カフェオレ
「じゃあホットドッグしよう、チリドッグみたいにして」
「じゃあウィンナーとパンが必要だわ」
そんな事話しながら昨日、ミートソースの材料と一緒に、ホットドッグ用の長ソーセージとドッグパンを買ってきた。予定通りミートソースは余ったので、ソーセージ炒めてオーブン余熱して、今日はホットドッグ。
ソーセージの上からミートソースたっぷりかけてとろけるチーズもトッピングしてオーブンへ。ミートソースの上からチリパウダーをかけるとそれっぽくなったのだけれど、うっかり忘れてしまって「チリドッグ」じゃなくて「ミートソースドッグ」になった。アツアツのミートソースが乗ったホットドッグは、いつものカレー風味キャベツ炒め詰めのホットドッグとまた違った方向に美味しい。
焼きたらこおむすび
シーチキンおむすび
麦茶
「お時間、3時間半ほどかかりますが大丈夫ですか?」
「はい」
「お客様、髪の毛が肩より長いのでロング料金が縮毛矯正料金に2000円プラスされます。更にカットとシャンプーは別料金でして、カット料金がこれ、カットのロング料金がこれで……全部で17000円となりますが」
「……は……はい……」
専用液を多くつかうからパーマ料金が髪の長さによって割増されるのは当たり前かもしれないけれど、カット料金までロン毛でプラスされるなんてのは初めて聞いた。なんか、微妙にぼったくりバーに来た気分。「やっぱやめ!」と言うべきかと思いつつ、そんな勇気もなくてそのまま縮毛矯正やってきてしまった。3時間半と聞いていたけれど、美容院を出たのは5時間後。液塗ったり熱波頭に浴びたり何度も洗ったりアイロンでこてこて伸ばされたりまた何かを塗られたり洗ったりザクザク切ったり。5時間こってりかかっただけあって、できあがりはサラサラツヤツヤテカテカ(?)の、非常に今風な仕上がりになった。自分の髪ではかつてありえなかったほどに、確かに美しい。
「……これ、1年くらいは保ちます?」
「いえ、4ヶ月から6ヶ月後くらいまでに再度かけていただくことをお勧めします」
「……そうですか……」
「あ、あと、跡ついちゃいますから、最低1週間はゴムとかヘアピンとかつけないでくださいね。あと、今日の夜はシャンプーしないでください」
「……はい……」
いつも適当なまとめ髪をしているのが常だから、「1週間まとめ髪禁止」はすごくつらい。こんなにつらくてこんなにお金かかったのにたったの6ヶ月の命とは……縮毛矯正もこれが最初で最後でしょうかビューティーの神様。私は早々にくじけそうです。
飲まず喰わずで(いや、お茶だけは美容院で出してくれたっけ)9時から2時まで美容院にお籠もりしていたので、昼御飯は息子を幼稚園に迎えに行った帰り道、コンビニでおにぎり2個買ってきて帰宅するなり頬張った。いまいち味気ないおにぎりだったけど、とにかくお腹すいちゃってもう。たらこの分量がやけに少なくて悲しいなとかあんまり思う余裕もなく、あっというまになくなっちゃった。
やみつき塩キャベツもどき
ブロッコリーとウィンナーのにんにく炒め
ン日目の豚汁
羽釜御飯
ビール(モルツ)・麦茶
「アンジェリーナ」のモンブラン(オリジナルサイズ)
エスプレッソ
ちと遅くなりそうだけれど帰って御飯食べるよとだんなから連絡が入ったので、「今から帰るよ」の電話があるまでひたすら片づけの続きを。電話を貰ってすぐに米を研いで吸水させつつ30分タイマーかけて片づけに戻り、それがピピピと鳴ってから残りの30分で夕飯の支度をした。簡単なものしか作らなかった(もとい、作れなかった)けれど、30分で案外なんとかなるもので、おかげで片づけもはかどった。
夕食は、鶏肉と大量の卵があるので親子丼にしようということに。1つ1つ丼を作ると時間と手間がかかるので、フライパンで一気に「親子煮」を作って大皿に盛りつけ、スプーンで適当にすくって各自丼にしていただいた。もうすっかり煮詰まって全体が褐色に染まった豚汁と、キャベツのざく切りは昨日買ってきたディルと一緒に焼き肉用塩ダレと胡麻油で軽く揉み込んでサラダっぽく(というか牛角の「やみつき塩キャベツ」っぽく)。ブロッコリーは一度さっと茹で、薄切りにんにくと輪切りウィンナーと一緒に炒め合わせ、塩と少しの醤油で調味した。
だんなから
「ケーキでっかいの買ったから、夕飯は軽くでいいよ」
と言われてはいたのだけれど、食後のケーキはほんとに巨大。
職場の同僚にホワイトデーに「アンジェリーナ」のデミサイズモンブラン(ごく普通のモンブラン程度の大きさ)を配ったのだそうで、それと一緒に我が家3人分買ってきてくれたのは「オリジナルサイズモンブラン」なのだった。パリの本店で出されているサイズだそうだけれど、凶悪に大きく凶悪に甘い(いや、甘いのはデミサイズも一緒)モンブランだ。当社比2.5倍サイズのモンブランという感じ。とにかく大きい。
これだけ大きいモンブランの中身、さぞスポンジもたっぷり入っているのだろうと思いきや、この店のモンブランにはスポンジは一切使われていない。一番下の層は甘い甘い砂糖の塊みたいなメレンゲでそれが土台になっており、その上にはねっとりとした濃厚なホイップクリームがひたすらに山のように。そのクリームを覆うように、これまた濃厚なマロンクリームがたっぷりと周囲を覆い尽くすように絞られている、かなり独特なモンブランだ。甘党でもちょっと唸りたくなるほど甘く、一度食べると2〜3ヶ月は恋しくならない凶悪な味。でも美味しいのよね。
だんながエスプレッソを淹れてくれたので、苦い苦いそれをちびちび飲みながら、甘い甘いモンブランをしっかりといただいた。あまりの巨大さにだんなと息子は半分こして、残りの1個は冷蔵庫に。私はせっかくだから1個いただくわ……とマロンクリームとホイップクリームとメレンゲをサクサクほりほり食べていたのだけれど、残り2口くらいでフォークを動かす手がいきなりずっしりと重くなった。
「……あはは、なんというかね、甘さが背骨に来たよ。脊髄の方に、ビビッと」
「……きましたかー」
「甘いものもさ、限度を超えると拷問になりうるよね」
「うん、なるなる」
あと5口分くらいあったら、あやうくモンブランが拷問グッズになってしまうところだったよ。あー甘かったー(でも旨かったー)。
キャベツの塩揉み・ブロッコリーとウィンナーの炒め・親子煮(昨夜の残り)
味噌汁(インスタント)
御飯
麦茶
「鯵の開きも残ってたんじゃなかったっけ?」
ごにょごにょだんなと相談して、今朝は和風の朝御飯。昨日のおかず3点セットの残りをそれぞれテーブルに出し、自分で開きにして干して作った自家製干物をじくじくと焼く。時間もなくて、味噌汁はインスタントで手抜きさせていただいた。
「今日は、あさからおさかななんだね……」
息子は微妙に食べにくそうにしていたけれど、ほぐしてやったら塩気の効いた魚をもりもりと平らげた。
今日はだんな、お仕事お休み。
てりたまバーガー
フライドポテト
マックディッパー
ファンタグレープ
早いもので、今日から息子は短縮保育(弁当なし)。午後すぐにでも外出しようということになっていたので、簡単にサンドイッチでも買ってきて家でパパッと食べちゃおう……と思い、息子を迎えがてら目当てのお店に行ったら「火曜定休」。
「……しょぼーん」
「おかあさん、なにが、しょぼーんなの?」
「パン屋さんお休みだったよ……なるべく早くお出かけしたいんだけど、どうしようかねぇ」
「あのね、ぼくね、マクドナルドに行くのがいいと思うよー」
「……ああ、マクドナルドかぁ……」
「あのね、ぼくね、チーズバーガーとストロベリーシェイクひさしぶりだからね」
息子がマクドナルドの素晴らしさについてとうとうと語りだしたので、私もそんな気分になって、
「……というわけで、息子がマクドナルドと言っておりますが」
「ん、いいんじゃない?ちょうどここにクーポンあるし」
だんなを誘って荷物を置いたらすぐに外出。最近TVCMで見かける「てりたまバーガー」を食べてきた。クーポンわさわさ使ったら、バーガーとドリンクを1人1個、ポテトにマックディッパーもつけて1000円ちょっと。大変にお安い昼御飯になった。
いかにもなテロテロした照り焼きダレに和えられた肉と目玉焼きが挟まれた「てりたまバーガー」、毎年の月見バーガーのシーズンが密かに楽しみだった自分としてはちょっと嬉しいメニューだった。でも、てりやきバーガー食べてもマックディッパー食べても、マクドナルドの味はやっぱりマクドナルドの味。
メンチカツ \700
コロッケ \530
イカのにんにくバター焼き \630
鶏の唐揚げ \630
賄いパスタ \630
ビール(バス ペールエール) \660
ビール(ベルビュー・クリーク) 3×\840
を、家族でもぐもぐ。
初期の陶器の作品なども飾れていたガレ展、ランプや美しい花器の数々は初めて見るものも多く、
「蛙だ……」
「トンボだ……」
「こっちはクラゲだ……」
と、不思議な意匠がひっついた作品を眺め歩いてきた。とっても素敵だけど、美しいのだけれど、でもガレの作った花瓶にはどんな花飾っても花瓶負けしてしまいそう。
「……キノコのついた花瓶には、何を飾ればいいんだろね」
「キノコだろ?」
「やっぱそうなる……?」
滅多に見られない芸術作品を眺めながらしょーもない事話しつつ、夕方に一路新橋に。
午後4時の早めの夕御飯は、以前「ここのメンチカツとビールが旨かったですよー」と教えていただいて気になっていた「BIER REISE'98」(ビアライゼ '98)というお店に。かつて「伝説のビヤホール」と言われた店で働いていた店主が新橋に開いたお店ということで、ビール好きには愛されているお店らしい。新橋から歩いて5分ほどのところにあって午後4時から夕食が摂れるということで行ってみることになったのだった。
朝日の生ビールの他、日替わりで2種類の外国産ビールが用意されているらしい。パイントサイズのグラスにたっぷり満たされた「バス・ペールエール」をまず1杯ずついただき、お店の名物のメンチカツ、それにコロッケ、息子用に「賄いパスタ」、
「あ、あとイカのにんにくバター焼きも」
とあれこれ注文。観劇前だから飲むのは軽くにしておいておこうね、なんて言っていたのに、だんなと2人、合計4杯の生ビールをいただいてきてしまった。
ビール美味しい。とにかく美味しい。静かな通りに面した、一見なんてことないお店だったのに、ビールの美味しさにとにかくびっくりしてしまった。ペールエール本来の美味しさもあると思うけれど、きめ細かくてねっとりとした泡、とがった感じのないなめらかなビールの口当たり、冷たすぎずかといってぬるいとも感じない絶妙の温度、そんな「ビールを注ぐ技術」はビールの味をこんなに変えてしまうのかと、本当にびっくりした。
で、ついついペールエールをもう1杯お代わりしてだんなと半分こ。更に気になって、「ベルビュー・クリーク」というチェリーの風味の甘酸っぱい ベルギーのビールをもう1杯。酔っぱらってしまった。
噂通りつまみもたいそう美味しくて、大満足。切った途端に肉汁がじゅわじゅわと溢れてくるメンチカツにはドミグラスソースがかかっていて、ほこほこと甘めのポテトコロッケとポテトサラダもビールにすごく似合う味。シンプルなイカのにんにくバター焼きも適度な塩加減でビールが進んで止まらない味に仕上がっていた。パスタの具はトマトとベーコン、ほうれん草と玉ねぎがたっぷり。
最初私だけだった店内、ぽつぽつとカウンターに1人客がやってきて、店主と言葉を交わしながら旨そうにビール1杯飲んでつまみ1品くらい取ってのんびりしていた。カウンターからはずっとずっとビールの話が聞こえてきて、本当に店主はビールが好きなんだなぁというのが伺える。
あんまり広い店じゃなくて、午後7時以降は予約も受け付けてくれないみたいだけれど、またのんびり来てここでたらふくビールを飲みたいなぁ。もうちょっと温かくなってきたら、夕方のビールは格別に美味しいだろうなと思う。
そして午後6時半から「オペラ座の怪人」、今公演2度目の観劇。先日観た内容があまりにイマイチだったので「誰かのこの券譲ってしまおうかしら」とも考えたことがあったのだけれど、出演者は2〜3人の中から日々入れ替わりのようなので、またちょっと違ったものが観られるかなと期待して行ってみることにした。
今日はファントム以外の主要キャストがほぼ全入れ替えの、全く違ったものになっていた。前回やけに押しの強かったクリスティーヌは、今回可憐で声も最高に美しく、足が地についていない風だったカルロッタは今回とてもそれっぽいお似合いの役者さんに。前回は"違いのわかる男"石丸幹二が出ているというだけで「だから、他はある程度手を抜いてもいいんじゃなーい?」という風にすら感じられた舞台だったのだけれど、今回は力のある人がしっかりと中と外を固めて……という印象だった。カーテンコールも5回、最後に主役の3人が閉じた幕の隙間から出てきてお辞儀をし、観客の何割かが立ち上がって拍手するという盛況ぶりだった。
今回、息子は4000円の劇団の託児サービスに。隣接するホテルの一室でシッターさんと待っていてくれたのだけれど、今日は利用客は私たちだけ。息子は高層階のめちゃめちゃ夜景が綺麗な部屋の中でシッターのお兄さんと2人、ビデオ見たりパズルやったりしていて御機嫌に待っていてくれた。多い時にはこの1室に8人くらい集まったりすることもあるそうだけれど、今日はたまたま1人だけだったそうで。
「おとーさん、おかーさん、オペラ座どうだった?おもしろかった?」
「うん、今日もね、長かったよ」
「ちゃんとシャンデリア今日もふってきたよ」
「おもしろかったよー」
帰宅は午後10時半。全員今日は動き疲れて、風呂にも入らずベッドに直行して熟睡しちゃったのだった。
アイスティー
苺 with コンデンスミルク
「だんなっ、もう6時40分だ!」
「……え?目覚ましは……?」
「昨日セットしたよ。ちゃんとセットしてたんだけどねぇ……」
スイッチをONにしなかったのか、したけど私が速攻で6時になったと同時に止めちゃったのか、それは謎だけれど、ともかく急いで風呂を沸かす。
朝御飯はホットドッグ。だんなが作ってくれたミートソースを温め、ロングソーセージをフライパンで焼きつけ、オーブンの余熱を開始。アイスティーが飲みたいなとお湯を沸かして食器を並べたところでだんなが風呂から上がってきて、私と交代。
「ホットドッグ材料揃えたよ。アイスティーの準備して、今お湯沸くの待ってるとこ。あとよろしくっ」
「あいよー。お茶っ葉は?」
「まだ用意してない。まかすー」
「まかされたー」
それだけの会話で、私がお風呂から上がると、ピッチャーにアッサムティーがキーンと冷えていて、オーブンではホットドッグがぐーるぐると回っていた。素晴らしい〜。
今日はミートソースにチリパウダーをちょびっと混ぜた、チリドッグらしいチリドッグ。「チリドッグ」は一般的には肉っ気は少しのベーコンだけの、あとはトマト味のチリビーンズをトッピングしたものを指すようだけれど、お店によっては豆に同量以上の挽き肉を混ぜたものとか、豆は少量でほとんど肉とか、色々なものがある。豆は嫌いじゃないけど豆より肉が圧倒的に好きな私たちは、「チリドッグ」イコール「ミートソースドッグ」だったりするのだった。
チーズたっぷりミートソースたっぷりのホットドッグは1個で充分なボリュームがあって、アイスティーおかわりしながら大人も子供も1人1つ。
牛乳
「おかあさんおかあさん、すごいサンドイッチみつけたよ」
息子の声に振り返ると、苺サンドをしっかりと抱えた息子と目があった。ホイップクリームと共に苺がざくざく挟まれたサンドイッチを、奴は放す気が全くないように見える。確かにお腹も空いたしなと、私も自分の分のサンドイッチ買うことにして帰ってきた。
息子はその苺サンドと、小さなパック入りの卵とか野菜とかハムの入ったミックスサンド。私は卵とツナのサンドのセット。帰って速攻、牛乳コップに満たして2人で食べた。
簡単に昼御飯済ませられたこともあって、午後には子供部屋片づけの総仕上げ。勉強机(←高校時代に新調したものだけど、私のお古……)を設置し子供部屋らしい子供部屋になった。子供服は整理したけど私やだんなの服の整理はしてないし、居間の天袋は手つかずだし、まだまだ6分目という感じ。がんばろ……。
根菜のスープ
ロメインレタスとプチトマトのサラダ
アイスティー
べろっと板状のラザニアは5枚ほどを12分かけて茹で、その間にバターと薄力粉と牛乳でベシャメルソース作り。ラザニアが茹であがったら、耐熱皿にラザニア・ミートソース・ベシャメルソース・とろけるチーズ・ラザニア……とひたすらひたすらミルクレープのように層を作っていく。最後はソースとチーズの層で終わらせ、表面にパルメザンチーズをバラバラッと散らしたらオーブンで15分くらい。ものすごく久しぶりか、もしかしてラザニアを作るのはこれが初めてだったかもしれないけれど、なかなか美味しくできあがった。
メインディッシュは肉だクリームだと大変にコテコテしているので、あとはさっぱりと。ごぼうや大根まで入れてしまった根菜のコンソメスープと、オリーブ油と白ワインビネガーで和えただけのロメインレタスのサラダを添えた。
「わ!マッケンチーズみたいだ!……うわっ、このスパゲティ、ぺたんこだねぇ!」
息子への受けも上々だった。べろーんとした、マカロニやスパゲティではありえない形状のパスタを気に入ってくれたようで、もりもりとおおいにつついていた。
「こないだお父さんが作ってくれた肉団子のスパゲティと、このラザニア、どっちが好き?」
と聞いてみたら
「どっちも!」
だそうで。
カフェオレ
拍子木切りにしたランチョンミート(減塩スパム)をフライパンでじくじく炒め、たっぷりの卵をスクランブルエッグにして混ぜ合わせ、それをホットサンドメーカーにチーズと共にセットした。牛乳多めのカフェオレ飲みながら、1人1個のおそろいホットサンドをもぐもぐ食べながら外を見ると、いまいちよくない空模様だった。
「入学式と卒園式用のコサージュ、作ったげるわね。入学式のは造花で桜のを作ってね、卒園式のは生花のにするから。当日の朝、持っていくわね」
と言ってくれていたお義母さん(お義母さんは造花と編み物とビーズ細工の先生だ……)、出発ギリギリにデージーのコサージュを持ってきてくれ、それを装着していざいざ出発。
グランド・マザー・カレー ゆで卵乗せ
女の子たちは、涙目の先生につられてホロホロ来ていた子も少なくなかったけれど、息子は実にあっけらかんとしたもので、
「じゃあね、○○くん、またねー。××ちゃん、またねー。先生、さようなら」
淡々と笑顔で別れを告げていた。息子はもう、「卒園が寂しい」よりも「学校が楽しみ」でしょうがないらしい。
雨のなか、「しまった、傘も持ってこなかった……」と、自転車でずぶぬれになって帰宅すると、もう外に食べに行く気も買い物しに行く気もなくなってしまった。手持ちの食材もいまいち乏しくて、
「んー、てんやもの、かな?」
「ピザかな?」
「カレーかな?」
と、「CoCo壱番屋」に電話して宅配をお願いしてしまった。
注文したのは、期間限定ものの「グランド・マザー・カレー」。ちと固めだけれど大ぶりの豚バラ肉がごろんごろんと入っていて、野菜もやっぱり大ぶりなものがごろごろと。ルーの味はいつものと変わらない風で、しっかりがっつり食べてしまった。届くのを待つ間に茹でておいた卵をスライスしてトッピング。
今日の夕飯は早めに、「これでもかと呑んで食べようね」というコンセプトで友人と食事する予定になっていたというのに、遅めの昼御飯をやけにたっぷりといただいてしまったのだった。ココイチのカレーは、「普通で」と頼んだ分量がほんのり大盛サイズ。いつもはその分量で嬉しいのだけれど、今日は軽めにしておくべきだった……。
ヤム クンメー \950
ミエンカム \1100
ポォピァ クンメー \950
ザードゥー ムー トード \950
トォーマン クーン \990
パッタイ \1000
ドリアンアイス \500
カノーム モーケン \500
ビール(シンハ) 2×\650
タイワイン(白) \2500
アイスティー 2×(無料)
女2人でよく食べました……。
Nは小学校来の友人で、普段はぽつぽつとメールのやりとりをしている。私は中学入学前に引っ越しをして別の学区域に進学したので、小学5〜6年の2年間だけ一緒に遊びまくった友人だ。それでも20年以上交流が続いているのはすごく嬉しいことだ。お互い結婚して名字も変わったけれど、お互いつい旧姓で呼び合ってしまう。
「久しぶり久しぶりー」
「何、食べようか」
再会を喜ぶのも早々に、メニューを眺めてあれ美味しそ、これ美味しそと料理を選ぶ。最初はシンハービールを傾けながら、つまみを何品か。ビールが空いたらワインに切り替え、あれもこれもと年甲斐もなく盛大に食べてしまった。
食べた料理は、いくつかは知っているものだったけれど初めての味もとても多くて、どれもこれも美味しかった。タイ料理ならではの「甘い・辛い・酸っぱい」が随所に感じられ、でもどれもしっかり違う味。
「ヤム クンメー」は、ピータンのサラダ。ざくざく切られたたっぷりのピータンと、海老と挽き肉、たっぷりの刻み野菜。レモンが効いた味つけは、爽やかな酸味とほのかな甘み、飲み込んだ後に感じられるじわ〜っとした辛味。いかにもな味で、ビールが進んだ。うまいねうまいねー……と言っているうちに、テーブルにはどどーんと籐の籠に盛られた大皿が。
「ミエンカム」(上の写真がこれ)は、レタスにあれこれ巻いて食べる、これまた甘くて酸っぱくて辛いサラダ。小皿に盛られているのは揚げた海老とナッツ、レモンと玉ねぎ、生姜と唐辛子。好みの分量ずつあれこれレタスの上に乗せて、甘いタレをかけていただく。生のレモンの果肉の酸味が心地よくて、唐辛子は1かけ入れるだけで猛烈に辛くなる。
「……う、唐辛子は……危険よ……めっちゃ辛い……」
「じゃ、じゃあこれは止めとこかな……」
唐辛子は抜き気味にして、本来「辛酸っぱ甘い」なはずのこのサラダ、結局「酸っぱ甘い」味つけにしてもりもり食べた。
「ポォピァ クンメー」は、甘酢あんをかけた生春巻き。普通の生春巻きよりもライスペーパーが水気を吸ってしっとりとし、甘酢の味は中華な感じ。海老がたっぷり。豚の軟骨の唐揚げ「ザードゥー ムー トード」は馴染みやすい味つけでケチャップ味のチリソースが添えられ、さつま揚げ「トォーマン クーン」もこれまた懐かしい味がした。適度にカラッとした甘口の白ワインがジュースのようで進む進む。平麺の焼きそば「パッタイ」を平らげる頃には、2人ともかなり酔っぱらっていた。
「……ねむくなっちゃった」
「NさんNさん、寝ちゃだめよー。寝ちゃったら問答無用で千葉まで連れてっちゃうわよ。目覚めたら千葉県ってことになっちゃうわよ。……私、お手洗い行ってくるけど、帰ってきたら突っ伏したりしてないでね」
「うん……だいじょぶ……」
Nは途中からふわふわふわふわしてしまって(けっこうハイペースで白ワイン空けちゃったしねぇ……)、トイレから戻ってみると上半身がぐらぐら揺れているNの姿が見えた。……だいじょうぶかー?
さんさんしゃべって、さんざん飲み食いして、そして酔っぱらって、シメは調子に乗って私は「ドリアンアイス」なんてものを注文してしまった。Nが注文したのは「カノーム モーケン」なる名前の、ココナッツとお豆のあったかいケーキ。
私はドリアンを食べたことはまだなくて、あの匂いだけは知っている。ドリアン初心者にもお勧めのアイスだそうなので注文してみたのだけれど、見事なドリアン臭。「香り」というより「匂い」というべきあの芳香が冷たいアイスクリームからほわほわほわほわ漂ってくる。かぼちゃやココナツの果肉などがトッピングされていて、そしてアイスはひたすらドリアン臭。ドリアン味がこういうものなのかどうかは果実を食べたことがないからわからないけれど、でもきっとこれがドリアン味なのだろう。まろ〜んと丸い甘みがあって、そしてあの匂い。不味いか美味しいかで言えば美味しいアイスクリームで、でも酔いも吹っ飛ぶ味わいだった。
「……あれ?ドリアンとアルコールって一緒に摂っちゃいけないんだよね……お腹で発酵するとかで」
「ワイン、飲んだよね」
「いいのかなぁ……このアイスはOKなのかな?生の果肉じゃないから」
食べ終えてからそんな心配しながら、店を出ると入店してから4時間も経っていた。
酔っぱらいの女2人、ふらふらと大久保の駅に向かいつつ
「あ!サンクスはっけーん!……寄ってもいい?なんか、面白いキャンペーンやっててさー」
と、サンクスの名古屋フェアコーナーで、「矢場とんポテトチップスみそかつ風味」「オーザック パスタ・デ・ココ あんかけスパゲティ味」「インスタント sヨコイのあんかけスパゲッティ」「CoCo壱番屋カレー焼きそば」といった怪しい品々を購入し(Nも面白がってあれこれ買っていた……)、大変怪しい荷物を抱えつつお互い帰宅の途についた。
あー食べた食べた。タイ料理旨かったー旨かったー。留守番してくれていただんなと息子にも、どうもありがとう。
かりかりベーコン
ロメインレタスのサラダ
カフェオレ
「厚切りパンあるから、トーストにでもしようか、目玉焼きトーストとか、ごはんですよトースト(←旨いらしいのよー)とか」
10時過ぎてやっと起きてきた息子にそう言いつつパンの袋を取り出すと、パジャマのままもそもそと近寄ってきた息子が
「……ふれんちとーすと、とか?」
と言ってきた。
「フレンチトースト?いいよ作れるよ。……よく知ってるね、そんなの」
「あのねぇ、CMでやってたんだよ。いろんなね、フルーツ乗せるの。きれいなの」
「……あー……うちのはフルーツは乗せないなぁ……ていうか、今は何もフルーツないよ……」
最近、フルーツソースつきの「フレンチトーストの素」とやらが発売されているようで、スーパーでもその品を見たことがある。ブルーベリーソースとかピーチソースとか、いろんなソースがついているのだ。パッケージも華やか。
息子はどうも、そんな感じのフレンチトーストをご所望らしかったのだけれど、私の作れるフレンチトーストを作ることで納得してもらった。卵2個にぱらぱらっと砂糖と小麦粉、そして1カップほどの牛乳を入れて混ぜ合わせ、そこに厚切りパン2枚分のパンを適当に切ったものを浸してはバターを入れたフライパンで焼いていく。添えたのは数枚余っていたベーコンをかりかりに焼き付けたものと、あとはバターとはちみつ。サラダもつけて、すっかり昼の時間になってしまった朝御飯を2人で食べた。
使ったパンがちょっと古くて固くなりつつあったものだったので、フレンチトーストにはぴったり。ベシャッとせず、表面かりっと、中はふわっと焼き上がって上々だった。
親子丼
自宅で
いかなごくぎ煮丼
「神戸コロッケ」のポテトコロッケ
麦茶
60分のレッスンはそれなりに疲れるもので、終了後の息子の第一声はやっぱり「おなかすいたーっ!」だった。私もすっかり空腹だったから、午後ずっと遊んでいた息子の切迫状況は相当なものだろう。
「……おすし、行く?」
「……行かない」
「じゃあ、どこ行く?」
「どこも行かないよ、夕飯の材料買って帰るよ」
「……あのねぇ、ぼくねぇ、べこべこなんだよ。おなか、べこべこ」
「"ペコペコ"じゃなくて?」
「うん、べこべこなんだよー」
なんて事話しながらデパ地下をぷらぷら。
数歩歩くたびに
「あ、おかあさん、ロールケーキがあるね」
「おかあさん、ぼくね、カレーも好きなんだよ」
「おいしそうなおまんじゅうがあるよ」
「ソフトクリームはどうだろう?」
熱心な営業マンのごとく、各種食べ物の前で足を止めて、「これなんかいかがですか奥さん?」と言ってくるのだった。
結局根負けして、鶏肉売り場に併設された親子丼イートインコーナーで息子に親子丼を食べさせてやった。2人でカウンター席に腰掛け、息子の前に親子丼置いてもらって、私はそれを横からちょっとつまませてもらう。ちょっとだけ味濃いめで、卵はちゃんと半熟でたっぷりと、鶏肉もブロイラー臭くない美味しい肉で(名古屋コーチンを使った親子丼、というのもその店にはある)、ちょっとお気に入りのこのお店。添えられたスープには鶏団子が1個ころりと入っている。1/3くらいは私の口に入るかしら……と思ったら、1/5くらいしかいただけず、残り4/5は息子が抱えるように
「おいしいね、おいしいね、お店の人、親子丼こんなにつくれるなんて、すごいね」
と絶賛しながら平らげた。
「おなか、ぽんぽんになったよー」
と満足気な息子は、そこから50mくらい歩いたところで今度は黒豚焼売の試食品(大人でも2口分くらいある超巨大なやつ)もらって、それまた幸せそうに食べている。
だんなも今日は帰りが遅いと聞いているし、息子と分け合って食べるつもりの親子丼はほとんど私の口には入らなかったしで、さてどうしようと困ってしまった。自分一人のために炒め物とか作る気力もないし(←「自分のために料理をすること」にすごーく腰の重い私……)、適当にコロッケでもつまむかな、と「神戸コロッケ」でコロッケ2個とメンチカツ2個を買って帰ってきた。きっと私がコロッケ食べたら息子も「ぼくもー」と言うだろうから2個。メンチカツは明日の朝御飯にメンチカツサンドにするのも良いかな、と。
ビール飲んで、コロッケとメンチつまめば充分だわね……と思って帰宅したところ、帰宅後すぐに郵便局の人が届けもの持ってやってきた。中には「いかなごのくぎ煮」がたっぷり!超たっぷり!ばんざーい!
送ってくれたのは関西のお友だちKさんで、「よろしければどうぞー」とこの季節の特産を送ってくださったのだった。
話によると、明石を中心としたあの地方一帯は、この季節、"いかなご"なる小魚を炊く甘じょっぱい香りで街が充満するのだとか。一部地域では「くぎ煮を贈り合う」風習まであるそうで、郵便局では「いかなごパック」という企画便まである……のだそうだ。
私は、「いかなごのくぎ煮」が大好きだけれど(何度かお義母さんがお裾分けしてくれたことがある。「もらいものだけどー」って)、それが春の風物詩であることとか、それほどまでに町中で炊きまくっているものだということは全然知らずにいた。佃煮の香りで春の到来を知るというのも、なんだかとっても素敵だ。私の住んできたところには、そんな風に「町中の家庭が同じもの作りまくる」というものは何もなかった気がする。
で、Kさんの御厚意に甘えていただいたくぎ煮、親類縁者で一番のくぎ煮炊き名人のおばさまが炊いてくれたものなのだそうだ。生姜たっぷり、自然な甘じょっぱい心地よい味。こってり煮含められた小魚は少しも形が崩れておらず、美しかった。ううう、旨いなぁくぎ煮。もう大好き。
かくして、「コロッケ片手にビールを一杯」だった予定の夕御飯は、「くぎ煮御飯と麦茶にコロッケ添えて」というノリになり、うきうきとその準備をしていたら息子まで
「ぼくもー、ぼくも、そのお魚好きだから、食べるー!」
と寄ってきて、私の御飯を半分奪った挙げ句、くぎ煮山盛りにして食べていた。コロッケもしっかり1個食べきって、お母さんは今日も息子の喰いっぷりにびっくりさー……。
牛乳
今日は高校時代の友人Sちゃんと一緒に「ミュシャ展」へ。連日かなりの混雑だと聞いているし、もうじき終了が迫っている週末ともなればさぞ混雑するだろいうということで、開館直後に行ってみることにした。
起床は6時半。とりあえず何かお腹に入れていかなくちゃと、1本だけ残っていたドッグパンに切れ目入れてとろけるチーズ突っ込んでオーブンに数分。とろけたところを牛乳と一緒に胃袋に詰め込み、いそいそと出発した。開館15分前に上野の東京都美術館前に到着したというのに、門の前には50人以上の行列が……。
ジャッリ パレルミターナ \1200
サルシッチャ ミラネーゼ (水牛モッツァレラ使用) \1500
をSちゃんと半分こ
昼御飯は、
「ナポリピザ、食べたことないんだよね、一度食べてみたくって」
という私にSちゃんがつきあってくれて、一緒に日本橋に移動。「COREDO日本橋」内にある「Pizzeria DA CIBO(ピッツェリア ダチーボ)」というピッツァ専門店を目指した。
ランチは8種類ほどのピッツァから好みのものを選んで、どれも1200円。ベーコンやチーズがトッピングされたレタスのサラダと、ピッツァ1枚(ちょうど一人分の大きさ)がセットになっている。モッツァレラチーズを水牛のものに変えると300円増し。
「トマトソースかかってるのと、かかってないのとあるんだね」
「じゃあ、1枚ずつ取って分けて食べようか?」
「うん、じゃあ私これで……」
Sちゃんと相談しつつ、注文したのは「ジャッリ パレルミターナ」(トマトソースベース。モッツァレラ、ベーコン、卵のピッツァ)、「サルシッチャ ミラネーゼ」(モッツァレラとソーセージ、ほうれん草のピッツァ)。他にも、椎茸がトッピングされたものがあったり、スタンダードなマルゲリータ(モッツァレラとトマトとバジル)のがあったりと、気になるメニューが多かった。
ナポリピッツァは、手で伸ばして作る、縁が厚めのモチモチした食感のピッツァ。イタリア政府が決めたところによると、直径35cm以下、厚さは中央で3mm、縁部分は1〜2cmでなければならないとかいうめんどくさい決まりがあるらしい。自宅で作ってみようとしたこともあるけれど、いまいちモチモチした風にならなくて、いつものパリパリピッツァとなんら変わらないものができちゃったのだった。外で食べたことはないから、一度食べてみたかったのだ。
やってきたのは、"もんじゃ焼きの土手"のように縁の部分がこんもりと盛り上がった、中央部分は薄〜いピッツァ。内側は「ピッツァを食べる」というよりも「具を食べる」という感じに頼りない食感の生地で、トマトソースを使ったものはちょっと水っぽくてペシャペシャした感じになっている。フォークで具をこぼさないように抑えながら縁の部分ごともぐもぐと。半熟状の卵が散ったトマトソースのもなかなかだったけれど、シンプルな塩味のモッツァレラと崩したソーセージとほうれん草の組み合わせのが最高に美味しかった。モチモチ食感も心地よく、生地の感じもなんとなくわかったので、今度は家で作れると……いいなぁ……(でも、多分無理っぽい……)。
スコーンセット \1500
「さっきのお店でデザート取らなかったしね、どっかでお茶するー?」
と日本橋をぷらぷら。日本橋三越の新館、新しくなったんだよね、喫茶店も色々入ったんじゃなかったっけー……と、三越に向かってみた。
日本橋三越本館地下は、前と変わらぬ「デパ地下」が広がっていたけれど、新館地下にもいくつかの洋菓子店が新しく。「クラブハリエ」の喫茶店つきショップがあったり、「ボトルキープ」ならぬ「チョコキープ」ができるチョコ屋さんがあったり、そして香港「ペニンシュラホテル」のペストリーショップがあったり。すごく美味しそうなマンゴープリンがそこに売られていたのだけれど、1つ1200円というのけぞる価格で(……ランチの値段と同じだよおい……)、ちょっとびっくりしてしまった。さすがに購入は断念……。
で、お茶にと入ったのはフォートナムメイソンの喫茶コーナー。ポット入りのお茶をお代わりしながらたっぷりいただきつつ、Sちゃんはケーキ、私はスコーン。
小ぶりな小ぶりなお上品なサイズのスコーン、レーズンのとプレーンのを1個ずつ、クロテッドクリームと苺のジャムをコテコテつけながらいただいた。昔本館にあった頃は全体的にガチャガチャした印象があったけれど、今度は少しこぢんまりした広さになって、落ち着いた雰囲気に。おやつにはまだまだ早い時間帯だった(昼食摂ったの11時だったこともあり、この店に入ったのは13時にもならない頃合……)ので、周囲のおばさまたちはサンドイッチをつまんでいる人も多く、それもとても美味しそうだった。
カフェオレ
「……今帰ると、おやつどき……」
と、自分はさっきおやつ食べたばっかだろという状況なのを棚上げして、「だんなと息子におみやげ〜♪」と、デパート内をぷらぷらしてから帰った。おみやげは、だんなも私も大好物の「ドゥリエール」のミルクレープ。本当は「ゼブラ」という名の、チョコ入りのミルクレープが良かったのだけれど、ショーケースにはゼブラの代わりに春限定の「いちごミルクのミルクレープ」なんてものが入っていたので、それを息子用に1つ。そしてプレーンなミルクレープを2つ。
帰宅するとちょうど3時を過ぎたところで、だんなと息子は遅めの朝食を食べてから何も口にしていなかったという。コーヒー淹れて、
「……ミルクレープ、この倍くらいの角度の方が嬉しいよね」
「うん、ちっちゃいよね」
と言いつつ、1人1切れ(私も1切れ)のミルクレープをしっかりもぐもぐ平らげた。息子から一口もらったいちごミルクミルクレープ、練乳っぽい甘さがとっても素敵。
「たべたい菜」のナムル
いかなごのくぎ煮
水餃子入りスープ
羽釜御飯
ビール(コロナ)・麦茶
と、だんなが材料を買ってきてくれていた。御飯炊いて、じゃあこないだ買った「たべたい菜」(←青梗菜と小松菜を掛け合わせたものだそうで……)をナムルにでもしようか、スープは冷凍のスープ餃子食べちゃわなきゃねと、あれこれ相談しながら夕方順番でお風呂も済ませちゃうことに。先にだんなと息子に入ってもらい、次に私が入り、
「そんじゃ、ナムル作りましょうかねー」
と台所に戻ったら、だんなが既にナムルを作ってくれちゃっていた。がーん。
「うう、今日の夕食の、私の唯一の仕事になる予定だったのに……」
「まあ、いいんじゃないっすか?」
「じゃ、じゃあせめて水餃子を……」
「あ、いいよ。今、湯沸かしてっから、そっちで餃子下茹でして冷凍臭いの取ってからあっちのスープに入れるから」
「……あー……そう……」
もう妻、出る幕全然なしー。しょうがないのでだんなの背後で踊っていた。
だんなの作る麻婆豆腐は、とても肉肉した汁気多めの麻婆豆腐。辛さ控えめ、甜麪醤多めのとっても御飯に似合う味付けで、今日もめちゃめちゃ美味しかった。しかもめちゃめちゃ美味しい「いかなごのくぎ煮」もあったりして、
「うわ、やばい、御飯が進みまくり……」
「どれで1膳食べてどれで2膳目食べるかが問題ってことで」
「ぼくねぼくね、お魚のごはん食べたらー、マーボードーフでもういっぱい、もらうからね」
まず最初にくぎ煮を御飯にてんこ盛りにして平らげた息子は、その後きっちり「麻婆豆腐丼」をたっぷり1膳平らげた。私はビール傍らにくぎ煮つまんで豆腐もつついて、御飯は1膳。でもお腹一杯。
麦茶
「……スーパーの日曜市行く?天ぷらちょこっと買ってきてさー、朝御飯、うどん茹でるのはどうだろう」
「……んーいいんじゃなーい」
という話になって、急ぎ着替えて近所の安売りスーパーに行ってきた。
品揃えはさほど充実していないけれど置いてあるものは何かとお安いこのスーパー、今日は苺が4パック1000円で卵は1パック98円。「日曜市」はいつも以上に何かとあれこれお安くて、わちゃわちゃと大量にお買い物してきた。肝心の天ぷらは買えなかった(開店直後の朝一番にそんなもの置かないか……)けれど、私は苺4パックが嬉しくてしょうがない。
天ぷら代わりに、急遽用意した温泉卵と、冷凍もののちくわの磯辺揚げをチンしたものをトッピングした「池上」のうどん。高松市内の「池上」といううどん屋さん(というか製麺所)は、なんとも味わい深いおばあちゃんがやっているお店で、通りかかっただけじゃまずわからない、ごく普通の住宅街の中にあるお店だった。
「まぁまぁ、ようこそ。うどん、食べていくー?……そこ。あたしんち」
と、「うどん屋はどこだー?」と探し歩いていた私たちに声をかけてきたおばあちゃんが「池上」のおばあちゃんその人で、これまではたらいた悪事を全て跪いて懺悔したくなるようなあったかいおばあちゃんだったのだった。優しい味のうどんも忘れられない美味しさだった。ああ、また食べたいなぁ……としょっちゅう思っているのだけれど、なかなか再訪の機会がない。
「……さすがにあの味そのまんまとはいかないけどね」
「ん、でもけっこうそれっぽいかも」
クニュクニュと優しい食感の伸びのあるうどんに、添付のだし醤油をまわしかけ、温泉卵をほぐしながら。優しい食感優しい味のうどんは、なんとなく池上っぽい味がした。
うどんを平らげたところで、だんなはジムに出かけて行った。息子は外に遊びに行き、1人になっちゃった私はとりあえず仕事の続き。
チョコレート菓子ぽりぽり
カフェオレ
夕飯にどっさり餃子作って食べようねという予定だった(材料も買ってきた)から昼御飯を抜いておやつにしてしまったのだけれど、
「……ああ、ギネス飲みてぇなぁ〜」
「あー、いいね、ギネス。買ってくる?」
「フィッシュアンドチップスとか喰ってさ……」
「うん、いいねぇフィッシュアンドチップス……」
という話が盛り上がり、急遽「近所にアイリッシュパブはないか!?」と探し始める展開になってしまった。
ギネスのサイトで「樽詰ギネスが飲める店」の一覧を見ることができる。
「……この店はどうだ〜?」
「んー……店の雰囲気とかメニューとか、わかんないね……検索しても何もひっかからないし……」
なんて店もけっこうあって、もうどこが良いやらさっぱりわからない。結局、「……ここなら、とりあえず食べ物メニューもそこそこあるみたいだし、大きく外すってことはないかなぁ……」と意見の一致をみたのが幕張のショッピングセンター内にあるアイリッシュパブだった。
入学式用の息子の洋服も買わなくちゃというところだったので、夕方ぷらぷら家を出て、お買い物しながら幕張に。
ポップコーン \300 スモークサーモンのカルパッチョ \900 地鶏の竜田揚げ \680 フィッシュ&チップス \700 本日のニョッキ \850 ビール(キルケニー) 1/2パイント 2×無料
ビール(ギネス) 1パイント 2×\900
コーラ 無料
海浜幕張 「はなまるうどん」にて
温玉ぶっかけ(小) \294
野菜かき揚げ \95
ドリンク1杯無料になるクーポンもしっかり印刷して持っていき、最初の1/2パイントは、ギネスより透き通った風の黒いビール「キルケニー」をだんなも私も注文し、「ぼくは、ぼくはコーラ飲みたい」と言った息子と共に全員黒々とした飲み物をまず1杯。注文して最初にやってきたポップコーンをもしゃもしゃ口に運びながらさっさとそれを飲み終え、スモークサーモンのサラダや揚げ鶏、フィッシュ&チップスをつつきながらギネスビールをたっぷり胃袋に流しこんできた。ピルスナーとは違う、濃厚な後味や喉を冷たく重く流れていく感覚がたまらない。いつもの「生ビール」も大好きだけれど、私はギネスも大好きだ。
薄切り玉ねぎが中央にどっさり乗ったスモークサーモン、小さめのが5個盛られただけのちと物足りない分量だった竜田揚げ、大ぶりの白身魚のフライ2切れと櫛形切りのじゃがいものフライにタルタルソースも添えられたフィッシュ&チップスにはモルトビネガーの小瓶もテーブルに。ビネガーしゃばしゃばかけたフィッシュ&チップスは、やっぱりおそろしくギネスに似合っていた。あーこれこれ、この揚げ魚と芋と黒いビールが恋しかったのよと、無言になってもりもり食べちゃう。
どれもそれなりに美味しかったのだけれど、微妙に量が物足りなくて、
「あはは……全然物足りない……」
「ま、パブで食べ物ドカンと出してもね……逆に格好悪いし」
「こりゃ、後でうどんだな」
とか言いながら、「本日のニョッキ」なるものまで注文してしまった。ピリ辛のトマトソースで和えられたニョッキは鶏肉やベーコンも入っていて、上から揚げにんにくがどっさりと。これもなかなか美味しかったのだけれど……やっぱり分量が物足りない……。
で、午後7時の貸切パーティー受付開始前にとっととお店を出て、ゲームセンターぷらぷらしたり、館内の沖縄食材屋さんで車麩や沖縄そば用生麺を買ってみたり。ちょっとアルコールが抜けたところで、
「……じゃ、シメにうどん食べますかね」
「フィニッシュラーメンと同じようなものだってことでね」
と、「はなまるうどん」に寄ってきた。
ここのうどん1玉(=小サイズ)は非常に可愛らしいサイズで、具の乗らない「かけ」とか「ざる」なら2歳児でも完食できるんじゃないかという分量だ。飲んできた後食べるにはちょうど良くて、何かと便利。当然ながら息子は
「ざる、ざるうどん食べるよ。だいじょうぶ、一人でぜんぶ、食べる」
と宣言して、さっき食べたポップコーンや芋や鶏肉はどこに消えたという勢いで平らげていた。
私は温泉卵乗せぶっかけ、「温玉ぶっかけ」の小を。強いデジャビューを感じつつ(朝におんなじの食べたじゃん、という……)、さりげなーく野菜のかき揚げも乗せちゃったりしながらぺろりといただいた。だんなは「カレー釜玉」の中(=2玉)に野菜かき揚げ添えて、「漢」と書いて「おとこ」と読むといった感じの見事な喰いっぷり。小皿につい野菜かき揚げを乗せてしまった私も「漢」かもしれないけれども。
「うーん……これ気になるんだけど……さっき飲んできてこれはあんまりだって気もする……」
と、シンプルなぶっかけにしようかどうしようかと悩んでいただんなに
「美味しそうじゃん。これにしちゃいなよ、カレー釜玉。私も食べたいから。ね」
と背後から悪魔の囁きを与えていたのは私で、横から奪って数口もらったカレー釜玉はじわーっと辛さもあって旨かった。
……でもおかげで、心地よいギネスやモルトビネガーの後味が、醤油とカレーと天ぷらの味で上書きされてしまい、すっかりいつもの夕御飯風。