おにぎり
アイスカフェオレ
我が家で牛すじの煮込みが作られたときの外せないメニューが「牛すじねぎスパ」。コラーゲンと脂がたっぷりのギトギトネカネカした非常に漢(おとこ)らしいスパゲティメニューだ。手も口もベッタベタになるなんとも下品な料理なのだけれど、でもだんなも私もこれが大好き。我が家においては「牛すじを煮込もう」ということは、イコール「牛すじねぎスパを食べよう」という意味に他ならないのだった。
「……で、朝御飯はうどんにしようかとか昨夜言ってたわけですが……もう9時半だね」
「こりゃ、朝御飯食べないで、あと1時間くらいしてから牛すじねぎスパの準備するのがいいかもね」
と、本日最初の食事が牛すじねぎスパというヘビィな展開になった連休最終日。私は今日も朝からちょこちょこと仕事していて、その間にだんながせっせとパスタの準備をしてくれた。だんな、この連休はすっかりおさんどん担当だ。すみません……(でも、よく考えたら「牛すじねぎスパ」を作るのは今日に限らずいっつもだんなだったわ……)。
すじ煮の表面に浮かんだ油をすくって薄切りにんにくを炒めたのだという今日の牛すじねぎスパは、とってもオイリー。太い麺に牛すじから滲みでた油がこれでもかとネカネカテラテラテカテカとまとわりつき、いつにも増して下品で素敵な味になっていた。味は牛すじ煮の味そのままで、ただしにんにくたっぷりというのがこのスパゲティの味。仕上げにこれでもかと刻み万能葱をかけ、七味唐辛子をふって香りづけするのが、もう最高。
昨夜の残った御飯で小さなおにぎりを3個作ってあったので、それを口直しに時折かじりながら、太麺和風味パスタをもぐもぐと。土曜の午後から作り始めた牛すじ煮は、もう歯ごたえなんかほとんどないほどにふわふわのトロトロ。このトロケ具合がすじ肉ならではで、今日もひたすらに美味しかった。
モンブランサンデー \600
無印良品でちょっと買いたいものがあるのよねと、午後にぷらっと津田沼にお出かけ。買いたいものはすぐに見つかったけれど、ついあれもこれもと売り場を歩き回ってしまい、
「……つかれちゃったからー……あ!ハーゲンダッツだ!」
と、久しぶりにハーゲンダッツのお店でハーゲンダッツのアイスを食べる。カスタードプディングだアズキだグリーンティーだと、この春から(いや、もしかしたら冬から)何かとミニカップ入りアイスは買い食いしていたけれど、我が家に近くにハーゲンダッツショップは存在していないのでお店に入るのは本当に久しぶり。
「うわー、秋のサンデーだって。秋のクレープだって!わーわーわー」
と、息子より白熱してメニューを真剣に眺めてしまい、「モンブランサンデー」を食べてみた。レギュラーサイズなら2種類の好みのアイスが選べるのだけれど(おすすめはバニラとエスプレッソだったかな)、ここは私の好みでカスタードプディングとリッチミルクに。
「どちらのアイスを多めによそいましょうか?」
というお店のおねぇさんの声に
「カスタードプディングを!」
と即答し、ワッフルコーンに盛られた大きなサンデーを抱えてテーブルコーナーについた。ごく普通の、リッチミルクのアイスを囓っていただんなは
「また、おゆきさんたらすごいものを……」
息子と一緒に苦笑いしている。
2種のアイスにモンブランクリームとホイップクリーム、アーモンドやシロップ漬けマロン、粉砂糖なんかがトッピングされた豪華な品。夏の間は見かけなかった、大好きな大好きなフレーバー「カスタードプディング」は、なんでも8月末に復活したらしく、つい最近に「エスプレッソ」、あと10日後には「アップルパイ」(キャラメルアイスに甘煮リンゴとパイ生地入り……すごいね……)も発売になるとか。ハーゲンダッツのアイスは決して安いもんじゃないけど、でも何食べてもいつ食べても美味しいのだからエライと思う。ひっさしぶりのカスタードプディング(カラメルソース入りのカスタードアイスクリーム、もう大好き)も、リッチミルク(とにかくミルクミルクしたアイス、これまた超大好き)も、どちらも涙ちょちょぎれるほど美味しかった。どうも私はミルクミルクしたアイスクリームが好きみたい。クッキー&クリームは永遠に外せないだろう好みな味だし、バニラもやっぱり外せない。でも「アップルパイ」は逃さず食べておこうかなと思う。
牛すじ肉豆腐
ぶり大根
つけ麺
ホッピー
葡萄(巨峰・デラウェア)
「今日の夜はー、牛すじあるし、ぶり大根もまだあるし♪」
「……でさー、つけ麺が食べたい気分なんだよね。ざる蕎麦でもいいけど」
「つけ麺!いいねぇ〜」
外出後は録画してあった番組見たり漫画読んだり、だらだらごろごろ。息子は一人、家の近所で全力で遊び回っていた。夕飯の支度もほとんどしなくていいし、でも美味しいものが鍋にはたっぷり残っているしですごく幸せ。早めに入浴を済ませ、キンキンに冷やしたホッピーグラスに焼酎とホッピー注いでクワーーッと飲んだ。
昨日とちょっと趣向を変えた牛すじ煮込みにしようと、ざっくり崩した豆腐と一緒に牛すじ煮を小鍋に入れ、ことこと火を通して肉豆腐風に。すっかり茶色一色に染まったぶり大根やホッピーと一緒にテーブルに並べると、「これはどこの居酒屋ですか?」てな風の光景になった。ビールより飲み口が軽くてスカッとしているホッピーと、こってり牛すじが、とてつもなく良く似合う。ぶりの旨味が染みきった大根も崩れそうな柔らかさに火が通っていた。
飲んで飲んで食べた食べた後に、「青葉」のつけ麺。以前お義母さんがくれた乾麺のつけ麺セットで、常温品だからとそのへんに転がしたまま数ヶ月経過してしまっものだ。茹でて水にさらして冷たくした麺に、湯で溶いた温かいスープをつけて食べるもの。スープがえもいえぬ化学調味料味だったけれど、買ってきたチャーシューの細切り散らして最後に啜ったら、それはそれでなかなか。
「フィニッシュラーメン、そのまんまだね」
「んだね」
なんて言いながら、家族でツルツルツーと平らげた。息子は、父と母が晩酌している間、軽く盛った御飯を傍らにおかずをぽそぽそ食べていて、「ああ、やっとおそばだ」という感じ。……ごめんね、なんか最近居酒屋チックなメニューばっかりで……(でも明日はクリームのスパゲティだ!喜べ!)。
牛乳
連休明け、だんなは元気にスポーツジムに向かっていった。「いってらっしゃい」くらい言えていれば良いのだけど、どうも記憶がないからきっと言えなかったんだろうなぁ……と、私は7時過ぎに起床。今日は風も強いし良い天気になりそうだったので、かけ布団のカバーを洗って布団を干すことにする。今日も一日、お仕事〜。
布団干しやら何やらに手間取ってしまい、息子にコーンフレークの朝食を摂らせている間に、息子1人分のお弁当の作成。
「簡単ですまん!明日は、多分凝ったものになるはずだから……」
と思いながらチャーハンにゆで卵とウィンナーとプチトマトを添えた弁当を作る。息子を幼稚園に送り届けたらそのままパソコンの前に移動してしまい、昼間近になってやけに空腹を覚えてはじめて
「……あ、朝御飯抜いちゃった」
と気づいたのだった。なんか1食損した気分。
なんだか甘いものが無性に恋しくて、「白玉茹でて、あんことかかけて食べちゃおうかな」なんて考えつつ、結局目についたパイを2個食べることに。だんなが職場の上司から貰ってきたのだという鹿児島のお茶パイとスイートポテトパイ、ずっと台所に置かれていて気になっていたのだった。
さつまいものマッシュポテトが詰まったさくさくのパイと、そのさつまいものパイにお茶の風味をつけたみたいな緑色のものが詰まったパイとが1つずつ。香ばしくてサクサクで案外と美味しかった。だんなは、甘いものが嫌いというわけじゃないのに、
「これ、職場でもらったー」
と、もらったものをあれこれ持って帰ってきてくれる。いつのまにかテーブルの上に2、3個のミルクキャンディーやらラムネやらが置かれていることも珍しくなく(でも、どこでこんなもん貰ってくるんだろ……)、私と息子はそれを見つけるたびに、
「ややや、キャンディーだ!」
「おかあさん、キャンディーがある!」
なんて言いながらもりもりと食べちゃうのだった。
どうも私は一人っ子の性根が根強く消えなくて、「もらったものは私のもの」と、なーんにも考えずに行動しちゃうんだな。今日も
「あ、息子のおやつにちょっと残しておくんだったかしら」
という思いに至ったのは、とっくにパイを食べちゃった後だったりして。
かぼちゃのポタージュ
レタスのシーザーサラダ風
アイスコーヒー
今週は祝日が2日もあるということで、仕事にまみれただんなは一向に帰ってこられない模様。
「おとーさん、おそいって?」
「うん、遅いって」
と、今日の夜は息子の大好物のクリームソースのスパゲティー。具は、旬の鮭といくら。先日作った自家製いくらがどっさりとタッパーに入っているので、それを使うことにする。鮭は2切れ200円の安売り品。
まずはオリーブ油で薄切りにんにくを1かけ分炒め、そこに生クリームをだばだばと1パック投入。塩も投入。生クリームをフツフツ煮立たせて軽く煮詰めていきながら、隣の鍋ではスパゲティを茹でる。スパゲティが茹で上がる1分くらい前になったらざくざく刻んだ鮭を投入し、麺と一緒に火を通してから、生クリームのソースで和えたらできあがり。盛りつけてからたーっぷりのいくらをトッピング。クリームのソースに卵の黄身を混ぜても良いらしいのだけれど、今日はそこまで濃厚なものにしたい気分ではなかったので卵は抜きで作ってみた。生クリームをガーッと煮詰めてソースにするパスタ料理は、そこにバター入れたりチーズ入れたり、ブロッコリーや鶏肉やじゃがいもやかぼちゃを入れたりと、少しの簡単な具の追加で味のバリエーションをかなり楽しめるのでとても手軽。しかも、その生クリームベースのソースなら、息子は絶対に文句を言わない。良いことだ。
「きょうは、さけのスパゲティなんですか?」
「ええ、鮭のスパゲティなんです」
台所を覗きに来た息子が
「サーモンって、さけのこと?」
「サーモンって、むねキュン?」
「サーモンって、おねだんがおたかい?」
と、某ゲームの猫の真似して聞いてくるのを真面目に
「むねキュン……多分、ちがう……」
「おねだんは、お安かった」
なんて答えながらスープとサラダの準備も。
玉ねぎをバターで炒めて、そこに顆粒コンソメとざく切りにしたかぼちゃとひたひたの水を加えて数分煮込み、かぼちゃが柔らかくなったらポテトマッシャーでドカドカかぼちゃを潰して牛乳を加えのばした、簡単かぼちゃのスープ。レタスのサラダにはベーコンビッツとプチトマトを散らして、黒ごまシーザードレッシングをかけた(このドレッシング、かなり好みな味……)。
クリームソースのパスタは鶏肉やソーセージがすごくよく似合うけれど、鮭といくらもすごくよく似合う。煮詰めて濃厚になったソースとざっくり火が通った鮭がよく似合う。醤油漬けのいくらが口の中でパチパチ弾けるのを感じながら、これでもかといくらを乗せた秋っぽい味のパスタを堪能した。
「……風呂上がりに、ラムネ飲もうか」
日記を書きながら息子に話しかけると、
「ラムネのむとね、シュワーッてなるね。ダイヤモンドダスト♪シュワー♪」
と歌い出した。わー、息子の前では一度しか歌ったことがない歌を何で歌うんだよ。歌うなよ、キグナス氷河のテーマソングなんか、歌わないでー。過去の恥ずかしい思い出がー……。
麦茶
深皿に盛って酒のアテにするには、もう残り少ない牛すじ煮込み。愛しい愛しい牛すじ煮込みは、あっという間に減って、もう残り少なになっていた。
「これは、アレだ。うどんにかけたら、うっまいぞー」
と、朝、弁当の仕込みを終えてから湯をグラグラと沸かし始める。冷凍うどんを茹でて「釜玉」にし、それに牛すじ煮をトッピングしようというのが今日の朝食の趣向。
どんぶりには、あらかじめ卵を1個割り落としておく。適度に火の通ったうどんを鍋からそのまますくい上げ、どんぶりに移し、そのうどんの熱さで卵に火を通しながらチャッチャッチャと混ぜれば「釜玉」。いつもは醤油をピャーッと垂らすだけで食べるのだけれど、醤油をピャーッとやった上に更に牛すじをコテッとよそう。卵のねっとり感と牛すじのトロコクな味が似合っちゃって、それがうどんにまんべんなく絡みついている。朝からこってりどっしり、しっかりしたものを食べてしまい、口の周りをネカネカさせてしまったので慌てて歯磨き。
うーん、牛すじ、やっぱり美味しいな。またどっさり買ってきてどっさり煮よう。いや、煮てくださいなだんなさま。
ふりかけ御飯
肉団子の煮込み
ブナピーのゴーヤーチャンプルー風
プチトマト
麦茶
信玄餅
今日はお弁当。半端に残っていたひき肉があったので、
「どーしよーかなー、ハンバーグにするってのも、なんかマンネリな気がするしなぁー」
と、今回のテーマは「肉団子」。刻み玉ねぎや生姜を混ぜてコネコネしたひき肉をどんどん丸めて茹でていく。茹で汁は水に醤油と味醂と生姜を混ぜたもの。最後に片栗粉で汁にとろみをつけ、それを弁当箱にごろりごろりとたっぷり詰める。
野菜を詰めたいけどいまいち適当なものがないなということで、添え物は肉団子の汁と味が混ざってもあまり問題なさそうなゴーヤーチャンプルーを。ゴーヤーの残りがあったはず……と冷蔵庫を漁ったら、ゴーヤーは「昔ゴーヤーだった何か」に変貌を遂げていたので(すまんゴーヤー……溶けてた……)、代わりにブナピーを入れちゃうことに。ランチョンミートを細切りにして炒め、ブナピーを炒め、溶き卵を加え炒め、味つけは塩と胡椒と顆粒鶏ガラスープと"ゴーヤーチャンプルー"と同じように。その2品を詰めたところで力尽きたので、あとは隅っこにプチトマトを添えた。御飯には、深さ半分のところに醤油に浸した海苔を挟み、上からは海苔ふりかけと壺漬けを。
なんかちょっと物足りないかしら……と、だんなのお弁当箱には信玄餅(山梨に帰省した友人がくれた。好物〜♪)を1個詰めておいた……ら、おおいに衝撃を与えたらしい。やっぱりデザートに信玄餅を持たせるのはあんまりだったかしら……と思ったら、その反対で大好評だった。「明後日は2個くらい持っていこうかな」とか言っている。ダメ、ダメよー、1日1個よー。私も3つとか4つとか食べたくなるのを1個で我慢しているんだから。
マロンマロン
本日息子、スポーツジム。マットで「うしろ回り」とかやってたり、トランポリンでびよんびよん跳ねていたりするのをちょっと遠くから眺めながら、「家にいるとあんまり読書できないしね……」と、せっせと読書。買ったは良いけど読んでなかった雑誌を数冊、読み終えることができた。
「つっかれたー。……のど、かわいちゃった」
と、汗みどろでジムから出てきた息子を着替えさせ、「じゃあ、アイスでも食べて帰ろうかー」と近くのサーティーワンへ。先日、ハーゲンダッツのショップで食べたサンデーがあまりにも美味しかったので、妙にアイスクリームづいてしまった私だったりする。我が家の近くにはハーゲンダッツはないので、代わりにひっさしぶりのサーティーワン。久しぶりに覗いたショーケースは見たことのないアイスがみっちり並んでいて、息子じゃなくても私もわくわくしてしまう。
「えっとー、ぼく、これね!」
「……マジ?」
「うん、これね!」
「……色で選んだの?きれいだなー、って?」
「うん!そう!」
うわー、ヤダなー、この人アメリカ人みたいだよ……なんて事を思いながら、息子には息子のリクエストのをシングルコーンで。私は季節だし、と「マロンマロン」なる、いかにも栗っぽいアイスクリームを。
栗味のアイスクリームに粒々の栗が入るマロンマロンは、期待通りみっちりと栗の味がするアイスクリームだった。ハーゲンダッツほど洗練された味じゃないけれど、サーティーワンのアイスの味も嫌いじゃない。小学生の頃、図書館に行くたびに図書館近くにあるサーティーワンでクッキー&クリームなんかを母に買ってもらっていたような気がする。31日に食べに行くと、縦にやたらと長い2ヶ月分くらいのカレンダーをもらえたりしてね。
「……で……おいしいですか?」
「うん、おいしいよー?」
「あらー、そうー……」
目の前の息子は、昔の私が絶対欲しがらなかっただろうなという色合いの不気味なアイスに御満悦。何しろ、紫色と緑色のマーブル状のアイスに、緑と赤のごま粒大のラムネがピチピチ混ぜられているのだ。えっとー、なんでも、紫色のが青りんご味で、緑色のがグレープ味、らしい。紫色がグレープ、緑色が青りんごじゃないのがポイントであるらしい。しかも赤と緑の粒々。うっひゃー、と思いながら息子が食べる様をまじまじと見ていたら、
「おかあさん?ひとくちあげようか?」
と息子が1口分けてくれた。これがまた、味は案外と美味しくてまたびっくり。
……明日の息子のトイレは、すごい色のものが出てきたりするのかしらね……。
(ビロウな話で恐縮だけど、アメリカで真っ青な色のクリームがごってり乗ったケーキを食べた時はすごかったのよー……家族全員、素敵に青い色のついたモノがね……翌日にね……)
スティックきゅうり with にんにくみそ
自家製いくら
じゃがいもと油揚げの味噌汁
羽釜御飯
発泡酒(サントリーダイエット生)
だんなは今日も帰れないみたい。
今日は暑くて暑くて、もう9月も下旬で10月も間近だというのに空はまだ真夏みたいなモコモコ雲が浮かんでいるし気温も余裕で30度ありそうだし。サンマだ栗だ根菜だというよりも、まだまだ枝豆とビールという気分になっちゃう気候だった。
「だから……さっぱりしたものを食べよう、うん」
と、買い置きの薄切り豚肉を茹でて水で冷やし、冷たくしたのを皿に盛りつける。上からはたっぷりの大根おろしと、刻み万能葱と、そしてポン酢をシャバシャバシャバとたっぷりと。きゅうりはスティックに切ってにんにくみそを添えて。味噌汁は息子が好きな具にしてやろうかと、油揚げとじゃがいも。御飯を羽釜にセットして吸水させ、炊いて蒸す間に他の料理をバババババーッと準備して簡単に夕飯の食卓を整えた。
大根おろしにポン酢をかけるのは、あまりにもさっぱりしすぎている感もあるけれど、私は大好き。ポン酢じゃなくても醤油でも良いんだけど、今日は無性にとにかくさっぱりした味のものが恋しかった。おろしポン酢の茹で豚は、ちょうどぴったり。
「……早く君が、晩酌つきあってくれるようになると良いんだけどなぁ……あと10年は待たなきゃダメか……」
なんて危険な事を呟きつつ(いや、でも私は中学3年で母の晩酌につきあってた気がするぞ……)、一人で発泡酒をクピーックピーッと。
ぶり・関サバ
なめろう・馬刺のたたき
戻り鰹
極上本まぐろ劇団セット \787
カニサラダ
煮穴子一本握り
などなど
昨夜、私が気づかなかったほどの遅くに帰ってきただんな(午前2時半だったそうで)。午前10時に私が起きてみるとだんなはまだグーグー高いびきで、私が居間のブラインドをあげたり洗濯機を回してきたりしても一向に起きる気配がない。
「……今日って、スポーツジム行くって言ってなかったっけ?……でも、全然起きそうにないし、行くんだったら目覚まし時計もかけていそうなもんだし……」
これはもう、「疲れたから行かない」の方向で寝ているのかしら違うのかしらと逡巡しながら「大体、だんなは寝てるとこ起こされるの大嫌いだったよなぁ……」と起こさない方針で見守っていたところ、だんなは11時過ぎに目を覚まして
「うわっ……11時!?マジで!?おゆきさーん、なんで起こしてくれないのーっ」
とのたもうた。……今日の私の電波受信能力は今ひとつ働いていないらしかった。起こさなくてごめんよー。
だんなが行きたがっていたスポーツジムのイベントは11時半からだったので、結局それは断念して、
「……ホームセンター、行く用事ある?俺、ちょっと買いたいものがあるんだけど」
「あー、私ねぇ、水草買いたい。金魚に食べられちゃってハゲになっちゃったのがあるから」
なんて話をして、ちょっと離れたところにあるホームセンターにお買い物。ついでに近くにある銚子丸でお寿司を食べようと、クーポン印刷して600円分の割引券握りしめてうきうきと出発した。
このあたりではかなり人気の回転寿司屋さんだけれど、休日の今日も10人くらいが席を待っている盛況ぶり。しばし待ってボックスシートに案内してもらい、いざいざと回る寿司を眺め、壁に書かれた「本日のおすすめ」の魚介の名前をチェック。さっそく
「私、ブリと関サバくださーい」
「俺はメダイとシマアジくださーい」
と黒板に書かれた品から注文した。
んー、これ、美味しいよ1個食べる?おゆきさんも、じゃあアジ食べる?と今日も交換しながら、あれこれあれこれたっぷり食べた。今日までのイベントで「まぐろ祭り」なるものを開催中で、時間によってはマグロの解体ショーなんかもやっていたらしい。大トロと中トロと赤身と叩き軍艦と炙りトロが1貫ずつセットになって800円弱というセットは1人1皿ずつ取って、今日はマグロを堪能した。1皿(2貫)500円というこのお店の大トロは案外安いと思うけれど、「中トロとどこが違うんじゃー」という時もあるし、おっそろしくトロントロンなとろけそうな極上の舌触りの時もある。今日は、かつてなく美味しい大トロが食べられた。中トロからしてとろける口当たりだし、表面を炙った"炙りトロ"は端からとろけた脂が滴りおちてきそう。文句なく美味しいマグロの握りセットだった。コテコテに乗った脂で、これ1皿でお腹がふくれた気分。
今日はブリも美味しかったしシマアジも良かったし、初めて「なめろう」も食べてみた。房総地方の郷土料理「なめろう」は、イワシやサンマ、トビウオといった青魚の身を叩き、葱や生姜などの香味野菜も加えつつ味噌で味をつけたもの。かなり味噌っぽい味がするのかしらと、このたび初めて食べてみたのだけれど、このお店のそれは思ったよりずっとさっぱりしたものだった。確かに味噌の香りもするけれど淡いもので、ざっくり切られた青魚が御飯によく馴染む。なめろうって、美味しいなぁ。
「あー、もうね、おなかすいちゃったんだよ」
という息子は、玉子取っていなり寿司取って、また玉子取って、茶蕎麦まで取って、何やら色々と平らげていた。
「それ食べるの?」「うん」
「これも全部食べられるの?」「うん」
と、見ているとどんどん皿を空にしていく。最後には杏仁豆腐も食べて御満悦。
食後は予定通りホームセンターに行き、私は花の苗とか春咲きの花の球根とか水草を購入して、これまた御満悦。近くにできた漫画喫茶兼ゲームセンターも覗いてみて、ダーツも数ゲーム。
「君は……腕力そんなにないし、1歩前に出て投げれば?」
と言った息子が私よりずっと良い点数をはじき出して、私はほんのり悔しかった。なんで20のトリプルとか中央の50点のところに投げるんだよ、息子。君、今度からは大人と一緒にちゃんと線まで下がって投げなさい。ね。
ビール(モルツ)
信玄餅
冷茶
今日は心底、やる気なしなし。帰宅後はずーっと友人に借りた漫画を読み読みし、だらだらしていた。6時半頃になって、
「ちょっとゲームしようかな」
とXI[sai]を始めただんなと、つい一緒になって遊んでしまったらあっという間に7時半。……あらら、夕飯、どうしましょー。
「カルボナーラスパゲティとか」
「うん、カルボナーラ、いいねぇ〜」
「……あ、ゴメン、生クリームは全部使っちゃったんだった」
「うーん」
やる気のない会話を繰り広げた挙げ句、だんなが立ち上がった。
「"ダニエル"食べる?たまに食べに行くスパゲティ屋の名物スパゲティなんだけどさ」
材料は、卵とベーコンと玉ねぎ。茹でたスパゲティを炒めたベーコン、玉ねぎと併せて最後に溶き卵をミャーッとかけて混ぜ合わせるというものらしい。味は、シンプルに塩味。
「うー、喉乾いたよ、猛烈に。……1缶飲みながら作らない?」
「ん、いいよー」
喉のあまりの乾きに堪えかねて、材料揃えながらだんなと2人で1缶発泡酒を空にしてみたり。アルコール度数はたいしたことない発泡酒なのに喉と胃がいーい具合にカッと熱を持ち始め、ほろ酔い気分でお皿を出したりお茶の準備をしたり。
「やっぱりねー、こういうスパゲティにはマーガリンを使う!そこがポイント!」
とか言いながら、だんなは私が絶対入れられない分量のマーガリンを中華鍋に放り込んでいた。
「で、パスタと一緒にはモルツですかー?ワンオンワンですかー?」
「いぇーい、ワンオンワンですー」
と、パスタができあがってから更に1人1缶のビール。こってりとマーガリンが投入されているはずの塩味パスタは、それでも案外とあっさり味で、お店で食べるこういうパスタにどれほどの油が使われているのかを思い知らされた。洋菓子を自分で作ったときにその使用する砂糖の量に愕然としたりするけれど、油だって相当なものだ。ああ、外食メニューっておそろしい(でも、おいしい……)。
ごろりごろりとしたベーコンと、シナッと火が通った玉ねぎがそぼろ状の卵と一緒に絡んだ麺は美味しかった。クラフト社の粉チーズをバサバサかけて食べると、もっと美味しかった。けれど、
「……お店の"ダニエル"もこんな感じなの?」
と聞いてみれば
「うんにゃ。なんかねー、違う。卵はもっとふわっとした感じだし……味も……」
だそうで。本物のダニエルって、一体どんな味なのー?
アイスカフェオレ
いちごのヨーグルト
ちょっと気温が下がり、待ってましたとばかりにホットサンドを食べまくっている私たち。今朝は、料理に使って少量余っていたランチョンミート(スパム)をスライスして、茹でてマヨネーズで和えた卵、チーズと共にホットサンドメーカーにセットする。ちょっとした肉っ気と卵とチーズの組み合わせは、すんばらしく美味しくてホットサンドによく似合う。
「今日は、コンビーフじゃありませーん。スパム詰めました」
「ほー、今日は"すぱたまちー"ですね」
「そうですね」
くだらない事を話しながら、1人1つのホットサンドをもぐもぐ。
「そうそう、君のスパムは、ちょっぴり厚めなんですよ」
と言ったら、だんなはひどく嬉しそうだった。
「え、そうなんだ。なんで?」
目を輝かせるだんなに
「あのね、端っこだったから、薄く切れなかったのよ」
正直に真実ありのままに伝えたら、だんなはひどく悲しそうになった。
「そういうときにはね、嘘でもいいから"だんな今日もお仕事がんばってね、の祈りを込めて"とか、"世帯主さまだから"とかって言うとね、俺もちょっと嬉しいわけよ……」
だそうで。うーん、男心ってむつかしい。
じゃあこれからは、端っこ厚めのスパムをだんなのホットサンドに詰め込むときには「だんながんばってね」の心尽くしつき、ということで。
焼き肉丼
にんじんのポックム
レタスのナムル
麦茶
残りものの牛薄切り肉を使っての本日のお弁当は、簡単だけど美味しく愛しい「焼き肉丼」。上品な味である必要はなく、市販のそのへんの焼き肉のタレを使うような意気込みで、牛肉をじゃっかじゃっかと炒めて御飯の上にトッピング。あとは野菜を適当に添えれば、ちょっと嬉しいお弁当のできあがり。薄切り牛肉を使った弁当は、「野菜巻いて甘辛く炒めようかな」とか「ハッシュドビーフ風にしようかな」「中華炒めかな」とあれこれ考えるのだけれど、なかなかこれに勝る嬉しい弁当は作れない。
今日の添え物は、にんじんのポックムとレタスのナムル。ほんとはレタスじゃなくてほうれん草か、せめてキャベツを使いたかったけれど、手持ちの野菜がレタスだけだったので試しにとレタスでナムル作成。塩で揉んで胡麻油と胡麻混ぜて、なんかひと味物足りないなと、塩味の焼き肉のタレをちょっとまぶしてみる。そしてにんじんのポックム。「ナムル」は韓国で言う「和え物」で、「ポックム」は「炒め物」。細切りにしたにんじんを胡麻油と塩、ちょっとの砂糖で炒めて最後に黒胡麻をパッと散らしたにんじんの色鮮やかなポックムを焼き肉の脇に詰め詰め。レタスも詰め詰め。
今日は午後から夜まで外出予定なので午前中のうちにせっせせっせと仕事して、もうすぐ1時になろうかというタイミングで一人昼御飯を食べた。焼き肉のタレがちょびっと染みた茶色い御飯に、冷えても美味しい炒めたお肉。やっぱり焼き肉丼は美味しいわぁ〜と思いながらたっぷりといただいた。
……あ、息子の弁当箱にスプーンつけてあげるの忘れちゃった(箸で食べられるようになるためになるべく箸だけ持たせてください、という方針の幼稚園だそうなので、スプーンはそれなりの理由がないと持たせちゃいけない……)けど、息子はちゃんと食べられたかな。
台湾空心菜炒め
皮蛋豆腐
牛カルビの黒胡椒炒め
海老入り水餃子
香菜
腸詰
鶏皮パリパリせんべい
焼酒赤海老(クコの実入り)
豚足
鶏肉とモヤシの台湾醤油かけ
手羽先の南乳風から揚げ
担仔麺×4
肉味噌かけご飯×3
愛玉子・マンゴープリン・紫芋アイスクリーム
ビールたらふく
……で、お一人様4000円ってところでした
今日は1年ぶりくらいに会う友人、Kちゃんと一緒に夕御飯。中学の、確か2年生の時に同じクラスになって、以来高校も大学もバラバラだし私も引っ越して「ご近所さん」じゃなくなったりもしたのだけれど、でも交流が続いている希有な存在のお友だちの1人。しばらく会ってないなぁ会いたいなぁと先日電話してみたのだけれど、
「久しぶりー。彼氏できたー?」(連絡して最初に聞くのがこれか……)
「それがね、できたのー」
「なにっ!?できたのー?どんな人〜?誰〜?出会いは?話を、まず話を聞かせなさい!」
なんてことになり、一緒に御飯を食べることにしたのだった。
待ち合わせ場所は水道橋駅前。お互いの家への中間地点である新宿あたりにしようか、と最初は言っていたのだけれど、
「台湾料理、食べられる?前に行ったお店で、もう一度行きたいお店が水道橋にあってね。美味しいし、そこそこ安いは安いと思うから」
と、水道橋に変更。「台湾料理食べに行くよ」と言ったら、だんなも仕事をちゃっちゃと終わらせて1時間後に合流した。
もう10年くらい前から「出会いがなーい、彼氏が欲しーい」と言っていたKちゃんに、「俺の同僚はどうだ」「この友人はどうだ」と率先してせっせと紹介していたのは、我が夫。私も一緒になって、近所に1人はいる世話好きのおばちゃんのように「この人はどうだい」「あの人はどうだい」と声をかけていたのだけど、特にこれといった好みはないと言いつつ実は好みにうるさいKちゃんなのだった。彼氏ができて、何より何より。良かった良かった。
目指したお店は、水道橋から神保町方面にてくてくてくてく5分くらい歩いたところにある「台南担仔麺」。8月に、親子3人でオーダーバイキング目当てでやってきて、腹が破けるかというほど満腹になって帰ってきたお店だ。どれもこれも美味しかったなぁ……と、今日はアラカルトで。かなりの本数のビールを空けたし麺も御飯もデザートも堪能したけれど、1人4000円くらいだった。んで、今日もどれもこれも美味しかった。
だんなが到着する前、
「とりあえずつまんでようか」
と注文したのが空心菜の炒め、ピータン豆腐、牛カルビの黒胡椒炒め、そして水餃子。にんにくがこれでもかと効いたスープ多めの空心菜の炒めものをつまみつつ、台湾ビールをかっくらい、粗く挽かれた黒胡椒がガリガリゴリゴリはいっている牛カルビの炒め物を小皿に取る。海老入りの水餃子は皮も中身もプリップリ。息子は小ぶりの丼に入った、ちょうど彼にぴったりなサイズの担仔麺をツルツル食べつつ、
「ぎょうざ、たべるー」
と水餃子を皿に取って何やら嬉しそうだ。
Kちゃんも好きだというので香菜の肉味噌乗せを1皿取り、ちびちびつまめそうだからと腸詰めも1皿注文したところで、だんなが合流した。
で、そこから本格的に肉っけ魚っけのあるものをあれこれと。
スイートチリソースをつけつつ食べる、鶏皮のパリパリした揚げ物と、ねちねちもちもちした甘辛く煮つけた豚足、さっぱりした味の鶏肉ともやしの和え物。カリッサクッと香ばしく揚げられた手羽先の唐揚げは、腐乳の風味。豆腐を塩漬けにして発酵させたものが「腐乳」(要するに腐った豆腐……)で、その腐乳の広東周辺の呼び名が「南乳」なのだとか。豆腐版のチーズといった風の、かなり独特な風味の食べ物だ。私はけっこうこれが好き。この唐揚げは、その独特のチーズ的なモヤンとした匂いが感じられるものだった。それほど強烈でなくて、唐揚げの味なのだけれど、後味にモヤンと。美味しかった〜。
そして「焼酒赤海老」なんていうのも。今、お店で赤海老フェアをやっているらしくって何度も店員さんに
「これ、この赤海老のコレが美味しいのよー」
なんて勧められ、数種の料理のうち、酒で煮立てて食べる料理を。テーブルにカセットコンロが置かれ、8尾の海老が鍋に並べられたらその上から米酒(台湾でメジャーに使われる料理酒だそうで)をだばだばだーっとたっぷり注ぐ。酒の中には赤いクコの実や生姜なども入れられていて、それを強火で煮立てて火をつける。2分ほどか、テーブルの中央で火がゴーゴーと立ち上り、それが消えたら調理終了。海老は殻ごとバリバリと食べ、クコの実入りのお酒のスープは碗によそっていただく。アルコール分はとっくに飛んでいて、酒には海老の身や殻から出た旨味がじわっと溶け込んでいた。海老の殻もパリパリ。
ビールもこのへんで終わりにして、最後は1人1個の担仔麺と肉味噌かけ御飯。片手に乗るサイズの丼に、1つはラーメン、1つは御飯。
「俺は両方食べるぞー」
「当然私も」
「……あ、じゃあ、私も……」
大人3人、ガツガツと麺も御飯も平らげる。この店の「肉味噌かけご飯」は、「……これが普通、"魯肉飯"って呼ばれるものじゃないかなぁ」というもの。台湾で食べた魯肉飯は、どれもこんな小さな丼に煮込まれた肉がかかっているものだったけれど、このお店の魯肉飯は、ラーメン丼サイズの丼にこれでもかと大きな角煮がごろんごろんと乗っているものだった。
「うんうん、このサイズだよね、これが嬉しい」
と、香菜がたーっぷり盛られて、メンマのような食感と味の炒め物がトッピングされた肉味噌御飯をガツガツと。このお店のは、大ぶりのかけらで煮られた角煮を、後からほぐしたものといった感じで、これはこれで美味しい。スパイス臭は控えめだった。
最後には、私は愛玉子(オーギョーチー)、Kちゃんはマンゴプリン、息子は紫芋のアイスクリーム。レモンの酸味が漂いまくるさっぱり味の愛玉子を、アイスクリームやマンゴプリンと交換しながら平らげた。久しぶりにあっていっぱいおしゃべりもしたけれど、ひたすらに食べた食べた食べたという感じの夕御飯。Kちゃんの彼氏さんも食べることが好きな人(でも事前にお店を調べておくということは嫌いで、その時にいる場所で気になるお店を自分の勘頼りに入るのが好きなんですって)だそうで、もしかしたらそのうちお会いすることがありそうな。
アイスカフェオレ
今週は休日が2日もあったので、土曜日なのに土曜日じゃないみたい。朝起きて、隣でだんながぐーぐー寝ているのを見て
「……そっか、今日はお休みだ……」
と改めて気がついた。朝御飯は、今日もホットサンド。卵を茹でるのがちょっとだけめんどくさかったので、今日は"こんたまちー"じゃなくて"こんちー"(コンビーフ&チーズ)。出会った頃からずっとずっとだんなが
「ホットサンドといったらこれ!」
と力説し続けている、最強の具の組み合わせだ。結婚した当初は、
「えー、そんなに油っこい具の組み合わせ……」
と私は少々の反発を感じていたのだけれど、今では「さもありなん」と思っている。
これはちょっといくらなんでも伸びすぎだわねぇ……と、私がベランダのオリヅルランからうじゃうじゃ伸びてきていた子株を切り取っている間に、だんなが食パンにコテコテとマーガリンを塗ってくれた。コンビーフは缶あけるだけ(あの、缶の脇をくるくるねじって開けるタイプの、牛のイラストつきの缶が好き)、チーズは冷蔵庫から出すだけ。ホットサンドメーカーさえ出せば簡単にできる、アツアツの嬉しい朝御飯が数分でできあがった。
今日は特に予定もなく、のんびりのんびり。雨も降ってきたしねぇ。
麦茶
昼前に「スポーツジムに行ってきまーす」と運動しに行ってしまっただんな。息子は朝から学研の『入学準備号』の教材に夢中。
「"○年の科学"って、面白かったよねぇ」
「そうそう、"学習"はおまけみたいなもんでさ」
「なんといっても科学の付録だよねぇ」
と、以前から私とだんなは言っていて、息子に頼まれなくても科学と学習は買ってやろうね、なんて言っていた。私は幼少の頃、母に嫌がられながら「アリの飼育セット」とか使っていたし、怪しいエビだかなんだかを育てたし、日光写真は大切に使いすぎて結局使い切った試しがないくらい(で、年末の大掃除に捨てられる……)。
とにかく私がそんな具合に学研の『○年の科学』が大好きだったもんだから、昨日本屋さんで『入学準備号』を見つけた時にちゃっちゃと買ってしまったのだった。息子も、とりあえず大喜び。ちなみに付録は、「日光しゃしんセット」「ひらがなおけいこボード」。最初から日光写真セットだなんて、もうもうツボに入りすぎー。
とりあえず今日は一日曇り空のようだったので日光写真には手をつけず、でも息子は一人楽しくシールを貼る教材をあれこれ触ったり、自ら平仮名の練習をしてみたり。怪しい象形文字のようなグニャグニャを色々書いていたけど、解読するのはちょっとばかり難しそう。
そんな事をしている間にだんなは運動を終え、ついでにスーパーでお買い物もしてきてくれた。「ロールケーキッ、ロールケーキが食べたぁいぃぃぃ」とここ数日禁断症状に苦しんでいた私のために、不二家でロールケーキも買ってきてくれた。
「これ、頼まれてた夕飯の材料ね。で、昼は焼きそば食べよう。キャベツももやしも買ってきた」
と、昼御飯は焼きそば。焼きそばなら当然俺が、と、「誰が作る?」の会話も何もなく、中華鍋をちゃっちゃと出してちゃっちゃと深皿に山盛りの焼きそばを作ってくれた。私はこないだ使い切ってしまったばかりのオイスターソースの新しい瓶を食料庫から発掘したり、食器の準備したりコップに麦茶を注いだり。塩と、ほんのり風味だけのオイスターソースの味の、豚バラとキャベツとモヤシの具の焼きそばができあがった。4玉分も炒めたから、もう大変な分量になっている。
大変だわ、大変にいっぱいだわ……と思いながらせっせと食べたのだけれど、私やだんなはもとより、息子もがつがつと大変にがんばって食べてくれて、ほどなく深皿いっぱいの焼きそばは空になった。うーん、一度に5玉くらい作らなきゃいけない日も、もしかしてそう遠くないのかもしれない(私とだんなの食欲が落ちていくより、息子の食欲が増大する伸び率の方が高そうで……)。
「餃子の天ぱり」の焼き餃子
茹で豚の野菜巻き
卵とコーンのスープ
玄米入り羽釜御飯
ビール(モルツ)
「不二家」のスイートロール
メロン
アイスカフェオレ
今日、午前中にドドドーンと、「これまでの人生でこんなに大量の茗荷を見たことがあっただろうか、いや、ない」というほどの分量の茗荷が我が家にやってきた。とある方が「茗荷を大量にいただいちゃって……誰か欲しい人〜?」と悲鳴をあげてらしたのに対して、だんなが「ヨメが大好物です」と手をあげたのだそうで。思ったよりも大きな大きなものだった段ボールの中には、特売の玉ねぎやじゃがいもの袋よりも重いんじゃないかという分量の茗荷と、そしてゴロゴロとしたたっぷりの茄子と、缶詰の肉味噌が入っていた。ひゃ〜、ありがとうございます。感謝感謝です。茗荷はさっそく、タッパーに入れられるだけの分量分、甘酢漬けにする。200mlの味醂に火を通して半量になるまで煮詰め、そこに100ml弱の酢を加えて一度沸騰させ、それをサッとゆがいてタッパーに敷き詰めた半割に切った茗荷の上にかけていく。上から軽く重石をして、2時間後くらいから美味しく食べられるのだそうで(……というやり方を、以前『dancyu』で読んだ)。
「で、夕飯は、塩漬け肉を茹でて、野菜巻きにして食べよう。刻んだ茗荷をそれでたっぷり食べるということで」
と、夕飯のメインディッシュも茗荷を美味しく食べられるもので。先週末に買った特売品の豚の肩ロース肉は、たっぷりの塩を全面にすりこんでぴっちりラップをして冷蔵庫に突っ込んだままにしてある。それを塩抜きしないまま鍋一杯に沸かした湯の中に突っ込んで1時間ほどかけて火を通し、薄くスライス。残った茹で汁にはコーンと溶き卵を入れてスープにし、肉には野菜をたっぷり添えていただいた。
用意した野菜は、茗荷どっさりと、貝割れ大根、きゅうり、にんじん、大根。全て千切りよりちょっと太いくらいのスティックにして、だし醤油やポン酢、ごまだれ、おろしにんにく、四つ割りにしたシークワーサーを味つけ用に用意しておく。肉で野菜を巻いて食べるのだけれど、肉を巻く野菜があってもいいかもね、とサンチュも。サンチュに肉乗せて、思い思いに千切り野菜をトッピングし、好き勝手に味つけしてもりもりと食べた。肉で茗荷だけをたっぷり巻いて胡麻だれをつけるのも美味しいし、サンチュに肉乗せて野菜全種類をたっぷり巻き込んで、ついでにキムチも巻き込んで食べるのもなかなか。甘酢漬けの茗荷もいーい具合に美味しくなっていた。
デザートには「しまった、そろそろ食べなきゃと思っていたメロンがある……」と思いつつ、ロールケーキもテーブルに。カステラ生地でホイップクリームを巻いたふわふわのロールケーキを堪能して、お菓子よりも甘いほどに柔らかく熟したメロンもしっかりと。なんだか今日の夕飯は美味しいものばかりー。
チコリコーヒーのカフェオレ
今朝起きてパソコンを立ち上げ、なんとなーく昔の旅行記を読み返していていたら、それを私の背後からだんなが覗き込んでいた。
「ベニエ……いいねぇ……」
「ベニエ、懐かしいねぇ」
「ベニエ、食べたいねぇ」
「食べようよ」
パソコン立ち上げながら交わしていたほんの数十秒前の会話では
「……鶏肉あるしさ、スガキヤの味噌煮込み食べない?」
なんて言っていたのに、数分後には粉と水と油を用意することに。そして10分後にはアツアツの1ダースのベニエが皿に積み上げられ、こぼれんばかりに粉砂糖がふりかけられた。朝から、今日は久しぶりのベニエ。
ベニエとは、ニューオーリンズ名物の四角い揚げドーナツ(こんなの)。「ベニエミックス」さえあれば作るのは簡単で、粉に水混ぜて伸ばして切って揚げるだけ。同じくニューオーリンズ名物のチコリコーヒーは、日本の「Cafe du Monde」でも買うことができるけれど、ベニエミックスはまだ日本じゃ売られていないらしい。それを知って、アメリカから帰って来るときに山のようなベニエミックスを帰ってきた。アメリカ土産だよと友人にかなりの量配りまくったけど、でもまだまだ残っているその粉を使って10個のベニエを作成した。
厚めに伸ばして大きく切って揚げたベニエは中央がぷっくりと膨らんで、どっしりとした食べ応え。生地そのものはあまり甘いものじゃないけど、そこにどっさりと粉砂糖をかけて食べる。苦みの強いチコリコーヒーをマグカップに半分入れ、残りの半分は牛乳を入れて満たしてカフェオレに。濃厚な味のカフェオレを2杯ぐいぐいと飲みながら、ベニエをたっぷりいただいた。私が3個、だんなが3個、息子が1個(←猫舌なので食べるのが遅い)。それだけ平らげたところで
「君は?あと1個は食べるでしょ?」
と聞いたら「あと2こ食べるー」と。はいはい、と小皿に2個のベニエを積み上げ、残りの1個はだんなと2人で半分こした。
……ベニエミックス、なくなっちゃったらどうしようかなぁ……(ベーキングパウダーとかイーストとか使って自分で作るのかな……できるかな……)。
茹で豚の野菜巻き
初挑戦チキン南蛮 with 千切りキャベツ
羽釜御飯
ビール(モルツ)
「不二家」のスイートロール
メロン
アイスカフェオレ
いまいち体調がよろしくなかったので、私は日曜恒例のジム通いは今日はやめ。
「ジム行くの、今日はやめー」
と宣言したら、だんなが「じゃ、俺行ってこよ」と出かけてしまった。……え?昨日もジム行ったのに?今日も?ていうか、君は金曜の朝とかもジムに行ってなかったっけ???
で、今日はすることもなかったので、ここしばらくの懸案だったガーデニング大作戦。集合住宅の共有部分ではあるけれど、おそらく我が家以外には絶対手をつけられる事はないだろう場所があって、そこは我が家の前の住人かそれより前の住人の手によって少しばかりの花木が植えられてあったのだけれど、「……もうちょっと、球根とか植えても許されるかしら?」とずっとずっと思ってたのだった。年に数度、住人の手で雑草を抜かれるだけの場所だったそこを耕して石を除けて、腐葉土を混ぜる。ちょっと落ち着いたらチューリップの球根でも植えてみようかな、と。
「……なにしてるの?」
息子がずっとそばで、手伝ったり邪魔したりしてくれた。
「ここに君、"お花うえたーい"って言ってたじゃん。だから、耕してるの」
「あなほってるの?」
「そう、穴掘ってるの」
「でー、お花、うえるの?」
「そうそう、お花植えるの」
「じゃあ、おはなほりしてるの?」
じゃあってなんだ、じゃあって……と思いながら、土の下に埋もれていた大きな石を掻き出しつつ生返事してしまっていたら、息子の脳味噌に「お花ほり」という怪しい単語が記憶されてしまったらしい。……まぁ、いいか……。
夕御飯は、朝にも揚げものだったのにまた揚げもの。ベニエ後にだんなが
「……このままさ、揚げ鍋ここに置いておいてさ、夕飯は……チキン南蛮?」
なんて提案するのがいけなかった。反対する者がいなかったのもいけなかった。作るのがなかなか大変なのはわかっているけれど、今日は気合いを入れてチキン南蛮〜!
宮崎名物のチキン南蛮、鶏の唐揚げと甘酢に浸してタルタルソースをかけたもの……というのが、大雑把な説明。数ヶ月にだんなが九州出張に行った際にあれこれ調べて、チキン南蛮の存在を知ったときに、何人かの方から「チキン南蛮のレシピでーす」とレシピを教えていただいたのだった。眺めてみるとそれぞれ微妙に材料や作り方が違っていて面白い。色々参考にしながら、でも手持ちの材料で足りないのもあったりして誤魔化したりしながら作ってみた。
鶏肉(ついもも肉を使っちゃったけど、多分むね肉の方がそれっぽいんだろうな)は塩と胡椒、酒と醤油とおろし生姜をすりこんでおき、小麦粉と卵で衣をつけて1枚のままカリッと揚げる。今回、甘酢は「チキンマリーネ」という素敵な名前の市販品だれを使用(新宿の宮崎アンテナショップで買ってきた)。そのたれに揚げたての鶏肉をじゃぶじゃぶと数十秒漬け込み、それからざく切り。お皿に盛りつけてから、自家製のタルタルソースをたっぷりとかける。卵とマヨネーズとピクルスと玉ねぎでシンプルに……というより、にんじんやパセリや少量のケチャップなんかも入れたりするカラフルなタルタルソースの方がどうやら「それっぽい」らしいと判断して、卵たっぷり野菜たっぷりの色鮮やかなタルタルソースを作成。たーっぷりとかけ、脇には刻みキャベツとプチトマトを添えた。昨夜の残りの茹で豚と、茄子は鶏肉を揚げるついでに輪切りにして素揚げし、醤油とにんにくのタレにつけてビールの肴に。
初挑戦のチキン南蛮、私は本場で食べたことはない(その新宿のアンテナショップと、あと弁当屋さんのおかずでは食べたことがある)のだけれど、「うん、こりゃ美味しいや!」なものができあがった。タルタルソースは作らなきゃいけないし、鶏肉を揚げなきゃいけないし、ついでに漬けだれも用意しなきゃいけないしで、かなり面倒な料理ではある。私の大好物の料理の中では、酢豚とどっちがめんどくさいかな、というところ(酢豚はすんごい好物なのに、とにかくめんどくさくて一度か二度しか作ったことがない)。
実は今回は、私が揚げ物したりしている間にだんながせっせとあれこれあれこれ刻んでタルタルソースを作ってくれたのだった。だからすんごく助かったものの、これを全部1人でやれと言われたらちょっと泣けてくる料理かもしれない。甘さちょっと強めの甘酢がジュワッと揚げ衣に染みこんで、優しい味のタルタルソースが鶏肉に絡む感じといったら、普通の鶏の唐揚げが物足りなく感じてしまうほどのものだったけれど、これはなんだか、「おとっときの御馳走」になりそうな予感。
小丼に山ほどできて、「こんなにできちゃってどうしよう……」とか言っていたタルタルソースも全て消え、肉たっぷりな夕飯だったけれど野菜もたっぷり摂取できた気分ですっかり満腹。息子にもたいそう好評だった。息子の分に鶏もも1枚用意して、2切れ分だけ手伝ったけどペロリと食べちゃったよ……おそるべし。