3月13日(月) 初めてのハウステンボス

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いざ、ハウステンボス

この春は、息子が高校を卒業しての長めの春休み期間。
 
母と2人で旅行するにはほど良いタイミングかなと、ショッピングで貯めたマイルもほどよく手元にあったので、
「行ってみたいってずっと言ってたし、ハウステンボス、行ってみる?3月はチューリップ祭りなんだって」
と母に声をかけてみた。
 
で、母憧れの、ハウステンボス内のホテル「ホテルヨーロッパ」に泊まる旅を計画。ここには2泊して、帰路は長崎からの便があまり本数がなく、「だったら福岡に出て福岡から飛行機に乗る?」→「だったら福岡の温泉旅行にでも1泊する?」と予定が膨らみ、3泊4日の旅になった。母ももう良い年なので、無理はしないスケジュールでののんびり旅行。
 
昼過ぎに長崎空港に到着予定のJAL便に乗り、長崎空港からは事前予約しておいた無料シャトルバスに乗り、午後1時半に「ハウステンボス」内の「ホテルヨーロッパ」に無事到着。
 
空港でフレンチトーストの朝御飯は口にしたものの、長崎空港ではすぐにバスに乗ってしまったので何もお腹に入れられず、シャトルバス内も「飲食禁止」とのこと。ホテルに着いた時には空腹極まれり、という感じなのだった。
 
「ホテルヨーロッパ」に到着するなり、カツサンド。 ……で、あいにく、チェックインは15時と少し先で、チェックインしたらいただけるアフタヌーンティーもその時間から。
 
「15時まで待てる?」
「由紀ちゃんは待てる?私は待てないわよ」
「……ですよねー……うーん」
 
と、我慢できない私たちはホテルロビーにある「ANCHORS LOUNGE」で、カツサンドを半分こして食べたのだった。
 
「島原じげもん豚のカツサンド」という品名の、なんだかすごいカツサンドは、コールスローサラダが挟んであるリッチな味のもの。カツ自体には適度にソースも染みていて、こんがり焼けたトーストタイプのパンもとても美味しかった。
 
チューリップ祭り中のハウステンボス、ホテル内も花だらけ。 中庭には園内を結ぶ船の発着所があり、そしてホテル内はチューリップフェアということで花だらけ。
 
折良くラウンジでは生演奏のピアノや歌手が出てきてのオペラ曲演奏まで流れてきて、なかなかの素敵な雰囲気。
 
仮面舞踏会のシーズンでもあるゆえからか、スタッフさんは全員「オペラ座の怪人」のマスカレードで出てくるような派手な衣装を纏っている。色々と派手で、そして思っていた以上に、全体的に「ちゃんと異国の雰囲気」なのだった。

ホテルヨーロッパ」内「ANCHORS LOUNGE」にて
島原じげもん豚のカツサンド セット
紅茶(ダージリン)
\2100
 

クラブラウンジ権つきラグジュアリールーム

母はもう10年以上も「ハウステンボス行ってみたい」「ホテルヨーロッパ泊まってみたい」と言い続けていたのだった。で、頻繁に来られる場所ではないし、せっかく来たことだから良いめの部屋を予約しましょうか、と、リクエストしたのは61平米のジュニアスイートタイプの「ラグジュアリーツイン」、クラブラウンジ権つき。
 
15時を待って「クラブラウンジ」に訪れると、
「アフタヌーンティーのお支度をさせていただいて宜しいですか?」
と、チェックイン手続き前に、ささっと紅茶の支度をしてくださった。やってきたのは、なんどびっくり三段重ね。
 
このホテルは「クラブフロア」の設定はなく、通常の部屋の予約にオプションとしてクラブラウンジ利用の権利をつけるというスタイル。1日限定6組で、朝食、軽めの昼食、アフタヌーンティー、夕方の軽食、お休み前のお飲み物……と、ほぼ1日中何らかのサービスが用意されているのだそう。利用はもちろん無料。昼からお酒も飲めちゃう。
 
……で、たいていどこもそうだから、このホテルのラウンジもほぼほぼセルフサービスなのかと思ったら、色々と手厚いサービスなのだった。
 
ラウンジの、ゴージャスたっぷり三段重ねアフタヌーンティー セルフで好きなものを飲めるようにはなっているけれど、「お飲み物はいかがしましょうか」と聞いて持ってきてくれる。
 
アフタヌーンティーも「ただいまご用意致しますね」とスタッフさんが持ってきてくださったのだった。
 
あーしまった、さっきのカツサンド明らかに不要だったわ……ていうか今これ食べたら夕飯ほとんど要らないわ……と思いつつ、しっかり食べてしまった。スパークリングワインもいただいてしまいつつ。
 
最下段は4種のスコーン(プレーン、チョコ、抹茶、バラ……かな?)とクリーム、ベリーのジャム。
 
中段は、かぼちゃの冷製スープと、クロワッサンのサーモンチーズサンド、卵サンド、くるみパンのツナサンド。なかなかのボリューム。
 
上段は、口直しの柑橘のゼリーと、抹茶のオペラ、りんごのタルト、チョコ系焼き菓子2種類、紫蘇マカロン(!)とピスタチオマカロン。
 
クロテッドクリームだけが、
「ホイップクリームとヨーグルトを合わせたものになります」
という説明つきで出てきて(実際、まさにそんな味で)、「んんんんん?」となったのだれど、それ以外は幸せなアフタヌーンティーだった。
 
九州は酪農王国でもあるんだから、クロテッドクリーム作れるメーカー、ありそうなのに……ねぇ……?(ナカザワと、最近はタカナシも作るようになったらしいのにー)。
 
とりあえず、たいそうお腹いっぱい。そしてほろ酔い。
 
サーモンピンクがベースの部屋は、落ち着いた良い雰囲気でした 事前に間取りなどもある程度調べて予約していたものの、実際案内された部屋は、期待以上に素敵なものだった。
 
ラウンジは1階のメインダイニングのフレンチのお店のすぐ側にあり、私たちの部屋はそこから最寄りのエレベーターで3階に上がったところ。
 
窓からはハウステンボスのシンボルの時計塔が間近に見える、良い部屋だった。
 
ベッドは普通のシングルサイズが2台。
 
大きなダイニングテーブルがたいそう便利でした。ケーキ買ってきてお茶もしましたよー 大きな円卓は4人がけのダイニングテーブルで、2人がけのソファとティーテーブル、窓に面したライティングデスク。
 
洗面所からは個室のトイレと、バスルームに続くドアがあり、バスルームにも洗面台が1つ。大きなバスタブと、シャワーブースもついていた。
 
洗面台がバスタブの隣と別室にあるというのが面白いスタイルで、若干、「どうしてこうなった」感が少々……。
 
コーヒーはネスプレッソ。デカフェ含め、6杯分のカプセルが用意されていた。

初ハウステンボスは雨模様

部屋で荷物開いて少し休憩した後、今日は夕方からと明日一日入場できる、1.5日分のチケットを購入してハウステンボス園内を少し歩いてみた。
 
園内、これでもかとチューリップが並んでいます 園内はチューリップ祭開催中ということで、あちらもこちらもチューリップだらけ。
 
アトラクション系のエリアがあったり、ヨーロッパ雑貨を扱う商店街的な通りがあったり、これでもかとお土産ものを扱う巨大なエリアがあったり、思った以上にハウステンボスは広かった。
 
ホテルからハウステンボスゲートまでは1.5kmほどもあるらしい。
 
ここは夜にプロジェクションマッピングのショーが行われるみたい 大きな花時計のある教会風の建物では、毎夜プロジェクションマッピングのショーも行われているそうだ。
 
近くには「仮面舞踏会」のパーティー会場があって、このエリアには仮面とマントを着用しないと入れないとのこと。
 
仮面は500円で販売しているけれど、ホテルで引換券を貰えたので、無料で1個貰えるらしい。マントは会場入口で貸してくれる(出る時に返却する)。
 
小雨降る中、懐かしい時代のダンスミュージックが流れるエリアは、それでも踊るスタッフさんたちとちらちらとお客さんたちの姿も見えた。
 
一年分くらいのイルミネーションを見た気がします……すごかった そうこうしているうちに日も暮れて、まだ少し空も明るかったけれど、「光の王国」という名前のついたイルミネーションエリアにも、ちらりと。
 
ホテルの部屋から見える時計塔の裏側には帯状のイルミネーションの仕掛けがついていて、隣接する建物に繋がって「光の滝」の演出が。実際見ると、本当にリアルに水の表現がLEDでなされていた。
 
夜になるとこのエリアの中央に「光のドラゴンロボット」まで出現するらしく、初夏にはバラ庭園になるだろうこのエリアは、全体が派手なイルミネーションが施されていた。なんとも、派手。
 
なんだか一年分くらいのイルミネーションを見てしまった気分。すごかったな。

ハウステンボス」にて
オフィシャルホテル1.5DAYパスポート(大人)
オフィシャルホテル1.5DAYパスポート(シニア)
\9000
\8500

ラウンジの夕御飯

午後3時にどっしり重めのアフタヌーンティーを楽しんでしまったから、夕飯はもうラウンジの「軽食」で良いねと、ゆるゆるとラウンジに。
 
セルフサービスでおつまみ色々、それに加えて各自お願いすれば、スープとステーキも持ってきてもらえるそう。
 
肌寒い屋外を歩いてきたところだったので、早速スープをお願いした。とても濃厚なコーンポタージュが、今日の夜のスープ。
 
軽食も、文句なしの美味しさでした。ゆったり食べられて、幸せ。 1人分ずつ盛られた状態で用意されていた、生ハムフルーツ。フルーツはパイナップルとメロン。
 
スモークサーモン、サラミ、ミックスリーフのサラダと季節野菜のサラダ、カマンベールチーズ、クリームチーズ、トマトのブルスケッタを盛ってきてみた。
 
その他には、クロックムッシュ、ベーコンときのこのクリームソースのペンネ、パンも数種類、フルーツやデザートも数種類……という感じ。
 
料理は、ラウンジの斜め向かいにある、このホテルのメインダイニングのフレンチの店から運ばれてきているみたい。
 
クロックムッシュやペンネなどは厚手の鍋に作られていて、利用者が少ないということでその量は少なめながら、とても綺麗に盛りつけられていた。
 
リクエストでいただけるステーキは、長崎和牛ヒレ肉。 試しにと頼んでみたステーキは、長崎和牛ヒレ肉、赤ワインソース。野菜もしっかり添えられていた。
 
お肉のサイズは小さめだったとはいえ、「え?"軽食"だよね?全然軽食じゃないよね?」と言いたくなるほど、ちゃんと「食事」だった。大満足。
 
全部が「間違いない、上質な味」で、他のお客さんはというと、いても1組、せいぜい2組、という感じ。
 
静かでのんびりできて、ラウンジはたいそう快適だった。

そしてナイトコンサート

午後8時半過ぎから、昼にカツサンドを食べたホテルロビーで、「ナイトコンサート」が催されるのだそう。
 
本来「ミュージックチャージ」が3000円必要なところ、宿泊者であればそれが無料とのこと。ただ、ワンドリンクの注文は必要、ですって。
 
もうお腹はいっぱいだから、量のある飲み物は欲しくないんだなぁ……と、ウイスキーをロックで舐め舐め、つまみに生チョコレートを貰って齧りつつ、1時間ちょっとのコンサートを楽しんできた。
 
ホテルヨーロッパのナイトコンサート、ダンスの披露も。 前半は男女オペラ歌手が登場しての、ピアノ演奏つきの5曲。
 
後半はハンガリー奏者のピアノ、バイオリン、チェロのトリオでクラシック中心の8曲。
 
前半のTime To Say Goodbyeとか、後半のハンガリー舞曲第五番、Libertango(Astor Piazzolla)あたり、たいそう楽しかった。シメはツィゴイネルワイゼン。
 
最後に奏者たちが各テーブルにいそいそと自費出版CDを売りに来る(1枚2000円)のには笑ってしまったけれど(そして素直にそれを買ってしまう母……)、思いのほか充実した夜になり、就寝は23時。つーかれたー。

ホテルヨーロッパ」内「ANCHORS LOUNGE」にて
ウィスキー(ロック)
生チョコレート
\1500
\600