶とかカエルとか毛虫とか……)、だからこの映画の紹介をテレビで見たときに
「うわー、鮫があんなに!あんなにたくさん!」
「魚が気持ち悪いほどあんなにたくさん!」
と、ずっとドキドキしっぱなしだったのだ。
「……でも、君は映画が初めてなわけですが」
「なぁに?なぁにおかあさん?」
「映画、一緒に行ってくれる?ディープブルーっていうの。こういうの。……こわいかな?」
ホームページで見つけた予告編の動画を息子に見せてみる。6歳の子供が初めてみる映画だったら、そこはやはりドラえもんとかポケモンとか、せめて「名探偵コナン」あたりにしておけばどうか、という思いも少なからずあったのだけれど、息子は
「うわー、お魚、たくさんだね。見にいきたい!ぼく、見にいく!」
と喜んでくれた。
息子に快諾いただけたこともあり、そういうわけで今日は市川のコルトンプラザにお出かけ。実は映画をシネコンで見るのは、これが私も初めて。DEEP BLUEを見られる映画館はけっこう限られていて、千葉なら市川か船橋、都内でもお台場か六本木ヒルズあたりの数ヶ所しかないらしかった。行ったことないところに行ってみようか、と、市川のショッピングモール目指して行ってみる。
「映画はね、いろんな人が集まって、大きな大きなテレビ画面を見るのよ。だからね、迷惑になるから、声出しちゃダメだよ。"うわっ!"なんて、びっくりする声も、出さないようにね。お母さんに話したいことあったら、つっついてくれれば耳をそばに近づけてあげるから、小さな声で話すんだよ。……オッケーですか?」
「オッケーでぇす!」
「よーし」
頭の位置までたっぷり背もたれがある椅子に座って、ジンジャーエールを肘掛けについたジュースホルダーにセットして、「シネコンって……快適だなぁ……前の人の頭も全然気にならないし」なんて感動しながら映画鑑賞。幸い館内はガランガランでほんの20人くらいしかお客はおらず、しかも息子もずーっと良い子だった。時々耳元でごにょごにょと小さな声で
「ペンギン、かわいいね。すごいね」
「クマさん、すっごくかわいいね」
なんて囁いてきたりした。
で、映画は期待通りというか期待以上というか。心ゆくまで小魚やサメやイルカやクラゲや鳥やカニがうじゃうじゃする様を見ることができて、大満足。大好きなリーフィーシードラゴンも見られたし、ド迫力のチョウチンアンコウを見ることもできた。……あとは、マンボウの大群(単品は登場したけど)とか、リュウグウノツカイとかが見られたら最高だったんだけどな。噂には聞いていたけれどそこそこ残酷なシーンも出てきて、でも案外息子は平然と見ていた。
「おもしろかったですか?」
「おもしろかったですー」
「うそだ、後半20分は寝ていたくせに」
「うーん、なんかね、ねむくなっちゃった……」
無事に映画鑑賞もし終わり、ちょうど昼御飯時になったのでモール内をぷらぷら。池袋のサンシャインシティ内にもお店がある、「AGIO」という三笠会館系列のイタリア料理屋さんがあったので、そこでピッツァを食べることにした。
さっぱりしたのが食べたいなということで、コーンと夏野菜のピッツァを1枚。絶対これだけじゃ物足りないことになりそうだと、3種前菜盛り合わせも1皿いただいた。小皿に取り分け、2人でわしわしと食べる。
前菜は、タコとセロリのオリーブ油マリネ、じゃがいもとアボガドと海老のクリーム味のサラダ風、大根と帆立を和えて柚子の香りをつけたどこか和風な味わいのもの、の3種類。ピッツァには、コーンと共に薄切りのズッキーニや茄子、パプリカやトマトがトッピングされていた。チーズも野菜の下にたっぷりと。前菜盛り合わせは、イタリア料理のような、いまいち違うような微妙な感じだったけれど、アツアツのピッツァは香ばしくて美味しい。
この店のピッツァは薄くて薄くて、サクッとした歯触り。周囲のおせんべいみたいにパリパリになったところが好みなのだけれど、その薄さゆえにあんまり食べ応えもなかったりする。
「……半分、食べるよね?食べちゃうよね?」
「うん、はんぶん、食べるよぉ〜」
と私の予想通りに息子はきっちりと1/2枚を平らげてくれちゃって、微妙に私は物足りない腹具合のランチになった。よし、後でかき氷食べに行こう。
私:あんず氷 \630
息子:フルーツあんみつ \651
昼食後、トイザラスを覗いたりペットショップを覗いたりしてプラプラと。市川から亀戸に移動して、ずっと気になっていた甘味屋さんにおやつを食べに行くことにした。夏みかん氷やあんず氷が人気らしい、そのお店の名は「船橋屋」。くず餅で有名なお店でもあるらしい。いちご氷なども自家製シロップが使われているということで、気になっていたお店だった。最近のマイブームは「美味しいフルーツ味のかき氷が食べられるお店」。宇治金時も大好きで、最近の私はトーキョーウジキントキさんをチェックするのが日課になっている。素敵なブログです。夏季限定のお楽しみ。
亀戸近辺に4店舗ほどある船橋屋、駅に一番近いお店を目指しててくてく歩き、テーブルが4つほどしかない小さなお店に入る。空いているテーブルはちょうど1つだけ。4人がけの席について、
「えっとー、きっと息子はいちごミルク氷にするでしょ、だから私は夏みかんかあんずにするのよ……」
なんて算段していたところ、息子はメニューを眺めて
「んとね、ぼくね、ふるーつあんみつ」
と。
「……へ?フルーツあんみつ?氷じゃなくて?」
「うん、かきごおりはね、きっとたべきれないからね、だから、ふるーつあんみつ」
「あんみつって……君、食べたことあったっけ?ないよね?だって私、ここ7年くらいあんみつ食べてない……」
「うん、たべたことないよ?でも、ふるーつあんみつ」
「……どういうものか知ってるの?」
「しらない」
ダメだこりゃーと思いながらも、どうやら息子はフルーツあんみつが気になってしょうがないらしいので(多分、"フルーツ"に心惹かれたんだろうな)ご要望通りに。私はあんず氷にした。
シャラシャラとした、粒の大きなかき氷に、色鮮やかな杏色のシロップ。干しあんずをシロップで煮て戻したと思われるものが2粒添えられている。舌に残らない爽やかな甘さがとっても良い感じ。ただ、シロップに含まれるあんずの粒がコリコリと舌に感じられて、それがちょっと気になると言えば気になる存在。
「ん〜、でも、杏のシロップ、おいしいわ」
おいしいわ、おいしいわ、と私が食べている向かいで、息子もまたおいしいぞおいしいぞ、と、フルーツあんみつのトッピングをもりもりと喰っていた。あんずにミカンにチェリーにと、トッピングされたものをあらかた食べ終えた後、残りの寒天と豆が器に詰まっているのを見て、がっかりしている様子だった。ほら、だから言わんこっちゃない……。フルーツ好きの息子は、甘味屋さんよりフルーツ専門店に連れていった方が良さそうだ。
肝焼き
枝豆
卵豆腐
もずく酢
アスパラといんげんの胡麻和え
ビール(モルツ)・麦茶
メロン
当初の予定では、夕飯の献立は回鍋肉。でも、昼休み中のだんなから
「今日は二の丑だから、ひつまぶしにしませんか?してください」
と連絡が。大抵、夏の土用の丑の日は1回なのだけれど、今年は2回あるそうで、それが今日なのであるらしい。いいねいいねひつまぶしいいね、と、外出帰りにお買い物。1串900円の蒲焼きと1串500円の蒲焼きを見比べて
「うーむ……900円のを2つにすべきか、500円のを3つにすべきか……」
とさんざん悩んで、安いのを3つにしてみた。御飯は3合炊いて、山盛りのひつまぶし。我が家最大級のココットケース(直径30cm、高さ15cm)に詰めていく。
鰻は、軽く日本酒をふってからテフロン加工のフライパンに並べて、蓋をぴったりかぶせて弱火で加熱。ジュクジュク言い出して、蒸されて全体が温まったところで取り出す。器に御飯を1/3高さほどに敷いたらざくざく細かく切った鰻を1/3量その御飯の上に散らし、タレをかけてからまた御飯・鰻・タレ・御飯・鰻・タレとミルフィーユ状に重ねていく。それをざっくりと混ぜ合わせていただくのが、「ひつまぶし」。刻み海苔と刻み葱とおろしわさびの薬味と鰹だしが必須で、1膳目はその「鰻まぶし御飯」状態のものを食べ、2膳目は薬味をたっぷり散らして食べ、3膳目にはその2膳目のものに濃いめに味をつけただし汁をたっぷりかけて「うな茶」にしていただくのがお作法だ。ただ、我が家では1膳目と2膳目が素喰い、3膳目と4膳目が薬味がけ、5膳目から7膳目までがうな茶……と、壮絶な展開になったりする。
せっかくだからと肝焼きも2串買ってきて、あとはちゃちゃっと野菜の胡麻和えともずく酢と卵豆腐も酒の肴に。さすがに御飯3合全部使うのは多かったかしらと思いつつ、でも、綺麗に全てなくなった。どころか、物足りなかった。
原因は、ここんところ食欲大爆発中の息子のせい。
「うなぎごはんー!おいしー!」
1膳ぺろっと食べ、2膳目も食べ、3膳目からはだし汁をかけてやったらハフハフと鼻と額に汗してかっこみ、さすがにそこで終わるだろうと思ったのに
「もっと食べるー」。
私も5膳くらい食べたし、多分だんなもそのくらい食べたし、山盛り用意した刻み海苔や葱をこれでもかと使った。わさびも、チューブ入りとかのじゃないのをすり下ろしてたっぷり使った。そう、ひつまぶしの美味しさは、鰻の質はあんまり関係なくて(ざくざく刻んで混ぜるから、ちょっとくらい固くても形が悪くても全然平気)、だし汁の美味しさとか(ちゃんと昆布と鰹節で取る。で、塩気はちょっと強めに)、わさびの美味しさ(これはぜひチューブ入りとかじゃなくて本物のを)にかかっているような気がする。今日のひつまぶしは、とにかくえらい勢いで無くなった。
「ヤバイ……このままじゃ、近いうちに4合炊いても足りなくなるかも……ヤバイ……」
「いや、しばらく3合にしときなさいって。際限なくなるから。あればあるだけ食べるから」
ひつまぶしは危険。すごく危険。とにかく危険。
手包みクリームパン
マヨコーンパン
アイスカフェオレ
昨日はちらりと亀戸散策をして、帰り際、パンを買って帰ってきた。「手包みクリームパン」の看板が気になってふらふらと引き寄せられてしまったそのお店はSUNMERRY(サンメリー)。都内にちょこちょこと展開しているチェーン店だ。
「ん〜ん〜ん〜……うん、クリームパンおいしそ。クリームパン、買っていこう」
と、クリームパンその他いくつかの菓子パンを購入。ジムに行くため早く家を出るだんなに「クリームパン、あるからねん」と報告しておいた。で、私と息子はこれでもかと朝寝するつもりで、でも私はあっさりと7時半頃に目が覚めてしまった。損したような、得したような。
「ほいじゃま、息子が起きるまで仕事してるかね〜」
と静かな午前中、まだ気温もあまり上がらないうちにペケペケとあれこれ作業して、金魚とメダカに餌もやり(メダカ元気、金魚のアドンとサムソンも絶好調〜)、洗濯して漫画読んで図書館から借りたレシピ本の気になる内容をパソコン内のデータベースに書き写し、それでもまだ10時過ぎ。その数十分後にやっと息子が起きてきて、もうほとんどお昼という時間になってから朝御飯用のパンを食べた。
息子も私もクリームパンを1個ずつ、そしてマヨコーンパンは2人で1個を半分こ。
水飴が入っているようなヌメヌメとした光沢のない、もったりもっさりした重めのカスタードクリームが詰まっているクリームパンが私の好み。ごく普通に卵と牛乳をたっぷり使って練れば作れるようなクリームで良いのだけれど、その好みな味のクリームパンには案外出会えなかったりする。だから、見慣れぬパン屋さんの前を通るとつい、「ここのクリームパンは旨そうかな?」と眺めてしまうのがお出かけ時の常になっていたりした。
ここのクリームはなかなか重め。もったりとした重さを感じるもので、かなり好みなものだった。サイズも大きめで食べ応えがあり、なかなかステキ。
アスパラといんげんの胡麻和え(昨夜の残り)
麦茶
自家製マンゴプリン
予定では、今日の夕飯は回鍋肉。週末に国産豚バラ肉のブロックを買ってあるし、キャベツもピーマンもパプリカもある。中華なおかずなので、ではデザートにマンゴプリンを出しましょう……と息子と一緒にマンゴプリンの仕込みをし終わったところで
「ごめん、今日は帰れない〜」
と、だんなから連絡。回鍋肉は明日ということになった。ちぇ〜。
マンゴプリン、今回は豪華に1個700円(でも傷物特売品)の沖縄マンゴーを使用。ココナッツミルク入りの、コンデンスミルクで甘さをつけたマンゴプリン。
「マンゴプリン、つくるの?ぼくもおてつだいして、いーい?」
と、息子がミニサイズの泡立て器を構えて脇に立っていたので、材料を混ぜるところをお手伝いしていただいた。カスタードパウダーを少量の水で溶かし、砂糖を加えて沸騰させた湯を加え、刻んで手で潰したマンゴー果肉と牛乳とココナッツミルクとコンデンスミルク、水にふり入れてからレンジでチンして溶かした粉ゼラチンを加え混ぜる。あとは型に流して固めるだけ。
回鍋肉は延期になってしまったし、じゃあ夕御飯は何にしようかなとあれこれ考える。最近ビールや御飯が美味しい料理が続いていてしょっちゅ満腹になるまで食べてしまっていたので、今日は軽めにということで冷や汁。昨夜のひつまぶし用のだし汁がまだ残っていたので、それを使って冷たい味噌汁を作ることにした。冷たいだし汁に味噌を溶き入れ、濃い味のそれに氷を入れて冷やしておく。冷凍庫の玄米御飯をチンしてどんぶりに入れ、その上にはしゃぶしゃぶ用の豚肉をサッとゆがいて冷水で冷やしたものと、刻んだ豆腐ときゅうりと茗荷とすり胡麻をトッピング。そこに冷たい味噌汁をだばだばとたっぷり張った。
豚肉入りの冷や汁というものが一般的に存在するものかどうかはわからないのだけれど、
「豚汁は美味しい」
「冷や汁も美味しい」
「豚肉は、豆腐とも茗荷ともきゅうりとも相性ばっちり」
「じゃあ冷や汁に茹でた豚肉入れてもぜったい美味しいはず」
と思って豚肉を突っ込んでみた。……うまー。
豚肉入りの冷や汁は適度にコクがあって、茗荷やきゅうりと一緒に口にする豚肉もさっぱりとした味わいで、思った以上に美味しかった。味噌汁ぶっかけ御飯というものは、どこか後ろめたさを感じつつ食べるものだったりするものだけれど、冷や汁は胸を張って堂々と食べられるのが素敵なところ。幼少の頃、じゃがいもをグズグズに崩しながらじゃがいもの味噌汁を御飯に混ぜて食べるのが大好きだった自分としては、
「またもう、そんな下品な食べ方して」
と怒られずに冷や汁を食べられるのが嬉しい。冷や汁のだし汁は温かい味噌汁以上に顆粒だしを使ったときの匂いが気になってしまうので極力昆布と鰹節でだしを取るようにしているのだけれど、今回のだし汁は格別い美味しくできあがった。味噌汁を愛してやまない息子にも、冷や汁は大好評。
そして5個できたマンゴプリン、息子と2人で1個ずつ食後に食べた。
甘く美味しいマンゴーを使ったマンゴプリンは、やっぱり美味しい。とても美味しい。とーっても美味しかったのだけれど、でもレシピのとおりに入れたカスタードパウダーは「ちょっと多いんじゃ?」と思ったそのとおりに、多かったみたい。舌に少々ザラリとした食感が残り、せっかくのマンゴーの香りがカスタードパウダーの匂いでちょっと薄れ気味になってしまった。1個700円のマンゴーを使っても、原価はせいぜい1つが200円くらいでしかないマンゴプリン。でもこれ、きっとお店で食べたら800円くらいしてしまうものなのだろうなー。もっとサイコーに美味しいマンゴプリンを作れるようになりたい。
麦茶
「今日は、なに食べたの?」
一緒に夕飯を食べられなかった日は、だんなは帰宅すると大抵それを聞いてくる(聞かないときは聞かないときでこの日記をしっかりチェックする)。私も私で
「なに食べたの?」
と聞いているから、どうもお互い、伴侶が何を食べているかについて興味津々なのであるらしい。
「んとね、今日はね、冷や汁食べた。茹で豚乗せて」
昨夜、日付が変わる頃に帰ってきただんなに、起きて待っていた私がそう告げると、
「いいなー、冷や汁、いいなー……俺も食べたい。……明日の朝食べたいって言ったら、なんとかなる?」
だそうで。んっとー、幸いだし汁は残ってるし、材料も全部あるし……大丈夫だよ。できるよ。大きく頷き、そういうわけで今朝は昨夜と全く同じ冷や汁。ただしサイズは小さめ。
残っていただし汁に味噌を溶き氷を入れてキーンと冷やし、具は茹でた豚薄切り肉と豆腐ときゅうりと茗荷とすり胡麻。あとは冷凍庫の玄米御飯をチンしてミニサイズのどんぶりに……と準備したところで、玄米御飯であるはずの物体からあり得ない匂いがすることに気がついた。
「うっわ!やば!これ玄米御飯じゃなくてターメリックライスじゃん!やば!」
慌ててターメリックライスを再冷凍。あやうくドキドキエスニック風味の魅惑の冷や汁になるところだった。ターメリックライスに味噌汁かけるのはいかんだろう。文化を融合するにもちょっとほどがある。
そんなお茶目な失敗にだんなは気づくことなく、解凍した白い御飯(結局玄米御飯は使い切っていたことが発覚)の入ったどんぶりに具を乗せて冷たい汁をじゃぶじゃぶと。ちょーっと汁が濃いめの味になってしまったけれど、冷や汁は夜食べても朝食べても美味しいなぁ。
アカシヤ蜂蜜のハニートースト
鶏つくねと温泉卵丼
キャラメルチャイ
ペプシ
……を、息子と2人で。
図書館から「予約した本が入ったよ」の連絡があったので、昼過ぎに息子をスポーツジムに連れていきがてら図書館に。ついでに昼御飯も外で食べちゃうことにした。
我が家最寄りの駅ビルの中に、1ヶ月ほど前に新しいカフェがオープンしている。千葉県内にぽこぽこと散見する「麦と葡萄」というイタ飯屋があるのだけれど、どうやらそれの系列であるらしい。ハニトーがメニューに載ってて、350円というお手軽価格。オープン記念の割引券を持っていたこともあり、試しに行ってみることにした。
スターバックスのような、エクセルシオールカフェのような、そんな感じのちょっと小洒落た店内。
「……ダメよ、ダメっぽいかもよ、こんな田舎にこんな店作っても、場所が悪いかもよ……」
入店して最初に思ったのは、そんな事だった。駅の改札からすぐという場所柄、電車に乗ったり降りてきたりした人がチャッと寄って飲み物だけ買って出てきたり、あるいはちゃちゃっと軽く中で食事して……というのを狙ったお店なのだろう。だけれども、中には地元のおばちゃんがみっちりと……。200円のコーヒー1杯で2時間粘っちゃうようなおばちゃんがみちみちと詰まっていて、ここで店員さんが
「お2人さま、席こちらに空いてますよぅ!」
と言ってくれなかったらそのままユーターンしてドーナツでも食べに行ってしまうところだった。
席につけたので、そのまま当初の予定通り「ハニトー」を。アカシヤ蜂蜜のハニートースト(350円)を息子に注文し、私は八穀米を使った、鶏つくねと温泉卵の丼ものを。飲み物もひとつずつ。お会計は全部で1400円くらいだった。
いかにもバターたっぷりといった風のデニッシュ生地の食パンにバターが塗られてトーストされ、上から蜂蜜がとろとろと、たっぷり。
「おおっちゃんとハニトーだ!」
「ハニトーだぁ〜」
息子と2人、つい鼻息を粗くしながら見入ってしまったけれど、でも、上にこんもり盛られたクリームはアイスクリームでもホイップバターでもなく、どうもサワークリームのよう。ねっとりと粘りがあって独特の酸味があって、バターかな、ホイップクリームとバターを合わせたやつかな、それともアイスクリーム?とわくわくした私と息子はちょっとがっかりだった。悪くないけど、でもきっとホイップバターの方が良く似合う。
サイズはさほど大きくないハニトーを息子はわしわしと食べまくり、私はそれを少し分けてもらいつつ雑穀が入った赤い御飯の丼飯を。いかにも冷凍という感じの鶏つくねは、中が冷たくて「……もう二度と頼まない……」と思ったけれど、でも350円のハニトーはきっとまた食べちゃうんだわ。
キムチ・チャンジャ・壺漬
ゴーヤーとツナの和え物
回鍋肉
冬瓜と卵のスープ
玄米入り羽釜御飯
ビール(Foster)、麦茶
自家製マンゴプリン
「C3」の焼き菓子
アイスティー
3日くらい前から献立が決まっているのもどうかと思うけれど、今日は念願の回鍋肉(ホイコーロー)。食べたくて食べたくて、食べよう食べようと週末に豚バラブロックを購入し、今日はどうだ明日はどうだ、とずーっと作るタイミングを狙っていたのだった。やっと今日、回鍋肉。夕方からうきうきと豚肉を茹で始める。
回鍋肉という料理、豚の薄切り肉を買ってきてタレはクックドゥーか何かの合わせ調味料を使って……とやっても簡単に作れると思うけれど、でも、ちゃんと作った回鍋肉はすんごく美味しい。めちゃめちゃ美味しい。そのへんの中華料理店に行って注文する必要がなくなるほど、美味しい。で、そんな美味しい回鍋肉を一度作ってしまうと、もう手抜きできずにずっとその作り方をしてしまうのだった。回鍋肉は豚バラのブロック肉を使う。薄切りじゃなくて、ブロック、これ絶対。薄切り肉を使った時には味わえない、肉のプリプリ感や肉汁たっぷり感がたまりません。
まずは塊肉を葱(の青い部分)と生姜を入れた湯でことこと1時間ほどかけて下茹でする。丁寧にアクをひいておけば、後でその煮汁はスープに使える。茹でた肉はちょっと冷まして落ち着かせてから好みの厚さにざくざくスライス。
キャベツはバリバリと手でちぎり(包丁で刻むより断面がジャギジャギとしてタレが良く絡むようになる)、ピーマンやパプリカもキャベツと同じくらいの大きさに乱切り。生姜とにんにくを刻んでおき、あとは合わせ調味料を用意しておく。スープ(豚の煮汁でOK)大さじ3、醤油大さじ2、甜麪醤と砂糖と酒を各大さじ1、オイスターソースと胡麻油が各小さじ1、あとは塩と胡椒を各少々。あんまりこのレシピ(周富徳さんのレシピだ)で作り続けているものだから、分量は
「さん、にー、いち。いちいち、いちいち、少々、少々」
と呟きながら全部思い出せるようになった。ここまで用意しておけば、あとは10分。
中華鍋に水をカップ1とサラダ油と塩を小さじ1くらいずつ放り込み、それを沸騰させたらキャベツとピーマンの湯通しをする。野菜を鍋にガバッと入れ、その油入り熱湯を絡めるようにざくざくと火を通し、適当なところでそれをザッとざるにあける。鍋はすぐにコンロに戻し、油を入れたら刻み生姜と刻みにんにく、豆板醤を好みの分量入れ、スライスした肉と湯通しした野菜を加えて軽く炒め合わせたら合わせ調味料を投入。あとは水溶き片栗粉でとろみをつけるだけ。多分、四川のレシピよりはずーっと辛さが少ないし甘さも強めだと思うけれど、この食べやすい味がとても好みで、コテッと絡んだタレがいかにも美味しそう(実際美味しいし!)。
肉の下茹での残り汁は、茹でた冬瓜を入れて溶き卵を流し入れてスープに仕立て、あとは口直しに刻んで茹でたゴーヤーと缶詰のツナを和え、醤油をピャッと回しかけたものを。このゴーヤーの和え物を教えてくださった方は、ゴーヤーの苦さが大好きで、厚切りにしたのを生のまま和えて食べているのだそうだ。私はまだゴーヤービギナーなので、塩で揉んで水にさらして、しかも茹でてみた。ちょっと苦さが薄すぎて物足りない気も。
「へっへっへ、ホイコーローだ、ホイコーロー」
「ビールだビール♪」
回鍋肉に合わせてすごい早さで帰ってきてくれただんなとビールを煽る。餃子もそうだけれど、回鍋肉もビールと御飯が止まらなくなるヤバイおかずだ。今日はキャベツ多め、ピーマン多め、とあれこれがんばり、結果的にすごいボリュームの回鍋肉になってしまったのだけれど、綺麗になくなってしまった。息子はジムに行って疲れたのか、御飯を3膳。ゴーヤーの和え物も完食。
せっかく早い時間に夕飯が摂れたしと、食後に外でちょっとだけ花火をして、帰ってきてから自家製マンゴプリン(カスタードパウダー多めのほんのり失敗作)を。更に、期せずしていただいちゃったC3(シーキューブ)の豪華焼き菓子詰め合わせなんかも手元にあっちゃったりして、夕飯をたらふく食べたというのにそんなものをバリバリと食べちゃったのだった。ヤバイ、ヤバイわ、今日は色々とポイズンの大行進。
半熟ゆで卵
アイスカフェオレ
「」
そんな感じでだんなに話しかけてみた、今朝7時過ぎ。
だんなは数秒硬直した後、真顔で
「」
と返してきた。
「」
台所に戻ろうとしたら、続けてだんなは
「ダメだよ、おゆきさん、そうじゃなくて。 とか言わなきゃ」
「……。 」
「そうそう。 」
朝っぱらから今日もくだらない事をやっている私たち。この変な文字は「どせいさんフォント」。それを操るキャラクターは「どせいさん」。糸井重里が監修した「MOTHER2」(もう10年以上前に出たスーパーファミコンソフト)に出てくる愛すべきキャラクターだ。昨年ゲームボーイ版で再発売されたので、そのときにあれこれグッズが発売された。去年の夏に買っておけば良いものを、我が家は今頃になって『どせいさんのほん』なんてものを買ってみたりして。真空パックどせいさんぬいぐるみ入りでとってもキュート。(更に詳しいどせいさんの魅力についてはこのへんに)
「ごはんをつくるどせいさんでーす」
とか言いながら、昨日買ってきた食パンを海苔バタートーストに。目玉焼きにでもしようかなとと思っていた卵は、どせいさんのリクエストにより半熟のゆで卵にした。
「……で?どうしてどせいさんになっちゃったの?」
「……さぁ?」
まともな口調に戻して、こんがり焼いたバタートーストに焼き海苔を1枚。パリパリとした海苔の食感を楽しみつつ、バターがじゅわっと染み出る味を堪能した。ゆで卵には岩塩をガリゴリかけて。
麦茶
今日はなんにも予定なし。それを狙ったかのように仕事の依頼がどかすか届いたので、真面目にそれを片づけることにする。でも昼食が食パン1枚とか御飯1膳というのは悲しいので、昼には仕事を中断して冷やし中華を用意。しゃぶしゃぶ用の豚肉がまだ余っていたので、それを使ってちょっと変わった冷やし中華にしてみることにした。以前料理店で食べた、具が美しく層になった冷やし中華を思い出しつつ小山のように積み上げてみる。
麺を茹で、氷水でしっっかりと冷やしてから皿に盛りつける。細めに千切りにしたサニーレタスを盛り、サッと茹でた豚肉を盛り、錦糸卵を盛り千切りきゅうりを盛り白髪葱を盛る。麺についてきた胡麻だれを回しかけて、できあがり。お気に入りの蛸唐草の皿に盛ったら、なかなか良い雰囲気になった。うん、旨そう。
「うわ!おやまだ!」
「うん、面白いでしょ。たまにはこういうのもいいかな、ってね」
「……でも、たべにくいよ」
やけに現実的な事を最初に指摘されてしまい、苦笑いしながら胡麻だれ豚入り麺をちゅるちゅると。夏場は香りの強い野菜が本当に美味しく感じられて、今日も白髪葱をたっぷり添えた。昨日の回鍋肉もつい生姜をたっぷり入れてしまったり、冷や汁を作ってもつい薬味を大量に。
「……これ、茗荷とか生姜入れても美味しかったかも……」
と思いながら、私も息子も完食。
リーフレタスのサラダ
アイスティー
今日のだんなは激ジョブということで、息子と2人の夕御飯。
「うーん……お父さん、遅いってさ。夕飯、どうしよう?」
「あのねぇ、ゆうごはんはねぇ、マッケンチーズかクリームのスパゲティ……」
息子は相変わらずマッケンチーズとクリームソースのスパゲティが大好物。幸い冷蔵庫に生クリームもあるしと、クリームソースのスパゲティを作ってやることにした。冷蔵庫から鶏肉とかぼちゃと玉ねぎを取り出し、これを使うことにする。
まずはたっぷりの湯を沸かしてスパゲティを茹で始める。パスタが茹で上がるまであと5分というところで、親指の先ほどの大きさに切った鶏肉、薄切りの銀杏切りにしたかぼちゃを鍋に投入。別鍋にはオリーブ油を熱して刻み玉ねぎを炒め、適当に透けて火が通ったところで生クリームをだばだばと投入。もう賞味期限を過ぎていた生クリームなので残してもしょうがないなと200cc全てを鍋に入れてしまった。ちょっと多かったかなー……と思いながら、その生クリームソースを煮詰めていく。あとは具入りの茹でたてパスタをソースに絡めるだけ。
2人分で200ccの生クリームは多かったかなかと思ったのだけれど、適度に煮詰まったソースはどこかのレストランで食べたことのある風の濃厚さ。なんでお店で食べるクリームソースのスパゲティはこんなにこっくりとして美味しいのかしら、と思っていたそのこっくりさがあった。ベシャベシャと麺の下に溜まるほどの水分はなく、全体的にねっとりと絡むクリームのソース。かぼちゃも煮崩れない程度に火が通り、麺と具の量のバランスもばっちりだった。手持ちのレシピを全く参考にせずに作ったのだけれど、予想以上に美味しくできあがって大満足。
「……そうか、お店のクリームパスタって、こんなに生クリーム使って煮詰めて作ってたのか……」
という事を改めて知り、それは嬉しくもあるけれども「カロリーがおそろしい……外食のカロリーって、はかりしれない……」なんて事も自覚してしまったりして。でもまぁ、たまには良いかしら。これだけ濃厚なクリームソースのパスタを食べてしまうと、もう2〜3週間はいらないわという気分にもなるし……。
テレビを見ながら居間のちゃぶ台で食事していたら、息子が
「おかあさんはさ、クックドゥー、かわないの?」
と突然聞いてきた。テレビはCM中で、旨そうな麻婆茄子の映像が流れている。
「うん、買わないの。買わなくても……まぁ、作れるし」
「おいしそうだよ?」
「うん、美味しそうだよねぇ。今度買ってみる?そしたら料理するのすっごく簡単になるから、君でも何か作れるかもよ?」
最近料理をしたがる息子に、クックドゥー買ってきて料理してみる〜?と声をかけてみると
「そっかー、おこさまでも、りょうりできるのね?」
何やら至極納得されてしまった。そうそう、お子様でも料理簡単。……でも、まぁ、炒め物から始めるよりとりあえずゼリーとかプリンとか和え物あたりの火を使わない料理からかな。ココナッツミルクが残っているし、これをデザートにでもするか……(いや、スパイシーカレーにするのも捨てがたい)。
野菜生活ソフトほんのりピーチ
ペットショップで買ってきた我が家の金魚、アドンとサムソン。今日も元気に餌を食べ、心もちプリプリと太ってきた(けっして餌をやりすぎているということはなく、マニュアル通りに1日2回、数分で食べきるくらいしかあげてないのに……)。元気元気。ただ、メダカの方は3匹いたうちの1匹(ペットショップ産のオス)が昨日の午後に昇天し、今朝は金魚すくい産の小ぶりのメスが昇天してしまった。残りはやけに体の大きめなメスが1匹と、寂しいことになってしまった。ああ、もっと丈夫な図太い動物を飼いたいぞ。20年近く生きる猫とか(私の愛猫は本当に20年くらい生きた)。
だんなは朝ジム。今日も片づけるべき仕事があって、息子が起きてくるまで仕事をして息子が起きてきてからもそのまま仕事してたら、
「おかあさーん、おなかすいちゃったから、これはどうかな?」
と、息子が居間のテーブルにあれこれ準備してくれた。食パンを小皿2枚に1枚ずつ乗せ、ピーナッツバターも共に並べる。グラスが2個と、野菜ジュース。ああ、うん、ちょっと待ってね……とキリの良いところまで片づけて振り向いたら、すっかり御飯の支度が整っていた。すごい、すごいぞ息子。あとピーナッツバターをつけるバターナイフと、グラスに氷が2個くらい入っていたら完璧だった。
「すごいでしょ。やるでしょ。なぜかっていうと、年長さんだからよ」
得意気な息子にありがたく感謝して、ピーナッツバターをこてこてつけた食パンを囓る。そのへんのスーパーで適当に買ってきたホイップピーナッツバターなのだけれど、なかなか美味しい。
私は野菜ジュースがそれほど好きではない(飲めるけど、でもそれを飲む必要性をあんまり感じないというか……)のだけれど、息子はカゴメの野菜生活ソフトほんのりピーチが大好き。野菜ジュースっぽくない、ちょっとクセのあるピーチネクターといった風のジュースなのだけれど、これを見つけるたびに「これのむ!買って?」とお願いされてしまうのだ。そんなに好きなら、と安売りしている時などに見つけて買ってくるのだけれど、嬉しそうに一気飲みする息子を見て「すごいなぁ……」と思っちゃうのだった。野菜の味が全然しないわけじゃないし、子供時代の私だったら絶対「なんか臭いから嫌い」とか言い出しそうで。
ザ・ハンバーガー(チーズ)
焼とうもろこしポテト
ウーロン茶
今日は息子、ピアノ教室。無性にハンバーガーが食べたくて、しかもごっついハンバーガーが食べたくて、教室に出かけるついでに遅めの昼食を摂ることにした。モスにしようかなどうしきょうかなと考え、向かったのはファーストキッチン。注文してから作られるザ・ハンバーガーなるものが現在売られていて、価格はプレーンが472円、チーズが525円と、「匠味」に比べるとほんのりお手頃。なかなか好みな味だったので、もう一度食べてみることにした。
息子は冷やし担々うどん、私はザ・ハンバーガーのチーズ。セットにしたポテトは焼とうもろこし味にしてもらって、ウーロン茶ぐいぐい飲みながらポテトをつまんでハンバーガーが焼き上がるのを待つ。ファーストキッチンの名物と化した"フレーバーポテト"はチリトマト味とかきんぴらごぼう味とか、相変わらず面妖な品が混ざっている。じゃがバタ味やチーズ味はごく普通に美味しいけれど、でもいつどれを食べても微妙に粉が偏っていてやたらと塩辛いポテトを食べなきゃいけない部分があったりして。今回も「ポテトなのに、ほんとにとうもろこしの味がするよ……」と苦笑いしながらポリポリ食べた。手に強烈な匂いが残るし、後で猛烈に喉が乾くしで、一度食べれば「もう数週間はいらない……」という気分になるここのポテトだけれど、でも時々恋しくなっちゃうのよね。
で、ハンバーガー。ソフトフランスパンのパン生地にごつめのハンバーグ、これでもかと挟まったレタス、甘ったるいバーベキューソース。パンのざっくりした歯触りもあって、1個食べるとかなり満腹になれるボリュームたっぷりハンバーガーだ。セットにして700円かと思うと、そのへんの店で定食でも食べた方が充実感がありそうにも思うのだけれど、でも食べたかったボリュームたっぷりハンバーガーが食べられたので満足。
茹で毛蟹
棒棒鶏サラダ
豆腐とコーンと卵の中華スープ
玄米入り羽釜御飯
ビール(San Miguel)
桃
息子はピアノ、がんばっている。やっと両手で一緒に「ドレミ」を弾く段階になり、これまでの「ドレミファソ」の概念から新たに「ラ」が出てきたりしている。まぁ、がんばれよー。
で、ピアノの後はデパ地下でお買い物するのが最近の習慣。ピアノが終わって数十分すると5時になり、そうすると鮮魚コーナーではガンガン値引きが始まるのだ。それが楽しくて、つい千葉そごうの鮮魚コーナーに毎回立ち寄ってしまうのだった。今日も
「冷凍してない生の甘海老!700円が400円!」
なんて声がし始めていた。マグロのサクや切り身の魚もじわりじわりと安くなっていく。
「はい毛蟹毛蟹!あと4はい!1ぱい1980円だけど1ぱい1000円でどうですかー!」
カニ。毛蟹が1000円。しかも近づいてみると、口から泡出してまだピクピク動いている。
「なま、ですか」
「生ですよー、生きてますよー。1ぱい1000円!」
「うーん……」
悩みながら一旦売り場を離れる。ああカニ、カニ。カニ食べたい。でも、カニというものは「さぁ買うぞ!カニ買うぞ!」と気合いを入れて買うものであって、「あら安いわ。今日はカニにしましょ」なんて軽々しく買って良いもんじゃないのである、私の中では。ああ、でも1ぱい1000円の生のカニ。割と大きな毛蟹。結局鮮魚売り場を一周してめぼしいものも見つからなかったのでそのまま毛蟹コーナーに戻ってきてしまった。
「お客さん!どうですかー、あと4はい!」
「……生ってことは、茹でるか蒸すかしなきゃいけない……んですね?」
「うん、茹でるのが良いっすよ。あのね、お湯に塩はもちろん入れるけど、昆布と酒も入れてください。ぐっと美味しくなるから。15分から20分茹でてね」
「うーん」
「安いよー、1980円のが1000円だよ」
「うーん……じゃあ……2はいくださいな」
「はい!どうもありがとーう!」
あああああ、買ってしまった。蟹を2はい、衝動買い。じわじわぎしぎしと生きて動く蟹を見て、息子は
「……ぼく、たべないからね。おいしくてもね、こわいのはきらいだからね」
と後ずさっていく。いいの、お母さんとお父さんが食べるんだから、いいのよ。
というわけで、今日の夕飯は全くの予想外に、蟹。
「今日は蟹ですよー」
と終業時間が過ぎただろうだんなにメールで報告したら、
「蟹!?」
と、ものすごくあわてふためいた返事が返ってきた。その後職場で
「今日の夕飯は蟹なんだ!生きて動いている蟹なんだ!」
と高らかに宣言して帰ってきたらしい。そう、蟹ってなんか、特別なのよね。やっぱり衝動買いとかしちゃ、いけないわ。
メインディッシュは茹で蟹として、でも何かおかずを作らなきゃ息子が食べるものがない。生野菜を囓りたい気分でもあったので、鶏肉を茹でて棒棒鶏風のサラダにすることにした。皿にサニーレタスを敷き、刻んだきゅうりもたくさん敷き、茹でた鶏もも肉はスライス。上からは酢と砂糖と醤油と練り胡麻とラー油と胡麻油、刻み葱と刻み生姜を混ぜ合わせたそれっぽいタレをかけた。茹で汁を捨てるのはもったいないなと豆腐とコーンと卵を入れて簡単なスープに。
「おおー、毛蟹だ、毛蟹」
「そうよ毛蟹よ」
テーブルには蟹フォークとキッチンバサミ。ぬらしたタオルも用意して、冷やしたビールを飲むことも忘れてしまいながらひたすら蟹の足を折ってはハサミで切って中をほじって、ライム絞ってむしゃぶりついて……を繰り返す。指には細かなキズがけっこうできるし、マニキュアなんかしていた日には全てが削れてなくなってしまいそうな勢いで、バリバリと。足の付け根の太いところにはみっちりと身が詰まっていて、めちゃめちゃ美味しかった。
「毛蟹はさ、足の付け根がいいよね。身がいっぱいで。……はい、味噌あげる」
「わーい、味噌、もらう。味噌、食べる」
だんなは蟹味噌があんまりお好きでない。私は大好き。色は悪いし、「で、コレは蟹の一体何なんだ」と思わなくもないのだけれど(実はよくわからない)、でも甘くてちょっと苦くて蟹臭くて、私は大好き。ペロペロと甲羅1つを抱えて喰った後、
「……2つめは、御飯に混ぜて食べよう……」
と、玄米入りの御飯を2口分ほど甲羅に放り込み、ちゃちゃちゃとかき混ぜて食べた。ますます色合いは悪く、一見美味しくなさそう。でもいいの、美味しいからいいの。気にしないの。
息子が淡々と棒棒鶏をつついてスープと御飯を平らげていく前で、私とだんなは目を血走らせて蟹を格闘した。しまくった。枝豆の存在が目に入らないほどに、蟹と向かい合う夕食だった。
「相手が蟹をさ、食べるさまを見て別れるカップルとかいそうな気がする……」
「……ああ……けっこう浅ましいよね、蟹を食べる姿って、何というか」
「そうそう」
蟹に限らず、あまりにも食べ方が汚い人というのは一緒に食事をしていても落ち着かないし楽しくなさそうだから、確かに嫌かも。一緒に御飯を食べるのが楽しい人だと、趣味が違ったりしていても一緒にいて楽しかったりするもので、たとえ趣味がばっちり合っていても「この人と御飯一緒に食べるの、つらいのよねぇ」と思ってしまうとなかなか深い仲にはなれないというか。食事の時間を共有できるかどうかというのは、友達との関係でも恋人との関係でも、案外大切なものだと思う。ぶっちゃけ、肉体的相性と同じくらい、"食事"の相性は大切なような気が。
そういう私は箸の使い方は正しくないし、お世辞にも上品に食事ができているとは言い難いので……努力しよう。精進しよう。蟹も上品に食べるようにしよう(←それはきっと無理)。
クリームチーズデニッシュ
ミルクフランス
アイスカフェオレ
今日は一日、都心にお出かけ。朝はちゃんと食べてから出ないとお腹が保たないかな、と昨日千葉そごう内のアンデルセンでパンをちょこちょこ買ってきた。カロリー高いわ気になるわ、と思いつつも、今日もクリームチーズデニッシュ。このお店のこのデニッシュはとにかく私の好物で、見つけるとふらふらと手にとってしまうのだった。だんなにはキーマカレーパンをひとつ、そしてだんなと半分こして食べようと、ミルクフランス。長さ20cmほどの細長いフランスパンの中にミルククリームが挟まっているものだ。息子にはクリームパン。
「何時頃出る?」
「んー……てきとー……10時半頃かなぁ?」
とか言いながら、ほのかに甘いミルクフランスときっちり甘いデニッシュを。
豚みそ漬と海老フライランチ \880
お昼前、電車に乗ってからずっとずーっと「昼御飯はどこで食べよう?」なんて話をだんなとし続ける。
「……サンシャインは、きっとすごい混雑だろうからさ」
「うん、食べるなら乗換駅の飯田橋?」
「スパゲティ食べたい気分なんだよね」
「ああ、私はね、洋食な気分なんだな」
どうしようどうしよう、とさんざん考えて
「飯田橋の駅ビルに万世入ってるじゃん?」
「ああ、いいね万世。万世の定食」
と、秋葉原に巨大なビルを持つお肉屋さん「万世」の支店に行くことにした。ここのカツサンド、「万かつサンド」はだんなのものすごい好物だ。
だんなは焼き肉とコロッケのランチセット、私は豚みそ漬と海老フライのランチセット、息子にはお子さまセット。薄切り牛肉を炒めたものにコロッケ、味噌漬の豚厚切り肉のグリルに海老フライ、ハンバーグと炒めウィンナという、まるで違った組み合わせのそれぞれの皿。付け合わせも、だんなには炒めたもやしが添えてあったり私にはフライドポテトとバターコーンが添えてあったりと、これまたなかなか凝っていた。アツアツの鉄板に盛られたおかずの他には、御飯と豚汁がついてくる。
「おいしい……真夏の豚汁、めちゃめちゃ美味しい……」
「豚汁がセットというのがまた、いい感じだよね。すばらしい……」
なんて、豚汁に感動しながら肉っけたっぷりのランチ。ほのかに甘く適度に塩辛い味噌味のこっくり染みた豚肉もなかなかの味だったしサクサクの海老フライもごろっと大きめ。美味しかった。
そして池袋に移動して、1時間ほど別行動(私は本屋、だんなと息子はゲーセン)した後に演劇集団キャラメルボックスの夏の公演「BLACK FLAG BLUES」の観劇。息子は1000円の託児サービスにお願いし、だんなと2人で楽しんできた。つい10日ほど前にも私はこれを見に来ているのだけれど、ダブルキャストの公演なので役者さんのほとんどが前回見た回と違っている。○○の役はやっぱり××さんが良いわー、とか、△△の役は□□さんも☆☆さんもどちらもそれぞれ味があって良いわ、とか、いろいろ楽しめた。台詞は同じなのにそれを演じる役者さんによってその雰囲気はがらりと変わる。あらすじも台詞のほとんども知っている芝居を見たわけだけれど、今日もとても楽しかった。基本的にドタバタの活劇なんだけれど、最後にはちゃんと泣けるシーンもあったりして、そこがいかにもこの劇団のお芝居という感じ。
息子を拾って劇場を出ると、サンシャインシティはお盆休み突入ということもあってかものすっごい人。こんなに混雑したサンシャインシティは歩いたことがないわというほどにすごい人口密度で、入場無料券を持っていたナンジャタウンにも、ちょっと行きたいなと思っていたサンシャイン水族館にも寄ることなくサンシャインシティを後にした。AMLUXでサルゲッチュスタンプラリーに参加してみたり、東急ハンズで調理器具や文房具を眺めてわくわくしたりしているうちに、パラパラと夕立が。予約してある台湾料理店に向かって、小走りに駅に向かって水道橋に移動する。
そう、東急ハンズでは「ビール作成キット」を眺めて、だんなと2人ちょっとドキドキしてしまった。家でビールを作るなんて、なんだかとっても素敵。でもなんだかとっても大変そう(使う器具全てをきっちり消毒したりしなきゃいけなくて、ズボラな私にはとてもとても……)。ビール作成過程のビデオを眺め、並ぶ各種器具や材料を眺め、
「いいないいな」
「家でペールエールとか作れるんだよ」
「いいねいいね」
と涎を垂らす私たち。
オーダーバイキング \3500/人(息子はタダ)
担仔麺
葱油淋鶏
大根餅
ピータン豆腐
台南空心菜
鶏皮パリパリせんべい
牛カルビ黒胡椒ソース炒め
ザーサイ
生春巻き
海南鶏飯
家郷茄子
担仔麺
豚耳
担仔麺
魯肉飯×2
マンゴプリン
台湾ビール 4×\500
マンゴージュース 2×\500
喰った……喰いました……
今日の夕御飯は、台湾料理。池袋で遊ぼうということだったので、当初
「昼御飯さ、久しぶりに福來のバイキングはどうだろう?」
と私は提案したのだけれど、
「いや、昼にそのバイキング行くならさ、夜に台湾料理のオーダーバイキングに行くのはどうだろう?」
とだんなに提案された。
「福來」(ふくらい)は、池袋東急ハンズ近くにあるボーリング場のビル内にある台湾料理屋さん。続々と新しい料理が出てくるランチバイキングがけっこう好きで、夜に食べる小皿料理もなかなか美味しくて以前からちょこちょこ足を向けていたお店だった(でもここ数年は行ってなかったなぁ……)。
今晩行ってみたのは水道橋にある「台南担仔麺」。1人3500円で30種類ほどのメニューが食べ放題になる。クーポンを持っていけば更に1割引。3500円というのは微妙な価格(元を取れるかどうかという意味で)な気もしたけれど、値段を気にせずこれでもかと台湾料理が食べられるのはちょっと嬉しいね、と、予約してみることにした。電話の向こうのおっちゃん(支配人だと後に判明)は、なんだかとても素敵な感じ。
「人数は?大人2人とお子さん……お子さん、幼稚園?じゃあたいして食べないでしょ、いいよお子さん無料で」
「時間はねぇ……6時半でも大丈夫だと思うんだけど、6時に団体さんがドバーッて来るのね。シンガポールの人だからワーッと御飯食べたらすぐにいなくなっちゃうから、7時に来ていただければゆっくり静かに食事できると思うよ。どう?7時にしない?」
電話口で話していて、なんかめちゃめちゃフレンドリーなおっちゃん。これはアレだ、人類をおっちゃんとおばちゃんの2種類に分類すると間違いなくおばちゃんに分類される人だわ、とニヤニヤしてしまいながら、「予約取れたよー」とだんなに報告したのは数日前の事だ。
水道橋の駅から神保町方面に向かっててくてく歩いて5分ほど。小さなビルの小さな階段を上った2階にその店はある。私たちが到着したとき、どうやらその団体さんはまだ到着していなくて結局見事にバッティングする事になってしまったのだけれど、
「あー、いらっしゃいらっしゃい。奥の席が落ち着いて食べられるでしょ。今、団体さんの席、ちょーっとずらしちゃうから待っててね」
「担仔麺はね、最後に食べた方がいいよ、最後に」
予想通り、世話焼きの店長。激しいデジャヴを感じながら(確か、六本木のフライ定食屋さんのおっちゃんとかがこんな感じ……)、飲み物は飲み放題じゃなくて単品注文ということで台湾ビールをカパカパと注文。これでもかーっと台湾ビールを飲みながら台湾料理を堪能した。
注文できる料理はおかずも多いけれど、油飯(おこわ)だフォーだ焼ビーフンだ牛すじあんかけ飯だおこげだと、麺もの飯ものも多い。はずせないのは担仔麺と魯肉飯(ルーローハン。コテッと煮つけた挽き肉状の豚バラ肉をのせた御飯)だけれど、気になるものはたくさんあった。
「海南飯があるんだよね、これは食べなきゃ」
「そうか。食べるといい。……私はー、鶏手羽の南乳揚げとか食べたいな。この牛カルビの黒胡椒炒めってのも」
息子用に担仔麺を1つ取ってやり、あとは欲望のままに5〜6皿を一気に注文。出てくる料理を片っ端から、とにかくよく食べた。大変に食べた。
揚げ鶏ではなく、蒸し鶏に葱と油をかけたような風の葱油淋鶏。豆板醤とXO醤を合わせて胡麻油で伸ばしたようなタレがついてくる大根餅はふくふくと柔らかくて干し海老やら何やらの旨味がギュッと詰まっていて、香菜が適度にトッピングされたピータン豆腐はどこか懐かしい味がした。だんなはにんにくがガツンと効いた空心菜の炒め物に箸が止まらなくなっていて、私はその脇でカリッと揚げられた鶏皮の揚げ物をビール片手に食べまくっていたりして。どれも盛りつけはざっくばらんで、その盛りはちょっと軽めで、異国の味がちゃんとするのにでも懐かしい味。
焼き肉用の牛肉をピーマンや玉ねぎと一緒にオイスターソースベースの甘辛いタレで炒めて、黒胡椒をこれでもかと効かせた料理をつつき終わる頃に、だんなの注文した「海南鶏飯」もやってくる。私は「海南鶏飯」というものの存在もその内容も知らなかったのだけれど、だんなは以前この店でそれを食べたことがあるのだという。鶏のスープで炊いた御飯が1膳、蒸し鶏に生野菜を添えたものが1皿、鶏のスープで作ったトマト入りのさっぱりした味のスープが1杯。そして小皿が3つ、1つは葱油、1つはチリソース、1つはオイスターソースのような甘辛ダレ。ここは全てがバラバラに、美しく定食のように盛りつけられてやってきたけれど、御飯の上に適当に蒸し鶏をドカドカ積み上げたような形式のものも多いらしい。おお、美味しそうだ。
「御飯にね、鶏肉乗せて。タレを全種類添えて、混ぜて食べると旨いよ」
とだんなに教えてもらい、御飯半膳分を取り皿に盛って鶏乗せてタレまぶして食べた。スープで炊いた御飯と蒸し鶏が当然のことながらすごくよく似合う。さほど難しい料理じゃなく、家でも案外簡単にできそうなので今度作ってみようかな。薄切りにしたキュウリやトマトや香菜たっぷり添えて食べたい感じ。
ここで御飯ものとか食べてしまっているのに、まだまだおかずを食べる。
ブリトーのように太い生春巻きにはシャキシャキした刻みキャベツがたっぷり。海老と春雨も巻かれていて、真っ赤なスイートチリソースが添えられている。回鍋肉の肉を茄子に変えたような家郷茄子は油を吸った揚げ茄子がテロンと茶色い甘辛ダレに絡んでいて、刻み葱がたっぷりソースに和えられているのが添えられた豚耳は、ギュッと圧縮された耳がスライスされてまるでテリーヌのよう。私とだんながうまいうまい、サイコーサイコーとそれらを食べている間、息子は1人で担仔麺を1杯、スープも残さず平らげて(ついでに大根餅も鶏皮も蒸し鶏も横からしっかりつついて)、
「あのね、いーっぱいおなかすいちゃったからー。これ、もう1こ食べる」
と担仔麺2杯目に取りかかっていた。担仔麺は、御飯茶碗ほどの大きさに器に作られた小さな麺。でも、おかずつまみながらそれをぺろっと1杯食べてお代わりを要求する息子にちょっとびっくり。あんた、昼御飯にお子さまランチ完食したのに……託児サービス中におやつもしっかり出たはずなのに……(ちなみにビスコとかっぱえびせんだった模様)。
「じゃ、じゃあ、私たちもシメにしようか」
「シメはやっぱりルーローハンだよね」
「俺は担仔麺、1個もらうけど」
「あー……私は、どうせ息子があと1杯は食べきれないだろうから、そこから貰うわ。二口分くらいあれば良いから」
「じゃあ……すみませーん、タンツーメン1つと、ルーローハン2つくださぁい!」
私たちが最大のミスを犯してしまったのが、この注文だった。普通、担仔麺(タンツーメン)は御飯茶碗サイズの器に入れられてやってくる。それは想像したとおりのものがやってきた。で、魯肉飯(ルーローハン)もまた、御飯茶碗サイズの器に入れられてやってくるのが一般的だ。だが、やってきたのは、ラーメンどんぶりサイズの器が2つ、だった。上にはゴロリゴロリと大きな豚の角煮が5個も6個も載っていて、青梗菜を炒めたものも1/4株分、そして煮卵が1/2個分。御飯の分量は、想像していたそれの3倍は入っていた。それが、2つ。
「……うげ」
「……ちがう。想像していたものと、激しくちがう」
「ていうかこれ、一般的に言うルーローハンと、ちがう」
「だよねぇ?」
よーく煮込まれた豚バラはテラテラと光って、すっごく美味しそうなのである。表面が茶色く染まった煮卵も、それはそれは美味しそう。でも、ここまでこれだけ食べ物を詰め込んてきた私たちに、これはすっごく重かった。全くの予想外だった。
「うう、おいしい……」
「おいしいけど、たべきれない……」
「うん、絶対無理……」
「メニューにさ、"食べきれない場合はペナルティ"って書いてあるけど……」
「うう、追加料金払うことになっても、これは無理……ああ、でもね、デザートのマンゴプリンだけは食べたい。それ1個は食べたい」
すごーく美味しかったけれど、すごーく分量が多かった魯肉飯は結局、食べきれなかった。肉が2〜3切れ、御飯は両者合わせて丼1.5杯分残されることになった。うう、ごめんね御飯。ごめんねお店。息子に食べさせてやりながら私もいただいたマンゴプリンは、ちょっと香料の匂いがきつかったけれどフルーチェのような食感でなかなか美味しいものだった。
「すみませぇん、すっごく美味しかったんだけど、ルーローハンが想像していたのの3倍くらいの分量で……食べ切れませんでした。ごめんなさい」
そう言いながら会計を済ませると、追加料金は取られなかった。どころか「クーポン印刷するの面倒でしょ?今度はこれ、使ってね」と、お店のロゴ入り10%オフ券を渡され、「また来てくださいねぇ〜」と。
今度は魯肉飯は控えめに(帰宅して確認したら、私たちの想像していた魯肉飯は「肉味噌かけ御飯」という別の名前で存在していることが明らかに……)しよう。今日食べられなかったおかずもたくさん食べよう。また来よう。
そして、これまでの人生5本の指に入るんじゃなかろうかという満腹を抱えて、よろよろと総武線に乗って帰宅。
「ああ、苦しすぎて、背を張れません。猫背になってしまいます」
「いや、苦しいからこそ体、反っちゃわない?前にかがむと圧迫されんじゃん」
「いや……私は猫背……」
不自然な体勢の夫婦を前に、息子は1人「おそば、おいしかったねー、マンゴプリンも、おいしかったねー」と御機嫌だった。
肉味噌が乗り、刻み葱やニラが散らされた担仔麺は香菜とにんにくの香り。かなり異国情緒溢れる味で、あんまり子供向けじゃないような気もしたのだけれど、息子はすんごくこれが気に入ったそうだ(香菜の匂いが気にならないか、息子……)。どこの国の料理でもあまり抵抗なく食べてくれる息子のおかげで、私たちは何も気にせず外食できるのよね。ありがたいことだ。
アイスティー
「久しぶりにヨコイのスパが食べたいなぁ」
「……うん、食べたいねぇ〜」
そんな会話を昨夜していて、ヨコイへの飢えを再認識した私とだんな。今日の朝食兼用の昼御飯は名古屋名物あんかけスパゲッティということになった。
食事になったのはもうすっかり正午に近い(いや、過ぎてたかも)頃合いだったけれど、私が起きたのは午前9時。だんなが起きたのは10時近く。そして息子が起きたのは10時半を過ぎている。昨日は一日中あれこれと動きまくり、特に息子は疲れ果てていた模様で、起きるまでぐっすりと寝かせてやった。
「ほいじゃ、俺はちょっと麻雀やってくるかね」
と、だんなは起きるなり一人でふらりと津田沼へ。彼は今、セガのネットワーク対戦麻雀ゲームMJ2なるものにご執心。期間限定のイベントが開催中ということで、
「予選勝ち抜けるように、ちょっと打ってきてみまーす」
と出かけていった。1時間半ほどで帰ってきたのだけれど、なぜかその手にはチョッパーが。
「……こんな大きなぬいぐるみ、一体どうして……」
「いや、200円で取れちゃったのよ。一発で」
「……でかい……」
「チョッパー、きらい?」
「いや、嫌いとかそういう問題ではなく……」
……かわいいじゃないか、チョッパー。でも、どこに置けば良いんだチョッパー。
だんなが帰ってきてちょうど昼時。予定通り、名古屋のパスタ屋さん「ヨコイ」オリジナルの太麺(太さ2.2mm、一般のスパゲティは1.7mm前後)を"アルデンテ?なにそれ"状態にしっかり茹でて、水にさらして締めて水気を切ってからバターで炒める。皿に盛りつけたら、好みのトッピングを乗せ、レトルトパック入りあんかけソースを麺の周囲に敷いていく。トッピングは揚げ物全般がよく似合うし、炒めウィンナとかナゲットも良い感じ。玉ねぎやピーマンを塩で炒めたものも似合うし、半熟に焼いた目玉焼きも捨てがたい。今日は、冷蔵庫内に残っていたランチョンミート(ゴーヤーチャンプルーに使ったもの)をスライスして溶き卵を絡めて焼いたピカタ風。
「うーん、ヨコイ、美味しいわぁ」
「うん、やっぱり旨いな」
「ランチョンミートがこれまた美味しいよね」
「だから奥さん、俺はあれほどランチョンミートは旨いよ美味しいよと以前から申し上げておりま……」
「うん、似合うよねランチョンミート。美味しい美味しい」
「……君は"やーだ、そんな、肉の缶詰"みたいな事を言っていたのに……」
ケチャップとミートソースを足して2で割ったような、でもそれともまた違うような、なんとも表現のしがたい味のヨコイのソース。酸っぱくもあり辛くもあり甘くもあり、そして舌触りはまごうかたなき、トローンととろみのついた「あん」。なんでこんなもんがスパゲティに似合うのだろうと思わなくもないのだけれど、太くごついうどんのようなスパゲティにねっとり絡んでなんとも美味しいのだった。
今日は2週間ぶりくらいに、スポーツジム。息子が夏休みな今、平日に私が一人でスポーツジムに行くわけにもいかず、チャンスは週末のみ。久しぶりだなぁ〜と思いながら、ボディコンバットに参加してきた。十数日のインターバルのおかげですっかり息が上がりやすくなっちゃってるし、思い通りに動けない。ヒーヒー言いつつプログラムをこなして軽く泳いで帰ってきた。やっぱり週に2回、できれば3回は運動したいんだけど、9月になって夏休みが終わるまではじっと我慢だ。
汗かきまくって帰ってきて、アイスを1つ。先日コンビニで買ってきたものだけれど、私の大好きなカルピスウォーターボトルアイスもICE GUYもケースに入っていなくてガリガリ君ソーダ味を買ってきたのだ。子供の頃によく食べたソーダ味アイスと変わらないような味わいで、笑っちゃうような懐かしい味がした。しかも最後に残ったバーには「1本当たり」の文字が。近いうち、このバー握りしめてもう1本貰ってこようっと。うへへへへ。
鶏もも肉のにんにく焼き
刻みキャベツ・きゅうり・トマト
マカロニサラダ
だんな特製豚汁
羽釜御飯
ビール(モルツ)・麦茶
スイカ
昨日の昼御飯に食べたセット料理についてきた豚汁。真夏の豚汁も案外美味しいなぁと思わされ、にわかに
「豚汁食べよう、豚汁!」
気分が盛り上がる。季節はずれだけれどゴボウを探してカートに入れ、豚バラ肉もカートに入れ、ジム帰りにだんなと息子と待ち合わせて一緒にあれこれお買い物。
「豚汁に似合うおかずって言うと……豚肉の生姜焼きとか、コロッケとか。……コロッケ、しようか?」
「あああ〜、コロッケ食べたーい……。いや!でもダメだ!コロッケは食べ過ぎる!昨日もこれでもかとあれこれ食べちゃったから今日は禁欲的にコロッケは却下!」
結局、鶏もも肉のグリルが禁欲的なのかどうかはわからないけれど、にんにく風味の鶏もも焼きにすることになった。コロッケよりは多分ちょっとは禁欲的。
まずはスキレットに大さじ2ほどの油を熱し、弱火でじくじくと薄切りにんにくを炒めていく。茶色く美味しそうに色づいたら油を切ってペーパータオルに並べて乾かしておく。スキレットの油は拭きとらず、そのまま熱して塩胡椒した鶏もも肉を皮目からこんがりと焼きつけていく。両面焼いて中まで火が通ったら醤油と味醂を流し入れて軽く煮詰めつつ肉にこってり煮絡める。鶏肉をざくざく切って皿に盛りつけたら上から醤油ダレもたっぷりと。にんにくをこれでもかと散らして食卓に出した。大皿には一緒に刻みキャベツやキュウリやトマトも盛りつけて、そしてだんなのリクエストでマカロニサラダも添えてみた。マカロニを茹で、塩揉みしたきゅうりと茹でたにんじんと合わせ、マヨネーズと少しのおろしにんにくで和える。本当は塩揉みした玉ねぎも混ぜたかったのだけれど、買い置きを切らしていたのに気づかなかった。
で、豚汁はだんなが作ってくれた。日曜のジムから帰ると私はたいてい毎回、数時間役立たずになる。もう疲れちゃってダルくって数時間はな〜にもする気がなくなっちゃうのだ。
「ああ、豚汁……作りたいけどね、ちょっと今は無理……サラダと肉はちゃんと作るけど、豚汁はむーりー」
とベットでごろごろしていたら、だんなが代わりに作ってくれた。私より細かい綺麗なごぼうのささがきが入っているし、肉も綺麗に一口大。私が作る作り方とほとんど変わらない作り方のようだったけれど、こっくりと濃厚なコクがあるのは、私が入れるよりもたっぷりの胡麻油が入っているから。
そういう次第で、今日は一緒に台所に立たなかったけれどだんなと私の合作夕御飯。カリカリにんにくを散らした鶏肉は思った以上に美味しい出来だったし、ヒラヒラと豚バラ肉の薄切りが浮かぶ豚汁も「そうそうこれ!」という美味しさだった。
肉もサラダも豚汁も御飯も、今日もよく食べた息子、彼の中では「お父さんもお母さんも料理をするものだ」と、それを疑問にも思っていないらしい。夕食前に早めの入浴を済ませたとき、先に風呂から上がった息子は私の脇で
「ねぇねおかあさん、おふろ、どうぞー。おりょうりは、おとうさんにかわると、いいとおもうよー」
と入浴を勧めてくれた。確かに、だんなに「料理、こっから先おねがいね」と途中から交代しても上手いこと色々やってくれそうだけど、でもそれはだんなだから上手いこといくのよ。息子も上手いことそういう伴侶が見つかると良いわね。
食後には、この夏一番の甘い甘いスイカ。スイカが食べたい〜、とスーパーで四つ割りにされたスイカを買ってきたのだけれど、ジュースが詰まっているような濃厚な甘さだった。甘くても後で舌に残らないのがスイカの美味しさ。夏の味がしみじみ美味しい暑い夏は気持ちが良いな。