食欲魔人日記 05年12月 第2週
12月5日 月曜日
風邪の人に、焼きねぎマリネ(でも息子は喰わず)
白パン
ゆで卵
カフェオレ

日曜はずいぶん早くに寝てしまったので、月曜の朝はすっきりと起床。でも、今日もさむーい……布団から出たくなーい……。

「前に買った白パンあるからあっためるけど、卵も焼く?」
と声をかけたら、だんなから
「うでたまごがいい」
と返事があった。
「うでたまご、じゃないでしょ。ゆ・で・た・ま・ご、でしょ?」
と正しいツッコミを入れる息子は、でも一昨日あたりから風邪気味だったのが悪化してしまったようでかなり苦しそう。

咳は止まらないし、あからさまにだるそうだし、「休めば?」「無理しない方がいいよ」とだんなも私も声をかけるのだけれど、「がんばって学校行く」と。パンも卵も食べるというので、黄身がほんのりゆるめの茹で卵を家族3人分茹でた。

今日は息子、学校で、夏に育てた朝顔のつるを使ってリースを作るんですって。適当なリボンやボタンなど、飾りになるものを持ってきてくださいと連絡があったので、もう使わなくなった古いクリスマス飾りやら何やらをごっそり持たせてあげた。中には「ケーキに飾られていたクリスマス仕様の針金の飾り」とか、「金モールがついた小さなリンゴのオブジェ」とか、「何やら丸いもの」とか色々入っているのだけれど、それ使ってどんなリースができあがるのか、お母さんはちょっと楽しみ。

バナナ
牛乳

今日は仕事もあんまりなくて、一日鋭意ゾンビ退治。定石どおりヒロインを連れ去られるわ、ゾンビ退治に行って自分がゾンビになりそうになるわと、今作も毎度のことながら大変なことになっていて、チキンハートな私は
「イーヤー、こんなところ早く逃げ出しておうちに帰る〜〜〜」
と手榴弾を投げ、遠方からひたすらライフルで敵を狙撃し(←上手い人は至近でナイフだけで撃退とか、ハンドガン1発の後に蹴りとナイフで撃退とか、うまいことやる)、やっぱり私はかくれんぼゲームのメタルギア向きなのねと心の底から思いながら一日ゲームにいそしんだ。

昼御飯も、
「これから○○と××を倒さなきゃいけないって時に飯なんて喰ってられーん!」
とばかりに、バナナ囓って牛乳飲んで、画面の前の私までなんだかサバイバル状態。明後日はお出かけだし、今週末から母が上京してくるし、なんとかこの数日ですっきりとゲームを一段落させたいのよね。

鶏肉と緑の野菜のリングイネ
焼き下仁田葱のマリネ
ミックスサラダ
玉ねぎたっぷりチキンスープ

アイスティー

体育は見学、昼休みとかも今日は外で遊ばずに図書室にこもっていたという息子、それでもちゃんと習い事には行って
「今日のおつかいは?おつかいは、ない?」
とねだるので帰り道にちょうど通りかかる道中のお肉屋さんで鶏肉を買ってきてもらった。「国産若鶏のモモ2枚」というめんどくさいネーミングの品もちゃんと買ってこられるようになって(←ちゃんとメモは渡してる)、息子エライ。

……で、具合の悪い時くらい好物をちゃんと作ってやろうということで、買ってきてもらった鶏肉を半分ほど使ってクリームソースのリングイネ。パスタと一緒にぐずぐずに茹でたブロッコリーとほうれん草で緑色のピューレが絡んだようなスパゲティにして、茹でた鶏もその中に混ぜた。鶏のゆで汁には刻んだ玉ねぎをどっさり入れてスープにし、
「あと、風邪には葱だろ、葱」
と、太くて瑞々しい下仁田葱を焼くことに。

たっぷりと太い下仁田葱は縦半分に切って、薄くサラダ油塗ったフライパンでじくじくとしっかり中まで火を通す。焦げ目がしっかりつくほど焼いたものが好きなので、表面が焦げてきても臆さずじくじくと火を通し続け、焼けたらリンゴ酢と醤油と砂糖を合わせたタレの中にじょぼんと漬ける。数分経ったら盛りつけて、浸したタレも添えて粒胡椒をパラパラ散らしたらできあがり。

ケンタロウさんのレシピで、本来は長葱を使うもので何度か作ったことがあるけれど、洋食にも和食にも酒にも似合う美味しい葱料理だ。風邪には葱!……とこれを作ったのだけど、そういえば息子の数少ない苦手な食材のひとつが「葱」で、これもちょっとダメらしかった。煮込んだ玉ねぎとかサラダに混ぜた薄切り玉ねぎとか炒め物に混ぜちゃった刻み葱とかは平気なのだけれど、形がそのまんま残っている長葱はちょっとつらいらしい。

「……ダメだー」
「ダメか」
「うん、ちょっとダメ」
葱がダメなら体調もやっぱりいまいちダメらしく、パスタだけは私よりもたくさんしっかりと平らげた後、風呂も宿題もパスして息子は布団に向かっていった。早く治るといいねぇ。

12月6日 火曜日
病人のリクエストで、鮭。バター焼き。
バナナ
ホットキャラメルティー

風邪ひき息子、今日もいまいち体調は良くなさそうだけれど、学校には行きたいらしい。
「じゃあちゃんとお腹に何か詰めて、薬飲んでいきな。パン?バナナもあるけど」
「バナナ食べるー」
「じゃあ、せめてあったかい飲み物用意するから」

用意したのは、お湯で溶けばすぐ飲めるタイプのホットキャラメルティー。以前旅行か何かに行く時に買った、1人前ずつ小分けされたミニパック入りのその存在がずっと心の隅に残っていたので、使ってしまうことにした。本当はココアあたりにしたかったのだけれど、今日に限って牛乳を使い切ってしまっている。

甘い、クリープみたいなミルクっぽさのあるホットキャラメルティーを舐めるようにちびちび飲みながら、ぽつぽつと息子と話をして(だんなは朝ジムだ)、
「給食たべたら、きっと元気になる!いってきまーす!」
と根拠があるんだかないんだかな宣言をしてランドセルを背負った息子を送り出した。……さて、それじゃ私はゾンビ退治。

クノールスープパスタ 「コーンチャウダー」

日曜の午後に「アマチュアモード」(激ヌルモード)で試しにと始めてみた「BIOHAZARD4」、本日昼頃になんとかクリア。ゾンビウヨウヨの孤島から脱出できたヒーローヒロインが嬉しければ、私も嬉しい。
「お買い物行ってこよう〜♪」
と、残念ながら晴天とはいかなかったけれど、曇り空の寒い空気の中、自転車こいでお買い物に行ってきた。息子用の風邪薬、牛乳、今日の夜のおかず、私のお昼御飯。

今日もまだまだ不調らしい息子、夕御飯は彼の意向も聞いてみようとラム薄切り肉と鮭の切り身を買ってみた。ラムはいつも通りニラともやしと一緒に炒めるつもりで、ニラともやしも。お昼御飯はどうしよう……とパン売り場や総菜売り場を見て「なんかちがう」とうろうろし、スープ売り場でクノールスープパスタの「コーンチャウダー」を買ってきてみた。11月半ばに出た新商品だとか。このシリーズ、以前食べてなかなか美味しく、「スープというよりパスタ」というたっぷりした食べ応えがちょっと気に入っている。数分で巨大化していくマカロニがちょっと楽しい。

コーンはもとよりキャベツがどっさり入ったようなスープで、シチューのような濃厚なとろみがついていて、これもなかなか。決してお安いとはいえない商品なのだけれど、この類のものが今、かなり売れ行きが良いらしい。カップラーメンを音立てて啜るよりは女性にとってはスマートな食事になるし、お湯さえあればあったかい食事にありつけるしで、確かに便利かもーと思うのだった。よし、次は「4種のチーズ」か「きのこクリーム」だ。

鮭のバター焼き 炒めキャベツ添え
焼き下仁田葱のマリネ
コーンと卵のスープ
羽釜御飯
麦茶

「給食食べたら、元気ふっかつしたよー!」
朝の宣言通りに、息子は何やら元気になって帰ってきた。今日の献立は
「テーブルロール・コロッケ・プチトマト・いんげんのソテー・野菜のスープ・カルピスゼリー・牛乳」
だそうで、確かにこれは元気ふっかつするかも。いいなーカルピスゼリー。

夕飯は、「ラム肉と鮭、どっち食べたい?」と息子に意向をうかがって、鮭で。御飯を炊いて、鮭は塩焼きにしてバターソースをかけることにした。炒めたキャベツを皿に敷き、塩胡椒で焼いた鮭の最後焼き上がりにバターと醤油と味醂と酒をフライパンに加えて煮絡めればできあがり。昨夜作った葱のマリネも食卓に出し、中華風のコーンと卵のスープを用意した。

「はい、この鮭の下にあるのはなんでしょう?」
「キャベツか、はくさい?」
「おー、そうそう、そんな感じだよ。で、どっちだ?」
「はくさい」
「残念!キャベツでした〜」
「えー、なんでー?」
「いや、なんでって言われても……」

などと話しながら、息子と2人で夕飯もぐもぐ。炒めた野菜を一見して「これはキャベツか白菜である」と看破できるようになったのはなかなかたいしたものだと思う。白くて緑で似てるよね、なんて話して、息子は「おっきなおっきなキャベツ、はとバスの時にとったよねぇ!」と楽しそうに言ってきた。10月のぶどう狩りツアーはたいそう楽しかったらしく、「今度は、いちごがりしようねぇ!」と。息子も私と同じく、"もぎ"とか"狩り"とか大好きな模様。

12月7日 水曜日
今度はこれを家で作るぞー……と思いつつ。
ミニパン(クリームパン・ピーナッツバターパン・粒あんパン)
カフェオレ

昨日、「明日はピザトーストを作るぞ」と思いつつ、パンとトマトを買おうとし、パン売り場にさしかかったところで「ミニパン特売」の文字が目に入ってしまった。ころりと小さなクリームパンとピーナッツバターパンと粒あんパンがそれぞれ4つずつ袋に入って1袋100円くらい。
「お、お、お、お、お……」
と売り場の前で10秒ほど固まってしまい、そこを立ち去る時には3種類の袋がきっちり買い物籠に収まっていたのだった。

「給食たべて元気ふっかつ」の息子は、やっぱり微妙に風邪っぽいながらも、今日も元気に登校していった。私は今日は青山にお出かけー。

「Cucina Tokionese Cozima」にて、料理サロン参加
 お楽しみ魚介の温製サラダ ゆずの香りで
 かぼちゃのトルテッリ
 栗とキノコを詰めた地鶏ロースト 赤ワインソース
 いちごのミルフィーユ
 エスプレッソ
 グラスワイン(白・赤)

一度行ってみたいなと思っていた「Cucina Tokionese Cozima」の「料理サロン」という名前の料理教室。5000円で料理講習(実習はなく、シェフKさんのデモンストレーションのみ)とその料理の試食のコース仕立てランチというのはなかなかお得な内容と思われて、機会があればぜひ一度!と思っていたのだった。折しも今月は「クリスマス料理」がテーマということでとても華やかな内容。これは行かねば!と、Tさんをお誘いしてみた。快諾いただけて、今日は一緒に料理教室。

これがこれが、期待以上に充実した内容の教室だった。40〜50分ほどちゃらーっと講習して、1時間ほどランチタイムの計2時間ほどの内容とばかり思っていたのに、11時開始で解散は14時半。実に3時間半の長丁場な教室で、とても充実した内容だった。まずは1時間半ほどたっぷりかけての料理講習。

今日の内容は、クリスマスディナーに役立てられるようにと、お店の人気メニューのひとつの「魚介の温製サラダ」、パスタは"イタリア版水餃子"といった風の「かぼちゃのトルテッリ」、メインディッシュは濃厚な赤ワインソースを添えた地鶏のグリル、デザートは「これが嫌いという人は見たことがありません」と紹介された「いちごのミルフィーユ」。ひととおりの調理工程を目の前で見せてくれ(さすがに手打ちパスタの工程や折パイ作成の工程は省かれたけれど)、材料も手順も家庭で再現しやすいように工夫されたレシピもいただき、その料理をレストランの味でたっぷりしっかりいただいての解散。料理に合わせたグラスワインも1杯500円でいただけて、勉強した後はワインを楽しみながらの食事会を堪能できた。

魚介のサラダは、皮目をパリッと焼いた魚やミディアムレアに火を通した貝やイカ、タコなどをシェリービネガーベースの温かいドレッシングで和えて葉野菜と絡めたもの。バルサミコ酢などとはまた違った軽やかな酸味のあるシェリービネガーとニョクマムという組み合わせのドレッシングが絶妙で、仕上げにパラッと柚子の皮を散らす。

かぼちゃの甘いあんを巻き込んだ、ラビオリに似た「トルテッリ」というショートパスタは、モスタルダ(マスタードでピリ辛感を加えた果物のジャムのようなもの)とアマレッティ(アマレット風味の焼き菓子)を風味や食感づけに加えた面白いもの。内陸の寒い地方で食べられる料理で、仕上げにたっぷりの溶かしバターを添えるリッチなもの。

地鶏は平たく開いて、マッシュルームや栗、生クリームを加えてミキサーにかけたムース状の鶏肉を巻いて、こんがりとロースト。仕上げには、「これはとても簡単で、しかも美味しい」と紹介された、赤ワインを煮詰めて煮詰めて煮詰めて最後にはちみつで甘みを加える赤ワインソースと、チーズの風味たっぷりのじゃがいものピュレが添えられた。シメはキャラメリゼしてパリッパリに焼いた薄いパイ生地に綺麗な卵色のカスタードクリームをたっぷり絞ったミルフィーユ。「本当に大変な赤ワインソースはどうやって作るのか」みたいな話も伺いながらの、本当に楽しい3時間半だった。

現マネージャーのM木さんは少女漫画に登場してしまいそうなタイプの、震えがきそうな美男子なのだけれど、今日はいきなりジゴロのような出で立ちになっていて大変にびっくり。グレーのスーツに黒いシャツ、赤いネクタイ、耳が隠れるくらいの長めの髪に髭をはやして「何があったんですか!?」的装いになっていた。彼を知る人も知らない人も、今日やってきたお客さん、びっくりしてしまいそう(イイ男だけにねぇ……すごい存在感……)。
「夜のお客さんも、そのお姿でお出迎えですか!?すごい迫力かも……」
と伝えたら、「着替えた方がいいですか……?」と戸惑った後、
「ええ、店のスタッフにも賛否両論です」
と苦笑いしていた。
ええ、ほんとに賛否両論……眼福は眼福だけれど、なんだか「ピンドン1本お願いしまーす!」とかそういう世界(私の知らない世界)になりそうで。

と、そんな愉快な時間を過ごした後、一度両者を引き合わせてみたいなと思っていたのでタイミングも良さそうだと、TさんのスタジオにTさんを引っ張っていった。夜の教室前の忙しい時間帯だったにも関わらず、お茶とお手製のお菓子をゴチになって、あれこれお話してから帰宅。そのうちTさんの料理教室も御一緒しましょうね、Tさん。

豚バラとキャベツのアジア風混ぜ御飯
いんげんとブロッコリーの胡麻和え
コーンと卵のスープ(昨夜の残り)
麦茶

息子と2人、ちょっと遅めの準備になってしまった夕御飯。息子は「ハラヘッター」言うし、私は昼間に入っていた急ぎの仕事を片づけたいしでちょっとバタバタ。
「えーい、こういう時は混ぜ御飯!」
と、冷凍御飯を2膳分チンして、半端に残っていた豚バラ薄切り肉を茹でる。キャベツも刻む。

大きなボウルにあっためた御飯と肉とキャベツを入れ、味付けは塩と胡椒とナムプラーとおろし生姜と胡麻油、そしてひとつまみの砂糖。ざくざくっと混ぜて艶やかな混ぜ御飯にし、この御飯にもけっこう似合うだろう昨夜のスープの残りを温める。あと1皿欲しいなと、肉茹でるついでにいんげんとブロッコリーを茹で、甘さ控えめな胡麻和えを作って添えた。うむ、15分ほどで作ったにしてはまぁまぁ上出来な夕御飯。

同じ「簡単にできます」と表現できる料理だとしても、今日習ってきた前菜のサラダとは次元が違うなぁと思いつつ、それでも息子は簡単混ぜ御飯を美味しい美味しいと食べてくれたので私はちょっと嬉しい。クリスマスには今日習ってきた美味しい前菜とミルフィーユを作ってあげよう。メインディッシュは鶏の丸焼き!

12月8日 木曜日
もうちょっとシャッキリと仕上げる予定だったんですがー(へたくそ……)
焼きカレーパン
牛乳

先日、普通のメロンパンを買ってきて息子の朝御飯にしたところ、
「……ストロベリーじゃないね……」
と残念そうに息子に言われてしまった。息子は駅前のメロンパン専門店の各種フレーバーメロンパンがお気に入りなようで、「苺味のメロンパン」という矛盾を感じるアイテムがお気に入りらしい。その店に「焼きカレーパン」なる商品がいつの間にか増えていたので、だんなと私用に1個ずつ買ってきた。息子にはもちろん「苺味のメロンパン」を。

ここしばらくの激ジョブぶりが一向に終わらないだんな、昨日の帰宅も案の定日付が変わってからで、それからちょっと話していたりしたものだから私もだんなも眠い眠い。半分寝ぼけながらカレーパンをオーブンに突っ込んで、ふらふらと洗濯機回したりベランダの花に水をやったりしているところでだんなと息子も起きてきた。

揚げてないだけにけっこうさっぱりした食感のカレーパン。パンの分量に比してカレー分がほんのり物足りなくて、ほんのりとした不満足が残るカレーパンだった。やっぱりカレーパンは揚げている方が美味しいわねと密かに思ってしまいながらもぐもぐもぐ。息子は苺味メロンパンに満足したようだった。

カスピ海ヨーグルト
自家製りんごのジャム添え

数日後から、だんな、1週間以上にわたる海外出張の予定。女子供2人で1週間過ごすのはちと寂しいし不安もあるし、近所で不審者出没とかなんとかあんましよろしくない噂も聞くしで、秋田の母に「遊びにくるー?」と声かけてみた。来るらしい。

「母が来るなら、ベッドちゃんと作っておかなきゃ、掃除もちゃんとしとかなきゃ、あと美味しいお茶っ葉用意してスコーン買うか作るかしてクロテッドクリーム用意して、えーとえーと……幕張あたりのランチバイキング情報を調べておくべき?」
と、ここ数日ばたばたしている私だった。そうそう、朝御飯にヨーグルトを食べるのが習慣だったと記憶しているから、だったらカスピ海ヨーグルトを用意しとけばざくざく大量に用意できるかなと、先日ダメにしちゃったカスピ海ヨーグルトを惜しみつつ、今度は顆粒の種菌を買ってみたりして。

種菌はもう数週間前に届いていたのだけれど、4日ほど前に牛乳に入れて常温に置いて活性化させてみた。小さな容器で一旦活性化させた後に、500mlほどの牛乳に加えてヨーグルトにしていく。以前Tさんにお裾分けしていただいた種菌がやっぱり美味しかったかもー……と思いつつ、それでも市販のヨーグルトより酸味が少なくまろやかなねっとりとしたカスピ海ヨーグルトの味はとても好み。

手元に山ほどリンゴがあったので(秋田から送られてきた……1箱……)、2個分ほどジャムにしてみた。薄切りにして砂糖加えてちょっと放置し、水とレモン汁加えてことこと煮込み、いい感じに煮詰まって柔らかくなったら木べらで適当に潰すだけ。「砂糖はりんごの分量の30〜40%」という記述に「おお、恐ろしい」と思いつつ、でも確かにジャムはそのくらい入れないとジャムっぽくならないなぁと瓶にたっぷり作ってみたのだった。

まだ粗熱が取れたばかりの、「ぬるい」温度のジャムだったけれど、そのできたばかりのジャムを添えてできたばかりのヨーグルトを試食。まろ〜んとしたヨーグルトにりんごのジャムがお似合いだった。寒い季節は居間のストーブにほど近い棚の上あたりがヨーグルト発酵にはちょうど良いらしい。

薄切りラムとニラともやしの炒め物
わかめの中華風スープ
羽釜御飯
麦茶

母が来る前にできる仕事は全部片づけておきたいと、今日は一日鋭意お仕事。これから先、クリスマスまで週末には毎週予定が入っている。平日も多分あちこちにお出かけすることになりそうで、静かに仕事できるのは今日あたりが最後になりそうだった(明日はジムに行くのよー)。

だんなは今日も帰りが遅く、これ幸いと夕御飯は簡単めに済ませてしまった。御飯炊いて、胡麻油と炒り胡麻で風味づけした簡単な醤油味のわかめスープと、先日買ってきたラムの薄切り肉の炒め物。ニラともやしが大変に美味しく感じられる今日この頃、
「なんか、王将の野菜炒めかレバニラ炒めのようだ……」
と思ってしまいつつ、ラムを薄切りにんにくと塩胡椒で炒め、市販の焼き肉のタレをピャーッと回し加えてから刻んだニラともやしをどっさり加える。あまり火を通しすぎないようにザッザと何度かあおってタレが野菜に絡まったらできあがりー……と思ったのだけれど、「キャー、麦茶!」「あと、御飯!」とばたばた準備していたら思った以上に野菜がクタクタになってしまって自己嫌悪。こう、もやしをもうちょっとシャキーッとした感じにしたかったのだけれど、ちょっと水っぽくなってしまったのだった。

そのあたりに異議を唱える息子じゃないことに感謝しつつ、野菜たっぷりラム肉炒めの夕御飯。本当に不思議に思うことに、息子はニラ炒めが本当に好きらしい(臭いのに……私は大人になるまでニラのどこが良いんだかさっぱりわからなかったのに……)。

今日も
「わー、お肉とにらと、もやしだー!」
と笑顔になり、「キター」とか言いながらもりもりと食べていた。ニラは萌えですか、萌えアイテムなんですか息子さん。お母さんはこの年になっても肉が萌えポイントなのよ。困っちゃうわね。

12月9日 金曜日
だんな行ってらっしゃいということで和食スペシャル。
ミニパン(粒あんパン、ピーナッツバターパン)
バナナ
カフェオレ

昨日の夜、「今から帰るよー」電話をだんなから受けた私は微量に不機嫌だった。なんで不機嫌だったのか自分でもさっぱりわからないのだけれど、
「あれ?奥ちゃん不機嫌?なぜ不機嫌?アイスとか買って帰ったら御機嫌?」
と、気にしただんながアイス(しかもハーゲンダッツのクリスピーサンド!抹茶黒みつ!)を買ってきてくれた。ばんざーい!と、深夜11時過ぎにアイスを喰っていた私。だんなは同じくハーゲンダッツのバーアイスを食べていた。

昨日の帰宅も遅かったのに、今日も元気に朝ジムに出かけていっただんな。コーヒーサーバーにはあったかいコーヒーが残されていてミニパンが1個だけ消えていた。
「残りはー、あんパンとピーナッツバターパンと、クリームパンだ……」
息子と2人で「どっち食べる?」と相談しながら、あんパンは私、クリームパンは息子、ピーナッツバターパンは2人で半分こ。バナナもあったので息子と私で1本ずつ。

パク森カレー(ビーフ・中辛)
カスピ海ヨーグルト with 自家製りんごジャム
アイスカフェオレ

ジムに行くつもりだったのに、仕事山盛りでもう全然ムーリー……。週末に引きずりたくないなぁと必死でがんばった。

先日友人と話したところによると、友人は「仕事を家に持ち込む」のが苦手なのだとか。外に仕事に行って、「仕事は○時から×時まで、はいおしまい、帰りましょう」というのが気持ち良いのだそうだ。社交的な、いかにもサービス業に向いている人なので、なるほどなぁと思ったのだった。

私は逆で、根が出不精で引きこもり体質(誰とも会話をしないまま1日1人でいても全然平気)だから、家で出来る仕事は天職だと思っている。夜中や週末に仕事する羽目にもなるけれど、自分のペースで「平日昼間だけど今日は出かけちゃうから、その分夜にやりましょう」とかできるのだから、そのへんは自分のやりよういかんだし。たまーに打ち合わせなどで家を出て人に接する頻度も、このくらいで丁度良いわぁと感じているので、会社勤めの頃を思い出すと、今のこの状況がすごく幸せなのだった。だから「仕事だー、ヒー!」と言っていても、基本的にはすごく楽しんでいる。 

とか考えつつ結局行こうと思っていたジムはスルーしてしまい、
「でも牛乳なくなっちゃったし(←数日前に2パック買った牛乳は1パックがヨーグルトに化けた)、切り花買っておきたいし、髪留め壊れたから100均で普段使い用の買って来なきゃだし……」
と、お昼間近になってにょろにょろとお買い物に。カレーが食べたいけど、わざわざカレー屋さんに行くほどの欲求じゃないんだなぁとスーパーのレトルトコーナー眺めて、パク森 ビーフカレー 中辛なるものを買ってきてみた。パク森、名前は何度も聞いたことがあるけれど、一度も行ったことがない。確か御飯の上にドライカレーが乗り、その上から更にルーをかけたものが名物なお店だ。

売り場にはその、ドライカレーとルーがセットになった「パク森カレー」も売られていたのだけれど、そこまで凝ったものじゃなくてごくごく普通っぽいカレーが恋しかったので、パク森のビーフカレーを買ってきてみた。他の大手メーカーのレトルトカレーと比べてお値段が割とお高めだったこともあってか、牛肉が見事にごろごろ。冷凍御飯をチンする間にコンロのお湯であっためて、こたつに入って1人カレー。じわっと辛く、でも甘く、あまりレトルトチックなモサモサした感じがなくて好みな味だった。あまりスパイスのとんがった風味がなくて、まろ〜んと優しい味のカレー。

スーパーの棚には、しばらく見なかったうちにレトルトリゾットとかレンジでチンするパスタものとかお湯を入れるだけで食べられるシチューとか、「こんなインスタント商品がこれほど豊富に存在していたとはー」とびっくりしてしまうほどの種類が並んでいて、最近の私はスーパーに行くたびにそのあたりの売り場をまじまじと眺めてしまう。

お刺身(寒ぶり・まぐろ3種・いくら)
肉じゃが
ほうれん草のおひたし
けんちん汁
羽釜御飯
壷漬け
ビール(モルツ)・ほうじ茶

今日明日の夕御飯を考えていて、頭から煙が出そうになった。

だんなは明日から遠くの国に出張。1週間くらい帰ってこられないので、荷造りのために早く帰ってくる今日は「和食スペシャル」決定。
そして私の母が明日から我が家にやってくる。母は秋田で毎日続く和食に飽き飽きしているそうなので、明日は「洋食スペシャル」決定。
「……どうすりゃいいのかなーもー」
と、今日はお刺身と肉じゃがを中心に、明日は生ハムやチーズ、美味しいパンなどを中心に考えることにした。どちらも、あまり奇をてらわない「普通に美味しい」ものの方が良いのかなー、と。

で、奮発して今日は美味しそうなお刺身をデパ地下で買ってきた。1サク700円くらいだった脂が乗りまくった寒ぶりと、3種計11切れで1300円くらいした大トロ入りのまぐろのお刺身パック。
「いくらは買わない?ぼくはね、いくらが大好きなんだよー?」
と懇願する息子の熱い視線に負けていくらの小さなパックも1つ。

いつもの豆腐と油揚げの具にしようと思っていた味噌汁は急遽大根・人参・豚肉入りのけんちん汁にすることにし、肉じゃがに使う分も合わせて国産黒豚の薄切りを200gほど買ってきた。あとは炊きたての美味しい御飯と、御飯の供の漬物と、お気に入りのビール。

最初にフライパンで玉ねぎを炒め、炒めた玉ねぎをフライパンの縁の方に寄せて中央に肉を置き、一度火を止めて肉めがけて醤油と味醂と砂糖を投入し、火をつけて肉に調味料をよーく煮絡めてからじゃがいもと水を注いで強火で10分……という肉じゃがの作り方は、小林カツ代さんの提唱する方法。短い時間で素晴らしく味の染みた美味しい肉じゃがができるので、もう他の方法では作らないようになってしまった。その昔は「まずは"命のだし"をとることからー!」なんてやっていて、それはそれで確かに美味しかったのだけれど、「我が家の肉じゃが」の味は小林カツ代さんのがちょうどお似合いかなと。肉の表面がテラッと茶色に染まった肉じゃがは、今日もこっくりと美味しかった。

そんな感じで、今日は「酒よりも御飯!」という夕御飯。明日早朝に出発するだんなのためにおにぎりを作っておこうと3合炊いたのだけれど、息子はお代わりするわ、だんなも3膳食べるわで、「残り……朝御飯にちゃんと足りるのかなぁ?」と不安になるほどの分量しか残らなかった。

だんなはこれでしばらく和食から遠ざかることになるのね。でも多分私も和食から遠ざかるのよ。我が母は、ほんっとに洋食ラブな人……。

12月10日 土曜日
今日は洋食スペシャル
おにぎり
けんちん汁
昨夜のおかずあれこれ
ほうじ茶

だんなの起床、6時。午前中早めの便だということで、かなり早めの出張の出発だった。あったかいもので送り出してあげたいなぁと昨日の味噌汁は多めに用意してあるし、半分寝てても食べられるようにと塩味おにぎりも作ってある。半分寝ているだんなにあれこれ食べさせて、息子もちゃんと起きてきて、
「行ってらっしゃーい」
とスーツケースガラゴロさせて出かけていっただんなを見送った。

眠いねぇ……と息子と2人布団に戻って少し寝直そうとしたのだけれど、いまいち二度寝できる感じでもなくて、結局起き出してしまった私たち。今日は母が来るぞということで、気合い入れて家中掃除機かけてお風呂の壁にカビキラーかけてトイレを磨くように拭きあげて、更に窓拭いたり玄関まわりの掃除をしたり。「これで絶対大丈夫!」という風にして出迎えたのに、夜には「あんた、このへんの掃除しないのねぇ」と湯沸かしポットの汚れを指摘されてしまったのだった。……うう、まだツメが甘かったですか……(私の母は掃除好き……)。

ひと仕事終えた後の朝御飯は、おにぎり1個とけんちん汁、それに肉じゃがやお刺身、おひたしなどの昨夜のおかずの残りをあれこれと。テーブルの隅っこに海苔缶をぽんと置いておいたら、
「わー♪のりだー♪」
と嬉しそうにおにぎりに巻き、いくらを巻き、更にお刺身なども巻いてみたりして「食べ物全て海苔巻き」状態にしながら食事を始めた。

息子の海苔好きは重々承知だったのだけれど、最後は
「おみそしるに入れると、おいしい……?」
などと言いながら味噌汁にも入れようとする始末。缶に入れておいた1袋分の焼き海苔を食べきってしまいかねない勢いだったので、
「それはちょっとヤメレ」
と止めつつ、久しぶりに和風な朝御飯。

「モスバーガー」にて
 シーザーサラダ \500
 モスチキンスパイス \250
 クラムチャウダー \230

息子は本日、学校のイベントで登校。昼前に帰宅してくるということだったので、息子の帰還を待ってから
「……どっか何か食べに行く?」
と声をかけ、買い物ついでに昼食に。久しぶりにマクドナルドあたり、どうだろう?と提案してみたら、
「お母さん、ハンバーガーはねー、モスバーガーの方が、いろいろあって、美味しいんだよ?」
とマクドナルド案は却下されてしまった。……う、モスバーガーは美味しいんだけど、あれこれ頼むとかなり高くつくんだよー……。

しょうがないなぁとモスバーガーに向かい、せっかく行ったからには好きなものを食べたいと、今日は緑モス限定メニューから「シーザーサラダ」。500円するだけあって食べ応えのあるたっぷりのサラダに、新商品のスパイシーモスチキンを1本。バーガーやパンをつけない代わりに、クラムチャウダーを頼んだ。

息子はいつものチーズバーガーにオニポテ、そしてストロベリーシェイク。
「これ、全部食べられたらー、ケーキバー食べていい?いちごミルク味」
なんて言っていて、そこまでは食べられまいと「いいよいいよー」と軽く答えていたら、見事に完食されてしまった。私から受け取った230円を握りしめ、苺ミルク味ケーキバーをもらってきた息子は、カップに残ったストロベリーシェイクを啜りながらストロベリー味デザートを前にして満足そう。

そうかそんなに苺が好きか、と思いつつ、今年のクリスマスケーキは自家製ミルフィーユ(苺増量)にすることが密かに私の中で決定したのだった。ミルフィーユの作り方はちょうど先日習ってきたばかりだし。

生ハム・サラミの盛り合わせ
鶏もも肉のモッツァレラチーズ焼き
ルッコラのサラダ
「R1/F」のスモークサーモンのサラダ
パン(エピ・シュトーレン)
ビール

そして夕方、母がやってきた。
「わーい、ミスド寄りましょミスド♪」
と我が家に来る前にミスドに寄ってマフィンを1つ食べ、
「サラダ買いましょ、サラダ♪」
とスモークサーモンのサラダを駅ビル食料品売り場で購入し、「天国〜♪」とか言いながら我が家でだらだらしつつ久しぶりに会った孫を撫でくりまわしている。秋田の生活は、洋もの好きな母にはやはり何かと不自由らしくて、もう最初から「あれもこれも」状態。だったらいっそ私たちと一緒に住んでしまえば良いのだろうけれど、なかなかそうもいかないのねぇ……。

夕御飯は、母好物の生ハムにサラミ、ルッコラ山盛りのミックスサラダ。肉に飢えているという話だったので、鶏もも1枚こんがり塩胡椒焼きにして、最後にモッツァレラチーズをトッピングしてチーズがとろけるまで蒸し焼きにした。思い出すままに母の好物をあれこれ並べた夕御飯。「麦の穂」という意味の「エピ」というパン、ベーコンを巻き込み黒胡椒を利かせたワキワキと右に左に飛び出した面白い形状のそのパンは母のお気に入りで、昨日千葉のデパ地下のパン屋さんで見つけたので買ってきたのだった。「エピ」の選択は正しかったようで、「このパン食べるの1年ぶり以上だわ!」と母に絶賛されてちょっと嬉しい私。

おいしいわーおいしいわーと肉をつまみ野菜をつまみ、近況あれこれ聞きつつ話しつつ、そして私は通常の1ヶ月分の会話を今日1日でこなした気分になった。あはは、このテンションがこれから1週間続くのか……。

12月11日 日曜日
本日は豪遊也
パン(ハードトースト・エピ・シュトーレン)
生ハム・サラダなど
自家製りんごジャム入りヨーグルト
りんご
ミルクティー

今日はお台場にお出かけ&お泊まり。
「上京したらホテル泊まりた〜い、いいホテル泊まりた〜い」
という母と、
「クリスマスぴかぴかのディズニーランドに行ってみた〜い」
という息子のリクエストを叶えるべく色々と考えて、「日曜にお台場で遊んで一泊→翌月曜の平日にディズニーランド」という計画を立てたのだった。幸い明日の月曜は息子の学校、振替休日。もうこの日程しかディズニーランドはありえない(土日に行くのは絶対イヤー!)と、「浦安のホテルに泊まるよりは、お台場の方が楽しめるよねぇ……」などと必死にプランを練ってホテル日航東京の宿泊予約を入れてみたのだった。

で、とりあえずはのんびりとした朝御飯。
昨夜の残りのハムやサラダやパンが各種余っていたので、牛乳たっぷりミルクティーを淹れてそれらをつまむことにした。本当はスコーンを焼こうと思ってクロテッドクリームや杏ジャムを買ってきてあったのだけれど、それはまた後日ということで。

美味しい生ハムにサラミ、スモークサーモンとカッテージチーズ入りのサラダ、ルッコラがざくざく入ったサラダ。パンにはカルピスバターと自家製のりんごジャムなどを添えつつ、そのジャムをカスピ海ヨーグルトにも混ぜていただいた。適当に作って簡単にできあがった割にはすごく美味しい自家製りんごジャム。実のところ、私は果実のりんごがあんまり好きじゃなくて(りんごの味は大好きなのだけれど、あのシャクシャクした歯触りが苦手……新鮮なりんごほど苦手……ごめんりんご……)、親戚から例年届く1箱のりんごを今年もいただいてしまって「どうしましょー!」と思っていたのだけれど、今年はりんごジャムで有効活用させていただこうと思う。

お台場 ホテルパシフィックメリディアン内「楼蘭」にて
 三種冷菜の盛合せ \4000
 春捲 3×\250
 鮮蝦餃 6×\220
 上海小龍包 3×\250
 中式[火考]牛(牛フィレ肉の照り焼き 蒸しパン添え) 3×\800
 芒果布丁(マンゴプリン) 2×\900
 香芒布丁(ココナッツプリンマンゴソース) \600
 ビール(中瓶) \900
を、皆でもぐもぐ。

そしてやってきたクリスマスシーズンキラキラピカピカのお台場。思った以上にそこら中がピカピカで、なかなか大変なことになっていた。昼前に到着したので荷物を一旦ホテルに預け、お昼御飯に繰り出すことに。本当はホテル日航東京内の「唐宮」というお店で点心と麺料理でも、と母と相談していたのだけれど、タイミング悪くレストランは満席。
「じゃあ、向かいのメリディアンに行ってみましょーか」
と、ホテルパシフィックメリディアンの中華料理店「楼蘭」に行くことになった。

なかなか気合いの入ったお値段だったメリディアンの中華料理店、前菜3種盛り合わせの小盆が4000円もするのに「どっしぇー」と思いつつ、点心類をあれこれと、お店と個数を相談しながら「春巻きを1人1本、あと海老蒸し餃子は2個、小龍包は1個……」などと注文。花巻を添えた牛照り焼きというメニューが美味しそうで、これも1人1皿頼んでみた。んで、昼からビール。

さすがに、春巻きは揚げたてパリパリサクサク、蝦餃は海老そのものが詰まったようなプリップリ加減、小龍包もむっちりした皮にスープがたっぷり。どれも洗練された味わいで、どれもしっかり美味しいものだった。恭しく1人1つの皿に盛りつけられた花巻と厚さ7mmほどの牛フィレ肉の柔らかいソテー、薄切り玉ねぎと香菜は、小皿に甘さ控えめの照り焼きソースがついてくる。自分で花巻をパカーッと割って肉を挟んで玉ねぎ乗せてタレをかけてかぶりつくその料理が、このランチで一番美味しいものだった。

デザートは、久しぶりに口にしたマンゴプリン。ミルクミルクした優しい味のマンゴプリンで、ほのかにレモンの酸味が感じられるさっぱりした後味のものだった。果肉もたっぷりで食べ応えあり。……でも、このデザートが900円かぁと思うと、なかなか背筋の寒い思いが……(母様御馳走様で御座いました……)。

お台場 ホテル日航東京「オーシャンダイニング」にて
 スパニッシュ フード フェスタ \7350
 白ワイン(ALBET i NOYA / XAREL-LO CLASSIC 2004) \4725
たらふく食べました

期待以上にキラキラだったお台場を午後は散策。今年も華やかなイルミネーションだったヴィーナスフォートを歩き、すごい混雑だったDECKSとAQUACITYを通り抜け、4時近くになってからホテルにチェックイン。

初めて宿泊したホテル日航東京。快適なホテルだった。窓からはババーンとレインボーブリッジ、バスルームはトイレとお風呂が離れた位置にあって、しかもお風呂は洗い場つき。トイレにはウォシュレット。エクストラベッドを入れてもらった3つベッドの部屋はそれでもさほど窮屈感はなくて、部屋には子供サイズのパジャマと歯磨きセット、スリッパも。

部屋でしばし休んで、「久しぶりのホテル」を堪能した後は、ひとっ風呂浴びてから夕方になってますますそこら中キラキラになった周囲を散策。フジテレビの"シャラポワツリー"を眺め、ドピンクのAQUACITYのツリーを眺め、母はずっと
「いーわねー、都会はいーわねー、こういうものがいっぱいでねー」
とひたすら楽しそうだった。いや、千葉とかに住んでいてもこういうところは滅多に来ませんからー。都心のホテルなんか全然泊まりませんからー。

夕御飯は、「やっぱりホテル内で食べたい」ということで、スパニッシュフードフェスタ開催中の「オーシャンダイニング」という地中海料理のレストランに行ってきた。前菜とデザートは、ブッフェ台から好みなものを好みなだけ持って来られる。7種類くらいから選べるメインディッシュと、あとは食前酒、料理長からの前菜1皿、パン、食後のコーヒー紅茶がついてきて7350円。種類豊富な前菜が食べ放題とあって、食事が終わる頃には「喉から肉出る〜」「今お腹押されると色々出る〜」という状態に母娘揃って陥ってしまった。前菜&デザートブッフェだけを摂ってやってメインディッシュは私の皿から分けてやった息子も、子供向けの台からピザやハンバーグを持ってきつつ、グラタンにホワイトアスパラにハムにサーモンと好みなものも他の台から持ってきて満足そう。ケーキもしっかり食べてきた。

「地中海料理」というものをちゃんと食べたことがなかった私たち。各種前菜は、オリーブたっぷり、トマトと魚介たっぷりという風で、イタリア料理にかなり近いものを感じた。メインディッシュは、母は牛サーロインのバルサミコ酢の甘いソースがけのソテー、私は山形産三元豚のソテー。アツアツの車海老を乗せたきのこ入りのリゾットが「料理長からの一皿」で、肉もけっこうなボリュームがあった。ソファー席からは、目の前にばばーんと緑の電飾ピカピカのレインボーブリッジ。目にも舌にも鮮やかな「都会の御飯」に母は始終うっとりと御機嫌で、んで1本取ったスペインの白ワインに見事に酔っぱらった。ママン〜、しっかりして〜。

たっぷり食べてきた料理、つついたものは生ハムとサラミにパルミジャーノを散らしたもの、イイダコのマリネ、オリーブ油風味の豆のサラダ、イカとタコのトマトオリーブソース和え、カッテージチーズとパイナップルのサラダ、エシャロットのソースをかけたスモークサーモン。温かい前菜として、ほうれん草と魚介のグラタン、茄子とズッキーニのパン粉焼き、ムール貝入りのピラフ、青魚のパン粉焼き、オリーブを乗せた鴨のオーブン焼き。デザートは、マンゴーのゼリー、ショートケーキ、くるみのタルト、レアチーズケーキ、ブルーベリーのセミフレッド状の冷たいケーキなどなど。甘く煮詰めたバルサミコ酢のソースがやたらとあちこちに使われていたのが少し気になったけれど、でもどれもクセがありすぎず、かといって知っている味ばかりというわけでもなく、洗練された料理ばかりだった。

夕食後は、息子と一緒にバブルバス。
「このお風呂だったら泡風呂できそうだね。バスジェルもあるし、やってみる?」
と息子に声をかけ、満面の笑みで頷いてきた息子と一緒にあわあわのお風呂。よっぽど楽しかったらしく、この日記を書いている私のそばに寄ってきて「ぼくに、ぼくにも書かせて」と

あわあわのふろでのぞとはいりました。
のぞ「たのしいね」
おかあさん「たのしいね」

と私のパソコン使って書いた後、満足そうに去っていった。息子の今日一番の収穫は、クリスマスイルミネーションでもなく美味しい中華とブッフェ料理でもなく、「泡風呂」だったらしい。……それもまた良し?

さー、早く寝ましょう。明日はディズニーランド。