1月12日(土) 朝市とショッピングとフレンチディナー

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土曜の朝は〜「KCC Farmers' Market」

今回のハワイ旅行、とーっても楽しみにしていたのが「ファーマーズマーケット散策」。
 
決まった曜日の朝や夜に、各所で開催されているファーマーズマーケット。一番有名なのが土曜の朝にダイヤモンドヘッド麓で開催される「KCC Farmers' Market」なのであるらしい。
 
ここでしか買えない品があれこれあって、瓶詰のジャムなどは日本にお土産として持ち帰ることもできる。買い食いもできるそうで、それはもう色々と楽しそうなのだった。
 
ホノルル、朝6時半。……真っ暗! 「朝7時からやってるらしいよ(※実際は7:30からでした)」
 
帰りはバスが出ているけど、行きは本数少ないみたいだし正確にはわからないからタクシーで行こうね、朝6時半くらいにホテルを出るつもりで……と昨夜母に伝えて就寝し、そして今朝、6時に起きると外は真っ暗。
 
6時半になっても真っ暗。1月のハワイの朝は、案外と遅かった。
 
「……ホントに行くの?まだ真っ暗よ?」
お母さん、ホテルで待ってようかしら……と、途端に及び腰になる母。
 
大丈夫だよ、大丈夫だと……思うよ?となだめすかしているうちに、やっと外が明るくなりはじめたので、ホテルロビーでタクシー呼んでもらって、マーケットに向かってもらった。チップを入れて$15ほどの距離。広い駐車場には早くも多くの車が止まっていて、既に会場は賑わいをみせていた。
 
「KCC Farmers' Market」、ここが入り口 こんな感じに、緩やかにカーブする道に沿って、左右にずらりとテントが並ぶマーケット。
 
店舗数は50強くらいかな、という印象だ。
 
その場で買って食べられるお店が15くらいあって、野菜や果物、花など、観光客がお土産にするわけにはいかない品を扱う店を除くと、私たち観光客が買い物を楽しめるお店は、それほど店舗数は多くない感じではある。でも、たいそう楽しかった。
 
まずは、入り口すぐのお店、蜂のイラストがキュートだったハチミツ屋さんでお買い物。
自宅用には透明感のある綺麗な色合いだった「Lehua」(ハワイでメジャーな、ふわふわした赤い花)の蜂蜜のボトル。あと、可愛かったので小ぶりの「くまちゃん蜂蜜」のセットもいくつか。

KCC Farmers' Market」「All Hawaiian Honey」にてお買い物
Lehua Honey
クマちゃん蜂蜜
 
計$24.00

そのすぐ近くには、ドレッシング屋さん。店頭で味見させてくれていて、それがとっても美味しかったので購入してみることにした。
 
使い勝手の良さそうな、小ぶりのプラスチック入り容器のものがお手軽な感じで、「エコバッグつき、3パックセットで$30ですよ」とのこと。母と分けっこしましょうと、これにしてみた。「Honolulu Gourmet Foods」というお店。
 
セットのドレッシングは「MANGO PAPAYA SEED」「ASIAN MAUI ONION」「CREAMY HONEY HERB」の3種類だった。

KCC Farmers' Market」「Honolulu Gourmet Foods」にてお買い物
ミニボトル3パックセット
$30.00

「KCC Farmers' Market」にて。ここのジャムを買うのが一番の楽しみでした。 そして更に奥に進んで私のお目当てのお店、「Made in Hawaii Foods」を発見!
 
何が楽しみって、ここのジャム類を買うのが楽しみだった私。
 
「リリコイバター」がたいそう美味しいそうで(リリコイとはパッションフルーツの事)、パッションフルーツが好きな私は、これを一度食べてみたいと思っていたのだった。
 
「バター」とあるけれど、バターにパッションフルーツを練り込んだものではなく、「レモンカード」のパッションフルーツ版という感じ。
 
これも店頭で味見させてくれていて、これまたどれを味見しても美味しかった。店頭にある瓶全種類買いたいところだったけれどさすがにそうするわけにもいかず、厳選してお買い物。
 
ホノルル郊外にある実店舗(アウトレットショップがあるそうで)に行けば、お土産にぴったりの小瓶も扱っているみたい。200gの大瓶をいくつもお土産に買いこむのはちょっと難しくて……母の分と自分の分、合わせて6本買うのが限界だった。ああ、でも、もっと買ってくれば良かったなぁ。

KCC Farmers' Market」「Made in Hawaii Foods」にてお買い物
PINEAPPLE JAM
PINEAPPLE PAPAYA JAM
LILIKOI BUTTER
2×$6.25
2×$6.25
2×$6.75

「KCC Farmers' Market」、焼きたてアツアツソーセージ屋さん。 お目当てのものがおおむね買えたところで、改めてのんびりとマーケットを散策。
 
人気の買い食いアイテムは「揚げトマト」「焼きアワビ」あたりらしいけれど、どちらもかなりの人気で大行列。
 
行列を並んでまで食べたいと思うほどの情熱もなくて、「これだ!」と思ったのは焼きたてソーセージ。
 
そして美味しそうなジンジャーエールのお店も見逃せない。
 
ソーセージ屋さんは、キムチ入り、スパイシー、チキンなどなど、様々な種類を1本から買うことができる。屋台のフランクフルト状に棒を刺してもらうと$4、パンに挟んでホットドッグにすると$5。
 
やっぱりこれでしょう、と、「Pineapple Sausage」を貰うことにした。冷凍の持ち帰り用ソーセージなんかもあるみたい。

KCC Farmers' Market」「KUKUI SAUSAGE CO.」にてお買い物
Pineapple Sausage Hot Dog
$5.00
KCC Farmers' Market」「GINGER KOOL HAWAII」にてお買い物
Island Ginger Ale
$2.75

本日1回目の(?)朝御飯〜♪ というわけで、ホットドッグを無事購入♪
 
ケチャップとマスタードはセルフで、好みでにょろにょろと絞ったら会場周辺の花壇の柵(隣接の公園にベンチがあるけど、少しだけ。会場には特に椅子やテーブルは置かれてない)のところに腰掛けて、もぐもぐもぐ。
 
皮がパリッと焼けたソーセージは、肉汁がしたたるほどのジューシーさ。パイナップルの風味もちゃんと漂う、とっても美味しいソーセージだった。
 
ガツンと辛いジンジャーエールも良い感じ。ジンジャーエール屋さんのメニューには「Pineapple and Ginger」「Passionate Ginger」といったメニューが色々揃っていて、そちらも美味しそうだった。
 
「KCC Farmers' Market」にて、ハーブ屋さん。いいなぁ……。 日本に持って帰れない品は、せめて写真だけでもと撮ってみたり。
 
もりもりとお育ちになっている、こちらはお花屋さんのハーブコーナー。
 
「CHINESE PARSLEY」は、私の大好物の香菜!この気候だと、良く育つのだろうな〜。
 
「KCC Farmers' Market」にて、こちらは蘭屋さん。 こちらは蘭屋さん。
 
繊細な色合いの蘭は見たことがないようなものもあって、こちらもたいそう綺麗だった。
 
マーケットには日本語の案内も溢れていて、実際日本人観光客も多く訪れているけれど、ローカルの方たちも普通に買い物にきていて、お花屋さんも盛況の様子だ。
 
最後に母は果物屋さんでバナナを4本購入。モンキーバナナよりは太くて長いけれど、ちょっと小ぶりなそれは「APPLE BANANA」という名前で売られていた。1本50セントで、好みの本数購入可能。……で、母、4本買っていた。小ぶりだからぺろっと食べられそうだわね。

KCC Farmers' Market」果物屋さんでお買い物
APPLE BANANA
4×$0.50

バスに乗ってワイキキに戻ります。頭上には虹! かくしてマーケット散策終了、時刻は朝8時を過ぎたところ。
 
2012年夏頃に路線バスの路線やダイヤが変更になったそうで、それまで不便だったここへのアクセスも便利になったのであるらしい。
 
会場すぐ前にバス停があり、「2番」のバスに乗れば、そのまま滞在ホテル向かいのバス停まで戻ることができるようになっていた。本数も10分に1本くらいと、全く不自由のない本数。
 
朝から、気にならない程度に霧雨のような雨が少しだけ降っていたのだけれど、気付けば綺麗な虹が目の前に出ていた。虹なんて見たの、すごく久しぶりな事だ。
 
出かける前は不安気だった母も、
「うん、これは楽しいわね。来て良かったわ」
と言ってくれた。良かった良かった。
 
バスは前払いで1人$2.5。2人分で$5だよねと、まとめ払い。降り口のドアが手動だったり、降車用ブザーは窓のところに横に張られた「紐」だったりと、そのあたりは他の乗客の所作を観察して、うまいこと帰ってくることができた。
 
というわけで、ファーマーズマーケットの戦利品。もっと買ってくれば良かったな……。 というわけで、今回の戦利品。
 
広げてみると「ああ、もっと買ってくれば良かった」と思わなくもないのだけれど、持って歩いている時はかなり、相当、重かった。
 
ジャムだのドレッシングだの重いものばかりで、でも考えてみればハワイからの帰国便は「1人あたり25kgの荷物2つまで」を預けて良いことになっているから……やっぱりもっと買ってくれば良かったかなぁ。

ふわふわパンケーキ〜「Cream Pot」

ハワイには、日本でも人気のパンケーキ屋さんがたくさん。
 
日本でも絶大な人気を誇る「EGGS 'N THINGS」に、「Cafe Kaila」。
 
ハワイの本店に行ってみたいなという気持ちもないではないけれど、行列に並ぶのはめんどくさいし、「ホイップクリームばぼーん盛り」や、「皿から溢れるほどのフルーツ山盛り」のビジュアルは、母にはドン引きされそうという懸念もある。特に「Cafe Kaila」は繁華街からは離れたところにあるから、それだけのために出かけるのもちょっと手間だ。
 
「私としては、むしろThe Original Pancake Houseの方がツボな気がする……」
チェーンだけど、昔住んでいたテネシーには店舗がなかったから行ったことなかっんだよねぇ……と、パンケーキ情報を調べていたら、「あ、ここ、良い感じかも。母も好きそうかも」というお店をみつけた。「Cream Pot」というお店。
 
アラワイ運河のすぐ近く、ハワイアン・モナークホテルの1階にあるそうで、ホテルから散歩がてら歩いていくのも気持ちが良さそう。
 
パンケーキ食べに行ってみる?と、ホテルに荷物を置いて少し休憩してから出発した。
 
アラワイ運河沿いをお散歩。気持ち良いです♪ ジョギングコースとしても親しまれているのだというアラワイ運河は、ワイキキ開発に伴って造られた人工の運河なのだそう。
 
街灯が少なく夜には真っ暗になるので、「夜にはあまり歩かない方が良い」と言われる運河沿いの道だけれど、昼間は普通にジョギングする方たちが多く通り、大通りほどには車も多くなく、気持ちの良い散策ルートだった。
 
そんな中、母と私の会話は
「紅白歌合戦、見た?私は見なかったんだけど」
「たいして面白くもなかったわよ。ああ、でも、美輪明宏はすごかったわねぇ〜」
「そうそう、すごかったんでしょ?それだけは見たかったなぁ……」
なんてものだったりして、このハワイの空の下、美輪さんの美しさと素晴らしさについて語っていた私たち。
 
「Cream Pot」に到着〜。この雰囲気、いかにも母が好きそうで そうこうするうちに、フレンチカントリー調のお店に到着。
 
この感じ、いかにも母が好きそうで、「あ、ここ選んで良かったかも」と思いつつ、綺麗に手入れされた花壇を見ながら店内に。
 
10時を過ぎたところで、お客もほどほどに入っているけれど空席もあり、すんなり座ることができた。
 
「2人です」なんてやりとりは英語でしたはずなのに、座るなりすんなり日本語メニューが出てきたことに今回も驚きつつ、パンケーキを探すと、それは壁の黒板メニューに記されていた(ここにも日本語……)。
 
「Souffle Pancakes」は$14.50、チョコレートを添えると$16.50。種類は苺とバナナとラズベリー、ブルーベリー。ブラックベリーは二重線で消してあり、今日は品切れの模様だ。私は苺、母はラズベリーで注文、チョコ入りで。
 
飲み物は「当店おすすめ」と書かれていた「Citrus spritzer」を貰うことにして、待つこと十数分、ふわんふわんのパンケーキがやってきた。
 
「Cream Pot」にて、ふあんふあんのスフレパンケーキ♪ 大人のげんこつサイズのパンケーキ……というか、ころんと丸い物体が、1人3個、ころんころんと。
 
パンケーキの上にチョコをかけてあって、粉糖と共に上にぼってりとたっぷりホイップクリーム、そしてスミレの花の砂糖漬け……かな?紫色の飾りもちょこりと乗っていた。
 
フルーツは食感が残るくらいの火入れをしたコンポートになっていて、シロップを兼ねた、さらさらしたフルーツソースと共に敷かれている。
 
見た目はなかなかの迫力で、「うひょー」という感じだったものの、食感が「スフレ」そのもので、とてもふわふわ。口の中に入れると溶けていくような軽い口当たりで、母も私もぺろりと平らげることができた。
 
シロップもほどよい甘さでフルーツのフレッシュさが感じられるもの。
 
いわゆる「パンケーキ」で想像する味や食感とは違った方向だったけれど、大満足。他のテーブルに運ばれていたフレンチトーストも美味しそうだった。

Niu St.「Cream Pot」にて
Souffle Pancakes w/Chocolate
Citrus Spritzer
Hot Tea
2×$16.50
$4.50
$3.50

今度はトッピング山盛りで〜「Snow Factory」

「あっちの橋渡って運河の向こう、割と近くに美味しそうなかき氷屋さんがあるんだけど、行ってみる?」
普通のかき氷とはちょっと違ってて、アイスとかき氷の間みたいな感じなんだけどね?
と、母に提案したら「行ってみましょうか」とのこと。
 
目指したのは、小さな小さなショッピングモール。
 
モールと言いつつ、観光客相手の雑貨屋やレストランはなく、住人相手のこぢんまりとした飲食店や理髪店、ランドリー、ついでにタコベルやケンタッキーフライドチキンがくっついているようなもの。2階建ての簡素な建物の前に駐車スペースがある、「アメリカあるある」的ないかにもなものだ。
 
「Snow Factory」店内の紹介写真。派手なかき氷がたくさん♪ その一角にあるのが「Snow Factory」だった。
 
店内の壁には、こんな感じにメニューがたくさん。
 
ここのかき氷は、「氷を削ってシロップをかける」いわゆる「シェイブド・アイス」とは異なり、氷そのものがそれぞれのフレーバーになっている。
 
バナナにミルクにブルーベリー、中には「ピーナッツバター」「タロイモ」などというものがあり、それぞれフレーバー毎の「味付き氷」を注文ごとに削ってくれるという仕組みだ。台湾にミルク氷があるのだけれど、それに近い存在かも。
 
好みのフレーバーを選び、そこにコンデンスミルク、キャラメルシロップ、チョコシロップ、更には「Mochi」「Li-Hing Powder」「Azuki Bean」、各種「Pop」や「Jelly」の有料トッピングを頼んで仕上げてもらうという仕組みだった。
 
でもあいにく、つい十数分前までパンケーキを食べていたところで、モチとかジェリーとかは要らないなぁという感じ。1個のボリュームもよくわからないので、プレーンなマンゴーかき氷を1つ貰って母と半分こすることにした。幸い、お店のお客さんは私たちだけ。イートインスペースとして、テーブルが2つ店内に用意されていたので、そこに座っていただいた。
 
「Snow Factory」にて、マンゴーのかき氷。うまっっっ! カウンターの隅にはトッピングコーナーがあり、ここに置かれたスプレーチョコや砕いたM&M'S、ナッツなどは無料でかけることができる。
 
クッキークランチとナッツを少量かけて、母と分けつつ食べてみた。
 
うまっ!!!!
 
「おお……これは美味しいね」
「すごく美味しいわね!」
 
もう1個買ってくる……?と母も私も言い出すほど、このかき氷は美味しかった。
 
口に入れるとクシュッと溶けていく、ふわっふわのかき氷。見た目は淡いオレンジ色だけれど、マンゴー味はしっかり濃厚で、ミルクっぽさもちゃんとある。甘さはそれなりに強いので、
「コンデンスミルクが似合いそうだし、かけたいけど、かけたら甘過ぎちゃうかなぁ」
と、そんな印象。
 
もうちょっとだけお腹に余裕があったら「モチ」とか乗せてみたかった。
 
次回は是非、「Pina Colada」か「Pineapple」氷にコンデンスミルクとモチ、パッションフルーツポップのトッピングあたりを試す所存で。

Kapiolani Blvd. 「Snow Factory」にて
mango
$4.25

またまたお買い物〜「Ala Moana Center」

さてどうしましょうか、カラカウア通りの方に戻りましょうか……と思いながらマップを見ていたら、母が
「昨日のあのショッピングモールは、また違った方向なの?」
と。
 
いや、けっこう近くまで来てるよ、あそこにコンベンションセンターがあって、その向こうだから……と、確認すれば、ほんとにけっこう近くで、
「そっか、モールまで行けば、あとはホテルまでトロリーで帰れるよね」
ということに気がついた。しかも、ショッピングモールなら間違いなく綺麗な化粧室が使えるし(←ここ重要)。
 
母曰く、「昨日は疲れていて寄れなかったけど、ちょっと気になるお店があったの」とのこと。言われてみれば、私も大荷物で購入を断念した雑貨屋さんがあったのだった。昨日は、「本当に諦めきれなかったらまた来よう」なんて言っていたのだけれど、まさか本当にまた来てしまうとは。
 
アラモワナセンター、中央広場ではフラダンスのショー開催中でした 昨日に続いて再訪問のアラモワナセンター、折しも中央広場ではフラダンスのショーが開催中。
 
海側の駐車場エリアからエスカレーターを見つけてモール内に入ると、まさに正面が「諦めきれなかったらまた来よう」と思っていた雑貨屋さんだった。
 
ショップ名は「SAND PEOPLE」。
 
「海の生物」をモチーフにしたグッズが色々揃っていて、お値段は総じてお高めな印象だけれど、素敵なものがたくさん。その多くは地元ハワイのアーティストの手によるもなのであるらしい。
 
私はクラゲが大好き。そもそもクラゲが好きになるきっかけになったのが、アメリカ本土の水族館にいたとても綺麗なクラゲたちの存在で、どうもアメリカ人はクラゲがとても好きなのであるらしい。このお店にも、日本ではそれほど多くは見かけないクラゲグッズが色々と揃っていたのだった。
 
「ううーん、このビーズ製のオブジェ、やっぱり買っちゃおうかなぁ……二度も来ちゃったということは、これも運命だよねぇ」
と、散財の覚悟を決めていくつかのグッズを手に。
 
「これ素敵だなぁ」と思いつつも、購入の決断ができなかったのが、綺麗なブルーのクラゲモチーフ皿。リサイクルアルミニウム製なのだそうその皿、綺麗ではあるけれどお値段$62。私には贅沢な価格だった。
 
「悩むくらいなら買っちゃいなさいよ」
「うーん……でもね、ほら、この皿、このへんの塗りの細工がちょっと甘いんだよねぇ……」
表面についた傷じゃないからキズモノってわけじゃないと思うけど、でもパーフェクトな感じじゃないわけよ……それでこの値段はちょっとね、と、皿を棚に戻して他のグッズを見ていたら、母がいつの間にか店員さんに交渉してくれていた。英語できないはずなのに、身振り手振りで
「新しいのください。ここがね、ここの塗りがね。……ほら、こんなでしょう?」 なんて言ってくれている。
 
慌てて母のところに戻ると、店員さんが言うには
「このお皿、他に在庫はありませんでした。この塗りの部分は当方の瑕疵ではなくて、アーティスト自身の仕上げがこのようになっています。ですが、現品限りのディスプレイ品ということで、お値引きさせていただきますわ」
……ということで、電卓叩いて見せてくれたところによると、嬉しいことに30%off。
 
それなら買います、と、念願の「クラゲ青皿」も手に入れることになった。果たして日本のお茶の間にこれらのグッズは調和するのか。そのへんの事は考えないことにする。

Ala Moana Center」内「SAND PEOPLE」にてお買い物
plate(jellyfish/blue)
plate(jellyfish/silver)
plate(shell)
plate(blue)
plate(flower)
cutting board(jellyfish)
napkin ring(shell)
napkin ring(jellyfish)
jellyfish pouch
Jellyfish Art
$62.00→$43.40
$36.00
$59.00
$59.00
2×$12.00
$17.00
2×$6.00
$6.00
$12.00
$41.00

すっかり気に入ってしまった「SAND PEOPLE」の雑貨色々。綺麗なのがたくさん♪♪ 母も一緒になって、
「私も貝のお皿と、このボウル、買っちゃうわ♪」
なんて2人で盛大に買った結果、モール到着直後だというのにいきなり大荷物。
 
宿に持って帰って記念撮影用にずらりと並べたところで初めて気付いたのだけれど、アルミニウム製のお皿4種は皿の裏に「mariposa」のロゴが入っていた。
 
小さなリーフレットも入っていて、それによると、昨日ランチをいただいたお店のオリジナル商品なのであるらしい。高級デパート直営のレストランのオリジナルグッズなら、そりゃお高かろう……と、妙に納得したのだった。
 
モールはどのお店も、「クリスマスセールの終盤戦」という感じで、あちこちのラックやワゴンに「50%off」の文字が見える。
 
ちらっと覗けば、デパート「Nordstrom」の洋服屋さんが良い感じだったりして、そこでもあれこれお買い物。すごく手触りの良いカーディガンを半額で買えてしまったりしたのだった。

5分で……入れません〜「Jade Dynasty」

気がつけば、1時過ぎ。
 
大変、夕飯は5時半からの予約なのに昼御飯遅くしたら夕御飯が入らなくなっちゃう!……と、慌ててレストランに行こうとするも、モール内のお店はどこもけっこうな混雑。
 
最初はデパート「Macy's」内の「The Pineapple Room」でサンドイッチでも?と思ったのだけれど、30分待ちとのこと。ならばと、モール最上階のレストランフロアに行ってみても、こちらもどこもほぼ満席の様子。
 
飲茶も供しているらしい中華料理店「Jade Dynasty Seafood Restaurant (翡翠王朝海鮮酒樓)」は、店頭を見たところではそれほど待ち客がいない様子だった。聞いてみれば
「5分で案内できます」
とのこと。飲茶数品で済ませられるランチならボリュームとしてはちょうど良いねと、ここに入ることにした。
 
……が、待てども待てども、私たちの整理券ナンバーが呼び出されない。観察してみれば、「整理券だけ受け取って店頭から離れていたお客さん」が相当数いたらしく、私たちの前には10組近くの待ち客がいたようなのだった。それで「待ち時間5分」はないでしょう〜……と思いつつ、なおも観察すると、やってくるお客さん全員に、受付の女性は「待ち時間は5分です〜」と伝えている。
 
「これだから中国人は信用ならないわ」
と、前世か今世で中国人に嫌な目にでも遭わされたのか、母は不穏な顔で呟いている。でも、今から他の店を探すのももうめんどくさくて、結局30分くらい待ってこの店で軽食を摂ってきたのだった。こんなに待つならパイナップルルームでそのまま待ち続ければ良かったかしらん。
 
アワモワナセンター内「翡翠王朝海鮮酒樓」にて。ハワイで飲茶というのも不思議な感じ…… 時間も時間なので、待っている間にメニューを見せてもらって検討していた品数より更に少なく、点心4つにビールとデザートで終わりにした。
 
メニューは日本語も書かれていたけれど、むしろ併記された中国語料理名がわかりやすくて、注文は何の苦労もなく。
 
右の写真は「翡翠蝦餃皇」と「灌湯小籠飽」。簡単に言えば「海老蒸し餃子(蝦餃)」と「小籠包」。
 
スープたっぷりの小籠包はそれなりに美味しかったけれど、驚きだったのが、蝦餃の衝撃の化学調味料味だった。
 
これほどに化学調味料の「味」を感じる蝦餃というのは初めてで、ある意味貴重な体験をしてしまったこの料理。ハワイは魚介が豊富だから、充分美味しい蝦餃が作れると思うのだけど……どうしてこうなったんだろう。
 
カレー粉のようなスパイスを効かせていた咸水角もちょっと独特で、でもこれは不味くはなかった(すごーく美味しいというほどでもなかった)。
春巻の皮を湯葉に置き換えた風の「海鮮腐皮卷」もサクサク食感が良い感じ。
 
アワモワナセンター内「翡翠王朝海鮮酒樓」にて、マンゴプリン。うううーん…… で、マンゴープリンは……うううーん……「マンゴージュースをゼラチンで固めただけ」みたいな感じだったかな……。
 
好物のマンゴープリン、どこの国に行っても臆さず注文してしまうのだけれど、トロピカルフルーツの本場だろうに、これまたしょんぼりな味わいだった。
 
観光地ど真ん中ゆえに、過大な期待はしちゃいけないのだろうけれど、接客もなんだかなーな感じだったので、置いてきたチップは少なめ。
 
$32弱のお会計だったところ、$35置いてお店を出てきた(←いつもは、レストランのチップは15%強から18%くらいまでのキリの良い数字にしている。イレギュラーなお願いをしちゃったら20%+数ドルでキリの良い数字に、とか)。

Ala Moana Center」内「Jade Dynasty Seafood Restaurant」にて
安蝦咸水角
海鮮腐皮卷
翡翠蝦餃皇
灌湯小籠飽
芒果布甸
ビール(ハイネケン)
$3.50
$3.50
$3.50
$3.50
2×$2.95
$10.00

食事を終えたら、旅行会社の無料バスに乗って、ホテルに帰還。やってきたのは嬉しいことに2階建てバスで、オープンエアの2階席を満喫しながら戻ることができた。
 
クローゼットに突っ込まれる買い物袋が続々と増えて行き、果たして無事に荷物を詰めて持ち帰ることができるんでしょうか、私たち。

サンセット豪華ディナー〜「The Royal Hawaiian / Azure」

この旅行中に、誕生日を迎える母。
 
せっかくだから、当日とはいかずとも、滞在中どこかでお祝いディナーっぽいことできないかな〜……と出発前に調べていたら、いかにも母が好みそうな、ぴったりなプランを見つけてしまった。
 
昨日の夜も訪れた、ロイヤルハワイアンホテルのメインダイニング、「Azure」の限定プラン「ザ・ロイヤル・パパ・アイナ 特別ディナーコース」。
 
1日2テーブル限定のビーチ沿いカバナ席で、ビーチと夕日を眺めながらのスペシャルコース、料理に合わせたワインつきでお一人様$150。お酒込みでこの値段なら、それほどには割高感は無いかな?と。
 
チップを含めると、結局のところ「お一人様1万5千円超」の豪華ディナーになっちゃったわけだけれど、でもたいそう満足な内容の、期待以上に素敵なディナーをいただくことができた。
 
英語サイトの説明よりも日本語での案内の方がねちっこく詳細に記されているということは、主なターゲットは日本人なんだろうな、しかも多分ハネムーナー向けのプランなんだわ……と思いつつ、でも女性2人で使うのがダメということもなさそうだったから、「母の誕生日のお祝いの席です」と添えて予約を入れてみた次第。本命の予約日は、「帰国前日の最後の夜」だったのだけれど、あいにく既に満席ということで1日ずらした今日の予約にしてもらった。

海から吹く優しいそよ風、心地良い波の音、ワイキキビーチに沈みゆく夕陽が描く空の美しいグラデーション・・・。お二人だけのためにセッティングされたプライベートなビーチ・カバナに灯される、温かなキャンドルライトの光。ロイヤル ハワイアンならではの最高にロマンティックな雰囲気のなか、美味しいワインにマッチした繊細で贅沢なお料理をご堪能ください。

……だそうで、夕日を見ながらのディナーなら早めスタートが良いのだろうと予約は5時半。5時前にゆるゆるとホテルを出て、カラカウア通り沿いのお店をひやかしながら海際のホテルを目指した。
 
「せっかくのハワイなんだから、ムームー買わなくちゃ!」
と、昨日から何やらムームーに執心の母。
 
ノースリーブじゃなくて、ちゃんと袖がついているのが良いの……と、好みもあるらしく、なかなかこれという品がなかったのだけれど、ひょいと覗いた「ロイヤルハワイアンセンター」にこれというお店があったらしく、ディナー前のわずかな時間にムームー購入。
 
「あなたも!買いなさい!」
「……え、私は要らない……」
いつ着るのよ?着ないよ私?と抵抗したものの、
「いいから買いなさい!買うわよ!」
とわけのわからない迫力で押し切られ、私も青地に白のハイビスカス柄(母は黒地に白のプルメリア柄)のムームーを手にすることに。
 
だからお母様、これ、いつ着るんだって。日本で着るとこなんて、スパリゾートハワイアンズくらいしか私思いつかないよー!?

Royal Hawaiian Center」内「Lole Hawai'i Aloha Wear」にてお買い物
ムームー2着
$199.47

なかなか昼間に訪れないワイキキビーチ。 というわけで、ムームーの袋ぶら下げて、夕方のワイキキビーチに到着。
 
なかなか昼間に来られなくて、別に海遊びはしなくて良いのだけれど、明日は昼間に波打ち際を歩いてみましょうね……なんて言いつつビーチ沿いのお店に入った。
 
昨日の、「ハワイで人気」と聞いたレストランのランチが、私たちにはちょっとがっかりだったものだから、「ハワイ料理は私たちには合わないのかもしれない」と密かに戦々恐々していた私たち。
 
けれど、ここの料理は最初から最後まで大変に美味しかった。驚きも感じさせてくれる料理はどれも手の込んだ美しさだったし、そのこだわりがきちんと味に反映されていて、母も御満悦。ただ、もう大変にお腹いっぱいになってしまった。おそらくは、日本人向けに軽めの量にアレンジされていたのだと思うけれど、それでも大変に満腹。
 
というわけで、いただいた料理はこんな感じ〜↓

Amuse Bouche
「Azure」のDegustationコース、リコッタのディップを添えたパリパリパン 一番最初に出てきたのは、お煎餅状のパリパリパン。
 
添えられていたのはリコッタチーズをベースにしたディップ。
 
軽く空腹を感じているところだったので、「おつまみだ、おつまみ♪」と、美味しくパリパリいただいた。
 
ディップはこのままテーブルに残しておいてもらい、ディナー中、卓上に出てきたパン(テーブルパンっぽいのとエピのような形状のフランスパン、そしてまたパリパリパンの3種類)もつけつついただいていた。
 
Amuse Bouche
「Azure」のDegustationコース。突き出しにベーコンというのはちょっと新鮮。 「突き出し」は、驚いたことに、ベーコン!
 
カリッと脂を抜いたように火を通した(多分、さっと揚げたんだと思う)ベーコンの上に、うずら卵の目玉焼きという可愛らしいものが乗り、「おお……なんか、アメリカっぽい……」と感じてしまった小さな一皿。
 
隣のグラスは「ジンジャービア」ですって。ガツンと生姜の良い香り。
 
Torched Australian Wagyu Beef
「Azure」のDegustationコース、感動の美味しさだった「和牛ビーフの炙り焼き」。 和牛ビーフの炙り焼き
 
合わせるお酒は爽やかな口当たりのロゼワイン
Chateau D’Aqueria Tavel Rose, Rhone Valley, France
 
これがたいそう驚きだったし、美味しかった一皿だった。コース始まって早々に「してやられた」という感じ。
 
テーブルにやってきたのは、ガラスのドーム蓋をかぶせた白いお皿。ドームはガラス製なのに白く曇っていて、何かと思えばそのドームの中に燻製の煙を満たしているのだった。
 
卓上で蓋を持ち上げるとふわっと周囲に燻製の煙が散り、中からは色鮮やかなこの料理が登場……という寸法。
 
表面を炙った「たたき」状の牛肉スライスにルッコラベースのハーブサラダが盛られ、更にマンチェゴチーズや青リンゴも添えられている。
 
野菜や果物はしっかり「生」なのに、ふわりと燻製の香りを纏っているという面白い仕上がりになり、その燻製の具合も絶妙だった。
 
皿の縁に、粉状にしたわさびと塩が散らされていたのも、これも良いアクセント。
 
Roasted Kona Lobster
「Azure」のDegustationコース、前菜2皿目はロブスター♪ タイバジルを合わせた、どこかエスニックな料理だった「コナ産ロブスターのロースト」。
 
合わせたワインはキリッと辛口白ワイン
William Fevre Chardonnay, Champs Royaux, Chablis
 
下に敷かれたのはほのかに柑橘の香りのコーンのサラダ、ロブスターはアンチョビの塩気を感じる、でも素直な味付けのローストになっている。
 
軽く香るタイバジルの存在感も良い塩梅♪
 
日も暮れてきました このあたりで日も暮れ始め、カバナからの眺めもこんな感じに。
 
グラデーションに染まる背景に海岸を歩く人たちのシルエットが綺麗に浮かび上がり、なんとも素敵。
 
潮の香りも漂ってくるけれど、日本の夏のようなベタッとした空気ではなくて、とても爽やかだ。ノースリーブのシャツに薄手の長袖を1枚羽織ってちょうど良いような気温。
 
Potato Scaled Island Fish & Kona Abalone
「Azure」のDegustationコース、アワビのスープに浮かんだマヒマヒ 魚料理は「ポテトスケールド・ハワイアン・フィッシュとコナ産アワビ サフラン風味のフェネル、カフィー・ライム入りのアロマチックなスープストックで」。
 
合わせるワインは、しっかりめの甘口白ワイン
Trefethen Dry Riesling, Napa, Ca
 
アワビが入ったリッチな味わいのブイヤベース風のトマトスープの上に、グリルしたお魚が1切れ。魚の皮目には薄切りにしたじゃがいもがウロコ状に配されていて、香ばしく心地良い食感に仕上がっていた。
 
私がワインを選んでしまうと、どうしても好みの「どっしり系辛口」が多くなってしまうのだけれど、この料理に甘口の白ワインというのが思った以上によく似合っていて、その調和にうっとり。
 
魚料理のあとはお口直し(Intergalactic)にと、「ハイビスカスとタヒチ産ライムのシャーベット」がやってきた。
 
「一口でどうぞ」
と、スプーンに盛られたシャーベットの上には、アラザンのようなラムネのような小さな粒が乗っていて、それが口の中でシュワシュワパチパチと弾ける面白いもの。
 
確か駄菓子にこういうものがあったと記憶しているけれど、これは爽やかで面白かった。
 
Butter Poached Tenderloin of Beef & Foie Gras
「Azure」のDegustationコース、メインディッシュは牛フェレ肉〜 そしてメインディッシュはやっぱり牛肉♪
 
「牛フィレ肉のバター・ポーチ&フォアグラ ワイルア産アスパラガス、アリイ・キング・マッシュルーム、鶉の卵、トラッフル、マデラソースでどうぞ」
だそうで、
合わせるワインは
Vita Nova Merlot by Jim Clendenen, Santa Barbara County, CA
 
絶妙に火入れされた脂の乗った牛フィレに、厚みのあるフォアグラのソテー、一番上にうずらの卵。
 
添えられた太めのアスパラガスも、甘さのある美味しいものだった。ほどよく甘さを感じるマデラ酒ベースのソースも、定番ゆえに安心していただける味だった。
 
Daily Selection of Soft, Medium & Hard Cheese
「Azure」のDegustationコース……一番の強敵でした…… コースはここまで、ポーション控えめということもあって、母も私も残すことなく満腹が過ぎることもなく美味しくいただけた。
 
……が、ここに来てまさかの強敵が登場。
 
「ソフト、ミデアム、ハード・チーズの盛り合わせ〜選び抜かれたチーズのセレクションにマカデミアナッツ、メロンとマンゴーのブリュレーを添えました」
 
という皿の上には、1種類50gほどはありそうな、充実したチーズの塊が3つ盛られていた。
 
エメンタール系のものと、ハード系モッツァレラのようなミルキーかつ柔らかなものと、スパイシーな青カビものの3種類。ナッツとフルーツ、パリパリパンと共に美しく盛りつけられてやってきた。
 
合わせるワインは、甘口赤の酒精強化ワイン
Guenoc Petite Sirah Port, “Serpentine Meadow”
 
私はチーズが大好きで、外食の際にもその時の腹具合(とワインの残り具合)によってはデザート前にチーズをいただくこともあるけれど、母はチーズをそれほどには好まないし、私も今日はけっこうお腹いっぱいだし、「まぁ……どうしましょう……」という心持ちになってしまった。
 
出てきたチーズはどれも美味しく、でもさすがに全部は食べきれない。添えられたフルーツなどはいただいたうえで、
「もうお腹いっぱいで……でもこのチーズ、とても美味しかったから持ち帰っても良いですか?」
とお願いして、包んでもらうことにした。
 
「そうね♪明日食べると良いわ♪」
と、終始快適なサービスをしてくれたテーブル担当の女性に笑顔で言われ、例によって巨大な発泡スチロール容器に詰めてきてもらえたけれど、うん、もしかしたら、明日どころか日本に持って帰っちゃうかもしれないとです……。
 
私たちの隣のカバナには日本人カップルがやってきていたのだけれど、彼らもチーズが出てきた段で苦行僧みたいな表情になっていた。うん、このチーズの量は、チーズ好きであってもなかなかつらいし、そうでない人には「修行」に感じるものかもだ。
 
Maracaibo "Grand Cru" Chocolate
「Azure」のDegustationコース、最後までずっしりと…… デザートは、「マラカイボ "グラン・クリュ" チョコレート」
 
「世界的に最高と言われるスイス・チョコレートのデザートにフォア・ディ・ラテ・ジェラート、スパインから空輸したマルコナ・アーモンドをあしらいました」
だそうだ。
 
最後の最後に、このどっしりチョコレートケーキ。このへんがやはりアメリカか……と、ちょっとグロッキー気味な私たち。
 
甘さもしっかり、超どっしり系だ。美味しい。美味しいんだけど……重い……。
 
添えられたミルクジェラートがたいそう美味しくて、私も母もこれを最初に平らげた後、板状チョコがそびえ立つチョコレートケーキを前に「うーん……」と悩みつつ、でも私はなんとか完食。
 
最後の一口を食べられなかった母のケーキも請け負って、そして私はハワイに来て初めて消化薬のお世話になったのだった。
 
美味しかった、美味しかったけど、チーズは1/3量で良かったし、ケーキは1/2量で良かったかな〜、なんて。それは私の胃が小さくなったからでしょうか神様。でも、日本女性の7割くらいは私と同じような気持ちになると思います神様。
 
食後の飲み物はコースについていなかったので、母も私も紅茶をいただいて、3時間コースの豪華ディナーは幕を閉じたのだった。
 

The Royal Hawaiian」内「AZURE」にて
Degustation Food
Degustation Wine
Hot Tea
2×$120.00
2×$30.00
$9.00

もう、たいそうな満腹っぷりになってしまって、「近くのショッピングモールは夜10時まで開いてるらしいから、帰りに寄りましょうか♪」とか言っていたのも「無理無理無理」という感じ。
お部屋で飲む水だけABCマートで買って、よろよろとホテルに帰還したのだった。
 
……さて、明日のサンデーブランチまでに無事にお腹は空くのかしら。
今の段階では、ちょっと不安。