7月17日(月) レタス巻きと地鶏炭火焼きに魅せられて

青島探索と和朝食

鬼の洗濯岩。荒々しいです。

昨夜はすんごい満腹状態で床についたにも関わらず、翌朝になるときっちり空腹。ホテルの朝食は、見事な和風のブッフェだった。パンの類も一応並べられてはいるものの、並ぶおかずは圧倒的に和風寄り。これは御飯と味噌汁でいくしかないでしょう、と、並ぶおかずを少しずつ大皿に盛りつけてきた。野菜は毎朝近くの青果市場からやってくるのだそうで、青菜のおひたしなんかが実に美味しそう。茄子の煮浸しや筑前煮といったものまであるのが嬉しくて、おかずをたくさん持ってきたうえに、ついつい納豆まで食べてしまう。

私が食べたのは
 サラダ・青菜のおひたし・黒豆
 タコのマリネ
 切り干し大根の煮物・筑前煮
 茄子の煮びたし
 温泉玉子
 さつまあげ
 鯖の塩焼き・玉子焼き
 納豆・海苔・昆布の佃煮
 御飯
 味噌汁
 グレープフルーツ
 お茶
という感じだった……と思う。

確かに、ファントム……? 食後は部屋に戻らずそのまま外に出て、腹ごなしに青島散策を。「海幸彦 山幸彦」の伝説がある島なのであるらしい。
海っぺりの小道でトカゲを見つけたりしながら青島に向かっててくてく歩くと、今は良い感じに干潮だったようで、「鬼の洗濯岩」と言われる奇岩(上の写真)の模様が綺麗に見える。面白い眺めだねぇと、黒い岩が縞状に浮き出て見える風景を眺めながら島の中央に向かって歩いていく。

途中、だんなに「おーい」と呼び止められて足を止めると、
「ほらほら、ファントム」
と、ある岩を指さしていた。ほらほら、この角度から見るとさぁ……と横に回ると、波に浸食されてうねるような凹凸のついた岩が、ミュージカル「The PHANTOM of the OPERA」のロゴに使われるマスクのイラストにそっくり。ああこりゃファントムだ、確かにファントムだ、と、「よりそれらしいファントムに見える角度」を研究しながら写真撮影。光の加減がまたファントムっぽい。

立派な神社 そうこうしているうちに青島の中にまで辿り着き、そして目の前には立派な神社があった。

祀られているのは日子穂穂手見命、豊玉姫命、塩椎神。神社の周囲に椰子の木やシュロなどが生えているのがなんともこう、違和感だったりするのだけれど、朝の澄んだ空気と青い空がこの風景に良く似合う。旅の無事を祈りつつ神様に御挨拶して、息子は自分のお小遣いで小さな矢のついたおみくじをひいていた。運勢大吉、旅行運も良いようで、今日も朝から良い気分。

それにしても、今日も暑くなりそう……。

シャキシャキパリパリレタス巻き〜「一平」

これがレタス巻きですよー 今日の宿泊はシーガイアリゾートのシェラトンホテル。とりあえずは一度宮崎駅方面に出ましょうと、昨日バスの中から何度か眺めたローカル線に乗ってみることにした。

2両しかない電車、しかも無人駅。切符はどうするのかなぁといまいち勝手もわからぬまま、やってきた電車に乗りこんだ。
乗車用に開くのは1両目の後ろ側のドアだけ。バスで良く見る整理券がペーッと出てくる機械が、乗ってすぐのところにあった。なんとものどかな電車に揺られ、途中やってきた車掌さんに乗車運賃を払い、20分ちょっとで宮崎駅に到着した。

今日のお昼御飯は、「宮崎名物レタス巻き 発祥の店」。

「レタス巻き」、宮崎出身の方に教えてもらうまで知ることのなかった宮崎名物だ。なんでもスーパーの総菜コーナーなどで普通に見ることができる、宮崎におけるスタンダードな食い物なのであるらしい。茹でた海老をマヨネーズ、レタスと共に海苔巻きにしたものなのだそうで、味はその説明でなんとなくは想像ができる……ような気がする。発祥のお店は宮崎駅近くの繁華街にある「一平」というお店なのだそうで、そこを目指してみることにした。お座敷席あり、テーブル席ありの、お寿司屋さんにしてはすごく大きなお店。大人数での宴会も余裕でできそうだ。
こっちは鯖寿司ですよー

お座敷席に案内され、レタス巻きを2つ注文。この店のはすごーく美味しいですよと聞いていた鯖の握り寿司も1つ。当然ビール。そして息子のリクエストで「玉子巻き」なるものも1つ注文。調子に乗って蟹汁も2つ。大変な御馳走になってしまった。

レタス巻き(と玉子巻き)に使われるマヨネーズは、この店の自家製なのだそう。酸味の少ない柔らかい味のマヨネーズで、そのまろやかな味が魅力のひとつなのだろうなと思った。現に息子、玉子巻きがいたく気に入っちゃったようで、2切れ乗ってきた1皿では足りないと言って追加注文している。

レタス巻き、確かに美味しい。海苔はパリッパリ、レタスはシャクシャク、食べ応えのある大ぶりな海老が巻かれていて、全体的にさっぱりしているけどコクのある、伸ばした手が止まらなくなる類の味がする。1皿の7〜8本、1本のサイズは長さ10cm直径4cmというところだろうか。けっこうな分量が盛られていたのに淡々と食べ進めることができてしまうのがおそろしい。

トドメの蟹汁ですよー そして、何がおそろしいって鯖寿司と蟹汁の旨さ。

レタス巻きもさることながら、この鯖寿司と蟹汁食べたさにまたこの店を目指してしまいそうなほどの美味しさだった。蟹汁、1人1ぱいの渡り蟹が入っている。これでもかと身が詰まってる。これで1杯500円。幸せだった。ほんのり甘めの味噌が、蟹の味によく似合っている。
宮崎旅行中に出会った味噌汁はどれも私がいつも作る味噌汁(使っているのは東北の田舎味噌よ)よりもほんのりと甘く、そしてほんのりと白っぽくもあり、優しい味がした。

鯖寿司は甘さまで感じられる脂の乗った鯖、しかも超厚切りのそれがしその葉と共に握り寿司になっている。これがもう、
「今まで食べてきた鯖寿司は何だったんだ!」
というほどの美味しさ。既にレタス巻きで胃はそこそこ充満しつつあったにも関わらず、だんなと奪い合うようにして鯖寿司も平らげた。

結局、今日の昼御飯のメインはレタス巻きだったのか、蟹汁だったのか、あるいは鯖寿司だったのかわけがわからなくなってしまった。時間をかけて食べたものはと言えば、疑いようもなく「蟹汁」だ。メインディッシュは蟹汁……?

宮崎 「一平」にて
レタス巻き
さばにぎり寿し
玉子巻き
かに汁
生ビール
2×\950
\900
2×\150
2×\500
2×\450

フェニックス・シーガイア・リゾート

窓からは海がよく見えました たらふくお寿司を食べた後は、本日に宿泊ホテルに。「ぐるぐるセブン」なるパスポートが貰えるプランがけっこうお得そうだよ、と予約したホテルはシェラトン・グランデ・オーシャンリゾート。吹き抜けのフロントには椰子の木も植えられた、広々としたリゾートホテルだった。九州で一番の高さのビルなのだそうで、43階の最高層は宴会場、その下の42階にはいくつかのレストランやバーがある。ベッドが3つ並んだ広い部屋からは海とオーシャンドームが良く見えた。

バスルームにはシャワーブースがついていて、トイレはバスルームと別れた「トイレ部屋」(洗面台つき)。ドアからベッドルームに至るまで、ほんの数メートルながら廊下があるのがまたちょっと新鮮で嬉しかった。

宮崎の小学校の夏休みはまだこれからのようで、「夏休みイベント」は軒並来週から始まるらしい。「ぐるぐるセブン」のパスポートの特典に「ビーチバッグ・ビーチサンダルプレゼント」なるものがあったので、階下の売店にそれを貰いに行き、今日はホテルのプールで軽く遊ぶことにした。
ちなみに「ぐるぐるセブン」の特典はこんな感じ↓

  • ビーチバッグ・ビーチサンダルプレゼント
  • 滞在中オーシャンドーム入場し放題
  • 滞在中1日に2ゲームまでボーリングし放題
  • リース作り・松ぼっくりおもちゃ・キャンドル作りからクラフト体験1回無料
  • レンタルバイク 60分利用無料
  • サンホテルフェニックス 大浴場使用し放題
  • フローランテ宮崎入場し放題
  • 宮崎市フェニックス自然動物園入場し放題
  • 宮崎市フェニックス自然動物園内 1日遊具乗り放題

日本庭園を模しているらしい、松の木があちらこちらに植えられたラグーンのような、迷路のような和風のプールが大人用。子供用プールには綺麗な白い砂が敷き詰められていた。流れるプールというわけではないけれど、迷路のような空間が楽しくて、1時間ほど水遊びを。その後、「ぐるぐるセブン」で無料になるボーリングをしに、シャトルバスに乗ってボーリング場へ行ってきた。子供用のノンガーターレーンで2ゲーム楽しみ、私はノンガーターに助けられたりもしながら人生初の120点台を叩き出した。

マンゴーだらけカクテル そんなこんなですっかり夕方。部屋に戻ってベッドに寝そべりホテル案内のペーパーを見ていたところ、上階のバーでハッピーアワー開催中とのこと。今まさにハッピーアワーの時間帯だったので、
「行こ、行こ行こ。お子さま向けのノンアルコールカクテルもございますって書いてあるよー」
と、ゆっくり日が落ちつつある空を眺めに42階に移動した。

ボトルドリンク以外は全品半額。私はマンゴーリキュールを使った甘いカクテル「Mango Jack」、だんなはマルガリータ。息子は「お子さまにおすすめ」のカルピスがベースのノンアルコールカクテル「Ocean Blue」。バニラアイスクリームがトッピングされ、ココナッツシロップなどで風味づけした綺麗な青色のカクテルだった。
「カクテル、ぼく、はじめてー!」
"大人っぽいもの"に最近夢中な息子は、初めてのカクテルを前に嬉しそう。「あまーい!つめたーい!」と幸せそうに甘いカクテルを飲んでいた。

私の目の前にやってきたのは、マンゴーだらけのマンゴーカクテル。一番下にはマンゴー風味のゼリーが固められ、メインのオレンジ色っぽい部分はマンゴー味の甘いけれどそれなりに強いお酒、そして浮かべられているのはマンゴーアイスシャーベット。どこをどうつついてもマンゴー味しかしないカクテルで、こりゃ良いやと1杯たったの600円ほどのカクテルをおおいに楽しんできた。

宮崎 シェラトン・グランデ・オーシャンリゾート内 「Grand Chariot」にて
Ocean Blue
Mango Jack
Margarita
\563
\650
\433

ホテルのビヤガーデン〜「Summer Night Garden」

そして地鶏の炭火焼き♪ 数日前、ホテル敷地内の芝生で夏季限定のビヤガーデンがオープンしたらしい。
「……ビヤガーデン、良さげじゃない?」
「宮崎メニューも色々あるみたいだね」
「お子さまも楽しめるコーナーつき、だって」
案内を見てうきうきして、昼間泳いだプールのすぐ隣で開催されていたビヤガーデンに足を向けてみた。残念ながら、お子さまが楽しめる夜店などのコーナーの開催は来週からであったらしい。

一品料理の数々の他、各テーブルにはバーベキューコンロのセットもあって、牛肉豚肉、鶏肉などを焼いて食べている人も多い。私たちの目当てはなんといっても「チキン南蛮」であり「地鶏の炭火焼き」であったりするので、バーベキューはいただかずにあれこれ単品を注文してみた。ホテルの価格としてはどれも良心的な値段設定で、600円の生ビールも分量たっぷり。しかも、どの料理もちゃんと美味しくて幸せだった。ビヤガーデン、ビヤホールの類は私も大好きで、殊に屋外ビヤガーデンのあの雰囲気が大好き(デパートの屋上これもまた良し)。でも味はというとイマイチなところが多くて、いかにもな冷凍ピザ、しかもただチンしただけみたいなのに対して700円800円の値がつけられていたところすらある。ここのビヤガーデンは、もうもう最高〜。
宮崎初、チキン南蛮

ここの地鶏の炭火焼きは、ちょっと大ぶりだった。厨房コーナーの隣に小さな小屋が用意されて、そこで「焼き担当」のシェフが2人、せっせと炭火焼きを作ってくれているのだった。そこら中に漂う香ばしい香りと小屋から立ち上る小さな煙。地鶏ならではのコリコリとした歯を押し戻す強い歯ごたえにシンプルな塩胡椒味。添えられているのはレモンと柚子胡椒。この柚子胡椒が、たまんなく肉に似合う。ビールも進む。

チキン南蛮は、揚げおきのものを温め直して……という感じではあったけれど、いかにもホテルメイドっぽい上品な味のタルタルソースがとても美味しい。材料がかなり細かめのみじん切りになったタルタルソースはサラサラと粒の細かいあっさり味のものだった。鶏肉にも適度な塩味がついていて、パリッとちょっと厚めの衣が良い感じ。
とろとろ牛すじ

だんなが
「これ、イイ!すげー旨いよ!」
と喜んでいたのは、牛すじの煮込み。しっかり時間をかけて煮込んだと思われる牛すじはホロンホロンのトロントロンの甘辛味。焦げ目のうっすらついた焼き葱とこんにゃくが添えられているのがまた良い具合で、だんなは皿を抱える勢いで牛すじに取り組んでいた。息子も鶏スープのラーメンを啜りつつ、チキン南蛮や地鶏の炭火焼きをしっかり堪能。
「いーっぱいちゃんと食べたから、アイス食べていい?」
と息子が注文したストロベリーアイスクリームは、シェラトンのロゴ入りのカップアイスだった。

私とだんなも良い感じに飲んだくれつつ、後半は冷や奴とか焼き椎茸などもつまむ。
シメは「スタミナピラフ」。にんにくがガッツリ効いたキムチ入りのピラフをだんなと半分こして、今シーズン初のビヤガーデンを存分に楽しんだ。

へらへらと部屋に帰ってきた後は、息子と2人で泡風呂体験。バスジェルをバスタブに入れて思いっきり強く湯を注いで、浴槽を泡泡にしてきゃあきゃあと入浴した。明日はまたたっぷり泳ぐぞー。

宮崎シーガイアリゾート内 「Summer Night Garden」にて
フライドポテト
チキン南蛮
地鶏炭火焼き
牛すじ煮込み
冷や奴
綾産焼き椎茸とエリンギ
ラーメン(鶏がらスープ)
スタミナピラフ(焼肉)
豚汁
アイスクリーム(ストロベリー)
生ビール
芋焼酎
オリジナル果実酒(ヤマモモ)
マンゴージュース
\300
\500
\1200
\600
\300
\500
\500
\800
\300
\300
2×\600
\400
\600
\400