8月26日(日) お洒落ホテルと絶品中華
キャセイで台湾
息子不在の8月末。
夫婦で海外行くのにちょうど良いかもねーと、久しぶりの台湾旅行をすることにしたのだけれど、JALのマイル席なんてもう全然空いていなかった。
「キャセイの以遠権フライトなら安いかもねぇ」
とだんなが調べてくれたところ、成田−台湾経由香港便の成田台湾間は案外とお安いことがわかった。時間帯も悪くない便で(ただし目的地は松山空港より利便の悪い桃園空港だけど)往復3万3千円くらい。
キャセイは大好き。JALの次に好きな航空会社と言っても過言では無いくらい。
でも往路に使う空港ラウンジはキャセイじゃなくJALにしようねカレーが食べられるしねと、朝食をそこで済ませるつもりでちょっと早く成田空港に到着した。
着いてみればカウンターは大混雑でチェックイン(は事前にオンラインで済ませていたけど、荷物預けなきゃで)に時間がかかり、「朝のJALラウンジって混むんだよ」というだんなの言葉通り、サクララウンジの御飯処もなかなかの混雑ぶり。
それでもしっかりビーフカレーはもりもり食べたし、豚汁をよそった後で冷製コーンスープの存在にも気付いて両方飲んでしまったり。
そのうえで生ビールもしっかり貰い、あとはラップサンドとかウィンナーとか、ブルーベリージャム入れたヨーグルトとか。
自制したつもりだけれど、けっこう食べた。
そうして、10:00発12:45着のCX0523に無事搭乗し、3時間のフライト中に供されたのは「朝御飯」。
おかずは焼きうどんかオムレツかの2択で、私はオムレツにしてみた。
がっちがちの固焼きのオムレツと、ハッシュドポテトとマッシュルーム。
パンにはバターと苺ジャム、フルーツ盛り合わせとブルガリアヨーグルトの苺味、あとは適当にアップルジュースやオレンジジュースをいただいて……という感じ。
さして美味しくは無かったし、朝食はラウンジでたんまり食べてきたので、フルーツとヨーグルトをしっかり平らげるくらいで終わりにした。
さて、定刻の到着してからがひと苦労。
入国審査に20分くらい並び、まずは現地通貨をとATMを探すも大行列。それに電車に乗る前に悠遊卡(悠遊カード:日本で言うSuicaみたいなもの。電車に乗れるし自転車借りられるしコンビニ等でお買い物もできる )を買わないとねとあれこれしている間に、もう3時。
「ホテルには2時半頃には着けるかな」「その後魯肉飯食べに行こうか」なんて言っていたけど全然無理で、そうしてお腹も空いてしまって、地下鉄を途中下車して懐かしの台湾の味を食べに行くことにした。
ファストフード麺料理〜「阿宗麵線」
市内あちこちにあるチェーン麺線屋さん、それが「阿宗麵線」。
カウンターで売るのみの立ち食いのお店もあるけれど、忠孝復興駅前の支店は、椅子とテーブルもあって(冷房も効いてて)落ち着いて食べられる。
店内はちらちらお客さんがいたけれど混雑というほどでもなく、スーツケースをがらごろ引きずってお店に入った。
小碗は55元、大碗は70元。
これは小碗。
香菜たんまり入れてもらって、「モツたっぷり鰹だし風味のとろみつきあったか素麺」という風情の麺線、本場の味を久しぶりに堪能した。
いろんな旨さが溶け合って、ほんと、美味しい。
最近は日本でもちょくちょく食べられるようになったけど、やっぱり本場の味は「そうそうこれこれ」という感じで。
辛みだれ、にんにくだれ、黒酢は各々好みで入れられるようになっている。
私は後半、蒜醬と辣椒をちらっと足してみたら、えらいこと辛くなってしまい、汗が止まらなくなった。
この「阿宗辣椒醬」は店頭で販売しているそうです。
小碗 |
2×55元 |
なんというか、エロホテル〜「W Taipei」
そうして漸くチェックインした今回の宿は「W Taipei」。ウェスティンなどを擁するSGP系列のちょっと異色なお洒落ホテル。
SPGアメックスの年間特典の無料宿泊券を使うべく「どーせなら良いとこに泊まりましょう」と台北市内のグループホテルで一番お高いところに泊まってみることにしたのだった。1年間せっせと溜めたポイントで追加2泊もできてしまい、今回の3泊は全日無料。御飯はついてないけれど、これは嬉しい。
やたらムードがあるホテルと聞いていたけど、まあ、あちこち、色気があるホテル。
というか、エロいホテル。
ロビーフロアにも飲食店にもそこそこの音量で派手なダンスミュージック系の曲が流れていて、特に夜は「ここはナイトクラブですか?」という程に、ホテルっぽくない様相になる。
男性従業員はぴたぴた系の黒Tシャツ着用で、なんだか「ギョーカイの人」な雰囲気だし。
ロビー階にあるプールもまた夜にはピンクにライトアップされ、白鳥やらパイナップルやらのフロートが浮かび上がっていた。これ、あれですね、インスタ女子に人気のやつ。
エレベーターもなんだかきらきらしているし、ちょっと独特な香水の香りで満ちていた(あんまり好きな匂いじゃなかったな、これ……)。
客室はと言えば、バスルームとベッドの境界が、こんな感じにすけすけになる(ガラスも無い)のも、ちょっとすごい。
この板状の壁の傾きは簡単に手で変えられて、やろうと思えばすっかり平たい壁にすることもできるけど、面白いから常時見えるくらいに傾けておいてみた。
写真の左奥がトイレ(TOTOのシャワートイレ、パネルが普通に日本語表示)、右奥がシャワーブース。
バスタブ脇のアメニティ棚はこんな感じ。
歯ブラシの色もブレずにピンク。グラスも派手。
シャンプーやコンディショナーの他にボディバターと洗顔ジェル(男の人用かしらと一瞬思ったけど普通に使ってたわ、私)もあって、「Bliss」というアメリカのスパブランドのもの。鮮烈なレモンの香りだった。
そして寝室の棚には、多分これ「ウェルカムチョコレート」ならぬ「ウェルカム駄菓子」。
横の銀色のはおしぼり。
その横には、エビアンのボトルも2つ並んでいた。これは、部屋に通常あるお水(常に6本くらいある)と違うSPGゴールドの特典らしい。
レセプションで渡された紙によると、特典は
・可能であればお部屋のアップグレードをしますよ(無料宿泊だったこともあってかアップグレードはしなかった……たぶん)
・リクエストに応じて(可能ならば)14時のレイトチェックアウトもできますよ(16時までOKと言われた)
・10〜17時はWOOBARで無料のコーヒー紅茶をどうぞ
・17〜19時のハッピーアワーはYEN BARかWOOBARで指定のメニューを飲み放題
・インターネットアクセス無料
・300mlサイズエビアンを毎日
と、そんな感じだった。
お茶を飲みにも行ったけど、何よりハッピーアワーが嬉しい特典。3泊中、2泊はハッピーアワーを楽しませていただいた。
この夏にマリオットと統合して改悪した部分もあるらしいけど、SPGアメックス、つよい。地味な特典がじわじわ嬉しいこの感じ。
「いや、しかしえろほてるだなぁ……」
「えろ風呂、使わなきゃ」
「えろプールも行ってみなきゃ」
やたらえろえろ言ってますが、このホテル、2021年には大阪にもオープンするそうです。
大阪のWも、きっと、えろい。
どうしよう、全部おいしい〜「廚房客家美食」
そうして部屋で荷解きなどをした後に、先に麺線を食べた忠孝復興駅にまた移動して、そごうのデパ地下やドラッグストアを冷やかしつつ北上し、台湾の達人Tさんお勧めの「廚房客家美食(Kitchen)」という客家料理のお店に行ってみた。
お店のfacebookの更新が無くてメッセージを送っても反応が無く、メールで予約できる手段は無さそうだったのでホテルに「お願い!食事の予約して!」とお願いしていた次第。速やかに的確に、ちゃんと予約してくれた。
Tさんからは特に「これは食べた方が良い」というメニューは聞いておらず、逆に何を食べても美味しいと聞いていたから、事前にテーブルに用意されていた日本語品名も添えられた写真入りメニューをじっくり見て、4品注文。どうしてもその場では食べられるだけのお腹の余裕がなくて、でも食べたくて、炒飯は持ち帰り用に包んでもらってきた。
これがね、何もかも、全てが美味しくて。
特に揚げ出し豆腐が、なんだこれはというほどに美味しかった。いや、ほんとに全部美味しかったんだけれども。
シンプルな塩味炒めの季節の青菜(大好きな空心菜だった)は、油が良いのか塩が良いのか腕が良いのか、きっと全部で、なんだかちょっと良い香りがした。
歯触りは完全無欠、文句なしのシャキシャキで。
だんながこれ絶対食べると最初に決めた角煮は、艶々光る厚切り角煮が6切れと、たんまりの香菜と白髪葱。
割包が6個ついてきて、これまでの人生で食べたどの角煮サンドよりも美味しい角煮サンドが食べられた。
脂部分も肉もふわとろ食感で、口に入れる端から崩れるよう。
色はしっかり濃厚だけれど味はそれほどこっくりどっしりではなく、思いの他さっぱり味なのも素敵だった。塩気とかそんなに強くはないのに物足りないということも全然無くて。
私は2切れがやっとだったけど、だんなが4切れ平らげた(代わりに私はせっせと豆腐を食べていた)。
「脆皮肥腸」は、「クリスピーモツ」。
割としっかりモツの風味が残っていて、コリコリキュッキュとした歯触りが心地良い。腸をカットせずにある程度の長さを保ったままこんがり揚げて、それをざくざく斜めに切った感じの面白い見た目の揚げ物だった。
下味などは特になく、添えられるのは花椒塩。最高にビールの良いアテで、ついつい瓶ビールをもう1本。
そして揚げ出し豆腐は、豆腐も自家製なのかな。ふわんふわんのつるつるした食感で、濃厚で。
それがふんわり形を保ったまま揚げられていて、刻み葱とかにんにくとか入った醤油だれを纏って上からは鰹節。
見た目はどの料理よりも地味だったけど、びっくりするほど美味しかった。毎日食べたい。毎日食べられる。
最後にサービスですいか、パイナップル、パパイア、あと青い果皮の白い果肉の梨みたいなりんごみたいな不思議な果物(帰って調べたら、多分、インドナツメ(蜜棗)ってやつ)も。
そうしてこれは、ホテルのお部屋で風呂上がりに食べたテイクアウト炒飯。
豚の細切りとぷりぷりの海老、そして細かく切られたゲソ(!)入り。あとはグリンピースが彩りに美しく。
中華料理にしては案外と薄味で、この料理に限らずだけど、当たり前のように使われる化学調味料の味も全然しなかった。
次に来る時も変わらぬ美味しさでこの場所にあると良いな。
メニューの「廚房招牌菜(The special)」には他にも美味しそうなものばかりで、「薑絲大腸(しょうが細切りとモツ)」「客家茄子(客家風ナス炒め)」「客家鹹豬肉(客家塩ブタ)」「白斬太監雞(丸ごと蒸し鶏)」とか、もう絶対美味しいと思う。
でも次に一番食べたいのは「招牌豆腐(看板メニュー豆腐料理)」。
季節青菜(季節の野菜:空心菜) 老皮嫩豆腐(中華揚げ出し豆腐) 客家封肉(客家風角煮) 脆皮肥腸(クリスピーモツ) 什錦炒飯(五目炒飯)(外帯) フルーツ盛り合わせ 台湾金牌啤酒 |
120元 240元 450元 330元 130元 0元 2×100元 |
台湾土産はスーパー安定〜「頂好」
今は本当、便利な世の中で、夕食を摂りながらも日本のTさんとLINEでやりとりしつつ(SIMカードは電話番号付与&データ通信無制限のを出発前に買ってあった)、「近くのウェルカムで買い物して帰るのがいつものパターン」と言われたので「あ、ウェルカムあるんだ?」と私たちも台湾ローカルスーパー「頂好 Wellcome」に寄り道を。
現地スーパーの買い物は、ほんと、楽しい。
いきなり「スペアリブのたれ」やらマンゴー味やパイナップル味の台湾ビールやらを買ってしまいつつ、初日からそこそこの大荷物で帰還したのだった。
お部屋で飲む用のミニサイズの牛乳パックと無糖のお茶のパックもね。
古早蚵仔麺線 味好美蜜汁排骨調味料 台灣啤酒 香郁芒果 台灣啤酒 香甜葡萄 台灣啤酒 甘甜鳳梨 台灣龍泉啤酒 水蜜桃 統一無糖緑茶 林鳳營鮮奶全脂 |
75元 50元 33元 34元 33元 32元 25元 36元 |
それと、近くにあったドラッグストア「Tomod's」でもお買い物。
「京都念慈菴」は香港ののど飴屋さん。
丸い缶に入ったのど飴が可愛いわ美味しいわで、先日だんなに香港で買ってきてもらってからお気に入りになった。
台湾でも買えるかなとあちこちのお店を覗くも、定番の柑橘味しか無かったり、お手頃価格の袋入りのは無かったり。
とりあえずTomod'sで見つけたので、まずは2缶入手した。
京都念慈菴 枇杷潤喉糖 金桔檸檬味 |
2×89元 |
買い物後はタクシーでホテルに帰還。初乗りは300円しないくらいで、500円も払えばそこそこの距離を移動できてしまう。
MRTも判りやすくて便利だし、台北の移動はほんとにらくちん。そして明日からは自転車にも乗るのよ。