LODGEのアウトレットに行ってみよう

Lodge Outlet Store
503 So. Cedar Ave. South Pittsburg, TN 37380
423-837-5919 http://www.lodgemfg.com
Mon-Sat 8:00-18:00 CT
Sun 9:00-17:00 CT

先日、チャタヌーガに日帰り旅行に行った折、ものすごーく興味深い立て看板を高速道路で見かけてしまった。その名も「LODGE OUTLET」。次の出口で出てすぐよ、とその看板には書いてある。
「ロロロ、ロッジのアウトレットだってさ!!」
「それは燃える!」
「買わねばならない!」
車内で盛り上がりまくる私たち。それから1ヶ月以上も経ってしまったけれど、いよいよその「LODGEの聖地」に行ってみることになった。

"ダッチオーブン""スキレット"などの商品で知られる鋳鉄鍋の最大手会社がLODGE社だ。そこらのダンベルよりも重いんじゃないかという重量感に溢れた鍋は保温性に優れていて、肉などがそれはそれは美味しく焼け、プロの料理人にも愛用者が多いと聞く。我が家にもすでに何点かの鍋(チキンフライヤーという深鍋1つ、スキレット1つ)があったけれど、まだまだ欲しいブツがあり、我が家から100マイルほど離れたその店にいざいざと向かったのであった。

お店、発見〜♪

テネシー州第3の都市と言われるチャタヌーガにほど近い、小さな小さな街「South Pittsburg」にアウトレットショップはあった。街のメインストリートからちょっと奥まったところにトレードマークの目玉焼きが壁にでかでかと書かれているのを発見。既に何組もお客さんの車が止められているのを見て、いそいそと車を止めて入店。

山のような商品。ああ、涎が……。ワンフロアだけの、広いとはいえないお店だ。でもその中にはひたすらひたすらLODGE社の製品が山となっていた。とりあえず、現在市場に普通に出ているもので置いてないものはない、という感じ。更にオリンピック記念モデルものとか、あるいはアウトレットの基本である「難ありもの」などで棚はグレーの鋳鉄鍋だらけになっている。

まずは正規の商品が3割引きほどで。若干割高だけれど、めんどくさい"シーズニング"が済んでいるものも置かれている。更に「2nds」というラベルがついた「難ありもの」は市価の半値ほど。
店は「お好きな人にはたまらない」格安商品満たされているのだった。ただでさえ日本で買うより安いLODGE社の鍋が、タダみたいな値段でそこここに置かれていて、もう涎が止まらない。
「悩むくらいなら買っちゃいなさいよ」
と夫が言ってくれたこともあり、これでもかと欲しかったものを買いまくってしまった。
買ったものは、こんな感じ↓

Skillet 10-1/4" (定価 $10.45 → $7.80)
留学生仲間、Hさん宅に頼まれて買ってきた、我が家手持ちのと同じサイズの10.25インチスキレット。そこらへんの大型スーパーでも安売りされているけれど、ここが一番安かった。

Iron Cover 10-1/4" (定価 $10.45 → $7.80)
スキレットを買ったら蓋も買わなきゃね、とHさん宅用に。たかが蓋、されど蓋、蓋がなければスキレットの魅力は3割減ほどになってしまう。

Serving Pot (定価 $19.95 → $14.95)
ずっと欲しかった、直径24cmほどの蓋つき両手鍋。他の"ダッチオーブン"などはダイナミックに巨大なサイズなので、日頃の小さな料理に活躍してくれそうで私は嬉しい。これで肉じゃが煮たら旨いんじゃないかと思う。

Skillet 8" (定価 $7.45 → 2nds $3.70)
Serving Potの蓋は8インチサイズ。ちょうど8インチのスキレットにも使えるサイズの蓋というわけで、蓋に合わせてスキレットも購入(なんだか若干本末転倒)。10インチのものより一回り小ぶりのスキレットは、それはそれで可愛らしい。一人前の肉を焼いたりするときに重宝しそう。2ndsものを買ったら安い安い安い。

Fajita Kit (定価 $23.95 → $14.95×2)
メキシコ料理、ファヒータのための柄つきの一人用楕円フライパン。敷き皿と持ち手カヴァーがついたセットになっていて、ステーキ屋さんで出てくる鉄皿のような風情。「炒めスパゲッティを乗せよう!」「ステーキを乗せよう!」と盛り上がる。

Skillet Spoon Rest / Ash Tray (定価 $2.95 → 2nds $1.45×2 ・ 2002 Olympic Model $2.95×2)
フォークレストにも灰皿にもどうぞ、というミニミニスキレットで、大きさは手のひらにすっぽり収まるくらい。ビールのつまみの乾き物なんかを盛っても可愛いかも、とオリンピック版型押しつきと合わせて4つ購入。やっぱり2ndsものは安かった。

Half Pint Serving Kettle (定価 $6.45 → $4.80)
手のひらサイズの、UFOみたいな形の怪しいオブジェっぽいブツ。サルサやディップやナッツ、デザートを入れてどうぞ、と紹介されていた。温めても冷やしても重宝しますよー、なんて紹介されていた。いろいろ遊べそう。

Deep Fry Thermometer (定価 $8.95 → $6.70)
華氏で100度から400度まで計れる、フライ用の温度計。小さいけど摂氏も書かれているので便利かも。鍋に挟めるクリップつき。

Hot Handle Holders (定価 $4.95 → $3.30)
LODGE社の鍋の持ち手にフィットする袋状の鍋掴み(というか鍋ホルダー)。ホルスタイン柄に惚れてしまって思わず購入。2個セット。

All Pot Holder (定価 $? → $1.45)
正方形の、万能鍋つかみ。こちらもホルスタイン柄があったので思わず購入。

Cap (定価 $? → $12.95)
ロゴつき帽子。「私はLODGEが好きだ!」とアピールできる。

Round Griddle 10-1/2" (定価 $13.95 → $0)
以上の品をレジに持っていくと、無愛想なおばちゃんがペケペケと会計してくれた後、
「100ドル以上買った人にはオマケがあるのよね」
と言いながら売場の鍋(2ndsものじゃなく、正規版もの)を1個掴んできて袋に入れてくれた。定価$13.95、売値$10.00のグリドル、というやつらしい。縁の低いクレープパンのようなツルンとした鍋は、もらった当時「何に使うのかなぁ」とさっぱり不明だったけど、やはりクレープなどを焼くのに使うらしい。用途はピザとビスキュイとパンケーキなどだとか。

以上、買った買ったの100ドルちょっとのお買物。日本で買ったらいくらになるのか想像するとニヤけてしまう(でもアメリカから日本への送料は全然考えていない私たち……日本に持ち帰るのが怖い)。

今回の戦利品

お店にはひっきりなしにお客さんがぽつぽつと訪れていて(日曜日にはほとんど人気もない、小さな小さな街なのに)、LODGEは愛されてるのねぇと感じられた場所だった。家に帰って2ndsものをじっくり見たけど、「少しだけ端がでこぼこしている」「ほんの少し持ち手がゆがんでる」といった程度で、家で使う分には全然問題なさそうだ。

アメリカのレストランのメニューでは「スキレット焼きした」などという品名を普通に見かけるし、レシピの本を見ても「ダッチオーブンで煮込みます」という記述をしょっちゅう見かけたりする。各家庭の調理コンロはガスではなく電気が一般的で、その電気コンロにも鋳鉄鍋はもの凄く相性が良いのだった。
LODGEの鍋にアメリカでの食生活を支えてもらっているような現在の私たち、ますますLODGEへの愛は深まってしまいそうだ。