ワードマグネットが面白い

いじくりだすと、止まらない

これを最初に見たのは、ニューヨークに住む友人Yの自宅で、だった。金属製のテーブルの上に、「Chocolate」だの「Drink」だの「I」だのという英単語のマグネットがくっついていたのだ。
「……これ、Yがつくったの?」
と聞いてみたところ
「違うよ〜。人にもらったの。ウチ来ると、みんないつの間にか怪しい文章作っていくわねぇ」
と笑っている。我が家も慣例に倣って(?)「私は甘いビールを浴びる」とか「バスタブにホットなチョコレートを満たす」とか、なんだか怪しい文章を作成してYの家を去ったのだった。
このワードマグネット、じわじわとした人気がある(あった?)らしい。だんなのボスのA教授の家に行ったときも冷蔵庫にそのワードマグネットがくっついていた。

今はもう流行は下火になったような感じがするけれど、ニューオーリンズ旅行に行った際「Coffee Word Magnets」なるものを見つけてしまい、思わず買ってきてしまった。中にはコーヒー関連の名詞や動詞が100個ほど。「Latte」「Espresso」「Mug」「Doughnuts」などといった単語が詰まっている。さっそく冷蔵庫のドアにペタペタ貼りつけ、
「We Must Make Perfect Diet Cafe Au Lait With Extra Strong Sugar & Mouthful Whip Cream.」
などという文章を作って遊んでしまう我が家だった。

あれこれ欲しくなりますこの「Coffee Word Magnets」なるものを出していた会社は「Fridge Fun」という。公式ホームページがあったので見に行ってみると、2003年1月現在で83種類ものワードマグネットが販売されているのであった。

「Cat」、「Shakespeare」、「Sports」、「Computer」などといったテーマに別れているそれは、「Sex」「Gay」なんてものまである。更には日本語ではなくて残念だけれど「Haiku(俳句)」「Zen(禅)」「Feng Shui(風水)」というものも。
調子に乗って、通信販売で「Chef」「Southern Talk」なるものを買ってしまった。
「Chef」には「Broil」「Turkey」「Bake」「Roast」「Spice」「Vineger」なんて文字が入っている。「Southern Talk」には「Crawfish」「Billy Bob」「Dixie」「Coke」「Oklahoma」「Cowboy」「Creole」なんてものが。

凝っていることには、それぞれのパッケージで字体が微妙に違うのだった。「Chef」は斜体で、「Coffee」と「Southern Talk」は丸みのあるゴシック。両者のフォントは同じだったけれど、「Coffee」の字色は微妙にコーヒー色になっている。凝ってるなぁ。