食欲魔人日記 08年04月 第2週
4月7日 月曜日
「よし、じゃあ俺が!」とだんなが作ってくれました。
だんな特製炒飯
プーアル茶

そう遅い時間でもなかったのだけれど、大荷物で帰国した昨夜、とてもパンなどを買って帰ってくる余裕はなかった。

「月曜の朝御飯……どうしよ。パンケーキとか、焼こうと思えば焼けるけど」
でも簡単に作れるものの方が良いなぁ……と、昨夜荷ほどきしながら思案していたら、
「チャーシューがあったよね?じゃあ俺がチャーハンを作ろう」
と、だんなが雄々しく立ち上がってくれた。おおー、すごいなだんな。帰国早々輝いているな。

というわけで、今日の朝御飯はだんなが作ってくれたチャーハン。
赤いチャーシューのかけらがごろごろ入った卵と葱入りのチャーハンをだんなが作ってくれている間に、私は小山のような洗濯物を洗濯機に突っ込んだりしていた。今回の旅行、あまり暑くないのが幸いして思ったより着替えが必要ではなかったのだけれど、それでも洗濯物は山のよう。そして旅行中に届いていた仕事のメールも山のよう……。

鶏とブロッコリーのクリームソースパスタ
レタスのサラダ
ベーコンと角切り野菜のスープ
麦茶

月曜日の今日、だんなは普通に仕事だったし、息子は普通に始業式だった。
私も8時半から普通に仕事を始めて、さてどうしよう、全然終わる気配がないぞと思いつつ、旅行中に書きためておいたところまでの旅行記に写真を整理しながら貼り付けたりの逃避行動をしてみたり。忘れないうちに残りの旅行記書いてしまいたいけれど、まずは仕事をしてしまわなければ。

夕御飯は、だんなは帰れないということだったので、息子と2人で。旅行中にスパゲティの類、生クリームの類はほとんど口にしていなかったはずなので、
「じゃあクリームのスパゲティにしようか!」
と、材料色々買ってきた。鶏肉とブロッコリー、あとサラダの材料。台湾旅行は、生野菜を口にする機会はほとんどないので、サラダが食べたいなぁとうっすら感じていたところ。レタスとトマトを盛り合わせ、スティックに切ったキュウリとセロリも添えてもりもりと食べることにした。

クリームスパゲティは、いつもの通り簡単な作り方で、パスタと一緒に一口大に切った鶏肉とブロッコリーを茹で、塩味をつけて軽く煮詰めておいた生クリームと絡めるというもの。並行して、ベーコンとありもの野菜を刻んだものと、ミックスベジタブルを合わせたコンソメ味のスープも用意した。

息子から新しい先生の話などを聞きつつ、あっというまに日常に戻ってきてしまったなと感じながらの夕御飯。
でも、肉屋さんで冷凍の豚モツを買ってきてしまったので、早いうちに麺線を煮て食べてみたいところ。

4月8日 火曜日
お刺身乗せた中華風サラダ。
コーンフレーク with 牛乳

旅行から帰って翌日から学校(しかも進級しての新学期)というのはやっぱりヘビーな日程だったようで、息子は少々お疲れ気味。それなりに早く寝ているはずなのだけれど、昨日今日と朝なかなか起きられずにいる。

「おーい、起きろー」
「……んー」
「起きないと学校遅れるぞー」
「……んー」

ここ半年ほど、語尾に「♪」マークをつける勢いで「おっはよん♪」と元気に起きてくる事が続いていた息子にしては珍しい。土日でさえも、頼みもしないのに朝6時半頃から活動を始めている息子が常になくグダグダと起きられずにいるものだから、私も少し心配になった。熱とかじゃ……なさそうだ。

結局、
「朝御飯コーンフレークで良いんだったら5分くらいで食べられるでしょ?ぎりぎりまで寝てることにしたら?」
と、パンの買い置きがあったのだけれどコーンフレークでごく簡単な朝御飯。いつもより20分くらい遅い時間に、ざざっとコーンフレーク食べて息子は大雨の中登校していった。

今日は大変な「春の嵐」。昨夜から台風のような強風に大雨が続いていて、どうやら今日は一日それが続くらしい。

皮蛋豆腐
鯛の刺身の中華風サラダ
茹で青梗菜
焼き鶏とか、角煮とか
中華風ハムコーンスープ
羽釜御飯
ビール(台湾ビール)

まだまだ台湾を引きずり中の私の思考。
「なんかこう……中華風のお刺身サラダが食べたい」
と、鯛のお刺身やスプラウトを買ってきた。レタスやキュウリ、にんじんを千切りにして、スプラウトと混ぜ合わせる。お刺身乗せて、白髪葱乗せて、本当は春巻きの皮を揚げたりしたのを乗せると良いのだけれど、簡単にコーンフレーク(甘味のついてないもの)をトッピング。

「おお、そうだ……皮蛋豆腐も作ろう」
と、ちょうど豆腐を買ってきたところだったので、豆腐を適当に切って小鉢に盛りつけ、芯が柔らかい皮蛋はハサミでジョキジョキ切って豆腐の上へ。香菜の葉もちぎって乗せたら、醤油と酢と砂糖、胡麻油、ラー油を適当に混ぜたタレをかけてできあがり。

皮蛋豆腐用のタレを用意したところで、「しまった……中華サラダのドレッシングも、これとほとんど同じ味になっちゃう……」と気がついて、いつもは自作しているサラダのドレッシングを、今回は市販のものにすることにした。牛角の韓国ドレッシングが割と似合うかなと、これをテーブルに出してみる。
あとは、台湾のスーパーで買ってきたインスタントのハムコーンスープ(確かクノール社のもの)と、茹で青梗菜を添えた角煮と鶏のローストを適当に。

昨日もレタスのサラダを食べて思ったけれど、案外と「生野菜をもしゃもしゃと食べられなかった」数日間はささやかなストレスだったらしい。新鮮なキュウリをぼりぼり食べられる喜びを感じつつ、山盛用意したサラダを2〜3回お代わりしながら平らげた。

4月9日 水曜日
「ミートソース」というより「ラグー」な感じ。
ふわふわパン
ベーコン入りオムレツ
カフェオレ

スーパーで、天使のなんとかとかいう名前の、白いふわふわの食パンを買ってきた。そこそこ良い値段だったのそのパンは昨日のお昼にも息子と食べていたのだけれど、おそろしくふわふわと柔らかい。トーストするという感じでもないなと、適当にスライスしてテーブルに出した。

「あと……卵焼くけど、目玉焼きがいい?それともオムレツ?」
オムレツ!と即座に返答を寄越した息子は、このところオムレツの美味しさに目覚めたらしい。朝からそんなに大量に卵を焼いてもと、卵3個でベーコン入りのオムレツにしたのだけれど、5割方息子がさらっていってしまったのだった。

私はオムレツを作るのが大変に苦手なのだけれど(薄焼き卵や卵焼きの方がずっとまともに作れる……)、息子が好物だと判明したこともあって、最近は臆せず作るように心がけている。結婚して出産して10年経った今、なぜオムレツと自分でも思わなくもないのだけれど、少しは格好がつくようになってきた気がする。洋食屋さんで見るような、ツルンと綺麗な形のオムレツにはまだまだほど遠いのだけれども。

新玉ねぎとレタスのサラダ
ボローニャ風ラグーのスパゲッティ
ブロッコリーと角切り野菜のチャウダー
ビール(BEER FINE)

スーパーに買い物に行って、「今日はニクの日!」のポスターと目が合い、「おお、今日は9日、肉が安売りの日であったか」と気がついた。本当は切り身の魚でもと思っていたのだけれど、ひき肉安いし国産牛薄切りも安いしで、あれこれ購入。

朝食時に
「今日の夕飯は何が食べたいですかー?」
とだんなと息子に尋ねた折、「ミートソーススパゲティ!」とリクエストが挙がっていたこともあって、今晩はミートソースを作ることにした。何だか野菜をざくざく刻みたい気分だった、という良くわからない理由で、ソフリットから作るちょっと本格的な"ボローニャ風ラグー"にすることに。

玉ねぎ、人参、セロリなどのみじん切りをオリーブ油でじっくり炒めて飴色にしたものが「ソフリット」。カレーに炒め玉ねぎを加えるようなノリでもって、パスタのソースなどに加えられたりする。大量に作って冷凍しておけば、缶詰のトマトを使った簡単なパスタソースですら手軽に本格的な風味がつけられる……とは聞くけれど、なかなか多めに作って冷凍というところまではいかず、今日のようにえいやっと思い立って作ることが多い。

で、そのソフリットを用意して(15分炒め続けた……疲れた……)一旦除けておき、牛ひき肉を水分を飛ばすようにしっかりとポロポロになるまで炒めてからワインを加え、これもしっかり煮詰めてアルコール分を飛ばしてからソフリットと合わせていく。水煮のトマト缶、ぬるま湯で戻したポルチーニ、ナツメグとローリエ、塩などを加えて、あとは30分ほど煮込むだけ。いつもの我が家のミートソースは「牛ひき肉、玉ねぎ、トマト、ワイン、以上!」という感じでそれもまた良しなのだけれど、丁寧に作った今日のソースも美味しくできた。「ミートソース」というより「ラグー」と表現する方が似合いそう。

汁気の少ないソースなので、麺に絡めてから供する方がきっと似合うのだろうなと思いつつ、「麺の上にたっぷりソース」という喫茶店然とした盛りつけの方がどうにも好みなものだから、今回もいつもと同じくそんな感じで。ケチャップは1滴も入らない、香味野菜の香りも漂う少し大人っぽい味のソースになったけれど、だんなも息子も旨い旨いと食べてくれて何よりだった。

旅行中に食べられなかった反動のように今日もサラダを用意してしまい、あとはチャウダータイプの少し濃厚な野菜のスープ。ありもの野菜を使って、ブロッコリー、ピーマン、人参、玉ねぎ、じゃがいもとあれこれ入れた。

4月10日 木曜日
親子丼。息子に期待にそぐうものだったかどうか。
バタートースト
ブロッコリーと角切り野菜のチャウダー
カフェオレ

今日の朝御飯は、昨夜の残りのミルクスープにバタートースト。だんなと私は普通のトーストで、息子はそれにトッピーいちごミルク味をかけていた。息子が産まれた頃に売られていた、「パン用のふりかけ」トッピー。一時期市場から消え去っていた(販売中止になっていたらしい)のだけれど、また一昨年あたりから復活していたのであるらしい。

「これ……昔良く食べてたなぁ……」
とパン売り場の片隅に置かれていたそれを見つけて眺めていたら、一緒に買い物に来ていた息子が
「あー!これ食べたい!」
と手を伸ばしてきたのだった。焼きたてのトーストに早速それをふりかけ、食卓そこら中が苺の匂い。

「R1/F」のポテトサラダ
親子丼
わかめと豆腐の味噌汁
麦茶

今日の夕方は息子、テニス教室の体験レッスン。
息子は長らくスポーツジムに通っていたのだけれど、このところ難易度も急上昇で「このまま本格的に体操やるつもりですか」的なところまできてしまったこともあって、
「僕、テニスやってみたい」
と息子からリクエストされたのだった。

「なんで突然にテニス?」
と聞けば、
「だって、越前リョーマが"テニスって楽しいじゃん"って言ってた」
……テニスの王子様だった。キャプテン翼を読んだ子供がサッカーにハマるのと同じような流れだった。

じゃあ君はケンシロウが「北斗神拳って楽しいじゃん」と笑顔で言い切ったら秘孔の突き方を習いに行きたくなるのかねとツッコミを入れたくなりつつ、確かにテニスは楽しいかも、と。高校大学になったらいずれやる機会もあるだろうし、テニスができればけっこう楽しいかなと、全くテニスができないお母さんは思うのだった。私は中学時代にバドミントン部に所属していて、その影響でか後にテニスをしようとしても全てがホームランボールになってしまうのだ。私にとってテニスは鬼門だ。

木曜なら他に習い事もないしと、今日のレッスンにお試しとして参加させてもらったのだけれど、同じ学校の友達もいたようで息子は楽しそうだった。初心者クラスながら、ちゃんとラケット握って「相手方コートに打ち返す」練習などもしていて、汗まみれで戻ってきた息子は「楽しかった!来週から通う!」だそうで。受付でそのまま入会の手続きして帰ろうとするともう日もすっかり暮れていた。

さて夕飯どうしましょうと駅ビルに寄ってお買い物。今日はだんなの帰りも遅いらしいし、御飯炊いて味噌汁用意して、あとおかずはコロッケとか適当に買って帰ろうかなと思ったのだけれど、思い出したように
「あ、夕飯ね、お母さんが作った親子丼が食べたい」
と息子がリクエストしてきた。ああ親子丼ね、君親子丼食べたかったのね、と、材料買って帰宅。

先日の台湾旅行の折、帰りの空港で息子は親子丼を食べていたのだった。台北の空港のフードコートで息子が食べていたその親子丼は、やけに薄味の鶏肉を煮たものの上からオムレツを乗せたような、なんとも不可解な外見かつ味わいの親子丼だった。
「これ、僕が知ってる親子丼じゃなかった」
としょんぼりしていた息子は、「お母さんが作る、ちゃんとした親子丼食べたいと思ってたんだー」だそうで。

果たして息子のその期待にそぐえるものが作れるかどうか、「濃かったり薄かったりしたらスマン」と思いつつ、新玉ねぎ使った卵たっぷりの親子丼を作ってみた。御飯を炊いている間に簡単に味噌汁も用意して、サラダは手抜きして駅ビルで買ってきたポテトサラダ。

「どうですか?ちゃんと親子丼の味しますか?」
期待されていたメニューだっただけに、少しばかり緊張しながら出したのだけれど、息子は無言でどんぶりかかえて御飯を口に運びながら、満足そうに頷いていた。そうか、美味しかったか。良かったー。

4月11日 金曜日
オーガニックブッフェのお店で、「なめろう茶漬け」
ミートソース添えホットドッグ
カフェオレ

スパゲッティ用のミートソースを作るときは、「その日の夕飯で食べるだろう分量」の3割増しくらいの分量を用意するようにしている。その日に限ってものすごい大食らいの人が出没すれば1回で無くなるし、残ったら残ったで、ホットドッグに添えて食べたりラザニアにしたり。

で、今日はホットドッグにミートソース添えてチリドッグ風にして食べた。ドッグパンに炒めたソーセージを挟み、温めたソースをかけてからチリパウダーを軽くぱらぱらと。シュレッドタイプのチェダーチーズもトッピングして、チーズが溶けるまでオーブンで焼いたらできあがり。

数日前から息子の学校の給食が始まって、やっとこちらも春休み気分が抜けてきた。そのタイミングを見越したようにあれこれお仕事もやってきているので1日真面目にお仕事していた。

千葉そごう内 「はーべすと」にて
 ディナーブッフェ \1572
 生ビール \600

自宅で
 お刺身いろいろ
 ビール(青島)

今日は息子の音楽教室。だんなは少し遅くなると聞いていたし、デパ地下で魚でも見て買って帰ろうかなと思っていたのだけれど、これという手頃な品が見つからない。じゃあ揚げ物でも……とお総菜屋さんも眺めたのだけれど、息子曰く
「なんかね、今日は、お蕎麦かうどんが食べたい」
とのこと。

「僕知ってる、うどんが食べられる店知ってる」
と、デパ地下を歩き出した息子の後ろをついていったところ、フードコートに隣接したオーガニックブッフェの店の前に辿りついた。
「君……バイキング料理食べたかっただけじゃん?」
「ちがうよ、うどんが食べたかったの」
ほー、そうかそうか、と、少し考えて久しぶりにその店に入ってみることにした。ここ数年流行の自然食バイキングのお店だ。

手頃な場所で手頃な価格とあって、これまで何度か入ったことがあるのだけれど、この手のお店のありがちな「肉料理、魚料理はほとんどない」のがつらいところ。種類豊富な野菜料理や豆料理、煮物や焼き物が食べられるのは嬉しいのだけれど、そういえば味の方も「……?」なものが多かったんだった……と、席について、いくつか料理を食べたところで思い出した。

素材は色々良いものを使っているのだろうなと思うのだけれど、「良い素材なんだからこのくらい手をかけておけば充分なんです」的な料理が少なからず目についてしまうのが残念。田舎のおばちゃんの手料理を食べに来たいわけではないのだから(それを狙っている……のかなぁ……?)、もう少し洗練された味のものがあると良いなと思う。

食べたのは玉ねぎのステーキ、自家製寄せ豆腐、水菜のサラダ、ごぼうの胡麻煮、大豆の煮物、ひじき入り卵焼き、などなど。豚肉と青菜の柚子胡椒風味フジッリや明太子のパスタ、帆立の胡麻風味の冷たいパスタなどもあった。

嬉しかったのは、御飯コーナーに「なめろう」があったこと。青魚を胡麻やしそ、茗荷などと合わせて味噌味をつけてたたいた千葉の郷土料理のこれ、「麦飯の上によそって、だしをかけてお茶漬けにしてどうぞ」と置かれていた。最後にさらさらとそれを食べて、シメにデザート数品を。

抹茶のシフォンケーキ、杏のフラン、あとは人参のゼリーやほうれん草のパンナコッタなど、その品揃えは良い感じだったのだけれど、シフォンケーキは生地の中に大きな空洞があったり(しかもちゃんと焼けてない部分まで……)、フランの表面の焼き色がついた部分は悲しいほど剥げまくっていたり(事前に焼いたそれにラップをつけてしまっておいたら、ラップが生地の表面にべったり貼りついちゃいました、という光景が透けて見えるような具合)と、これまた残念な感じ。ほうれん草のパンナコッタは青菜独特の青臭さが抜けていない、これまた今ひとつなものだった。なんかこう、全体的に「自然食ですよ、ヘルシーですよ」というコンセプトに甘えてもたれかかっている料理で、「料理そのものを美味しくしよう」という心意気が感じられないのだな……。

……で、そんな感じの夕食を済ませてデパ地下に戻ると、鮮魚コーナーが良い感じの大安売り中。キンメダイとアイナメが2パックで1000円、のれそれ(穴子の稚魚)と白海老が2パックで600円。だんなも帰宅の途中だということでそれらを買って帰宅して、だんなと一緒に軽くつついたのだった。

4月12日 土曜日
ウヒョーって感じのサービスデザートでした
ピザトースト
カフェオレ

今日の息子は健康的に早起き。私もつられて早起き。
「お母さん、一緒にモンハンしない?」
「んー……ちょっと、仕事のメール書いたらねー……」
じゃあ何狩りに行く?連続狩猟一緒にやる?と、朝から2人わいわいやっていたら、だんながむくりと起きてきて「君たちは……早起きだねぇ……」と呟いていた。

「お父さんも一緒にやる?」
「一緒にババコンガとギザミ狩りに行く?」
と、息子と2人きゃっきゃきゃっきゃと誘ったのだけれど、「んにゃ、寝てる……」と。お父さんはお疲れのようだった。

で、そんなだんなからのリクエストで、今日の朝御飯はピザトースト。
だんな、ピザトーストが相当にお好きらしく、食パンがある時にはけっこう頻繁にリクエストされる。玉ねぎはともかく、ベーコンとピーマンが手元にないことが多くてあまりリクエストに応えられないのだけれど、今日は幸い材料が揃っていた。トマトピューレを塗ったパンに軽く塩して、ベーコンとピーマンと玉ねぎ、シュレッドチーズをトッピングしてオーブンで10分ほど。いつものトーストより幾分こんがり焼く感じに長めに焼いて、できあがり。

パンのサイズに比して、ちょっとピーマンを大量に切りすぎてしまったかなと思ったのだけれど、火を通すとピーマンの存在感もさほど気にならなくなっていた。厚切りトマトを挟むのも悪くないし、ベーコンの代わりに薄くスライスしたソーセージというのも悪くないのだけれど、玉ねぎとピーマンが乗ってないピザトーストは激しくつまらない味になる。

だんな特製 「キムやせ」焼きそば
ビール少々

予定のない今日、午前中はだらだらと皆でモンスターハンター。ゲームも後半の山場とも言うべきでっかい龍と戦って、家の中で割と大騒ぎだった。何度も3人で「クエスト失敗」の憂き目に合いつつ、何度目かの正直でやっとクリア。でも、まだまだ強い敵がこの先にはいるらしい……。

昼御飯は、だんなが「冷凍庫の中に、麺とかないかなー」と探し、「焼きそばあったよ!これ作って食べよう!」と用意してくれた。本当は豚肉の方が似合うのだけれど、半端に残っていた鶏肉があったので鶏肉焼きそば。キャベツもどっさり加えて独特な甘辛ダレを絡めて炒め合わせる太麺焼きそばは、「キムチでやせる」というお店の焼きそば。このところすっかり御無沙汰だけれど、このお店のキムチやチャンジャが好きで、以前は頻繁に食べていた。

「賞味期限大丈夫〜?」という感じの麺だったけれど(過ぎてました……)、茹でて炒めてみれば冷凍臭いということもなく、美味しく食べられた。独特のモチモチ食感とじわっとくる甘辛いたれの美味しさも変わらずで、これはまた注文しなきゃねと話しながらもぐもぐ食べたのだった。今はトッポギなんかの扱いもあるみたいで、これも気になるな……。一度しか食べたことないけれど、トッポギの食感や味もかなり好き。

幕張 「OUTBACK」にて
 オリジナル・プライムリブ 340g
 (オニオンクリームスープ・コールスロー・コーンサラダ)
 オージー・フレンチフライ
 ビール(キリン ペールエール)

先週土曜日が誕生日だった私。旅行中だったので特にお祝いらしいお祝いもなく、朝一番に
「今日は4月5日です!君たち、何か私に言うことはないか〜!?」
「あ、おゆきさん、お誕生日おめでとー」
「お母さんおめでとー」
と、そんな会話でサラッと誕生日当日のイベントは終了したのだった。しかも誕生日当日に「臭豆腐」とか食べているし。

だから、というわけではないのだけれど、今日、夕方になってから幕張のOUTBACKに行ってきた。レストランで「会員」を募集しているところは多いのだけれど、OUTBACK CLUBは、入会するとその人の誕生日前後数週間の有効期間があるステーキ無料券をいただけるという、なんとも太っ腹な特典がある。食べられるメニューは1種類のみ、「アウトバックスペシャル 225g」だ。でも通常メニューと同じく、サラダかスープ、選べるサイドディッシュ2種類もついてくる。デザートには、歌と写真サービスつきのアイスクリームも。

「俺そのステーキでいいから、おゆきさんは好きなメニューにしたら?」
とだんなが言ってくれて、ありがたく私はプライムリブを食べることにした。超厚切りのローストビーフといった感じのプライムリブは私の大好物。ステーキより一層「肉食ってます」という実感が湧いてくる。小さめサイズのだんなのステーキにはハーフサイズのリブもつけて、息子は子供サイズのハンバーガー。前菜に「オージー・チーズフライ」も頼んでしまった。ポテト美味しい肉美味しいビールも美味しい、と、コテコテなアメリカン飯を堪能する。

このお店の名物は、「ブルーミン・オニオン」なる、玉ねぎ1個を花のようにカットして揚げたものなのだけれど、1個食べきるのは2人だとかなり難しいボリュームだったりする。「オージー・チーズフライ」はフライドポテトの上にチーズとベーコンをトッピングしてランチドレッシング(白いクリーミーなドレッシング)を添えたものだけれど、こちらは息子ももりもり食べるということもあって、これを頼むことが多いのだった。でも、揚げ芋にチーズのトッピングって、カロリーを想像するのも恐ろしい物体だ。

店員さんと「これが好きでね」みたいな話をしていたら、
「また是非召し上がってくださいね。"The worst food in America"に選ばれちゃった食べ物なんですけど」
と教えてくれた。帰宅して調べてみたら、輝ける堂々の一位だった。この手の食べ物が大好きなアメリカ人でさえ、「この食べ物はヤバイでしょう」って感じのものだったらしい。ちなみにWorst Kids' Mealは、「Macaroni Grill Double Macaroni 'n' Cheese」。"大盛りの"の注釈つきではあるようだけれど、まぎれもないマッケンチーズだ。まぁ、あれも危険な食べ物だよね……。やっと息子は最近飽きてきたようだけれど、あまり頻繁には私も作らないようにしている。

ともかくも、今日は大変に不健康な感じのものをもりもりと食べてしまった。基本的に脂身の少ない赤身肉のステーキを出すお店なので、お腹は一杯になっても牛の脂で変な風に胃もたれしないのが嬉しいところ。ナイフでカットした断面が見事に美しいバラ色の肉を思う存分堪能した。だんなからリブを少し分けてもらった代わりに、プライムリブをちょっと多めに手伝ってもらったり。

今日はマリンスタジアムでのデーゲームがあったということもあってか、お店は大変な大混雑。私同様、誕生日のクーポン券を持ってきたお客さんが他にもたくさんいたようで、食事中に3〜4回はバースデイソングと「おめでとうございまーす!」の声があちこちから聞こえてきていた。私も歌うたってもらって写真撮ってもらって、そしてバボーンと巨大なサービスアイスクリームを皆でつつく。いっそ芸術的とも言える感じにホイップクリームがトッピングされていて、それはいくらなんでも多いでしょうとクリームは除けつつ、巨大なアイスは完食。

全体的にボリューム多めのお店なので、そこかしこでドギーバッグがテーブルに運ばれていたのだけれど、私たちは全てを綺麗に食べきって
「お!完食ですね!」
とテーブル担当のお兄さんに言われてしまったのだった。

4月13日 日曜日
青椒牛肉絲。だんなが作ってくれました。
「CoCo壱番屋」の
 豚しゃぶカレー ほうれん草トッピング
 イカリングサラダ
烏龍茶

「朝御飯、どうするー?」
「……もう10時だね……いや、10時半になろうとしているね」
昨日以上にぐだぐだな始まりだった、日曜の朝。

食べるものはそれなりにあったのだけれど、そのまま昼御飯になだれ込むことになった。なんとなく「カレー心」の高まりを感じていた事もあって、CoCo壱番屋の宅配を頼んでしまうことに。

私のは、ほうれん草をトッピングした豚しゃぶカレー。
家では塊肉を使うことが多いのであまり作ることがない薄切り肉カレーだけれど、ココイチのカレーを食べる時には薄切り肉カレーにどうにも心が動かされてしまう。豚肉とほうれん草の組み合わせも大好きだ。

「肉かなぁ……いやいや、肉じゃないかなぁ……2つトッピング乗せるのもなぁ……」
と、考え考え蟹クリームコロッケ乗せカレーにしていただんなは、私が「豚しゃぶ+ほうれん草」にしているのを見て、
「あ、おゆきさんてば2つ乗せてる」
と、羨ましそうにしているのだった。息子もさりげなくチーズとコーンの2種トッピング。

ちらっとカレーが恋しくなったときに宅配してくれるココイチは非常に便利なものだから、「家カレー」の頻度が最近すごく低くなっているなと思う。
「家カレーも美味しいよね、てか家カレーが美味しいよね」
「家カレーはほら、普通に"ごちそう"だからさ」
また、ブロック肉買ってきて「ごちそう」を作らなければー。

卵豆腐
餃子屋さんの餃子
だんな特製 青椒牛肉絲
中華風コーンスープ
羽釜御飯
ビール(BEER FINE)

昨日の午後以上にダメな感じだった今日1日。
「ザザミ防具作りたいから、Gザザミ亜種狩りに行きませんかー」
「うん、行く行くー」
「私、レウスの堅殻があと1個欲しいんだけど」
「じゃあ、次はそれね」
「僕、古龍の血があと1個ー!」
「だったらヤマツカミじゃない?3個は出るよ」
PSPの画面の中ではすごい甲冑つけたおなごたち(私もだんなも息子も、使用キャラクターは女性の設定だ)が太刀振り回したり氷剣を華麗に操ったりしているというのに、本人たちはそこここでクッション抱えて寝っ転がったりしてゲームに興じているのだった。ダメな大人だ。まるでダメな大人だ。略してマダオだ。

「……で、夕飯はどうします?」
「青椒肉絲の材料があるよ」
筍安かったから青椒肉絲食べたいなーと思ってさ、だんなが作るんだよー、と言ったら
「ええ?俺?作るの俺?」
と苦笑いしながら、「いいよー」と作ってくれた。私は御飯を炊く準備をして、缶詰のクリームコーンを使って中華風コーンスープを用意。今日は一日肌寒く、早めにお風呂入っちゃおうかと、食事前にお風呂にした。

外がまだ少し明るい頃からお風呂というのも気持ちがいいなーと私が入っているところで、外がバタバタしたかと思ったら
「餃子屋が来た!ちょっと見てくる!」
とだんなが玄関から慌ただしく出ていった。ほどなくして、外から「たーけや〜さおーだけ〜」のトーンと同じ感じで「ぎょーざ〜、ぎょお〜ざ〜」という声が聞こえてくる。ごくたまに、軽トラックで餃子を売るお店がこのあたりに来るのは知っていた。けど、出会うのは音楽教室に行く途中だったりすることが多くて、多分買ったことはなかったと思う。週末に来るのも珍しいことだった。なんでも息子が耳ざとく「餃子屋さんが来た!」と気付いて、「じゃあ買ってみるか!」と居間で盛り上がっていたのであるらしい。

すぐそこに来てたよ、とりあえずにんにく入りの普通のやつを12個買ってきた、と、数分後にビニール袋をちゃりちゃりさせてだんなが戻り、夕飯が1品増えることになった。

青椒肉絲、オイスターソース味が良い?シンプルな塩味ベースが良い?とだんなに聞かれて、「どっちでもいいよー青椒肉絲の味だったら」と答えたら、塩味ベースの青椒肉絲。オイスターソースをちらりと加えた青椒肉絲もいかにもな味だけれど、塩味ベースのも美味しかった。思いのほか買ってきた牛肉が多かったようで、肉肉した青椒肉絲。