カフェオレ
「これ、懐かしくない?」
と、昨日だんなが買ってきたのは「コーヒーロール」という大手メーカーのパン。ロールパンくらいの大きさのパンで、コーヒー風味。クリームなどは入っていない。
「子供の頃、けっこう喰ってたよ」
とだんなは言っていたけれど、私は多分、食べたことがない。多分これが人生初コーヒーロールだ。
「……食べたこと、ない」
味は想像できるけど、でも特に買ってもらったり自分で買ったりしたことはなかったと思うなぁ……と、コーヒーロールとカフェオレの朝御飯。昨日プール帰りに買ってきてくれた3個入りのコーヒーロールはだんなの選択だったそうで、同じく3個入りのレーズンパンは息子の選択だったとのことだ。
私にとって、「子供の頃、けっこう食べてた」「懐かしい」というのは「カニパン」。蟹肉が入っているわけではない、ただただ蟹の形をしただけのなんてことないパンなのだけれど、なぜかこれが大好きだった。ほのかに甘くて、足の方からわきわきちぎって食べるパン。何も「カニ」でなくても、カメでもクマでも何でも良いのじゃないかと思いつつ、「この形状にこだわりがあるのかしら」と思いながらついつい買っては食べていた。……最近見かけないな、カニパン。
ハヤシライス
麦茶
今日は息子、運動会の振替休日で学校がお休み。夕方には習い事もあるし、私の仕事もけっこうある。どこにも出かけずに1日のんびりすることにした。
いつもの平日だったら「ま、何も食べなくても」と何も食べずに過ごすことが多いのだけれど、さすがに息子を放置するわけにもいかず
「パスタでも茹でようか?それともどっか、食べに行く?」
と、11時過ぎに仕事の手を止めて息子に声をかける。んー……、と、しばらく考えた後、
「カレー、食べに行かない?でなきゃ、持ってきてもらわない?」
息子は棚からココイチの宅配メニューを引っ張り出して持ってきた。……そんなにココイチ好きですか。なんでそんなに好きですか。
「んー……ココイチ?ほんとにココイチ?」
私はあんまりカレーという気分じゃないなぁ……と思いつつメニューを眺め、ならばと少し気になっていたハヤシライスを注文することにした。息子はハーフカレーの甘口(チーズトッピング)がお気に入り。急いで注文して、届くまでまた仕事をした。
そうして届いたハヤシライスは、思ったよりも甘めの味だった。肉と玉ねぎがたっぷりで、カレーの方はそこそこの辛さがあるのに比較して、ハヤシライスはマイルドな味。甘口カレーと同じかそれ以上に子供には食べやすいかも、と思いながらもぐもぐ食べた。
カレーと同じくハヤシライスにも福神漬けがついてきたのだけれど、「……なんだか違う」という感じ。カレーにはチキンカツやトンカツやうずら玉子フライなどが軒並み良く似合うけれど、ハヤシライスにそれらの組み合わせも今ひとつなんだか違う気がして、
「じゃあ、何なら似合うんだろう」
とまじまじとトッピングメニューを確認してしまう私だった。半熟卵とかゆで卵は似合いそう。あと案外ほうれん草なんかも美味しいかも。
茹でアスパラとレタスのサラダ
アイスティー
今日はだんな、飲み会だそうで。
「んじゃ、軽くパスタにでもしようか……予定では、明日もパスタなんだけど、まぁ味違うし、今日はショートパスタにするし」
と、仕事が一区切りした6時過ぎに立ち上がって準備した。数日前に食料庫から「うぉ、まだ何瓶もあるじゃん」と引っ張り出されて気がついた、アメリカ製のアルフレッドパスタソースの瓶詰。アメリカで至極メジャーなソースだった「アルフレッド」は、生クリームとチーズをベースに黒胡椒を効かせた、いかにもアメリカ〜ンな味のものだ。カルボナーラの卵を抜いて、もっとクリームっぽくした感じ……だろうか。
せっかく美味しいベーコンがまだあるし、と、鍋でじくじくベーコンを炒めてからそのソースを1/2瓶の分量ほど鍋に加える。一口大に切ったブロッコリーはパスタと一緒に茹でた。茹でたアスパラとパプリカを乗せたサラダもパスタを茹でるついでに準備して、アツアツのパスタをアツアツのソースと絡めてテーブルへ。中華料理の炒め物をした時と同じくらいに、カメラのレンズが曇りまくった。
「え?クリームのスパゲティなの?なんで?」
なんでそんな御馳走を!という口ぶりで、息子がすごく喜んでいた。皿を覗きこんで
「あー……これ、カルボナーラ……じゃないね?でも知ってるやつだ!」
と、うっとりしている。
クリームのパスタに、ベーコンはすさまじく良く似合う。パスタと一緒に茹でるかオーブンで焼くかした鶏肉も似合うけどね、と話しつつ、今日は燻製臭ぷんぷんの美味しいベーコンを堪能した。
アメリカンチェリー・苺
先日、久しぶりにチョコフレークの朝御飯を息子に出したら、これがなかなか新鮮で良かったらしい。
「また、アレがいい。チョコのフレークのやつ」
とリクエストされて、確かに早く食べきらないとこの季節は湿気てしまいそうだしねと出してやることにした。……これ、甚だしく腹持ちが悪いと思うのだけれど、息子はこれで給食まで乗り切れるのかしら。
先週末の運動会用に用意した果物は、なぜか赤いものばかり。スイカにチェリーに苺に葡萄と、全部盛ると全体的に真っ赤っかになってしまう。
「……メロンとか買ってきた方が良かった?バランス的に?」
と思いつつ、まだまだ残るチェリーや苺をつまんでみる。
サニーレタスのサラダ
ビール(キリンブラウマイスター)
先日、大量に(2kg!)仕入れてきた美味しい牛スジ肉。焼酎と水だけで、調味料を加えずにコトコト煮込んだそれは、「すじぽん」にしてもうずいぶん無くなった。でも、今回は絶対に「これを食べなきゃね」と、行平鍋一杯に牛すじを取り分けてある。そっちの鍋には醤油と味醂を足して、甘辛くこっくりと煮付けた。これは久しぶりの「牛すじねぎスパ」用。
牛すじねぎスパだったら、どっさり食べたいなー……スープとかは要らないな、サラダだけたっぷり食べよう……と、葱やにんにくを刻みつつサラダの準備もしてだんなの帰りを待つ。なんとなく、牛すじねぎスパは「だんなの担当」ということになっている。数日前に甘辛く煮付ける仕込みをしてくれたのもだんなだった(そもそも牛すじ自体の仕込みもだんな……)。
作り方はこんな感じの牛すじねぎスパ。ホロホロプリプリの牛すじの食感と濃厚な味がなんとも幸せな和風のパスタだ。けっこうな量のコラーゲンでニトニトネカネカする口当たりを緩和する意味からも、大量の刻み万能葱を散らすと良い感じ。煮込む時には加えない薄切りにんにくをオリーブ油で揚げ焼きにして、そこに牛すじの煮込みも加えてソースにする。パスタと和えて葱も盛ったら、七味唐辛子をかけるのがお約束だ。
久しぶりなものだから、ついつい牛すじ多めに用意してしまった牛すじねぎスパは、けっこうなボリューム。牛すじに負けないほどの刻み万能葱を散らして、口の中を葱葱させながら久しぶりの味を堪能した。イタリア人が見たらびっくりしそうなパスタ料理だけれど、「にんにく+醤油+味醂+牛すじ」の組み合わせは、素晴らしくスパゲティ(太めのやつ)に良く似合う。
コーンパン
カレーパン 1/2個
カフェオレ
昨日は買い物に出られなくて、帰宅途中のだんなに
「明日の朝ごパンを買ってきてくださーい」
とお願いしておいたら、1人1個のコーンパンを買ってきてくれた。あとはハムオニオンパンとかカレーパンとかをあれこれ数個。
今日は朝から雨で、半袖だと少し肌寒いくらいの涼しさ。いかにも季節変わり目といった感じの不安定な天気で、そしてどうも私は風邪っぽい。お仕事たくさんあるし、がんばらなきゃ。
サニーレタスのサラダ
宅配 上ちらし \1350
インスタント吸い物
麦茶
今日の夕飯はどうしようかなー、「ひつまぶし」(←先日、特売鰻をだんなが買ってきてくれた)かなー、でも、甘辛味の煮物とかも恋しい気分……肉じゃがとか……と思っていたところ、昼休みのだんなから、
今日ちょっと遅くなりそう…。というメールが1通。
先に夕飯食べてて。
ひつまぶしなら明日に延期して下さい。
早速返事を送った。
了解、と書いて、続けて
薄切り肉があるし、今日は肉じゃがも良いなぁと思ってたですよ。と書いて送る。
涼しいし。暑くないし。まだ夏じゃないし。
(いいえ、何も含みはありません)
数分後に届いた返事には
ああー、肉じゃがもいいね。と書いてあった。
真夏じゃないし。暑くないし。涼しいし。
(何も含みはありません)
「暑い季節の肉じゃが」には、含みがある。すごくある。
10年前、6月半ばに結婚式を挙げて、そのまま南国へ新婚旅行に行った私たち。帰国すると日本もけっこうな猛暑続きで大変な暑さになっていた。和食が食べたい、でも結婚したばっかで料理のレパートリーなんてほとんどない、ていうか料理ってどうやってするもの?……という状態の私が、「これなら作れる」と夕食に用意したのが「肉じゃが」。昼間は30度を軽く超えていたような日で、そして新居にはまだクーラーもついていなかったと記憶している。
あちあち、おーアチ、と汗かきつつ仕事から帰ってきただんなに、「夕飯は、肉じゃがでーす」と出した時の
「……え?……肉じゃが?」
(この暑いのに、肉じゃが?)という心境がたっぷりと織り交ざっていただんなの口調は、悲壮感が漂っていた。
「え……?肉じゃが……キライ?」
と返した当時の自分に「そうじゃないだろう」と丁重にツッコミをお送りしたい。暑い日の肉じゃが、ホクホクの芋はちょっと拷問だ。その日はおとなしく冷しゃぶにでもしとけと言いたい。当時の私は私なりに頑張っていたのだけれども。
だから、もうすぐ6月にならんとする季節での「肉じゃが」という単語には色々と含みが生じてしまうのだった。いや、でも、今日は一日雨で涼しいし。
そんなやりとりをした後、「じゃあ肉じゃがにしようかな」と思ったのだけれど、やっぱり今ひとつ体調がよろしくない。コテコテ味の煮物よりもお刺身とかの方が恋しい気分。今から買い物に出るのもちと面倒……と、
「宅配お寿司でも取っちゃう?ちらし寿司でどうだろう?」
と息子に相談して、ちらし寿司を届けてもらうことにした。昨夜の残りのサラダと、茹でたアスパラガスに醤油とマヨネーズを添えたものをささっと用意。ちらし寿司についてきたインスタント吸い物を使って汁物は簡単に済ませ、すごく手抜きな夕御飯になった。
「……しかし、ど真ん中に数の子って……」
ちらし寿司では、あんまり見ない光景だなぁと笑ってしまいつつ、魚が盛られた下の見えにくい部分には沢庵や干瓢、きゅうりやカマボコがしっかり盛られた「一見の印象より、本体は割と安っぽい感じ」なちらし寿司を食べる。それでも好物のマグロやイクラ、ウニや甘海老が口に出来て満足できた。
バタートースト
アイスカフェオレ
アメリカンチェリー・デラウェア
美味しいベーコンが手元にあるうちにせっせと食べよう強化週間ということで、最近ベーコンエッグが頻繁に食卓にのぼっている我が家。氷温室の奥の方に突っ込んで半冷凍にしてあるベーコンはそれなりに日持ちはすると思うけれど、それでも早いうちに食べてしまいたい。今日は一口大にざく切りにしてフライパンでじくじく炒めてから上に卵を割り落とした。カルピス発酵バターを落として焼いたバタートーストと、冷たいカフェオレと、フルーツあれこれ。
サニーレタスのサラダ、きゅうり、プチトマト
アスパラガスの白和え
ひつまぶし
ビール(キリンブラウマイスター)
冷茶
だんなの激ジョブ等々で少々延び延びになっていた「ひつまぶし」を本日決行。6年ほど前、本場名古屋でひつまぶしを口にしてからというもの、「薬味乗せ鰻蒲焼き混ぜ御飯」及び「鰻茶漬け」の美味しさにすっかり魅了されている我が家。美味しい鰻重はお店に行って食べれば済む話なので(銀座の「ひょうたん屋」最強……♪)、"家鰻"はもっぱらひつまぶしに加工されることになる。で、だんなが「すっげー安かったんだよ、国産鰻」と先日2尾分の蒲焼きを買ってきてくれたのだった。
用意するものは、たっぷりの刻み万能葱とたっぷりの刻み海苔、お茶漬け用のだし(昆布と鰹節のだしに酒、塩、薄口醤油で濃いめに調味)、あと、忘れちゃいけないわさび。鰻は酒少々をふりかけてフライパンで蒸し焼きにして中まで温め、あとは炊きたて御飯を器に盛りつつざく切りにした鰻の身を散らしていく。ちょっと下品なくらいに鰻のたれをまぶしかけた方が美味しいと思う。
ひつまぶしだけをお腹一杯食べたいなと思いつつ、でも美味しそうな茶豆をだんなが買ってきてくれたばかりだったのでそれを茹でる。ついでに優しい味の何かが欲しいなとアスパラガスと白和えにし、少量残っていたサニーレタスのサラダも。期せずして、野菜だらけの副菜になった。アスパラガス、ひつまぶしと合わせるにはちょっとくどいかなと思いつつ豚肉で巻いて甘辛く焼きつけるのでも良かったかなという気も。それをだんなに伝えたら
「ベーコン巻きも美味しいよねぇ……」
としみじみ言われた。……それはますますくどいです。
ひつまぶしは、どうやら息子も大好物らしい。ここ1年ほどめっきり「茶漬け好き」になっている息子は、
「おちゃづけ!鰻のおちゃづけ!」
と、薬味まぶしも早々に2膳ほどの鰻茶漬けを堪能していた。海苔を大量にトッピングし、刻み葱はほんのちょびっと、そしてわさびは添えずに啜っている。
海苔も葱も当然必須なのだけれど、そして当然美味しい鰻を使った方が美味しいひつまぶしになるけれど、でもひつまぶしの肝は案外と「美味しいわさび」にもあったり、なかったり。小さな鮫皮おろしでシュルシュルとおろしたばかりの色鮮やかなわさびは、その辛さも風味も深く軽くて本当に良い感じ。わさびが冷蔵庫に1本常備されていると何かと幸せな気分を味わえるので、生姜やにんにく、万能葱あたりと共に、わさびは冷蔵庫になくてはならないと感じられるもののひとつだ。