冷茶
「寒いしー……あったかいもの食べたい気分……」
腹は膨れないかもしれないけどあったかいものにしよう!ということで、朝食は「お茶漬け」。市販のお茶漬け海苔をあっためた御飯の上にかけ、上からあっついお湯をじゃばじゃばかける。
「おとーちゃんとおかーちゃんはお茶漬けにするけど、君はどうする?」
「おちゃ……づけ?」
「熱いからなぁ……コーンフレークの方がいっか?」
「うん、ぼく、コーンフレークがいいなぁ〜」
ということで、だんなと私はお茶漬け、息子はコーンフレーク。
「お粥」は朝食という感じだけど、「お茶漬け」は夕食(というか"酒の後")という感じ。「飲んだ後の鮭茶漬けが最高に美味しいんだなぁ〜」なんて事思いながら、朝日浴びつつお茶漬けさらさら。
牛肉とごぼうの炊き込み御飯
白身魚と角切り野菜の塩炒め
「551蓬莱」の焼売
塩揉み白菜
抹茶入り玄米茶
「……これじゃ白和えみたいだよ、もう……」
白い魚の身が美しい、角切り野菜も鮮やかな炒め物が一品できるはずだったのだけれど、できあがったのはなんとも冴えない色合いの白和えみたいな「和え物」となり果てた物体だった。……しょぼん。
他には白菜を塩揉みしたものと、少量残っていた焼売を1個だけ詰め、ちょっと手抜きなお弁当。
「……あちゃー……そういやこの炊き込み御飯、息子は苦手だったんだっけ……」
刻み生姜がたんまり入ったこの炊き込み御飯、息子は「からいものがはいってるよ」と、ちょっと苦手そうだった。しまったなぁ弁当箱にたんまり詰めちゃったなぁと思いながらもぐもぐ。やっぱり弁当おかずは肉の方が力が出るなという感じがする。
シーザーサラダ
アイスティー
玉ねぎは粗めのみじんぎりにし、茶色く色づくまで20分くらいかけてせっせと炒める。にんじんとセロリも小さめに角切りにしたものを途中加えて一緒に炒め、そこに軽く焦げ目をつけた肉と水を加えてじっくりじっくりダッチオーブンで煮込んでみた。
使ったルーは、今回初めて買ってみた「コスモ直火焼」というもの。スパイス臭ぷんぷんのインドカレーを作りたいわけじゃなくて、「おうちのカレー」が作りたかったのだけれど、いつもの「こくまろ」「とろける」系のものともちょっと違うものを使ってみたいなぁとスーパーの売り場を眺め歩いて選んでみた。フレークタイプのこのルー、一度使ってみたいなぁと思っていたのだ。更に、カレールーのコーナーに売られていた「炒め玉ねぎ」の小さなパックも買ってきてみた。飴色のペースト状の炒め玉ねぎが小さなアルミの袋に詰まっている。いつもと違う材料をあれこれ使った「おうちのカレー」は、いつもと全然違う味に仕上がった。
カレーの仕込みは午後2時過ぎから始めていたけれど、夕方になってあれこれ仕事の連絡が入り、夕食寸前までなんだかバタバタ。スープの一品でも作りたかったけれど、「おなかすいたー」の息子の声にせかされてサラダ1品添えるのがやっとだった。
「ま、その分カレーをお腹一杯食べればいっか」
「わー!カレー!わー!お肉ー!」
初めてのルー、滅多に使わない羊肉、セロリもちょびっと入っている。色々といつもと違うカレーだったけれど、息子はおおいに喜んでおおいに食べてくれた。冷たい肉を包丁で切った時は「……固そうな肉かも……」とも思えたのだけれど、脂は豚とも違ったプルプル感があり、蓋をして2時間ほどグワーッとダッチオーブンで煮込まれた肉はほろほろ。好みな具合のケダモノ臭さもそのままに、美味しい「マトンカレー」になっていた。
「カレーねぇ、美味しいねぇ」
「うん、美味しいねぇ」
だんなは激ジョブで残念ながら夕飯には間に合わなかったけれど、明日の朝に食べるのを楽しみにしているらしい。明日にはもっと美味しくなっていると思うとわくわくね。
バナナ
ホットミルク
チョコペースト「ヌテラ」の存在を知ったのは、「ホットサンドの美味しい具の組み合わせってないかしら」と探していた時だった。我が家ではあんまり「甘いホットサンド」は作らないのだけれど(記憶にある限り1回しか作ったことがない)、甘系ホットサンドの具として絶大なる人気を誇っているのがどうやらこのヘーゼルナッツ入りチョコスプレッド。先日見かけたので買ってきてみたそれを開封し、ぺろっと舐めてみる。ねっとりと粘りのあるペーストは確かにナッツの香りがし、いかにも外国製といった風のガツンとした甘さがあった。
「んー……美味しいけど、確かに美味しいけど、でも私、チョコクリームだったらスーパーで売られている紙容器入りのあのお安いやつが好きかも……」
なんて思ってしまいつつ、ちょっと味見した後にドッグパンにコテコテ塗って各自の皿に1個ずつ。輪切りにしたバナナを脇に添え、息子にはちょっとぬるめにしてやったホットミルクを並べて出した。
アイスティー
昼御飯は、昨夜のカレーをあっためて、ごく簡単に。だんなも朝御飯にカレーを食べていったようなのだけれど、どうやら皿に冷たい御飯よそって冷たいカレーかけて、それをチンして食べていったらしい。
「1日1回はちゃんと火を通さないとー……冬だから大丈夫かなとは思うけど……」
煮込みに使ったダッチオーブンはそのまま液状のものを入れたままにしておくと間違いなく錆びてしまうので、ごそごそと別の鍋にカレーを移し、温める。鋳鉄鍋は色々めんどくさい点もあるけれど(なんといっても重いし)、カレーを煮る時、角煮を煮るとき、相変わらず大活躍してくれている。本体はともかく蓋が何かと錆びやすい(裏にすぐ水滴溜まっちゃうし)のだけれど、せっせと可愛がっていたら蓋もそう簡単には錆びなくなった。
苦手な人はすっごく苦手だろうなと思われる、マトンらしいケダモノ臭さの漂うカレー。じゃがいもがぼそぼそと煮崩れるのが嫌で、今回はじゃがいもは入れなかった。細かく切った玉ねぎ、にんじん、セロリはすっかり溶けたように見えなくなってしまい、肉だけがゴロンゴロンと目立つカレー。今回使った「コスモ直火焼き」というルーは、大手メーカーのカレールーと比べるとちょっと酸味が感じられる(←一緒に入れたパック入りの炒め玉ねぎの味かもしれないけど)。さらっとしているのに舌に残る味で、けっこう好きな味がした。フレークタイプで溶けやすく、毎回固形ルーがなかなか溶け切らなくて苦労しているのに比べるとぐんと楽だった。
また変わったカレールー買ってきてみよう。
ほうれん草の胡麻和え
キムチ(白菜キムチ・カクテキ・チャンジャ)
ビール(よなよなエール)
「白菜あるから、豚肉と重ね蒸しとかにしようかな……汁気多めの煮物とか……」
白菜使った夕飯にしようとあれこれ考え、
「……だったらピェンローでいいじゃん?」
という結論に達した。中国の鍋、ピェンロー。塩と胡麻油の味でひたすら食べる、豚肉と鶏肉両方使った煮込み料理だ。
白菜1/2株、ざくざく刻んで大鍋に入れ、水をひたひたに加えて沸騰させたら戻した干し椎茸と鶏肉と豚肉を加えて煮込んでいく。最後の方で春雨も加え、煮始めと煮上がりに胡麻油をダラダラダラーッと垂らし、それを塩と一味唐辛子でいただく鍋料理だ。
本当は鶏もも肉と豚バラ肉といった脂多めの肉が望ましいらしいけど、手持ちの肉は鶏むね肉と焼き豚用に買ってきた塊の豚肩ロース肉だったので、それを適当に切りつつ使用。本当はスライスされていない、丸のままの干ししいたけを使うのだけれど、これまた手持ちはスライスのものしかなかったので、「黒いのがピラピラ散って見た目いまいちだけど、まぁいいやー」とそれを使用。鍋料理だけれど土鍋1杯に作れるものじゃないし、1時間ぐらいごとごと煮込んで作るものなので、我が家では「煮込み用の鍋」と「食卓に出してつつく用の鍋(土鍋)」の2つが必要となる。煮込み用の鍋から適宜、土鍋にざばーざばーっと具とスープを足しつつ、食べるのだ。けっこう多めに入っている春雨をツルツルと啜っているとすぐに土鍋1杯ぐらい空になってしまう。
鍋料理の時は「とにかくその鍋の中身をお腹一杯食べたい」と私は思ってしまうので、他に用意したのはキムチを3種類盛り合わせたものと、醤油味が恋しいかもということでほうれん草の胡麻和えと。甘さはほんの少ししかつけず、醤油とすり胡麻でほうれん草のおひたしをざっと和えただけ、みたいな胡麻和えを作った。
豚の旨味と胡麻油の匂いが染みたクタクタに煮えた白菜は、すんばらしく美味しい。スープがこれまた良い味で、最後に御飯加えて作る雑炊は、何杯でもおかわりしたくなってしまう危険な味がする。
白菜たーっぷり食べて、春雨もたっぷり啜って、肉は300gほどしか入ってなかったはずなのにものすごい充実感。スープ1滴も残さんぞと、
「ぼく、ぼく、スープのごはんもっと食べる」
「うん、最後はお母さんがさらっちゃおう……」
土鍋の鍋底をこそぐように綺麗にさらって、息子は最後の雑炊をとんすいに3杯食べた。
カフェオレ
「カレーにする?ホットドッグにする?」
と相談しつつ、結局ホットドッグに。朝食と言うにはちょっと遅めの時間だったし、何時間かしたら今日はスポーツジムに行こうと思っているので、昼御飯兼用のつもりでしっかり食べることにする。
「だんな、ウィンナー2本焼く?私も2本にしよう」
ウィンナーが2本ということは、ホットドッグが2個ということ。ドッグパンはちょうど4個余っていて、それを全部使って4個のホットドッグを作り、それを2人で平らげた。
ホットドッグの日はたいていだんながキャベツを炒めたりしてくれるのだけれど、今日は私が。刻んだキャベツをバターで炒めてカレー粉をパッパとふり、切れ目に薄くマーガリン塗ったドッグパンにそのキャベツを詰める。火にかけたフライパン上で転がしてちょっと焼き色をつけたウィンナーを乗せ、ピザ用チーズをかけたらオーブンに。
これから運動するのにホットドッグ1つじゃ絶対物足りない……と思ったのだけれど、さすがに2つはちょっとばかり多かった。
「な、なんかチーズがお腹の中で膨れる感じ……?」
と思いながら満腹状態でだんなをお見送り。
私の作った炒めキャベツは、カレー粉風味がちょっと薄かった。割としっかりカレー粉ふって良かったんだなぁーと、学ぶ。
今日は十数日ぶりのボディパンプ。以前ちょっと頑張りすぎちゃって、その後2日間くらい仕事に支障をきたすほどのひどい筋肉痛になってしまったので、今日はちょっとぬるめに。まだまだ仕事がある(やーっと一息ついたー明日は漫画喫茶とか行ってのんびりしたいなー……と思っていたのに、またファックスとかメールとかどかどかどかどか……嬉しいけど悲しい……)ので、帰ったらすぐに仕事に戻るわよということで、最後の水泳も疲れ果てるほどには動かずにぬるめにぬるめに。それでもジムから出て30分くらいはコートを着たくないほど体がポッポポッポしていた。
千切りキャベツとマカロニサラダ
豆腐の味噌汁
羽釜御飯
ホッピー
「チキン南蛮……食べたいなぁ……食べたいなぁ……」
とだんながスーパーの肉コーナーで呟いていたこともあり、先日鶏胸肉を4枚買ってきた。1枚は昨日ピェンローに入れて食べちゃったので、残りの3枚を使ってチキン南蛮。1人1枚。
我が家は圧倒的に「胸肉よりもも肉よね」派なのだけれど(←アメリカ人はなぜか圧倒的に胸肉が大好きね……)、チキン南蛮はどうやら胸肉の方がお似合いみたい。小麦粉と溶き卵まぶして揚げた肉に、甘酢だれをどっぷりとかけ、更にそこにタルタルソースもたっぷりかけ……という料理なので、肉そのものはさっぱりしている方が良いらしいのだった。
甘酢だれは、「チキンマリーネ」なる可愛らしい名前の専用だれ(宮崎物産館で買ってきた)があるので、それを使うことに。タルタルソースは自分で作った。どこかのお店のレシピだと思ったけれど、「チキン南蛮用のタルタルソースのレシピ」に倣って作成したそれは、材料はゆで卵とみじん切り玉ねぎ、みじんぎりにんじん、みじん切りパセリ、みじん切りコーン。それをマヨネーズ、ビネガー、砂糖、塩胡椒、ケチャップなどで和える。にんじんとケチャップが入るのでほんのり色づいたオレンジ色のソースになって、刻み野菜で彩りもちょっと綺麗だ。
肉には塩胡椒、醤油、酒、おろし生姜を揉み込んでおいて、それに小麦粉はたいて溶き卵つけて、カラッと揚げる。揚げてから甘酢ダレに浸し、一口大にざくざく切って皿に並べる。
添え物はやっぱり千切りキャベツよね、んでもってポテトサラダかマカロニサラダが欲しいところよねと、マカロニサラダをタルタルソース作りながら一緒に作った。今回のタルタルソースとマカロニサラダは先日手作りしたマヨネーズがまだ残っていたので、それを使って和えてみた。マカロニ茹でて、塩揉みした薄切り玉ねぎとにんじんときゅうり、タルタルソース作りで残ったコーンを一緒にマヨネーズで和えるだけ。
「……やっぱりさ、"定食"がいいよね」
「うん、"定食"だよね」
と、お供は「ライス」ではなく「御飯」、「スープ」ではなく「味噌汁」。私があれこれ刻んだり茹でたりしていた脇で、出張先から素晴らしく早く帰ってきてくれただんなが
「じゃあ俺は味噌汁を作ろう」
と豆腐の味噌汁を作ってくれた。ちゃんと昆布と鰹節でだしとって、手のひらの上で豆腐を賽の目に切って鍋にどぼどぼ入れている。「お、もうサラダ油、ラスト1本なんだ?じゃあどっかで安売りしてたらまとめ買いしてこなきゃねー……」なんて言っている。
そう、私は「ものをストックする」ということが苦手。まとめ買いしてもそれを収納した場所や、それどころか「収納した」という事実をさらっと忘れてしまう。基本的に「なくなったら買いに行けばいいやー」と思っているから、トイレットペーパーも最後の1ロールが半分になるまで買いに行かなかったりする。だんなは反対に、「消耗品はストックされていないと不安を感じてしまう」人。ラップもアルミホイルもキッチンペーパーも、「そろそろなくなるよ」と言い出すのはだんなで、それを忘れずにいて週末の買い物などで「あ、キッチンペーパー安売りしてるじゃん」と買ってくるのもだんななのだった。絶対絶対、だんなの方が主婦向きだ。きっと数日以内に「サラダ油安かったよー」なんて、サラダ油ストックが2〜3本増えているのだろうなぁ。
いまだ本場で食べたことのないチキン南蛮、それでも多分そう遠くない料理になった……と思いたい。自家製マヨネーズがちょっと酸味強めだったためもあってちょっと酸っぱめのタルタルソースは甘酢だれの味と一緒になると案外とまろやかになって美味しかった。揚げると鶏胸肉のパサパサ感もあまり感じられなかったし、そうそうこんな味のが恋しかったんだわぁというできあがり。
息子はさすがに1枚の鶏胸肉は食べきれなくて、だんなが3切れ、私が1切れ引き受けた。残ったら残ったでお弁当用か何かに残しておけば良かったんだわと気がついたのは、全員の皿が綺麗に空になった後だった。あはは、お腹いっぱいだー。
牛乳 with ミルメーク(コーヒー)
「なんかね、"じわ〜っと"って感じ」
「ああ、"じわ〜っと"ですか」
「そうそう、じわ〜っと」
とだんなと話していたのだけれど、今朝は更に「じわ〜っと」度が増した気がする。この「じわ〜っと」というのは、ジムの某インストラクター氏の口癖で、「はいここ、キますねキますねつらいですね〜」という動作にさしかかると「じわ〜っと」と口癖が出てくるのだった。ほんとに「じわ〜」っとするような声音で言うのが秘訣。
朝御飯はホットサンドにしようかなぁ……と思いつつ、昨夜の揚げ肉がっつりがまだ胃に残ってる感じがして、サンドイッチ用の食パンをトーストして1枚食べることに。息子は好物のピーナッツクリームをコテコテと塗り、私は薄くバターを塗っただけで。
「んー……ミルメーク飲む?」
弁当の準備しながら息子に言うと、
「いいねぇ!いいねぇ!」
と我が家の"ミルメーク容器"(←無印良品で買ってきた籠に数種類のミルメークをざくざく放り込んである)を引っ張り出し、真剣に悩み始めた。
「ぼくはぁ、メロンね。おかーさんはー、イチゴ?コーヒー?ココア?」
んー……今日はコーヒーにしようかな、と答えたら、「はい、わかりましたー」と答えてテーブルにグラスとミルメークと牛乳とスプーンを出して並べてくれた。かき混ぜ用スプーンもきっちり出すとは、ナイス気遣いだ息子。
アイスカフェオレ
で、昼は例によって非常に簡単に、ン日目のマトンカレー。使う肉によっては、2日目くらいまではホロホロと柔らかく煮えていたのにそれから先、なぜか岩石のように固くなっていってしまうものも時々あったりする。今回のマトンは相変わらず柔らかで相変わらず臭く、いい感じ。さんざん煮込まれたビーフシチューみたいな色合いになってしまっていて、野菜の姿はもうどこにもない。味が馴染んで、非常に非常に美味しかった。「これは売れる!売れるぞ!売らないけど!」なんて思いながらはふはふ食べる。残ったのはほんの少しの分量なんだけど、このカレーは「カレーうどん」って味じゃないのよねぇ……。どうしよう。
豆腐の味噌汁
アイスティ(シエスタ)
「味噌汁残ってるんだけど……でもスパゲティが食べたい気分なんだよね」
「スパゲティ!ぼく、スパゲティがいいなぁ!」
「菜の花だったら和風の食材だから、味噌汁合わせてもいいかなぁ……」
何をどう合わせてもスパゲティと味噌汁は合わないだろうと自らにツッコミ入れつつ、でも今日は菜の花スパと味噌汁のコラボレーション。
パスタを茹でつつ、途中でその鍋に菜の花も加えて煮ていく。サッと火を通しただけのしゃきっとした菜の花も良いけれど、今日は柔らかくグダグダに火を通した菜の花が食べたい気分だったので、10分ほどかけてパスタと一緒に火を通す。
で、鍋にオリーブ油ちろっと垂らして薄切りにんにくを炒め、赤唐辛子をそこに1本。アンチョビペーストを加えてそれで塩味をつけ、そこに茹であがったパスタと菜の花を加えて和えてできあがり。我が家にはフィレのアンチョビとペーストのアンチョビ(こんなの)がそれぞれ常備されているのだけれど、どちらもそれぞれ便利なところがある。アンチョビフィレを包丁で細かく叩いてもペーストの代わりになるのだけれど、にょろっと絞ればそれで済むペーストのが1本あるとドレッシングの隠し味に加えたり、マヨネーズに加えたり、塩味をつける代わりにちょっと加えたりできて、なかなか楽しい。タルタルソース作る時にも隠し味に加えたりしている。
息子が「これ、からいよね」と言って嫌がるにんにくはちょっと少なめにしたので、仕上げに上から瓶入りのフライドガーリックをぱらぱらっとかけた。
お供にはアイスティー。
「あれ?お茶もう空じゃん……なにか淹れようか」
と、冷蔵庫に用意してあるお茶が空っぽなのに食事直前に気がつき、「これでいいや、これ淹れちゃおう」と適当に掴んだ小袋は、以前L'EPICIERでもらった試飲用のパックだった。フレーバーティーでもいいや、と何も考えずに手にしたそれはシエスタという名前のお茶で、封を開けるなりそこらじゅうに甘い匂いが漂った。なんでも、グリーンマテにパッションフルーツで香りづけをしたお茶なのだそうで、更にマロウやマリーゴールドなどの花びらも入っているらしい。アイスティーには良さそうだけど、どうも「夏向きのお茶」っぽい。
私は、「甘い匂いのお茶が甘くないのはちょっと悲しい」と思ってしまう。匂いがチョコ!とか、匂いがバニラ!なんてお茶をよく見るけれど、それを口にしたときに「……味はお茶じゃん……甘くないじゃん……」と感じるとがっかりしてしまうのだった。フレーバーティーはダイエットに良い(甘いものへの執着がちょっと薄れるから)という人もいるけれど、私はチョコ味の紅茶はこってり甘くして飲みたくなってしまうので、そのダイエット法は全くもって向いていない。今日のお茶も、いかにも「甘くして飲んでねぇ〜」という匂いが漂っていたので、砂糖を入れて軽めの甘さをつけちゃった。
「おもしろいにおいのする、お茶だねぇ」
「うん、非常に面白い匂いだよねぇ……」
不思議だー不思議だー言いながら、スパゲティと味噌汁の不思議な組み合わせの夕食を2人でもぐもぐ。
アーリオオーリオスパゲティは「オイルの乳化」が肝だというけれど、私はその乳化がまだまだ下手くそ。
「水と油混ぜればいいってもんじゃないんだよねぇ……どうしてもベタっとしちゃう……」
と反省しながらいただいた。シンプルなパスタはシンプルなだけに難しい。
マカロニサラダ
ワカメの味噌汁
麦茶
今日は、吉野家の牛丼が消えてからちょうど1年。今日1日だけ、全国吉野家で牛丼が復活する。
去年の今日に最後に口にしてから1年、私は吉野家の牛丼と長らく御無沙汰だった。「吉野家中毒」と言ってもさしつかえないほど吉野家を愛しているだんなはこの1年、数少ない「牛丼が食べられる吉野家」(築地店とかね)にごくたまに足を向けていたようだけれど、それでも今日という日はそれはそれは楽しみにしていたようだ。
「一応、1500食用意してあるらしいんだよね……11時に到着するように買いに行けばいいかな……?」
だんなが一人、お店に向かってくれた。万全の態勢で朝食は抜き(バカよね……ほんっとバカ……私たち……)。駅前にある吉野家は半セルフサービスのテイクアウトがメインのお店なので、店内で親子3人食すのは無理だろうと、だんなが代表で買ってきてくれることになった。
数分後、メールが届く。
「大変だ、50人くらい並んでいる……」
まぁ大変ねー皆楽しみにしていたのねー……と思いつつ、私は家でワカメの味噌汁を準備して待ち、先日作って少量余っていたマカロニサラダも「こういうのあると、ちょっとだけ吉野家っぽい?」なんて思いながらテーブルに出す。15分くらいして「あと20人〜」とメールが届き、結局家を出てから40分くらい経過してからだんなは帰ってきた。テイクアウトはお一人様4個までということだそうで、手には大盛牛丼が4つ。
「息子、1個でしょ。奥ちゃんに1個でしょ、で、俺2つ♪」
まじですか……。
「奥ちゃんもちょっとだけ、食べるでしょ?」
うん、まぁ……。
テーブルに発泡スチロール入り牛丼(しかも大盛)が4個並ぶのはなかなか壮観な眺めで、結局息子が0.7杯、私が1.2杯、だんなが1.9杯くらい食べることとなった。残りの0.2杯は蓋して取っておいたところ、外出から帰ってきた息子が「おやつ♪」とか言いながら綺麗に食べきった。
脂が程度についた、薄くピラピラした牛肉と茶色に染みた玉ねぎ(でも、あまり煮ている時間がなかったようで、かなりシャキシャキした食感←私はグダグダに煮えたのが好きなの……)は、あの懐かしい吉野家の牛丼そのまんま。非常に非常に懐かしい味だった。かなり嬉しかった。いや、すんごく嬉しかった。なんてことない味にも思えるし、「すき焼き」風の味の牛丼を想像すると「何か違う」という気もするのだけれど(何年も前、初めて食べた時には美味しいと思いつつも「なんだこの牛丼の味は!?」とかなり不思議に思った……)、でもこの牛丼の味が大好きなんだなぁ。
食後、バタバタと親子全員スポーツジムへ。一度「ボディコンバットテクニック講座」を受けたいなと思っていたのだけれど、2月末で引退するインストラクター氏(学生さんのバイトだそうなのだけれど、すごく教え方が上手い。動きもいちいち美しい)がやってくれるそうなので、だんなと2人でお願いしてみた。20分2人で2000円。小さなスタジオ貸し切りなので、本来は「子供入場お断り」なジムだけれど、隅っこに息子も置かせてもらうことになった。「ほらほら、ここがお父さんとお母さんが来ている大人のジムなんだよ〜」とマシンジムをちょっと見せてあげたり。子供用のコーナーはでっかい体育館然としていて、マットや鉄棒、跳び箱があったりするだけなんだよね。
パンチやキック、普段のプログラムの最中ではいまいち筋肉や姿勢の正しいあり方が理解できてなくて、自分なりに「こんな感じ?それともこう?」とバタバタ動いていたのだけれど、やっと今日「理屈はわかった!」と何かが悟れた気分になった。眼から鱗が500枚くらいザーザー落ちて、何かひとつ掴めた気分。頭で理解してもそれがちゃんと動作に活かせないとどうしようもないのだけれど、でも多分次回はましに動けると思う。
体には1本棒を通したようにまっすぐに。その「幹」をそのままに、回転する動きでジャブやフックを繰り出す。蹴りは骨盤の向きを重視して。
「はい、この蹴りの高さですが、"この高さで5秒キープできる高さ"を目安にしてください。それ以上高くしても、結局反動で蹴ることになっちゃって、エクササイズとしては効果がなくなっちゃいますからね」
の言葉に、足をプルプルさせながら「蹴りの態勢」を5秒キープ。たかだか20分のパーソナルトレーニングだったけれど、ゆっくりゆっくりした動作でパンチや蹴りを繰りだしていたら、おっそろしく疲れてしまった。腹筋の運動も、楽なスピードで20回連続してやるより1回を30秒かけてやる方がめちゃめちゃつらかったりするのだけれど、そんな感じで、終わる頃には足がぷるぷる。帰宅した後は、
「な、なんか疲れた……」
「めっちゃ疲れた……」
と、夫婦して昼寝してしまったのだった。
だんな特製 もやしの中華風和え物
焼き餃子(冷凍もの)
ワカメの味噌汁
ねぎとろ丼
ホッピー・麦茶
今年になって、近所の「ビールがちょっと安く買えるスーパー」でのビール価格がぐんと上がった。なんでもビール会社が卸売業者に払う奨励金(リベート)制度がなくなっちゃったのだそうで、その店での価格があからさまにアップした。
「ビール、お高い……」
「ほんと、ビールお高いね……」
それでもビール飲みたいのよねと、まぐろと一緒にビールも1ケース買ってきた。「でもホッピーも必要なのよね」とホッピーも数瓶買ってきた。今日はホッピー。
ねぎとろ丼とホッピー、それに焼き餃子。更にホッピーに合わせて、キムチの盛り合わせとか、もやしの和え物とか。あれこれつまみながら、
「おかしい……"ねぎとろ丼でさっぱりと"がコンセプトだったのに……」
「なんか御馳走になっちゃったね」
とホッピーを飲み干した。先日届いたカクテキ、届いた当初はまだまだ浅漬け状態だったけれど、今はい〜い感じの熟成具合。半透明になった大根は柔らかくなり、旨味がぐんと増していた。
色々美味しくて、幸せな1日。
カフェオレ
「……でも、カレーうどんって感じじゃないのよねぇ……ホットサンドかなぁ」
「ん、いいんじゃないホットサンド。チーズ入れてさ」
「だよねぇ、いいよねぇホットサンド」
ということで、連休2日目の朝御飯は、マトンカレー入りホットサンド。このカレーにはいまいちチーズは似合わない気がしたけれど、でもホットサンドと言えばチーズなので、カレーとチーズ両方詰めることにした。
水分の多い具を詰めるとパンが水分含んでじっとりしちゃうので、なかなか難しいカレーホットサンド。王道の具である卵やツナ、コンビーフなんかはそのあたり優秀で、カレーとかホワイトソースものなんかを詰めるときは色々と注意が必要だ。ちょっと詰めすぎると簡単に溢れちゃうし、溢れるとホットサンドメーカーにこびりついちゃって後々面倒。
今回はある程度自制した分量を挟んだので、溢れることも焦げつかせることもなく美しい出来映えになった。
「カレー挟んだよ」
「カレー?……チーズも?」
「そうそう、チーズもね」
「そっかー!」
息子にも気に入ってもらえたようで、何より。
匂いの強いカレーを挟んだのだから、それに負けないような風味の強い羊乳チーズなんかを詰めても面白かったのだろうけれど、そこまでは手が回らなくてごくごく普通のピザ用チーズ。それでもすんごく美味しかった。
牛しゃぶお替わり自由定食 2×\1680
牛しゃぶお替わり自由定食(幼児) \580
ソフトクリーム 2×\280
親子3人でたらふく食べて5千円でお釣りきました
「だから、ジム行ってきまーす」
と、私は一人午前中のプログラムに参加してきた。姿勢や力の入れどころに気を遣いながら動くと、60分ちゃんと動けるくらいに体力ついていたはずなのに20分くらいで力尽きる。毎回最後に軽くプールで流してくるのだけれど、そんな体力も残っていないほどプログラム終了時にはデロデロに疲労していた。それでも一応泳いでくるかー……とプールに向かったら、監視員としてボディパンプ担当の馴染みのトレーナー氏がそこにいた。
「あれ?プールでお会いするの初めてですね」
「今日1日、代行なんすよ、スタッフの1人がお休みで」
ぽつぽつと、お話。今日、これからしゃぶしゃぶ食べ放題行くんですよー……と言ったら、彼の顔がパアァァァァァッと輝いた。
「いいっすねぇ!」
「ランチだと、牛しゃぶ豚しゃぶ食べ放題で1680円なんです」
「いいっすねぇ!」
「時間制限もないっぽいですよ」
「いいっすねぇ!」
「駅前からバス乗って……PAT稲毛っていう、ショッピングモールの一角で」
「いいっすねぇ!俺、もう絶対行きます」
じゃあ、私はこれで……とごくごく軽く流した水泳を終えて去るとき、「ありがとうございましたぁ!」と満面の笑みで見送られた。
ジムを出てからだんなと息子と待ち合わせて向かったのは、先日息子と2人で行ってきたチェーンしゃぶしゃぶ屋さん、「しゃぶしゃぶ どん亭」。いいなぁ、しゃぶしゃぶ食べ放題いいなぁ……とだんなに言われていたので、「じゃあ御馳走するから一緒に行く?」と誘ってあげたのだった。
豚しゃぶと牛しゃぶ、野菜盛り(白菜、春菊、えのき、人参、豆腐、うどん)、御飯と漬物が食べ放題。デザートの280円ソフトクリームもサラダバー脇のマシンでセルフサービス、食べ放題。今回はさぞたっぷり食べるかなと思ったのだけれど、息子の箸が今日はあんまり進まなくて、結局牛肉2.5皿、豚肉1.5皿の計4皿が空になった。「お肉、あと半皿でいいんですけど」とか「御飯、あと半分でいいんですけど」なんてお願いがちゃんと通じるのがありがたい。すり鉢に入れられた胡麻をゴーリゴーリと各自すって、ポン酢には好みでもみじおろしや刻み葱、ラー油なんかも落としつつ、適当にタレの味を調整して食べられるのも嬉しいところ。
赤身なのでいくらでも食べられてしまいそうな牛肉と、適度に脂がついて口にするととろんとそこから溶けるような豚肉と、どちらもそれぞれ捨てがたい美味しさがあって、「んー、あと、牛1皿?」「いや、豚も半皿?」などと相談しながらもぐもぐもぐ。シメのソフトクリームもいただいて、その店が入っているショッピングモールをちょっとプラプラしてからのんびりと帰宅した。遅めの昼御飯だったこともあり、それから夕飯直前まで夕飯の事考えられないほどずっと満腹……。ちょっと食べ過ぎ……。
キムチ盛り合わせ(白菜キムチ・カクテキ)
ほうれん草の胡麻和え
チーズ(Belcube)
ビール(よなよな)・麦茶
「……どーすべ」
「夕飯、どーすべ」
と途方に暮れる(←「夕飯食べない」という選択肢はないらしい)。とりあえず早めに入浴済ませちゃって、しかる後に適当に焼きそば作ってそれをつまむことにした。
「でもビールは飲みたいのよね」
「キムチあるじゃん、キムチキムチ」
「ああ、いいねぇ……♪」
ということで、ビール飲みながらキムチをパクパク。ここのところ毎日のようにキムチ食べているような気がするけれど、しばらくキムチ渇望状態が続いていたところだったので、この「毎日キムチ」が妙に幸せだったりして。
キムチも焼きそばも、大好きなお店「キムチでやせる」のもの。大好きなチャンジャはもう残り少なだったので、「これは白い御飯の上に乗せて食べたい……」と温存し、今日はカクテキと白菜キムチを皿に盛りつける。ビールの肴にオニオン味、マッシュルーム味、ブルーチーズ味の一口チーズ「ベルキューブ」も出し、あとはちょこっとだけほうれん草の胡麻和えも。
醤油とも味噌ともソースともつかない味の、ちょっと不思議な風味の焼きそばはじわっと辛さがあるので、息子にはオイスターソースと塩で炒めた子供向け焼きそばを。私とだんなはその不思議味焼きそば(具はシンプルにキャベツと豚肉)をチュルチュルと。風呂上がりに飲んだビールがあまりにも美味しくて、調子に乗って2人で3缶も空けてしまった。
麦茶
最初、
「おまんじゅう、2個しかないんでしょ?じゃあぼくは、カリカリでいいやー」
なんて言っていた息子、私とだんながはふはふ豚まん食べ始めるのを見て、
「……ぼくも、おまんじゅう欲しくなっちゃった……」
と呟いて、結局3人でまんじゅうもぐもぐ。ちょっとずつ大切に食べていた豚まん(&焼売)これで全部なくなっちゃった。
カニクリームコロッケ \1200(だんなと半分こ)
ポークオムライス \1600
ブランマンジェ \840
「しおどめ?しおどめ?しおどめラーメンの、しおどめ?しおどめスタイルの、しおどめ?」
と、色々と楽しみにしているらしい。私も初めての場所なので、ちょっと楽しみにしていたりして。
日本テレビがあって、劇団四季の劇場の1つ(←これが目的地)があって、あとはショッピングモールやら何やらがわちゃわちゃとあるらしい。
「観劇前に食事しないとね」
「あー……カレッタ汐留の中に、ドンピエールの支店があったよ、確か」
「……ハヤシライスかぁ……いいねぇ……」
混雑時を外そうと、11時の開店直後のドンピエールでお昼御飯を済ませることにした。建物内には30店舗ほどの飲食店が入っているようで、ドンピエール近くの和風喫茶には何やら大行列が。抹茶パフェが人気らしく、昼前から夕方まで常にずらーりずらーりと大量のお客さんが並んでいた。ドンピエールは最初の30分は私たちしかお客がいなかったのだけれど、帰る頃には7割以上が埋まる盛況ぶり。京橋のお店とはかなり雰囲気が違う、とてもモダンな店だった。私は、良い意味で垢抜けない感じが漂う「昔ながらの、ちょっと高級め洋食屋さん」的雰囲気の京橋の方が好きかなぁ。
上質な赤ワインを使っていると思われる、どっしりとした重さのある味のこの店のハヤシライスはとっても美味しい。ハヤシライスにしようかなぁ、それとも「当店人気ナンバー1」って書いてあるオムライスかなぁ、とあれこれあれこれ考え、ハヤシライスは息子とだんなからちょこっと分けてもらおうということで「ポークオムライス」にしてみた。2個で1200円(1個で600円かぁと思うと、ちょっと怖い)のカニクリームコロッケも注文し、前菜代わりにつつくことに。
「このコロッケ、2人でシェアしたいんですけど」
と伝えたら、綺麗に2人分の皿に取り分けて持ってきてくれたり、本来2100円のハヤシライスを「息子用にハーフポーションにできますか?」とお願いしたら1200円で小盛りのものにしてくれたりと、色々と融通を利かせてくれて嬉しかった。
最初に小さな前菜として、蒸し鶏のマスタード風味のマヨネーズソースがけが1人1皿ずつ。そしてテーブル中央には、ハヤシライスやオムライスの薬味としてのピクルスと福神漬、ラッキョウが。柔らかく、でも淡白じゃなくて味のある鶏肉をつつき終わったところで揚げたてのコロッケがやってきた。小皿にタルタルソースが敷かれ、その上にカリッサクッのコロッケが1個。ドレッシングで和えたキャベツとプチトマト、串切りにしたレモンも添えられている。蟹の身がシャリシャリ感じられるほどしっかり詰まっている……というものじゃなくて、柔らかく滑らかなベシャメルソースに溶かしこむように細かい蟹の身が混ざっているというタイプのもの。表面はバリッとした固さがあるのに、中は切り口からとろんと中身が零れだしてくる柔らかなものだった。上品なクリーム味で、とってもうまー。
そして、いよいよ私の前にはポークオムライス。オムライスはこれ1種類じゃなく、「チキンオムライス」「ポークオムライス」といったものもメニューには載っている。ポークオムライスは「もろみと醤油と大葉風味」の白金豚使用のものなのだとか。メニューを見るまではハヤシライス気分満々だったのに、
「もろみ醤油!プラチナポーク!萌え〜」
と、あっさりポークオムライスに転向してしまう豚好きの私だった。だんなは地鶏もも肉を使ったコッコハヤシライス(\1600)、息子はハーフポーションでお願いした、赤ワイン煮込みの和牛使用の元祖ハヤシライスのハーフポーション(\1200)。
普通、オムライスは赤いケチャップがかかった黄色い卵の中には赤い御飯が詰まっているものだけれど、このオムライスは卵の下は醤油色に染まった薄茶色した御飯。プラチナポークの美味しい脂が溶けてコテッと御飯に絡んでいて、ごろんごろんとたっぷり角切りのお肉も入っていた。ケチャップも自家製なのか、生のトマトの味が感じられるようなシャリッとしたもの(舌触りがシャリッとしたわけじゃないんだけど、印象として)。卵3個は使っているんじゃないかという感じのボリュームのある薄焼き卵が全体をぶわんとくるんでいて、食べ応えのあるオムライスだった。
「……でねでね、デザートも食べたいんだ……お高いけど、でもでも食べたいの……」
メニューを真剣に眺め、デザートも1ついただいた。1000円以上するけどプリンアラモードめちゃめちゃ美味しそうだなぁとか、冬限定のタルトタタンも美味しそうだなぁとか、「これが食べたい!」と最初に思ったブランマンジェにしようかなぁとか。脂汗流して悩んでいたら、
「あのね、君にひとつ言葉を贈ろう。"初志貫徹"!」
とだんなに宣告された。というわけで、「これが食べたい!」と最初に思ったブランマンジェに決定。
メニューに載っていた写真は、他のどれよりもシンプルな白一色のものだった。白い皿に白いソース、白いババロア。こういうプルプルデザート、大好きなんじゃー……と、うっとりしながら息子やだんなにも分けてあげつつ、いただいた。一見小さそうに見えたブランマンジェ、高さがあってけっこう食べ応えがある。絶妙の柔らかさの生地はぷるーんぷるるーんと、つつくとポヨンポヨンと縦横に揺れ、下に敷いたソースはココナッツとライチの香り。ライチのちょっと強めの香りがブランマンジェ自体のミルクっぽさとかアーモンドっぽさを少しだけ損なっている感じもしたけれど、適度な甘さ、絶妙の固まり具合の美味しいデザートだった。満足満足。
汐留らーめん \780
汐留豆腐 \380
今回、チケット3枚取れてしまったので息子も一緒に見たのだけれど、シャンデリアが動くところで
「……とんだー」
と小さく呟き、クリスティーヌが出てくるところで
「あれがクリスティーヌのおねぇちゃんだー」
と私の耳元で囁き、あとは真剣に舞台を眺めていた。感想は「……ながかった」(またか)だそうだけど、でもシャンデリアが動くところとか仮面舞踏会のところとかは印象に残ったようで。
観劇後、カレッタ汐留内のSho-Chu AUTHORITYという焼酎専門店でお買い物。だんなは2本の焼酎を買い、私は2パックの生ハム切り落とし(150g入って480円。お得♪)を買った。おっそろしい量の焼酎や泡盛がこれでもかと並んだ店内、全部で3200種類くらいあるのだとか。泡盛も欲しいなぁと思ったのだけれど、種類がありすぎて「も、どれがいいやら……」という感じで頭がぐるぐるしてきてしまったので買わずに帰ってきてしまった。今度ちゃんと調べてから買いに行ってみよう。
んで、「それじゃそろそろ帰りますかねー」……と日本テレビビル脇を通っての帰り道。ちょっとだけ日テレショップ見て、「ほらほら、ここで木原さんがお天気コーナーやってるわけだよ、夕方」なんて場所を通り、そのまま帰ろうとしたら息子が
「しおどめラーメン……たべたいな」
とぽつりと言った。お昼はとんでもない大行列で、さっき通った時も5人くらいが列を作っていた。最後に通った時、店の前にできた行列は消えていた。でも……あんまり好きそうなお店じゃないね(なんかこう、いかにもテレビ局の肝入りっていう匂いが……)と、素通りしてきたのだ。そういえば息子は、1年くらい前からずっとずっと汐留ラーメンを食べたいと言っていたのを思い出す。最後にぽつりと「たべたいな」と言われたので、
「じゃあ、寄ってく?」
「今なら並ばないで入れるみたいだしね」
と、「汐留らーめん」に。
私は息子と半分こするつもりで「汐留らーめん」(\780)、だんなは「汐留チャーシューめん」(\1000)、そして気になったので「汐留豆腐」(\380)も。
濃厚な茶色をしたスープは、とんこつと鶏がらのスープに"小鯛とするめ"のだしが入っているとか。動物系のコッテリさに磯臭さが混ざった、最近流行の味だった。タイやスルメの味とはわからないけれど、でもかなり強めの磯臭さ。刻み葱と焦がし葱が表面に散って、あとはメンマやチャーシュー、海苔、半割にした黄身が半熟の味付け卵などが乗っている。麺はかなり太めの縮れが少ないもの。
思ったよりも案外と美味しくて(観光地の食べ物はどうしてもイマイチなものが多いから、つい「きっとまた美味しくないんだろうな」って思っちゃうの……)、息子と分け合いつつもスープをしっかり飲み干した。テーブルには「残ったスープに白い御飯入れて雑炊風にすると美味しいですよー」なんていう札があったので、つい御飯も1つ追加注文して、だんなの丼に残ったスープでそれを実践。
デザートの「汐留豆腐」、杏仁豆腐かなと思ったら、まんま「豆腐」でびっくりだった。豆乳に生クリーム混ぜて固めたような感じでふわんと甘いけど、でも豆腐の味。香港の「豆腐花」とも違った味で、意表をつかれたけれどこれも美味しい。表面に散った星形の黄色い物体、「……リンゴ?」と思って囓ったら生の生姜で、口中にすごい衝撃が走っちゃったのには笑ってしまったけれど。
茹でウィンナ
キムチ
ビール(モルツ)
苺
「……ビール飲んで、なんかつつくか……」
「そうだねぇ、もう炭水化物はいらないって感じだし」
と、帰りがけ、駅ビルの惣菜屋であれこれ買って帰ってきた。
息子にはいなり寿司を、私とだんなは鶏から揚げと、「ねぎみそカツ」なるものを。帰宅するともう7時を過ぎようとしていた頃だったので、ありもののウィンナ茹でてキムチ出して、お風呂ちゃちゃっと入ってからタラタラビール飲んでタラタラあれこれつまんで腹を満たした。デザートには山盛りの苺。