5月4日(日) 骨と宝石と絵画
さくさく油条、あつあつお粥〜「金豊海鮮酒家」
ワシントンD.C.3日目。
昨日に引き続き、今日もスミソニアン博物館群を回ろうというつもりだったけれど、それらが開くのは午前10時過ぎだ。だったら中華街で朝粥でもかっこんでから行くのはどうかという話になり、朝8時半頃にホテルを出て、地下鉄で2駅先の中華街まで行ってみた。一応目当ての中華粥専門店があったのだけど、目指す場所にたどり着いてみればまだ営業準備中。店頭に貼られた営業時間案内は「午前11時から」と無情な内容で、しかも閉店がまた早く、午後1時とか2時とか。うー、お粥専門店だというから、てっきり朝からやっているものだと勝手に思っていた自分が悔しい。
「この店、これじゃお昼にしか来られないじゃん〜」
「……無理だなぁ……」
ため息つきつつ、それでも朝粥は食べたいねと中華街をぷらぷら歩く。たくさんの人が出入りしているお店があったので覗いてみたけれど、それはパン屋さんのよう。美味しそうな蒸しパンと目があったけれど、「いや、でもやっぱり朝粥が食べたいし……」と再びぷらぷら。
日曜日の朝ということもあってか、営業しているお店は数少なかった。いくつかの店を覗きつつ歩き、
「ここ、本当にやってるのかなぁ……」
と立ち止まったのは金豊海鮮酒家というお店。店頭に「OPEN」の札はかかっているけれど、お客が入っている気配は全くなかった。おそるおそる扉を開けると、奥で暇そうに砂糖の小袋を容器に詰めていたおばちゃんが立ち上がり、やってくる。
お粥……えーと、ライスポーリッジはありますか?と英語で尋ねても首を傾げられてしまい、メモ帳に「粥」の文字を書いて指さしたところ、ある、あるよと頷かれた。やっぱりお客は他に誰もいない。ハズレな店だったかなと不安を感じつつも席につき、渡されたチェック式のオーダーペーパーを眺めた。点心メニューを始めとして、各種お粥の品名も並んでいる。品名だけなら、かなり美味しそうな品揃えだった。美味しいかな、美味しいといいな、と不安感からちょっと脱却しながら
「私はピータン粥がいいな」
「油条もつけなきゃ」
「チーマーカオもあるじゃん。あ、タンタもあるね。テイクアウトしておやつに食べない?」
小声でごにょごにょと家族会議。結局、粥2種類と油条を取り、皆で食べることにした。おやつ用に芝麻球と蛋撻はテイクアウトで。
やってきたのは、ラーメンどんぶりサイズの椀になみなみたっぷりの大量の粥だった。少し水気が多めな感はあるけれど、ふわっと米の花が開いていて、さらさらとした程良い塩気のお粥だ。だんなの頼んだ牛肉粥には薄切り牛肉と共にたっぷりの生姜が入っており、私の頼んだピータンと豚肉の粥にはざくざくと不揃いに切られたピータンと共に、塩漬けされた塊肉をスライスして茹でたような塩気強めの豚肉が入っていた。今日の朝方はちょっと涼しかったのだけれど、食べているうちに鼻の頭と目の下が汗まみれになってくる。そして、テーブルの中央には細長い揚げパンのような油条が4本ほど。一口大にちぎって粥に入れると、単調な粥の味にアクセントが出来て良い感じだ。油条は揚げたてで、作り置きしたものにありがちなイヤな油の匂いが全くなく、サクサクとした美味しいものだった。そのまま食べてもかなり美味しい。砂糖かけて食べたりすれば、そのまま揚げパンとして食べられそうだ。
朝粥が食べたいと言ってやってきた中華街で、めでたく粥が食べられて大満足のまま博物館エリアへ移動。手には芝麻球と蛋撻の入ったビニール袋をぶらさげて地下鉄に乗る。
テロだ戦争だときな臭い今のご時世、各博物館の入口のセキュリティーはすごく厳重だ。どこに入るにも金属探知器をくぐらなければならないし、バッグの中身は開けてチェックしてもらわなければならない。それでも手には中華菓子おやつ。係員さんに妙な顔されてしまうかしらん。
Chinatown 「金豊海鮮酒家(Kam Fong Seafood Restaurant)」にて
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皮蛋痩肉粥 牛肉粥 油条 蛋撻 芝麻球 | ![]() |
$5.25 $5.25 $1.50 $2.50 $2.50 |
T-REXから世界最大ダイヤまで〜「National Museum of Natural History」
今日も訪れた博物館群エリア。最初に訪れたのはNational Museum of Natural History(国立自然史博物館)だった。自然史というと植物標本とか昆虫標本とか動物の骨とか?という最初の印象があったのだけれど、ここには恐竜の化石だの鉱物標本だの、更には世界最大のブルーダイヤまでが展示されているらしい。普段宝石には少しも興味がない私も、世界最大のダイヤ、しかも"呪いのダイヤ"と名高いホープダイヤモンドは見てみたかった。フランス国王ルイ14世から16世、マリーアントワネットの手にあったこともあったというこのダイヤ。手にした実業家もダイヤ磨き職人も次々と死亡していき、最後にスミソニアン協会に寄贈されたのであるらしい。
開館数十分後という早めの時間に入館し、最初に最上階にある鉱物・宝石コーナーへ。ガードマンの立つ狭めの部屋の中央、ガラス張りになった小さなケースの中にそれは飾られていた。360度どこからでも見られるよう、ダイヤが乗った台がゆっくりと回転している。思わずへばりついてしげしげと眺めてしまったこのダイヤ、確かに巨大だ。重そうだ。こんなネックレス首にかけていたら、うっとりする以前に肩こりに悩まされてしまいそうだ。巨大なダイヤの周囲には更に小粒のダイヤが飾られ、チェーンもキラキラと光り輝いている。ホープダイヤは、もう大きすぎちゃって、私の思う"宝石"の範疇を遙かに越えてしまっていて、何だかガラス玉のようにも見えてしまった。
ホープダイヤの周辺には、マリーアントワネットが身につけていたというイヤリングがあったり、大粒のエメラルドがずらりと並んだネックレスがあったり。それはそれで大変に目の保養になったのだけど、宝石ルームの近くにあった鉱物標本の展示室の方がとても面白かった。石が発する色ごとにずらりと並べられた色々な石の数々。どこから見ても木片のようにしか見えない石があったり、ガラス細工のようにトゲトゲしているものもある。人為的に磨かれた宝石より、自然の状態でそんな形状の石があるという事の方が面白かった。だんなと息子がちょっとつまらなさそうにしている中、真剣に眺め倒してしまう。
鉱物部屋の後は昆虫関連の展示室に行き、生きているタランチュラなどを見た後は、階下の恐竜関連の展示物。巨大な恐竜の化石が広いホールの中ざくざくと置かれている。日本で「太古の世界!恐竜展!」なんてやった日には1つ1つが目玉展示クラスのものなんだろうなぁ……というようなT-REXだのブロントサウルスの全身標本が並んでいる。太古の海を再現した模型や、地上に出てきたばかりの大型哺乳類の化石など、全体的にホネホネしていた標本は数も豊富で面白かった。この博物館も、1日あったらあったで眺め回ると楽しそうだ。地階のミュージアムショップを最後に歩き、スミソニアン博物館全体のガイドブックのセール品(新しいのが発行されたので古いものをセール処分していたらしい)を購入して、次は国立絵画館。
National Mall 「National Museum of Natural History」にて
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『Official Guide to The Smithsonian』 | ![]() |
$4.99 (元値$9.95) |
米国内唯一のダ・ヴィンチを〜「National Gallery of Art」

まだお昼には早い時間。次に向かったのはNational Gallery of Art(国立絵画館)。スミソニアンの博物館が並ぶなか、ここだけはスミソニアン協会とは関係のない展示施設だ。20世紀前半に、事業家であり美術コレクターでもあったアンドリュー・W・メロンさんという人が寄贈した建物であり美術品であるらしい。その後も民間の篤志家から寄贈され続けている多くの美術品で成り立っている美術館なのだそうだけど、これまたおっそろしい規模の館だった。ああ、全部見るなんてとっても無理。
だんなと息子がいまいち興味なさげだったということもあり、ベンチで休んでもらっていて一人でざざざっと回ってきたのはルネッサンス時のイタリア絵画と印象派あたりの展示コーナー。
アメリカ国内では一枚きりしかないというレオナルド・ダ・ヴィンチの絵画もあるということで、イタリア絵画コーナーの中心部、目立つように飾られたそれを拝んできた。ここにも、教科書や画集で見たことのあるような絵がてんこ盛りだ。1つの部屋の壁に飾られた全ての絵が、どこかで見た記憶のあるものばかりという状態に満悦しながら、ちょっと急ぎ足で見て回る。私が母に連れられて初めて行った絵画展は"メアリー・カサット展"というものだった。小学校低学年の頃に見た記憶のあるその絵そのものが、今、私の目の前に本来ある場所にあるというのは不思議な感覚だ。
絵画を堪能した後は、ミュージアムショップをちらりと眺める。何冊かオフィシャルガイドが出ていたのだけど、あまり大きすぎないサイズのものを買っていくことにした。
National Mall 「National Gallery of Art」にて
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『National Gallery of Art』 | ![]() |
$12.95 |
そうこうしているうちに、早々に足が疲れてきた。12時も半を回ったところで、お昼時でもあるねと美術館地下のフードコートに行ってみた。セルフサービス式で、サラダコーナーに前菜コーナー、グリルコーナー、ブレッドコーナー、サンドイッチコーナー、といくつものブースに別れていて大量の料理が用意されている。メニューはおおむねアメリカ〜ンなもの。ハンバーガーやピザ、ロティサリーチキンやサンドイッチが目立つ。それでも、温かいスープや野菜の前菜類もあるのが嬉しかった。
私が前菜コーナーでサーモンサラダとじゃがいものサラダを盛りつけてもらい、ミニサイズのビーフスープをもらっている間、だんなはチキンバーガーとオニオンリングを手にしていた。息子は
「ぴざ!ぴざがあるよー」
と巨大なサラミ乗せピザを手にしている。ドリンク2つを手に取り、それで全部で25ドル強。
「やっぱりこういうところは高いね……」
「独占販売だしね」
「かといって、どこに移動するにも歩かなきゃいけないしねぇ」
とため息つきつう、腰を据えて休憩とらないとホテルにも帰れないんじゃないかという程疲れていたので、ゆっくりここで休みつつ昼御飯にすることにした。
だんなの選んだバーガーとオニオンリングは、なかなか悲惨な味だったらしい。私のサラダは、ちょっと油っこいところはあったけれど、かなりまともな味だった。野菜よりサーモンが多いんじゃないかという、茹で鮭とグリーン野菜を和えたマリネは、酸味が少な目の淡い味。皮つきのまま茹でられたじゃがいもと炒めたピーマン、玉ねぎを共にビネガーとオイルで調味したようなじゃがいものサラダも普通に美味しい。丸麦入りのとろりとした牛肉のスープを啜り、パンを齧る。
カフェテリアからは、ガラスの向こうの階段状のオブジェを滑り落ちる滝がよく見えた。ここは新館の地下にあるらしく、著名な建築家がデザインしたというすごくモダンな雰囲気が新館には漂っている。せっかくなので新館も隅から隅まで歩きたかったけれど、この時点で「今日の分の体力は2/3消費しました」的状態になっていたので次なる場所を目指すことにした。……動物園でも行ってみようか。
National Mall 「National Gallery of Art」内「Cascade Cafe」にて
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ビーフスープ サーモンのサラダ じゃがいものサラダ テーブルブレッド サイダー | ![]() |
パンダだカバだプレーリードッグだ〜「National Zoological Park」
動物園は、ちょっと郊外、Woodley Park-Zoo/Adams Morganという地下鉄駅の近くにあるらしい。
「……でも、マップないけど」
「んー、その駅まで行けばわかるんじゃない?」
などと話し合い、適当にその駅に行き、適当に目星をつけててくてく歩いて動物園を目指してみた。
ここもまた、入場料は無料。ただ、園内マップは1ドル出して買わなければならない。園内の掲示を見ても歩けるけれど、どうせだったらとマップを手にして回ることにした。
これまた、広い動物園だ。奥には虎やライオン、熊などもいるらしいけれど、入口から半分ほどのところまで行ったところでUターンするのが賢明と思われた。
「ちょうど真ん中くらいにカバがいるね」
「じゃあ、そこまでということで」
と歩き出す。
まずは、パンダ。この動物園にはパンダが2頭いるということで、入口近くのパンダ館を最初に目指した。屋内でもにょもにょと元気に動いていたパンダは、私たちが屋内館を出たところでタイミングよく屋外に移動していった。外にいるパンダも、柵のこちらから見ることができる。おもむろに、ぺたりと木によっかかってこちらに向かって座り込み、猛烈な勢いで笹を食べ始めるパンダさん。「さぁどうぞ写真をお撮りなさいな」という勢いだ。10mほど先の私の真正面に座り込むパンダ。もりもりと笹喰ってるパンダ。……か、かわいい……。かなり可愛い。相当可愛い。ていうか、"活動的なパンダ"というものを見るのもかなり稀少な体験だ。上野動物園に行っても、タイミングが悪いからか、いつもぐでんと寝そべっているようなパンダくらいしかお目にかかったことがないものだから、とにかく嬉しかった。
興奮さめやらぬうちに、今度はプレーリードッグ。低い柵の向こう、目線より少しだけ低い位置に土が盛られ、そこでひょこひょこ動く茶色いリスっぽい顔の動物がいる。日本の動物園にも普通にいる、なんてことない小動物なのだけど、私はこのプレーリードッグが子供の頃から好きだった。あと数日後に出発する国立公園群の中には、このプレーリードッグが野生でうじゃうじゃいるところもあるらしい。でも、野生じゃこんなに近くじゃ見られないしね……と、思うさまプレーリードッグを観察。二本足でしゅっと立つ仕草がとても可愛らしい。
全体的に、動物たちがのびのびと快適そうにしている動物園だった。日本のじめじめ気候とは違うから……というのも多分にあるのだと思うけれど、でれーんとしている動物は少数派で、それぞれ色々な表情を見せてくれて思いがけず楽しい動物園散策となった。
後半に見たのは、象とかキリンとかラクダとか、カバ。2頭のカバが池の中でうねんうねんと動いていたかと思うと、んばーっと水面に向けて大きな口を開き、今度はぽてぽてと陸に上がってきた。……ああ、これまた可愛らしい……。
「パンダ!パンダかわいかったなー」
と喜ぶ息子と
「元気なカバ見たの、久しぶりだったなー」
と満悦している我が夫。すっかり疲れて、体力ゲージは"カラータイマー点滅中"な状態だったけれど、なかなか見応えのある動物園だった。
最後にパンダ舎そばの休憩所で一休み。周囲にいる子供達が食べているコーン型のシャーベット、あれ食べたいなぁ……と呟いたら、だんなが近くの店で探して買ってきてくれた。かき氷カウンターがあるわけではなく、最初からそのような形と味でパッケージされて売られているものらしい。
青と黄色と赤、三種類のシロップがかかった、アメリカらしいどぎつい色のシャーベットだ。だんなは一口食べて
「……マヨネーズみたいな味がする」
と顔をしかめた。私は私で「なんかこう、駅構内に漂ってるような消毒薬みたいな匂いがする」と思っていたり。なんだかすごい味のアイスで、それでも周囲の子供たちは美味しそうに食べている。息子も美味しそうに食べている。気が付くと、更にどぎつい色をしたレインボーカラーの筒型アイスまであったりして、ひっそりと「カルピスバーなんかが懐かしいな」と思ってしまう私だった。
Rock Creek Park 「National Zoological Park」にて
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Snow Corn | ![]() |
$3.00 |
ピリ辛地ビール〜「Capitol City」
そしてホテルに帰るとやっぱり5時過ぎ。今日も一日歩いて、昨日と変わらずヨレヨレに疲れていた。案の定、遠出はとてもできそうにない。
夕食に当初行ってみようかと言っていたのは、Union Station地下のフードコート。昨日のうちに、そのだだっぴろいフードコートを歩いて
「美味しそうなスープ屋さんがあるよ」
「クラブサンドとかあるみたいだね」
と、安くてそこそこ美味しいものが食べられるではないかとほんのり期待して、ホテルから歩いて向かってみた。……が、午後7時を過ぎたばかりのその時間、ほとんどの店は店じまい作業中。ターミナル駅でもあるし、8時頃まではやっているだろうなという想像は甘かったようで、フードコートで食べよう計画は変更を余儀なくされた。
で、向かってみたのは道中にあった地ビール屋さん。とりあえず美味しいビールが飲めればいいや、と入った店は、案外料理も美味しかった。
4種類用意されているビールの中を、だんなと私で互いに交換しつつ2種類ずつ注文。全体的にカラッと辛口にビールが多いように思った。じんわりくる辛さではなく、ビリビリッと舌に来るような強い刺激のある、なかなか個性的なビール。薄い色をしたCapitol Kolschが案外と強い味で、好みだった。
ビールに似合う料理が並ぶ中、つまみにと蟹のディップとトーストのセットとシーザーズサラダを。疲れた身体にビールがなんとも心地よく、がぶがぶと飲んでつまみをつついているうちに、空腹もけっこう癒されてきてしまった。アーティチョークとほうれん草がベースになったマヨネーズ味のディップに蟹肉がたっぷり散らされたクラブディップは、上からケイジャンスパイスのようなピリ辛の赤いスパイスがかけられていて、そのピリ辛さがピリ辛ビールに良く似合う。
メインディッシュはクラブケーキサンドイッチをだんなと半分こすることに。息子は先ほどから子供用パスタをもりもりと食べている。
「つなぎと野菜の間に蟹肉」なんてものじゃなく、「蟹肉の隙間につなぎと野菜」といった風情の蟹蟹蟹蟹したクラブケーキが挟まったサンドイッチは、磯の香り満載。やっぱり港町の名物は牡蠣とか蟹なのかしらねー、などと言いつつ、蟹もの料理をたっぷり平らげ、最後にはキッズサイズ1ドルアイスクリーム(……の割に、たっぷり2スクープくらいある)をつつきまわして食事は終了。もう、酔いだか疲れだかよくわからない状態にふらふらになってしまっている足を叱咤しながら、よれよれとホテルに帰還した。
ひたすら博物館巡りばかりしていたような、ワシントンD.C.の数日間。
明日にはここを発ってデンバーに向かい、"大自然触れ合い"系の旅行に出発だ。そしていよいよ、炊飯器の出番。
Capitol Hill 「Capitol City」にて
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Senate Caesar Salad (s) Eastern Shore Crab Dip Crab Cake Sandwich Kidddie Pasta Beer (Pale Rider Ale) Beer (Amber Waves Ale) Beer (Capitol Kolsch) Beer (Prohibition Porter) Ice Cream | ![]() |
$3.00 $8.00 $11.00 $3.00 $4.50 $4.00 $4.00 $4.00 $1.00 |