1月3日(金) 最後まで食う!

07:50、目覚まし時計の音で起床。
今日は曇だ。窓から見えるビル群がもやもやしている。Sちゃん、「荷物が入らなかったー」と報告。見ると大きなビニール袋がスーツケース脇に鎮座している。お茶とチョコが入らなかったらしい。……なんかスゴイよ、Sちゃん……。それでも「まだ足りぬ、茶が足りぬ」と購買意欲を新たに燃やしているSちゃんである。お茶、あんなに買ったじゃないのさ……私の3倍以上……。
スーツケースに荷物をあらかた片付けて、最後の日記打ちをする。出来れば機内に端末持ち込んで打ってしまいたいところだけど、それまで持って歩くのがイヤだしなぁ。結局端末は洋服と共に、スーツケースの奥深くにしまわれた。

08:45、フロントに電話して荷物を持っていって貰うように頼む。ちょっと尋常な重さではない2人の荷物である。フロントまで持って行ける自信すらない。「これからどのような御予定で?」的な事を聞かれたので、「このまま下のフロアのキャセイパシフィックのカウンターで帰国便のチェックインをするつもりなのだが」の旨をたどたどしく伝える。どうやらそこまで荷物を持っていってくれるらしい。

08:50、予定していたよりも余程スムーズにキャセイのカウンターに到着。ホテルのチェックアウトよりも先にここでのチェックインを行うこととなった。ここでスーツケースとおさらば出来て、とても快適である。
続いて、ホテルのチェックアウト。

「コンラッドホテル」滞在費
合計 HK$ 7935

最後の香港を満喫するために、我々は飲茶に向かう。トラムに乗って、お茶で有名な陸羽のレストランへ向かう。飲茶タイムからは外れていると思っていたが、店は満席に限りなく近い繁盛ぶりだった。ここはガイドブックによると固定客を大事にする、一見さんには辛い店なのだとか。ちょっと怖い。
しかし、席に案内する人はニコニコ、蒸籠をもって行き来するおばちゃんらも何も怖いことはなく、非常に快適に飲茶を楽しめた。
レ・ド・ミ・ミの音階で「ハーカォシューマイ」などと言いながら蒸籠を抱えてくるおばちゃんがとても良い。店の人も何だかお茶目。「あれなんだろねー」などとSちゃんと話していると、背後からぼそっと「アレは牛肉ダンゴ」(日本語で)と言ってきたりして、とても愉快である。

チャーシューパイ:
席に着くやいなや、おばちゃんがこれを持って通りかかったのですかさずゲットする。まだお茶もレシートも揃っていないのに、いきなりゲットするのはマナー違反すか?だって美味しそうなんだもの。濃い味付けのチャーシューがたまらなく美味しい。皮もさくさく。
チャーシューパオ:
Sちゃん念願のチャーシューパオ。大きいものが2つに割れて、皿に乗せられている。肉厚のチャーシューが甘辛くて美味。
タマゴパイ:
これを見ると取らずにはいられない私。3つ乗ってきて、1つは私が食べた。後は食べ切れなくてダーパオ。日本では見た事ないのに、香港ではこれを見ない所はない。
コロッケみたいの:
あまり油っこくなくて美味しかった。中は……肉と野菜。衣が茶色で、ホントにコロッケのよう。
ホタテと香菜の餃子:
透明な皮に包まれた、3角形の餃子。香菜の香りがとっても私好み。もちもちしていてグー。
肉まん:
もうお腹に余裕は無かったものの、美味しそうだったので貰ってしまった。これはダーパオする。見かけ、普通の肉まん。さて中は……?
ハーカウ:
海老餃子。基本ですね。やっぱり美味しい。海老、ぷりぷりしてます。

以上を取って、食べきれなかった分はダーパオした。飛行機に乗るまえにたいらげる所存である。店の人に「ダーパオ!」というと、「ダーパオ?ダーパオ!イエィ!」という妙なノリの良さでもってパックを持ってきてくれた。全然感じが悪いなんてことはないぞ、この店。また来たい位だわ。どんどん注いでくれるお茶も美味しい。
店の雰囲気も良いしね。

「陸羽茶室-ルクユー-(Luk Yu Tea House)」で飲茶
合計 HK$ 254

てくてく歩いて中環へ。Sちゃんチェックの「香港で行きたいトイレベスト3」の1つらしい、マンダリンオリエンタルホテルのトイレに行く。何なのよ、そのトイレチェックは……(笑)。ここのトイレもおばさんつき。タオルをとったりと、世話を色々やいてくれる。おトイレおばさんのいるトイレは清潔だからスキ。
まだ2時間以上バスに乗るまで時間があるので、一旦別れて自由行動する。待ち合わせは13時15分、マンダリンオリエンタルのロビーで、ということに。

後220ドルを使い切らなければならない私は、とりあえずHMVに行ってみた。香港のCDはとっても安いような気がする。
日本からの輸入ものは250ドルなものの、こっちメイドのCDは110ドル程度という安さだった。思わず以前から欲しかったシェルタリングスカイのサントラを買ってしまう。

「HMV」でお買い物
The Sheltering Sky HK$ 95

次はプリンスビルの中にあるお茶屋に行くつもりである。
……と歩いていると、道中に本屋を発見。ついつい、いつもの習性で本屋を覗いてしまう。中にプレイボーイなんかが置いてあったりして、またも、ついついコーナーにへばりついてしまう。……キレイなおねーちゃんが載っている本を1冊は買って帰ろうと思っていたのだが、なかなか露店じゃ恥ずかしくて買えなかったのである。……買っちゃおーかな〜……買っちゃおう。日本じゃなかなか買えないし。

本屋さんでお買い物
TWENTY-ONE PLAYMATES HK$ 116

どの程度のヌードが載っているのか、興味津々な私。表紙には金髪グラマーなお姉ちゃんが沢山写っていてシアワセである。
これで15分経過。残りは2時間、金は無い。非常に困った状況になってしまった私は、ついマンダリンオリエンタルホテルに戻ってきてしまう。ノートに今日の日記をつらつらと書く。ロビーの椅子はクッションたくさんで、ふっかふか。とっても居心地が良い。

それでも時間が残っていたので、もう一度HMVへ。折角だから、香港のポップスでも買って帰ろうと、試聴コーナーをフルに使って気に入ったものいくつかと、大好きなのに1枚も持っていなかったenyaのCDをカードで買った。

「HMV」でお買い物
enya the celts HK$ 110
enya THE MEMORY OF TREES HK$ 105
陳慧琳 BEST OF THE BEST HK$ 88
梁明 感應 HK$ 110
アレグリアのサントラ HK$ 105

そんなこんなで時間を無事に潰すことが出来た。有意義な買い物が出来た。その代わりに私のリュックは確実に重くなっていく。

13:30 エアポート行きバスに乗る。
通常のバスとは違って、ちゃんとスーツケース置き場なんかがある、キャセイの経営のシャトルバスのようだ。冷房がついていて、何だか寒かったけど快適。そういえば、普通のバスには1回も乗らないで終わってしまった。

エアポート行きシャトルバス HK$ 19

14:00、早々に空港についてしまった。残りの小銭を使い切るべく、DUTY FREEでチョコレートなぞを買う。

「DUTY FREE」でお買い物
LINTS のチョコレート HK$ 55
キットカット HK$ 11

特に買い物すべきものも無く、私たちはビジネスクラスラウンジであと1時間ばかりを潰すことにした。行きと同じくセルフサービスでお茶やら酒やら飲めるようになっている。中国茶をとってきて、おもむろに私達は飲茶タイムを始める。ダーパオしてきた肉まんとタマゴパイをここであける。うん、これって良いよ。出発直前に空港のレストランでではなく、美味しいものを食べられるというのはシアワセだ。
ダーパオしてきた肉まんは、只の肉まんだと思っていたが、鶏肉や卵が原型をとどめた大きさでぎゅうぎゅうに詰まっていて誠に美味しかった。冷めてもこれだけ美味しいのだから、ふかしたての美味しさは言うまでもないだろう。また行きたいな、陸羽。タマゴパイもこれが最後と満喫しきる。

そんなこんなしているうちに搭乗案内のアナウンスが流れ出した。とうとう香港とおさらばする時間のようだ。バスに乗って飛行機まで。
やっぱりビジネスクラスは席ゆったりで素敵。ファーストとビジネスの間、ビジネスとエコノミーの間にはカーテンが引かれて、上のクラスは下のクラスを「ふふん」と見下している風がある。ファーストとビジネスとでは、スリッパの色すら違っちゃうんだ。何だかね〜。

16:56、予定より30分ほど遅れて離陸。小雨の降る中、それでも飛行機は問題なく日本に向かって飛び立った。雨雲が多いなか、それでも特に揺れることもなく順調に飛び続ける。3時間5分のフライトは案外と短くて、御飯を食べるともう寝る時間もあまり無かった。食事はまた洋食と和食が選べて、私は和食、Sちゃんが洋食。
相変わらず量が多くて苦しくなる。ほどほどに残して、デザートのチーズやアイスクリームを満喫する。チーズと一緒に出してもらったポートワインを飲んで、すっかり眠くなった私。
日本時間21時5分、無事に飛行機は成田空港に到着。
8日間の優雅な香港旅行は食事もショッピングもホテルも満喫しまくりのシアワセな旅行だった。