10月07日(金) 11年ぶりのバリ島へ

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11年ぶりのバリ島へ

今年の4月から中学生になった息子。
 
息子が通っていた小学校は、公立にしては珍しく2学期制で、10月に1週間ほどの「秋休み」があった。ハイシーズンではないので旅行にはちょうど良く、この休みを使って海外旅行に出かけたことが、何度か。それも中学入学で終わりかー……と思っていたのだけれど、なんと中学校(地元の公立校よ)も2学期制なのだった。
 
というわけで、
「マイルもけっこう溜まってるしね」
「グアムにでも行く?」
と当初はグアム行きの計画を立てていたのだけれど、連休を挟んでいるのでマイレージ席はとうにキャンセル待ち状態。待っていてもなかなか空きそうにないのだった。で、なぜか「バリ島行っちゃえ!」ということに。
 
「バリ島だったら!ハイアットホテルが2つあります!」
そして見てください、溜めたポイントが6000を越えました!と私が出したのはハイアットゴールドパスポートカード
 
無料で入会できて、宿泊するごとに滞在費に応じたポイントが加算されていく。カードを持っているだけでモーニングコーヒーが無料になったり有料のプールを無料で使えたり、簡単な朝食もついてきたりと色々特典がある(あまりの好待遇ぶりにホテル側の負担が大きくなったらしく、2011年夏からその無料の特典は各ホテルごと少なくなっていってる模様だけれども)。
 
で、3000ポイント溜まればクラブフロアへのアップグレードをしてもらえる。6000ポイント溜めればスイートルームへのアップグレードだ。
 
「リゾートでスイートルームやリージェンシー / グランドクラブへのアップグレードをご利用の場合は、デラックスレート以上の、その日の通常客室料金をお支払いいただくことが必要です。 リゾート以外のホテルの場合は、その日の通常料金以上の客室料金をお支払いいただくことが必要です。 」
と規約にあるけれど、それにしたってお安くスイートに泊まれることに変わりはない。
 
飛行機を押さえると同時に、うきうきとハイアットの予約センターに電話してみたら、「1泊230US$でスイートルームご利用いただけます」とのこと。日本経済的には歓迎できかねる状況だけれど、今はかつてない円高傾向。1泊2万円を切る価格でスイートに泊まれちゃうという今回の旅行だった。ばんざーい!スイートルーム4泊!というわけで、宿泊先は、バリ島に2つあるハイアットのより高級な方、ヌサドゥアエリアのGrand Hyatt Bali Hotelということに。

そして出発

「またご主人たちはどっか行っちゃうのニャ」とばかりに荷造りを邪魔する猫たちに後ろ髪をひかれつつ、朝早く成田空港へ出発。
 
ちなみに猫たちは、今回もペットシッターさんにお願いした。
日本ペットシッターサービス登録のショップに我が家はお願いしていて、鍵を預けて留守中に猫たちの餌やトイレの世話をしてもらっている。1回来てもらうごとに、我が家の場合は交通費込みで3500円弱というところ。
 
ペットシッターサービス、地味にありがたいのが郵便物を屋内に取り込んでおいてもらえることや、ベランダの花に水をやってもらえること。マメに報告もくれるので本当に助かっている。
 
何も食べずに出てきたので成田空港で簡単に朝御飯を済ませ、ほぼ定刻、10:50発のJAL便は無事飛び立った。
JAL、ちょっと前まで(去年まで?)バリ島直行便が飛んでいたのだけれど、なくなっちゃった……ガルーダだったら直行があるけれど、今回は「マイル消費」が目的だったのでJAL便で。ジャカルタに移動して、そこからガルーダでバリ島に飛ぶのだ。長い旅だなー。

機内にて

今回の空の旅、搭乗直前に
「プレミアムエコノミーシートを追加料金払いにてご利用いただけます」
との案内があったりした。
 
なんでも、プレミアムエコノミーは残席にかなり余裕があるのであるらしい。機内食は同じだけれど、供される飲み物などには差が出るのだそうだ。そして何より席が広い。
 
値段を聞くと1シート2万円とのことで、
「うーん……自分の分だけなら払っちゃいたいところだけどね」
「家族3人分となると、けっこう重いよね」
ただでさえホテルで贅沢するんだから、慎みましょう……と、おとなしくエコノミークラスで行くことに。
 
機内についてみればなるほど、エコノミークラスのシート数はそれほど多くはなくて、そしてこちらはほぼ満席という有様なのだった。エコノミーの座席の状況を見て、プレミアムシートに移動する人も、ちらほら。
 
離陸後1時間に出された機内食は、洋風の肉料理(ビーフハンバーグ)と和風の魚料理(ブリ照り焼き)の2択だった。
 
JAL機内食「和みの和風膳」ですって 私たちの席はワゴンが最後にやってくる位置だったようで、
「あいにくハンバーグは残り1食となってまして……」
とのこと。
 
息子にハンバーグを譲り、私とだんなは和食をいただいた。
 
JALの国際線に乗ったのは何やら久しぶりな気がするのだけれど、エコノミークラスの機内食も美味しくなったものだなぁ、と、思ったり。洋食と和食で副菜もすっかり違うものが用意されていた事にも軽く驚いた。ポットに味噌汁詰めて「お味噌汁もいかがですかー?」と回ってきた事には更に驚いた。
 
で、何より嬉しかったのは食後に出てきたミニカップのハーゲンダッツ!
キャセイでサービスされなくなってしまって久しい、ハーゲンダッツアイスのデザートにJAL便でお目にかかれるとは!と、たいそう幸せにいただいた。

JAL機内食
“和みの和風膳”
     鰤照焼きと彩り野菜の含め煮
     五色薩摩揚げ、山くらげ金平
     鶏八幡巻き、酢蓮根、黒花豆
     みそチーズラスク
     薩摩芋うどんと明太子うどん
     ハーゲンダッツ アイスクリーム
“東京洋食物語”
     ビーフハンバーグステーキ
         ピペットリガーテパスタとサフランライスのコンボ
     小海老とスモークトラウト 青パパイヤのエスニックマリネ添え
     みそチーズラスク
     フレッシュサラダ
     ハーゲンダッツ アイスクリーム

食後はだらだらと、ビデオサービスで「パイレーツ・オブ・カリビアン」とか見てみたり。最新作の「生命の泉」を初めてちゃんと見たのだけれど、「インディ・ジョーンズ 最後の聖戦」と、高橋留美子の漫画の「人魚の森シリーズ」合わせたような内容だなーなどと思ったりした。
 
ジャカルタ到着は、日本時間6時半現地時間4時半というあたり。
 
着陸1時間前に、おやつみたいな感じで出てきたのが、アーモンドデニッシュ1個&ドリンクサービス。
色々選択肢がある中から、「JAL乗ったからにはやっぱりこれ飲んでおかないと!」と、「スカイタイム」を選んだ。JALオリジナルの柚子ジュース、めっちゃ美味しい。大好き。

14年ぶりのジャカルタ空港

ジャカルタ行きのJAL便を降りたら、次は3時間半後のガルーダ国内線でデンパサールへ。
 
なんでも「ジャカルタ スカルノハッタ国際空港では、混雑状況により、空港で設定されている『最短乗り継ぎ時間』を満たしていても乗り継げないケースが発生しています。お乗り継ぎの際は、2時間以上のお乗り継ぎ時間のある便をおすすめいたします。」(ガルーダ・インドネシア航空サイトより)だそうで、「乗り継ぎ時間2時間ジャスト」の便を予約しようとしたら「それはやめとけー」と言われてしまったのだそう。ああ、早くバリに着きたいのにねぇ。
 
国際線出口から国内線搭乗口まで勝手がわからずにあっちをうろうろこっちをうろうろ。時間はたんまりあることだし、と、迷うだけ迷っていたりした。表示が少なくてたいそう分かりづらく、難儀しながらようよう国内線搭乗の手続きを完了。
 
それでも残り時間は、まだまだ2時間以上というところ。次の便は1時間45分しか乗らないし、出発も20時発と夕食にはやや遅めの時間だから
「次は機内食……出ないよね」
「空港で食べちゃっていいよね」
と、国内線搭乗口近くのフードコートでまったり時間を潰すことにした。
 
今回の旅行は、「あんまり食べたことのないインドネシア料理を食べてみよう」が自分の中の密かなテーマだったりするので、「なにこれ知らない」というものを選んでみようと心に決める。
 
ジャカルタ空港、国内線のフードコートにて。ここのにしてみようかな。 息子はマイペースに
「クリスピークリームがある!ここのドーナツ、どんな味なのか食べてみたい!」
と、日本でも食べられるKrispy Kreme Doughnutsのオリジナルグレーズドを買ってきてかぶりつき(日本で食べるものとはちょっと違う感じだけど美味しい、とのこと)、私とだんなはローカルフードコーナーに。
 
私が選んだのは、バリ4回目にして初めて口にした「SOTO BETAMI」なるもの。だんなは定番「SOTO AYAM」。
 
ジャカルタ空港フードコートにて、初挑戦の「SOTO BETAMI」 店頭には、スープなしの具のみをボウルに入れた見本が並んでいて、「この、牛肉っぽいのとじゃがいもが入ってるやつ食べてみる!」と選んだわけなのだけれど、出てきたものは「ほんのりピリ辛味のココナッツスープカレー」的なものだった。
 
とろみのないサラサラな褐色のスープの中には、煮込んだ牛肉とモツらしき部位も少々。
 
ざく切りトマトとじゃがいもが入り、上からはフライドオニオンとフライドガーリックがしこたま散らされていた。表面にぷかぷか浮かぶのは、「えびせん」のようでえびせんでない、ピンク色ではなくベージュ色の、魚味を感じるような薄焼き煎餅状のもの。後にホテルで知ることになるそれは「emping crackers」というチップなのだった。empingはインドネシアに生育する木の実なんですって。
 
ジャカルタ空港フードコートにて、これは定番ソトアヤム。 ソトアヤム、ソトベタミ、共に平皿にこんもりよそわれたご飯もついてきたので、本当にノリとしては「スープカレー」。
 
ご飯をすくってスープにしゃばしゃば浸しつつ美味しくいただいた。
 
独特なスパイス臭が異国の味わいで、空港飯なのにテンション上がりまくりな私。インドネシアに来たんだなぁ、と嬉しくなった。

ジャカルタ空港内フードコートにて
SOTO BETAMI
SOTO AYAM
ペットボトル水
 
「Krispy Kreme Doughnuts」のオリジナルグレーズド
Green Tea
Rp 35000
Rp 35000
Rp 6500
 
2× Rp 6000
Rp 15000

そして無事、定刻より十数分遅れでガルーダ便は無事飛び立った。
 
ガルーダの機内食。しっかりどっしりナシゴレン! すると「夜のおやつ」と表現するにはやや重めな、「軽食」と言うにもやっぱりやや重めなご飯がちゃんと出てきて、私たち苦笑い。
 
太め厚めな錦糸卵が乗ったナシゴレンと、なかなか大きなサイズの鶏肉のグリル。
 
添えられたケチャップ風の小袋には「SAMBAL」(サンバル)の文字があり、
「つけてもいいけど、加減しながらつけないと辛いかもよ」
と息子に忠告しながらもぐもぐ。
 
デザートにと、ムチムチ食感のナタデココ入りココナッツゼリーもついていた(すごく固いこんにゃくゼリーみたいな歯触り……)。
 
サンバルをかけずともナシゴレン自体がなかなかの辛さで、"辛口寄りの中辛味"の我が家のカレーも旨い旨いと食べる息子が「これは……辛いね」としょんぼり顔になってしまうほどのものだった。私も空港飯の後だったので全部平らげることは自重して、ゆるゆると短い空の旅を満喫。
 
バリ島到着は現地時間23時過ぎ。1時間の時差があるので日本では日付が変わった頃。やっぱりバリはなかなか遠い。

人間がダメになるスイート〜「Grand Hyatt Bali Hotel」

深夜到着だし、と、ホテルへは片道US$17の送迎をお願いしておいた。
 
馴染みのある「HYATT」のロゴがついた看板を持つスタッフとなんなく落ち合えて、車で20分ほどの距離があるヌサドゥアエリアの「Grand Hyatt Bali Hotel」に無事到着。
 
Grand Hyatt Bali、スイートルームに来ましたよー アップグレードで案内されたスイートルームは、想像以上にどえらいお部屋だった。
 
「リビングルームがついてます」どころじゃなく、ダイニングルームまでついていた。
 
普通の部屋の入り口は一般的な1枚扉。スイートのお部屋は2枚扉で、入り口からして違う雰囲気になっている。
 
入ってすぐ右手に1つめのトイレ、左手に進むと4人がけのダイニングテーブルとライティングデスクが2つ、ダイニングテーブル近くにミニバーと冷蔵庫。
 
Grand Hyatt Bali、スイートルームの室内その2 ダイニングと隣接するリビングには、シングルベッドより広いくらいのサイズの巨大なカウチソファが1つと、同じデザインのこちらは普通の奥行き幅のソファが一つ。
 
品のよいテーブルの上には胡蝶蘭。
 
で、このリビングの窓際に、事前にお願いしていた息子用のエキストラベッドが鎮座ましましていた。
 
玄関から右手奥の2枚扉の向こうが天蓋つきのダブルベッドが置かれた寝室。
 
Grand Hyatt Bali、たっぷり余裕の空間のバスルーム 寝室から繋がる形でドレッサーとウォークインクロゼット、奥に進むとダブルシンクからバスルームに続いていく。
 
広いバスタブは一段上ったところにあり、最奥がシャワールーム。
 
想像以上にどえらく広く、調度品のセンスも良くて
「うっひゃ〜」
「こりゃ、すごいね」
と絶句する私たち。ダメだわ、こんな部屋に泊まったら人間がダメになってしまう。
 
ウェルカムフルーツ。ものすごい量でした。食べきれないなぁ。 「こちらはホテルからのプレゼントです」
 
と、ダイニングテーブルにはリンゴやグアバ、モンキーバナナやスネークフルーツなどの果物盛り合わせが置かれていた。
 
そしてリビングのテーブルの上には更なるプレゼントのラズベリータルトが2つ。
 
お風呂入って寝るだけのつもりだったけれど、タルトは食べちゃった方が良いよねぇと、急遽コーヒー淹れて(もとい、だんなに淹れてもらって)入浴後にいただいた。
 
タルト生地は良い感じにまだサクサクとしていて、シロップをたっぷりまぶしたラズベリーは疲れが取れるしっかりとした甘さのあるものだった。
 
そうこうしていて、ベッドにダイブできたのは1時を回った頃。
 
日本時間なら2時を過ぎた頃なので、さすがに皆へとへとだった。明日からたっぷり遊ぼう。