10月9日(月) 青い海、白い雲!

今日は良い天気!

ガーリックライスな朝御飯

フロント棟から海を見る 楽しかったバカンスも今日で終わり。
明日の朝には島を発たなければいけない。
今日は午後は曇ったものの、昼まではまぶしいほどの日差しにも恵まれて、「南国の海」を存分に味わえた。青い海、白い雲、白い砂浜。エメラルドグリーンに澄んだ水の色は、この数日で一番綺麗に見えた。

昨夜は(昨夜も?)疲れと酔いで早々に寝てしまった私たちは、今日は午前6時過ぎに揃って起床。朝もやのなか散歩しつつ、フロント棟にあるビリヤード台で少々遊びつつ、朝食を摂りにレストランに向かう。 ベークドビーンズをついついお代わり

今日のおかずは、御飯に似合いそうなものばかり。じゃがいもがたっぷり混ぜられたコーンビーフ(Corned Beef)に、塩気強めの厚切りハム、ソーセージ、ベークドビーンズ。Steamed Riceと共に用意されていたのがガーリックライスだったということもあって、それに各種のおかずを添えて、葱とマッシュルームの炒め物などもよそいつつ御飯中心の朝御飯に。

今日も登場していた美味しいマンゴーを、今日も飽きずに全員でもぐもぐ食べた。サファリ島の動物たちも餌のマンゴーをむさぼるように食べていたけれど、この島に滞在している人間たちもマンゴーが大好き。

青い海、白い雲!

写真の中には魚が何匹?

今日の午前中は、うっとりするようなまぶしい空の下(そしてじりじり焼き付ける日差しの中……)、ひたすらに水遊び。

海に行ったりプールに戻ったり、合間に休んでマンゴーシェイクなども飲みながら遊びまくっていた。家族全員すっかり日に焼けて、殊に息子の肌は焼き豚のような美味しそうな色合いになってしまっている。

陽光がさんさんと降り注ぐ海の中は、この滞在中一番の美しさで、この旅行のために買った防水デジカメ(最新機種である必要はないなと、PENTAXのOptio WPiを1万円ちょっとで入手した)は大活躍。幾分青みがかって撮れる海中写真は、Photoshopで補正すると元の魚の色合いそのままにくっきりと再現できて、とても嬉しかった。移動する魚を追いながら必死でシャッター切ったので、大半は失敗写真だったりするのだけれど、初めての海中写真にしては、上出来ではないかな、と。

チョウチョウウオ! これは何というか、唐揚げにしたら美味しそうな…… この魚は特にたくさん見かけました

海中には、滞在中何度も見かけた巨大な青ヒトデも。なぜか普通の赤色、茶色などのヒトデは見つからず、目に入るヒトデと言えばこの色。一本の足の長さが15cmはあろうかという巨大なヒトデは多少離れた場所からでもすぐに視認できるので、
「ヒトデ発見〜!」
「どこどこ、どのへん?」
「私の足の下のこのへん!」
「あ!いたぁ!」
と息子と一緒に大騒ぎ。

波打ち際には、推定体長70cmはあろうかという巨大な魚の死骸が打ち上がっていたりもして、しかもその魚にごっそり何かに囓られたような跡がついていて、ちょっとびっくり。沖にはサメとかも当然ながらいるのだろうなぁ。
青ヒトデ!

そして船着き場の少し沖の方には巨大なタンカー状の船が。そこからドラム缶に入った何やら(多分自家発電用の燃料だと思う)を島に運んでいて、他にも長期間保存でできるものだろう食料などの類もこれで届いたようだった。缶詰とか、乾麺とか、米とか……かな。週明けの月曜日ということでお客の姿は週末より一層まばらな感じになり、でもこの荷揚げ作業で浜にはたくさんの従業員たち。この孤島リゾートを維持するのはなかなかに大変なことのようだ。

私が海の魚を堪能しているうちに、海に飽きたらしい息子はだんなを引っ張ってプールに戻っていった。ほどなく私と母もプールに戻り、そして
「何か飲まない?飲みましょうよ」
の母の言葉に注文したのは、今日も飽きずにマンゴーシェイク。焼けるような日差しの下のシェイクは今日も実に実に美味しくて、程良く酸味のあるフィリピンマンゴーの味が心地よい。

今日のお昼御飯は、どこか中華寄りだった。
「Buttered Vegetable」はどう見ても「八宝菜」であり、「Braised Pork Cutlet Island Style」はどう見ても「豚肉の角煮」。ガーリック風味のラプラプの蒸しものも、中華料理で「清蒸鮮魚」などと表現されるものであろうし、当然ながらどれも白い御飯に似合いそう。あれこれ盛りつけつつ、今日も美味しくいただいた。斑点のある巨大な魚「ラプラプ」は、淡泊で柔らかい身がとても美味しい。

更には「Hungarian Beef Goulash」なる、ハンガリー風ビーフシチューも並んでいて、それはパスタに添えて食べるようになっていた。いつものサラダ類やアーティチョークのマリネ、フィンガーサンドイッチなどもビールの肴に少しずついただきつつ、今日ものんびりお昼御飯。デザートは濃厚なチョコレートケーキと、シンプルなキャロットケーキ。母はこのキャロットケーキがことのほかお気に入りだった。

4日間3食ひたすらブッフェという食事は、もっと早く飽きが来るのではないかなという予想があったのだけれど、どの料理もそれなりに美味しく、メニューにも工夫がある。毎晩のディナーも趣向を凝らした演出があって、初日のモンゴリアンバーベキューがちょっと恋しくなっている私だった。プライムリブもパスタも美味しかったなぁ。

4日目ディナーはバーベキュー

午前中の晴天とうってかわって、午後は雲が出てきて、肌寒ささえ感じる涼しさになってきた。
水着になってプールに戻ってきたは良いけれど、これはひと雨来そうだねと、予定より少し早めに水からあがって、夕方はコテージでトランプゲーム大会。私の母は案外えげつなくゲームに勝ちにいく人だという衝撃の事実が明らかになったりした。

このホテルでの最後の夕食、メインディッシュはバーベキュー。串焼きにしたシーフード(海老や白身魚、玉ねぎなど)と、一口大にカットされたスパイシーな豚厚切り肉、そして鶏肉、ハンガリー風ソーセージなどなど。それらは既に焼かれて保温ケースに入れられており、醤油ベースのタレやチリソースを添えつつ食べる。前菜類は昼と同じくどこか中華寄りで、フクロタケの炒めものとか薫製にした魚とか焼売とか、スープは「Hot & Sour Soup」(そのまんま「酸辣湯」)だったりとか。あとは洋風のおかずとしてトマトとモッツァレラチーズのサラダ、マカロニサラダなどなども。

これが最後の夜ですよとばかりに、食前酒にフローズンマンゴーダイキリなどをいただきつつ、今日も色々な料理を堪能した。「Pata Tim」なる料理は、スタッフから
「これは仔豚の丸焼きですよ」
と説明が。インドネシア料理で言うところの「バビ・グリン」(バビ=仔豚、グリン=グリル)のそれは、でもこれまたなんとなく中華な味わい。丸ごとの仔豚を焼いた後に甘辛味の八角風味のタレで煮込まれているようで、丸焼きというよりも煮込みという感じだった。皮のゼラチン質がぷるぷると心地よく、白い御飯に良く似合う。そしてついつい、バーベキューそっちのけでPata Timコーナーをうろうろする私。
これがBuko Pandan

デザートコーナーにあったのは、カラフルなフルーツタルトと「Buko Pandan」なるムース状のもの。フルーツタルトに負けず劣らず派手な色合いのものだった。パステルグリーンのムース状の生地に緑色のゼリーが混ぜ込まれたようなそれは、色合いからすると「……ミント味?」という感じ。私はミント味のものは苦手なので、食べるべきか食べざるべきかとブッフェ台の前で困惑していたところ、だんなが試しに一口食べてみてくれた。

「……!これ、おゆきさん大好きだよ。すげー好きそうな味がする」
と。どれどれと食べてみたら、大好きなココナッツの味がする甘いデザートなのだった。大喜びで大盛持ってくる私。緑の色こそついているけれど、メロンでもミントでもなくココナッツ味の甘さ濃厚な美味しいデザートだった。

後に調べたところによると、「Buko」はココナッツの意味、そして「Pandan」は植物の名前なのだそうだ。ココナツジュースと寒天をPandan(パンダン)の葉と共に煮てゼリーを作るので鮮やかな緑色になるのだという。この寒天と共にココナッツの果肉やフルーツが、フルーチェ状のココナッツムースに固められているのがBuko Pandanなのだった。練乳の甘さを感じる、ミルキーなとろんとしたデザートだ。……おいしー。

「明日、帰っちゃうんだって?」
と、テーブルのそばに来てくれたのは毎晩楽しい歌を聞かせてくれていた歌うたいのジョニー&マリア。リゾートに到着した客を出迎えて歓迎の歌を歌い、夜にもブッフェ台の近くに立って毎日生演奏を聴かせてくれていた彼らは、「あら、日本人のお客さんね」とばかりに数日前には「二人でお酒を」などを聞かせてくれた。今日の夜歌ってくれたのは「コモエスタ赤坂」。汗が垂れてくる気温30度弱のねっとりとした空気の中に「それが赤坂〜赤坂〜デルコラソン〜♪」という歌声が響き渡る。

はぁ〜、ここに2週間くらい滞在していたら楽しいだろうなぁ、楽しい楽しくない以前に人間がダメになっちゃうか……と苦笑いしつつ、部屋に戻った後は荷造り。息子は連日の水遊びにすっかり疲れ果てたようで、今日も早々にベッドに倒れ伏している。

明日はすんごく早起きしなければいけない予定だったのだけれど、今日の午前中になって出発の時間が変更になった。朝御飯をホテルで摂ってから出発できることになって一安心だ。