10月6日(金) 夏の空気の沖縄へ
ン十年ぶりの沖縄に
「10月の木金と那覇出張なんだけどさ」
「うんうん」
「帰りの飛行機を日曜にズラせそうだけど……おゆきさんも来る?」
と言われたのは、1ヶ月ほど前。
沖縄は、小学生の時に母と2人で行って以来。
いいなーいいなー行きたいなと、溜まっていた航空会社のマイルで行けるかなと調べたら、連休というタイミングもあって直行便はとうに満席。それでも乗り継ぎ便ならマイル利用で行けそうだったので、誘いに乗って私もちらっと沖縄に行ってしまうことにした。
2泊3日、滞在は丸2日と少しという長くはない滞在で、でもお買い物できて水族館行けて、あとは美味しいもの食べられれば嬉しいな……と、そんな感じで。あまり予定はみっちり立てずに。
そういえば私、一人で飛行機に乗るのはもしかしたらこれが初めてだったかも?
往路は朝6時半発の、山口県岩国空港乗り継ぎのANA便。
「前方の席が空いてますので、お席、足元が広い席に変更しておきますね」
と言われて、受け取った2枚のチケットはどちらも「5C」の席で。
たまたま同じなのかなと思ったら、乗り継ぎの飛行機がまんま同じ機体だったものだから、笑ってしまった。
岩国空港で降りて、空港内の階段降りたらそこがすぐ那覇行きの便の搭乗待合室になっていて、30分ほどしたら同じ機内に逆戻り、という流れで一路、那覇へ。
「ただいま左手に種子島、のちに屋久島が見えてまいります」
と機内アナウンスがあったので、写真は撮影してみた(おそらくは)屋久島。
岩国はけっこうな雨模様だったけれど、でもめでたくも予定より10分ほど早く、那覇空港に到着したのだった。
気温30℃超。10月の沖縄は、普通に真夏の気候だった。
玄関口の沖縄料理〜「空港食堂」
今日のお昼で予定の仕事が終わっていただんなが空港まで迎えに来てくれていて、まずは腹ごしらえを。
昼食にはかなり遅めの時間で、でも朝御飯にメロンパン1個を食べたきりだったからすっかり空腹。
繁華街に出る時間も惜しんで、だんなが
「この店、好きなんだよねー。昨日到着した時もここで飯喰ったんだけど」
という空港内の「空港食堂」でさらっと昼食を摂ることにした。
空港内のお店とはちょっと思えない、町中の食堂のようなのどかな雰囲気。
食券制で、メニューは沖縄そばやチャンプルー、タコライスにポーク玉子と私の知る沖縄料理が色々と。カレーライス、カツ丼、親子丼といったものも。
私が食べてみたのは「ちゃんぽん」。
長崎のそれとは違い、塩味のとろみたっぷりのあんが、麺ではなくてご飯の上からかけてある。
具材はキャベツともやし、にんじん、玉ねぎ、卵、という感じ。「ちゃんぽん」らしく、かまぼこも入っていたり。
けっこうなボリュームがあって、味噌汁と漬け物がついて650円、良心的だ。
「昨日はここでゴーヤーチャンプルーを食べた」
というだんなは、ソーキそばを。
「ソーキ」は豚スペアリブの事。
関東で普通に見る、固い骨つきのスペアリブの事もあれば、軟骨を含む肉(=軟骨ソーキ)であることもあって、この店のソーキは後者だった。
柔らかく煮込まれてトゥルントゥルンの食感になったソーキを私も1かけ貰ったけど、ほろりと崩れる食感でたいそう良い感じ。柔らかく煮たソーキは、牛すじみたいな食感になのね。
ちゃんぽん ソーキそば |
\650 \650 |
ウェルカム菓子はちんすこう〜「ANAクラウンプラザホテル」
そしてモノレールに乗って十数分、そこから歩いて10分ほどのところにある、本日のお宿「ANAクラウンプラザホテル沖縄ハーバービュー」に。
だんなが手頃な価格のところをと探して予約してくれていた宿で、空港に来る前にスーツケースを置きに寄ったら、
「1万円の追加料金でスイートルームにアップグレードできますよ、お部屋もすぐご案内できます」と言われたそうで。
「だからアップグレードしちゃった☆」
とのことで、応接セットつき、大きなライティングデスクつき、シャワーブースつきのジュニアスイートに泊まれることになったのだった。
セミダブル×2のツインルームも昨今多い中、なんだか可愛らしく見える、シングル×2のツインルーム。
このホテルチェーンは「お客様の快適な睡眠をサポート」なる「sleep advantage」なるプログラムを実施中なのだそう。
バスルームに置かれた一般的なアメニティ(シャンプー類は「This Works」のenergy bankライン)の他に、ライティングデスクの上にオリジナルパッケージの追加アメニティが色々用意されていた。
めぐりズムの「蒸気でホットアイマスク」、バスクリンの「カラダプラス 新緑イオンの香り」と、「朝用抹茶入りミント緑茶」「夜用ほうじ玄米茶」。
お茶まであるのが面白いなぁ……と、早速、夜の入浴でバスクリンは使わせてもらった。
だんなも仕事でお疲れだし、今日のところは早々に観光とか買い物などという感じでもないし……と、午後はホテルのプールでひと泳ぎ。
半日前の千葉は気温15℃で、すっかり晩秋の気温だったけれど、ここは最低気温27℃、日中の気温は32℃。
普通に真夏の気候で、プールの水もほどよく「ぬるま湯」で、たいそう快適だった。
一応、更衣室(シャワーつき、水着脱水機つき、ついでにコインランドリーつき)もあるけれど、かなり狭いので「部屋から水着を着て往復する」のが良さそうな設備だった。
バスタオルはプールサイド専用の茶色いの(お部屋のは白いタオル)を1人1枚貸してくれた。
ゆるゆる泳いでデッキチェアにしばし寝転んだりした後は、冷房の効いた涼しい部屋に戻って少しのんびり。
まずはスーパー
今日の夕飯は、人気のお店を既に予約済。
その前にまずはお買い物!と、目指すお店のすぐ裏にあったスーパー「ユニオン」でお買い物。
留守番の息子のために、息子大好物のタコライスものを色々と。
「このレトルトパック、美味しいかなぁ?」
と話しつつ、生鮮コーナーではうっかりシークヮーサーを、そして菓子コーナーでは関東ではもう扱いのない「カール」を見つけてしまったりして、思った以上の大荷物。
シークヮーサー 明治カール チーズ味 明治カール うすあじ オキハム 中身汁 オキハム 山羊じゅーしぃ オキハム じゅーしぃの素 オキハム タコライス3袋入り オキハム タコライススパイスミックス ホーメル レトルトタコライス エバラ タコミートソース TULIP ポークランチョンミートうす塩味 |
2×\97 \97 \97 \263 \355 \217 \297 3×\197 \188 \177 3×\187 |
幸せ泡盛ナイト〜「まーちぬ家」
そして、開店と同時のタイミングで伺ったのは、美栄橋駅からほど近いところにある沖縄料理の居酒屋、「まーちぬ家」さん。
「泡盛が飲めて、沖縄料理が色々あって、間違いなく美味しいところがいいなー」
と事前に調べていて、「あ、ここがいい!」と思ったのがこのお店だった。
席数はそれなりにあるらしいのに「予約必須」であるらしい。人気店で、当日ふらりと行ったのでは、まず入れないのだとか。
数週間前に電話したところ「予約は2週間前からの受付になります」とのことだったので、きっかり2週間前に予約の電話を入れておいた。
実際、私たちが飲んでいる間も何度となく電話がかかってきていて、「あいにく今日は満席で」と断る声が聞こえてきていた。
民芸調、というのか、すごく雰囲気のある薄暗い店内の、カウンター席で夕御飯。壁にはずらりと大量の泡盛の瓶が並んでいる。
だんなが「これは絶対食べてみたい」と言っていたのが「ハンダマの炒め」。
沖縄で「血の薬、不老長寿の薬」と言われる葉っぱなのだそうで、増血止血貧血に効果があり、また、「目」にも良いと。
バジルの葉のような外見で、生の状態では葉裏が赤紫色なのだけれど、火を通すと黒っぽくなる。
アクはなくちょっとだけ粘りがあって、でも食べやすい葉っぱだった。これが、おそらくは、コンビーフハッシュと豆腐と共に炒められて出てきた感じ。
外のあまりの蒸し暑さに最初に貰った生ビールは、この「ハンダマ」が出てくる頃にはもう飲み干してしまっていて、あとはひたすら泡盛を。
瓶から徳利に移し替えて出してくれる1合売りの焼酎を、まずは「琉球王朝 古酒」、それから同じ蔵のもっと上等な古酒「琉球王朝 特選 8年」を。
後者があまりに美味しくて、うっかりおかわりしてしまい、そしてすっかり酔っ払いになった。
泡盛のアルコール度数は日本酒のほぼ倍だから、泡盛3合ということは日本酒6合ということで。
でも記憶が飛んだりすることはなく、食べたものが全部美味しかったことは、ちゃんと覚えている。
ガーリックとスモークの盛り合わせだった(どちらも美味しかったけど、ガーリックが、もうもう最高……)島豚ウィンナーと、地魚を盛り合わせにしてくれた刺身盛り。
絶妙な発酵感のある塩気が泡盛に最高なスクガラスをたっぷり上に乗せた豆腐に、皮つき豚の角煮「ラフテー」。
「ポーク玉子」はだんなのリクエスト。
「なにも、そんな家庭料理をこういう店で頼まなくても」と笑ってしまったのだけど、ふかふかの玉子焼きが添えられた、こんがり焼かれたランチョンミートがたんまり出てきて、
「あ、やばい、これは美味しい、やばい」
と2人で笑ってしまったり。
最後はイカスミ入りの「じゅーしぃ」を。
嬉しいことに、2人客ということでそれに見合った量の料理に調整してくれて、ハンダマ炒めは本来の分量(3人前くらいなのだそうで)から少なめに、刺身盛りも2切れずつ。5本セットだったウィンナーも4本にしてくれた。
そういえばメニューには「ニガナの炒め」というのもあって、それも気になっていたのだけど、
「どんな野菜ですか?」
と、聞けば「とにかく苦い」のだそうで。
「ゴーヤーは大丈夫ですけど、それ以上?」
「遙かに超えます」
……どんだけ苦いんだ、ニガナ。
食べてみれば良かったかな……。
そんな感じで、単品メニューの価格がさっぱりわからなくなったけど、お会計は1万円を少し越えたくらい。古酒をけっこうな量飲んだ事を思えば、高くはなかったかなと思う。
そういえば、数日前に「十五夜」だったけれど、月齢上の本当の満月は今日だったのであるらしい。
ホテルへの戻り道に見えた月がたいそう綺麗で、酔っ払い2人、きゃっきゃしながらスマホで建物の上に見える満月を撮影してはしゃぎながら部屋に帰還した。
冷や奴(突き出し) ハンダマ炒め 島豚ウィンナー 刺身盛り合わせ スクガラス豆腐 ラフテー ポーク玉子 いかすみじゅーしぃ 生ビール(オリオン)×2 泡盛(琉球王朝 古酒)1合 泡盛(琉球王朝 特選 8年)2合 |
全部で1万円ちょっと |