アイスプーアル茶
昨夜は豚味噌鍋ということで、今朝はその翌朝定番の味噌おじや。残った味噌スープに御飯を加えて軽く煮るだけのこれ以上なく簡単な食べ物だ。
今回の鍋の中にはまだ白菜や豚肉がちらちらと残っている状態で、これは嬉しいなぁと思わず卵も1個割り落としてみた。軽く混ぜて全体になじませ、各自の小丼に盛りつける。添えるのは鍋の時と同じく、刻んだ万能葱と七味唐辛子。
少しばかりうどんのかけらが残っていたり、肉のかけらもヒラヒラしていたりのいかにもな「鍋の残りスープを使いました」的なおじやで、見てくれの方も味噌色だから決して良いとは言えないのだけれど、でも体はあったまるし案外お腹もいっぱいになるしでとても幸せな朝御飯。鍋の時に食べるうどんも最高だけれど、このおじやも豚味噌鍋には欠かせない存在だ。
ピクルス風根菜のサラダ
鰺の昆布締め
玉ねぎと茶豆のかき揚げ
牡蛎のベーコン巻き
牛肉のアスパラ巻き・えのき巻き
土鍋御飯
今日のだんなは飲み会だそうで、夕飯は息子と2人、豚汁の残りとか買い置きの肉を適当に炒めて出そうかなとか、のんびり構えていた。実はロールキャベツも2個だけ残っている。これも食べなきゃなぁと思っていた。
んが、夕方4時過ぎにお義母さんから電話があって、
「今ねぇ、おばあちゃん来てるの。良かったらいらっしゃいな」
と。おばあちゃんは、だんなのおばあちゃん。息子にとっての曾おばあちゃん。御年88歳で、まだまだ元気だ。うちの息子(=曾孫)の結婚式にも余裕で出席できるんじゃないかと周囲が思うほど元気だ。
それは御機嫌伺いに行かなければ、と、夕方だんなの実家に息子と2人、遊びに行ってきた。おばあちゃんと一緒に遊びに来ていたAおばさん、ダッシュで仕事から帰ってきた義妹と一緒にとても賑やかな夕御飯に。ありものしかないのよー、ありものしか出せないからねー、と言いつつ、今日もお義母さんはたくさんの御馳走を用意してくれた。
メインディッシュはアスパラとえのきをそれぞれ牛肉で巻いて甘辛く焼きつけたものと、ベーコンとしその葉を巻いてソテーした牡蛎。揚げたての玉ねぎと茶豆のかき揚げと、お義母さん手製の鰺の昆布締め。今日はこれで御飯炊いてみたのよー、とお義母さんが見せてくれたのは黒々とした御飯炊き専用の土鍋だった。
土鍋で炊いたほっこりした御飯が美味しくて、ついついお代わりをいただいてしまいつつ、だんなのいない今日の夕御飯は
「あら、鰺がまだ2切れだけ残ってるわ。由紀さん食べて食べて」
といつもはだんなにお鉢が回ってくるはずのおかず片づけ担当を義妹と共に引き受けて、鰺や牡蛎をしこたまいただいてお腹いっぱいに。今年はまだ牡蛎を家で買って食べることはしていなかったので、先日の牡蛎御飯に続いて牡蛎が堪能できて幸せだった。
ベーコン巻きとかカキフライとか、牡蛎料理は生牡蛎を筆頭に大好きなのだけれど、いかんせん息子が牡蛎嫌いだ。私自身、成人するまで牡蛎のどこが美味しいのか全く理解できなかった経緯があるから(甘い以前に苦く感じていたし、あの独特のトゥルトゥルした口当たりもなんとも不快に思っていたし)、息子に「牡蛎を食え」とは言えず、だから我が家の食卓にはあまり牡蛎がのぼらない。揚げ物をするついでに大人用にカキフライとか、メインのおかずが別にある時に大人用に焼き牡蛎とか、そんな感じになってしまう。牡蛎とホワイトソースの組み合わせも美味しいよね……。
久しぶりにおばあちゃんのお元気な姿も見られたし、息子はお小遣いも貰えてしまったしで、2人で小雨降る中足取り軽く9時過ぎに帰宅。「これ、おみやげよー」といただいた大きな四角い缶の中にはかりんとうがみっちり詰まっていて、これはしばらくお茶請けに大活躍してくれそう。
麦茶
朝御飯は冷凍御飯もあるし、豚汁もたんまり残ってるし……という事になっていたのだけれど、起きてみると今ひとつ御飯を温めて食べるという感じでもなく、私は豚汁だけを一杯よそって食べることにした。
今回は(もとい、今回も)とても具沢山な豚汁になっているので、「飲む」というより「食べる」に近い。葱ポン酢を添えて食べた缶詰のきのこの残りも、「半端な量だし、味噌汁鍋に入れちゃえー」と投入してしまったので、今回の豚汁はきのこ入りになった。うん、これはこれで似合うかも。きのこ良いかも。
具沢山の味噌汁を啜っていて、久しくお会いしていない、だんなの友人M井さんを思い出した。ちょっと前(もう半年以上も前)に久しぶりに電話があって、何かと思えば
「由紀殿。味噌汁の存在意義というか、味噌汁は何のために存在しているのでしょうか」
などという問いかけで、私は「……はぁ?」とハニワ顔になってしまったのだった。
自炊をしている、最近は特に栄養の面からもするように心がけている、ついてはおかずと御飯にやはり味噌汁を加えることで食卓の一つの完成型を見ることができると思うのだが、でも自分にはどうしても味噌汁が存在することの利点というのがわからない……とか何とか、そんな話だった。
「うーん、私はあんまり味噌汁、好きじゃないんですよ」
即答したら、「……話、終わっちゃいましたね」と電話向こうで寂しそうな口調になったもんだから、
「いや、でもね、だんなと息子が好きだというので和食の時には用意しますよ、やっぱり汁物一品あると食卓のバランスが取れますし、野菜とか効率的に摂れますしね」
と、味噌汁談義を続けた記憶が。
話はそれで終わったと思っていたのだけれど、その数ヶ月後に再び電話があって
「由紀殿。味噌汁の具として豚肉は素晴らしいですね。牛肉や鶏肉はよろしくない!」
と御報告いただいた。味噌汁に牛肉や鶏肉はよろしくないらしいです。私も使ったことないなぁ……。
ロールキャベツ(ラスト)
ねぎ塩焼肉 サラダほうれん草添え
釜揚げしらす
羽釜御飯
豚汁(まだまだ)
ホッピー
2個だけ残っていたロールキャベツと、まだまだしこたま残っている豚汁。なかなか食卓に出す機会がなくて、毎日毎日火を入れながら「早く食べなきゃー」と思っていた。特にロールキャベツ。どちらも味に問題はないようなので、夕飯はそれらを出そうということで、買い置きの味つけ肉を炒めることにした。
「国産牛」のシールは貼られているけれど不気味にお安かった味つけカルビのパック。ねっとりとした塩だれが刻み葱と共に揉み込まれた牛肉で、
「なんかすごいね……でも、すっごい安いね」
「たまにはこういうのも買ってみれば?俺、けっこうこういうの好きよ」
と、先日だんなと2人お買い物に行った時に買ってみたものだ。
刻んだ玉ねぎと共に中華鍋でざくざく炒め、皿にはサラダほうれん草を敷いてみた。買い置きのほうれん草も食べてしまわなければと思っていたのだけれど、肉と一緒に炒めてしまったらきっとえらく小さく縮んでしまうだろうし、かといって純粋にサラダとして食べるには鮮度が少し落ち気味でいまいち……ということで肉の下に敷いて肉と一緒に食べようということで。
「うーん、化学調味料バリバリって感じの味だわぁ……」
発泡酒とかホッピーとか、そういう酒がきっと似合うわよねとホッピーを冷蔵庫で冷やしておいたのが大変に似合ってしまう、焼肉の味だった。ある意味美味しいというか、実はこういう味もけっこう好きというか、マクドナルドのテリヤキバーガーの味が実は嫌いじゃないのよねと認めてしまうのに似ている感覚だ。どんな調味料マジックか知らないけれど、コーンポタージュ味のうまい棒がたまらなくうまいのに似ている感覚というか……。
「あはは、美味しい、変に美味しい」
と、案外箸が進んでしまいつつ、息子も一緒になってこの焼肉をもりもり食べていた。今日の御飯は母が送ってくれたあきたこまちの新米。もちもちした食感も心地よい良い香りのお米で、冷凍にしてあったしらすを解凍してたっぷり乗せて、最後にわしわし平らげた。
ミートソースがけオムレツ
カフェオレ
「おやつのどら焼きは買ったのに、朝御飯買うのを忘れました」
昨日の夕方慌ただしく帰宅してから、「だから朝御飯に何か買ってきてー」とだんなにメールしたところ、「了解。ドーナツと牛丼以外ね」と返事があった。そう、ドーナツと牛丼以外でお願いします、と頷いたところ、「ハイジの白パン」がだんなの手にぶら下げられていたのだった。そうそう、そんな感じ〜。ありがとうありがとう。
最近うっかり朝寝坊気味のお母さんは今日もぐーぐー寝てしまい、目覚めたのは家族で最後の午前9時半。パンは軽くトーストして、だんなが作ってくれたオムレツに、先日のミートソーススパゲティの残りを冷蔵しておいてあったミートソースを軽くかけた。焼いたパンにバターやジャムを適当に添えつつ、カフェオレ傍らにもぐもぐ。
今日の夕飯は、久しぶりに Cucina Tokionese Cozima に伺う予定。
このシーズン、このお店で、毎年「料理にしこたま白トリュフをかけてもらって楽しみましょう」的な「白トリュフの会」を友人たちを誘って開催していたのだけれど、なんでも今年の白トリュフは目玉が飛び出るほどお高いらしい。昨年も決して安くはなかった年だったのだけれど、今年はキロ90万円を越えるとか越えないとか(と言われても今ひとつピンと来ないのではあるけれども、10gが1万円と思うと、そりゃさすがに高いでしょうと納得……)。
それじゃあ白トリュフ満載の食事はちょっと無理そうだということで二の足を踏んでいたのだけれど、でもジビエやきのこを堪能したい、秋のCozima料理を食べずに冬を迎えるのはちと寂しい、ということで、昨日の夜唐突に予約の電話を入れてみた。「突然ですけど、明日の夜伺ったらジビエ食べられますかー?」と訊ねてみたところ、エゾ鹿の美味しいのがあるとのこと。それじゃあと席を抑えてもらい、それじゃあとだんなは今日の午後にいつも通っている都心のスポーツジムに行くことにしたらしかった。私と息子はゆっくりめに出て、夕方に新橋か銀座あたりで合流しましょうということで。
おまかせコース
前菜プレート
大間の本マグロのカルパッチョ 柚子の香り
白子のフリット蕪のソース
蟹のフラン 蟹味噌ソースときのこ添え
仔鳩の温かいサラダ
ペスカトーレ(リングイネ)
エゾ鹿のステーキ ロッシーニ フォアグラ添え
チーズ盛り合わせ
アバンデセール
シナモンのジェラートと安納芋のモンブラン
マンゴー果汁のスプマンテ割り
白ワイン(The Colonial Estate シャルドネ)
赤ワイングラス(Barolo)
リモンチェッロ
エスプレッソ
思いの外ジムとその他諸々の用事が早く済んだらしいだんなから、
「時間あるから、クリスピークリームに並んでみるー」
と連絡が。こちらもちょうど銀座に向かってるところだよと返事して、有楽町イトシア内のKrispy Kremeで合流した。
けっこうな行列だったけれど、かつての新宿ほどには大変なことになっておらず、40分ほどでオリジナルグレーズドのダース箱は購入できた。久しぶりにフリーサンプルの揚げたてほやほやのドーナツを一口囓ることができた(残りは息子の胃袋へ)けれど、あのふあんふあんの、表面のグレーズドがシュワッと溶ける食感のドーナツは反則ものだと思う。あれはずるい。あれは美味しすぎる。あれは危険だ。
せっかく並んだことだし、Cozimaのスタッフさんたちに差し入れたら喜ばれるかな?と、自分ち用プラス差し入れ用の箱も購入し、大箱抱えて青山に移動した。1ダースのドーナツがみっちりずらーりと詰められたあのダース箱は壮観だけれど、いかんせん持ち運びには苦労する。
「というわけで、差し入れでーす。……皆さん、召し上がったこと、もうありますかね?」
とお店の入り口で早速顔見知りのスタッフさんに手渡したところ、そこら中から「わ!食べたことないです」「気になってたんです」「うわー、ありがとうございます」と想像以上に喜ばれ、一番の反応を見せたのが料理長小嶋さんだったのが面白かった。
「うっわー、気になってたんですよ。店の前通ることはあるけど、あの行列でしょう?すっごい食べたかったんです」
今日の営業後はドーナツパーティーです、うっわー嬉しいなぁ、ディナーのコースにフォアグラサービスしちゃいますね、と。
本当にメインディッシュにフォアグラが乗っていて、どうしようかと思った(いや、美味しかった……めっちゃめちゃ……)。
必ずしも予約は必要ないお店だけれど(でも席数がそうあるわけではないので予約してから行く方がベターだと思う……)、ディナータイムに予約して伺うと、突き出しの可愛いプレートがサービスされる。「予約特典」としてはゴージャスすぎるくらいの内容で、プレデセールのプレートと並んでディナータイムのお楽しみの一つだ。今日の突き出しプレートの内容はチーズの一口パイ、サラミ、生ハムを巻いた柔らかい里芋、ごぼうのピクルス、サーモンを乗せたポレンタ、豚肉のパテ、ベーコンを添えたチェダーチーズ、といった内容だった。
マンゴー果汁をスプマンテで割った食前酒を飲み飲み、息子も一緒に突き出しプレートを堪能。まだコース料理に魅力を感じない息子、今日もいつも通りクリームソースのスパゲティ(大盛リクエスト……)だ。私とだんなは今日もコースをおまかせで仕立ててもらった。
キャンドルのほの赤い灯りの下でのディナー、今日も大変に豪華な内容で魚介もジビエも存分に堪能させてもらった。突き出しプレートの後は魚介のメニューが3種類、そして鳩の後に魚介のパスタ、シメはエゾ鹿。どれもこれも美味しかった。
タルタル仕立てになっていることが多い、冷たいマグロの前菜は今日はカルパッチョで。柚子の香りのソースで和えられ、上には甘いトマトが乗っている。全体がキーンと冷えたこの料理の後は、秋らしく温かいものが続く。アツアツの白子のフリットの下には色鮮やかな緑色のピュレが敷かれ、それは蕪の葉を使ったものなのだそうだ。赤蕪をごく薄くスライスしたものと里芋が添えられた、ねっとりととろけるような白子のフリットの次は、蟹肉入りの濃厚なフラン(茶碗蒸し)。蟹味噌のソースときのこがトッピングされ、ココット皿の中には絶妙な柔らかさに固められたクリーミーな"茶碗蒸し"がふるふると揺れている。
相変わらず前菜から盛り上げてくれるねぇ……とうっとりしながら、いただいていたのは濃厚なオーストラリアの白ワイン。「The Colonial Estate」のシャルドネは、日本に入ってきたばかりの品なのだそうで、どっしりとしたナッツのような樽のような香りが素晴らしい、でも口当たりはすっきりとした美味しいワインだった。これをせっせと飲み飲み、メインディッシュのエゾ鹿はグラスで赤ワインを貰って、これも美味しくいただいた。
最後の前菜は、仔鳩の温かいサラダ。ハツやレバーも使われた、「栄養の塊です」みたいな一皿だった。鶏とは異なり、野生の獣っぽい匂いもあるし、歯ごたえもある肉だけれどその分味わいも深い感じ。もも肉の部分は時間をかけてコンフィのように火を通していたとのこと。皮目がパリッとして肉にはしっかり弾力もあって肉汁たっぷり。鶏より鴨よりずっと小ぶりなもも肉なので、「あ、あと5羽分くらいください」と言いたくなった。
パスタは濃厚なトマトソースを使った、じわっと辛みのあるペスカトーレ。驚くほど大きな帆立やイカ、あさりなどがざくざく入った豪快な一皿だった。私とだんながけっこうな大食らいな事をわかってくださっていて、盛りも心なしか多め。
「あはは、小洒落たお店のパスタランチくらいの分量があるよね」
「こういうコースだと、40gくらいのパスタだったりする事も多いのにね」
「そうそう、んで"80gとは言わない、せめて60gくらい盛ってくれれば"って思うんだぁ……」
などと言いつつ、しっかりたっぷり味わえる分量のパスタを平らげた。
で、バローロ飲みつつ、待望のメインディッシュの鹿肉。
「今日の肉は、ほんっと、珍しいくらい良いものだったんですよ」
とのことで、なんでも「豚でも何でも、焼いていてびっくりするほど表面が"盛り上がってくる"肉がある」そう。そういう肉は間違いなく美味しくて、今日の鹿も、これは絶対美味しいという状態になったのだそうだ。エゾ鹿というと赤ワインでこっくり煮込んだりする料理を良く見かけるけれど、ステーキというのはこれが初めて。上にはたっぷりな分量のフォアグラのステーキまで乗せられ、季節のきのこの赤ワインソースには砕いたナッツとベリー数粒も入っていて香ばしかった。エゾ鹿のインパクトに負けない、強い香りのイタリアンパセリも添えられている。
んもう、フォアグラはとろけるし、エゾ鹿は噛み締めるほど旨味が出てくる感じだし、食感の残るきのこもしっかり風味を感じられるものだしで、毎回毎回このお店のメインディッシュには幸せな気分にさせてもらっているけれど、今日のジビエも格別のものだった。「無事に秋を堪能できました」と、満足しきり。
ワインも少し残ってるしとチーズを盛り合わせてもらってそれもつまみつつ、デザートに。
久しぶりに入荷したのだという「サント・モール・トゥーレンヌ」という山羊乳チーズは、表面に木炭の粉をまぶし、型くずれを防ぐために藁が中央に仕込まれているという面白いもの。微かに酸味があり、最初の印象はカッテージチーズのような感じなのにじわじわと「山羊です、山羊山羊山羊」とあの独特の山羊臭さが漂ってくる面白いチーズだった。ジロールという器具でくるくる削って供する「テテドモアン」も今日はあって、あとは定番のパルミジャーノとかブリーとか。イチジクのジャムとハチミツ、くるみ入りの薄焼きパンも添えてもらい、いつのまにかワインも無くなったので最後はリモンチェッロ(レモンのリキュール、甘くて美味しい……でもかなり強い)もいただきつつ、最後はエスプレッソとドルチェ。
ディナータイム名物のアバンデセールにはルビーグレープフルーツのソルベや抹茶粉をまぶした生チョコレート、一口サイズのサバランやほの甘い一口サイズのお茶などなどが少量ずつ盛り合わされている。そして今日のドルチェは「安納芋」という種子島のさつまいもを使ったモンブラン。スポンジ生地やクリームが詰まるべき部分には優しい風味のシナモンジェラートが使われている、冷たいドルチェだった。上に甘く炊いた栗も乗っている。スパイシーなジェラートと、ねっとりとしたモンブランペーストが不思議と似合っていた。
今度は年末かな、年末ですかね、なんて話をしながら、3時間弱かけたのんびりディナーを終え、すっかりへろんへろんになって帰宅。リモンチェッロはワイン以上に時間が経ってから酔いが回るので、帰宅してから寝るまでずっとふにゃんふにゃんに良い気分が続いていた。
カフェオレ
昨日だんなが有楽町で並んで買ってくれた、Krispy Kreme Doughnutsのオリジナルグレーズド。息子は2箱(2ダース)欲しいのだと熱烈にリクエストしていたのだけれど、「2箱買っても、美味しくなくなっちゃうよ、また買ってくるから」の一言で1ダースでいいやということに。
でも、僕たくさん食べちゃうよ?の予言どおり、今朝の息子は良く食べた。異様に食べた。
私はいつも通り2個、だんなは3個で、そして今日の息子は5個。え?まだ食べるの?まだ?と呆れているうちに、息子は5個目のドーナツを軽やかに食べきった。いくらなんでも食べ過ぎのような気がするけれど、今後のクリスピークリーム頻度を抑えめにする、という対策をとることでどうだろう(1ダースの箱が目の前にあれば食べちゃうってもんで……)。
しかし本当に、なんでそこまで好きかなクリスピークリーム。私は私が甘党だと信じて疑っていなかったけれど、もしも「ケーキバイキング無料券」と「地酒飲み放題無料券」のどちらかを貰えるならば、躊躇無く地酒を選んでしまうだろう今の自分には甘党と自称する資格がなくなりつつあるのかもしれない。オリジナルグレーズドは2個で充分……。
麦茶
午前中、テレビをつけていてたまたま流れたカップ焼きそばのCM。
「焼きそば……いいな」
「うん、焼きそば、いいよね」
しかもカップ焼きそばがいいよね、ペヤング最高、などと言いつつ、昼は買い置きのカップ麺あれこれを片づけてしまうことにした。私が選んだのは、北海道で限定販売されているというマルちゃんのやきそば弁当。
びっくりするような巨大なサイズのそのカップ焼きそばは、どういうわけか北海道限定販売なのだそうで、プラカップの中には青海苔と一緒にインスタントスープの素も入っている。150mlのお湯で溶かせばできあがり、というそのスープは、「焼きそばの戻し汁をお使いください」とのことだけれど、それはいかにも油っこそうで、沸かした綺麗なお湯を使うことにした。なぜ北海道限定の商品が我が家に……と思えば、
「あ、それ、有楽町の北海道アンテナショップで買ってきたやつだよ」
とだんな。当のだんなはUFO塩焼きそばか何かを選んでいたけれど、私のやきそば弁当があまりにあまりなサイズなので3〜4割は手伝っていただいた。
「俺的には、ペヤング最強なんだけどね」
マルちゃんのそれ、なんか甘くない?んで、薄くない?と、だんなは言っていたけれど、私は比較できるほどにはペヤングの味が記憶に残っておらず、「そういうものかな?」と思いつつ、いかにもな味のカップ焼きそばをつるつると食べる。昼御飯の直前に行った買い物で、サンチュが異様に安かったことから「今日は焼肉!」「んで、焼肉の後にソース焼きそば!」という話になっていたのだけれど、それらを全て蒸しして昼御飯にも焼きそばを食べていたのだった。
(牛タン・カルビ・ハラミ・豚トロ)
(長ねぎ・玉ねぎ・ピーマン・茄子・にんにくオイル焼き・サンチュ)
ソース焼きそば
ビール(キリンクラシックラガー/ザ・プレミアム・モルツ〈黒〉)
「サンチュが安いから」という理由で焼肉をするというのも筋が通ってるのか通ってないのか微妙なところだけれど、とにかくもサンチュが1パック50円だったものだから、今日の夕御飯は焼肉。
「牛肉、もちょっと良い店で買ってくるっ!」
と、サンチュを買ったスーパーでは豚トロだけを購入し、牛肉はだんなが別の肉屋で見繕ってきてくれた。今日は牛タンも買ってきました!と、タンにカルビにハラミにと豪華な内容になった今日の焼肉なのだった。
ここ数年、家焼肉の時も忘れちゃいけないのがにんにくオイル焼き。ホルモン焼き屋さんで覚えてきたメニューだけれど、小さな鉄鍋(我が家でやるときはミニミニサイズスキレットで代用)に薄皮剥いたにんにくとマーガリン(バターは焦げるからダメ)を入れ、じくじく焼いてこんがり黄金色になったところで引き上げて、塩ふって食べるというもの。鍋に残ったにんにく味のオイルには卵を割り落として玉子焼きにして食べる。この玉子焼きを食べるところまでが「にんにくオイル焼き」だ。
しっかり火を通したにんにくは栗よりもホクホクとして甘く柔らかく、最後の玉子焼きも涙ちょちょぎれるほどの美味しさで、明日は月曜日だというのにしっかり堪能してしまったのだった。
大量に買ったサンチュでせっせと焼いた肉を巻きつつ、久しぶりの牛タンもしっかり堪能。「豚よりタンより、牛がいいなー」という息子はハラミも嫌がらず食べてくれ、最後には予定通りソース焼きそばを食べた。豚薄切り肉とキャベツともやし入りのいかにもなソース焼きそばをだんなが作ってくれたのだけれど、昼のカップ焼きそばよりずっとずっと美味しかった。