10月9日(日) ホーカーズと天空レストラン
朝食ブッフェからのー
今朝は、起きてみたら外はビカビカ稲光。
けっこうな雷雨で、少ししたらドカンドカンと雷が盛大に落ちる音も聞こえてきた。あらまぁ……と思っているうちに、だんなが起床。母はとうの昔に起床。
これは今日のお出かけは難しいかな?いやいや、雨は今だけですぐ晴れる感じでしょこれ……などと話しつつ、でもなかなか止まない雨を心配しつつ、今日は7時半頃に朝御飯に赴いた。
昨日と同じレストラン、本日の中華粥は「fish congee」。
今日の麺コーナーには、昨日は無かった香菜が用意されていたので、ここぞとばかりに香菜てんこ盛りのお粥にしていただいた。
揚げ葱や揚げにんにく、ピリ辛ソースなども添えてきて、私、御満悦。
その場で手切りカットして皿に乗せてくれるお肉コーナー、昨日はビーフパストラミだったそれが、今日は「ハニーベイクドハム」。それをフムスやスクランブルエッグ、スライスオニオンと一緒にピタパンに挟んでみたり、柔らかく食べ頃のブリーチーズも食べてみたり。
そして今日こそは、アプリコットジャムをヨーグルトにトッピングして食べることができた。
スイカやパパイアが入った自家製のフルーツポンチや、クランベリージュースも飲んで、今日も幸せな朝御飯。私はどうも、美味しい中華粥が食べられたら満足なのであるらしい。油条も用意されていたら、もう最高なんだけど。
朝食の間に雨も止んだっぽいので、お出かけの前にちらっとインフィニティプール。
息子はプールの水の冷たさに閉口したらしく、部屋でごろごろしているということだったので、だんなと2人で泳ぎに行ってきた。
もう雲も切れていたし、塗れていただろうデッキチェアも綺麗に拭かれていたけれど、お客さんの姿はまばら。水も当然のように、昨日以上に冷たかった。
「ぎゃーつめたいー」
「だよね。やっぱ冷たいよねこのプール」
つめたいーつめたいー言いながらちょっと泳いで、あとはジャグジーに浸かりに行って、1時間も満たないくらいの早々の時間に部屋に引き上げた。
ほんとにね、ここのプール、冷たいのよ。季節的なものもあるのかしら。
ホーカーズ!〜「Maxwell Food Centre」
今日の日中は各々、やりたいことをやりましょうということで、母はホテル隣接のショッピングモール探検。私とだんなと息子の3人は、まずは屋台街「ホーカーズ」でお昼御飯。その後は別行動、ということに。
目指すは中華街なので、地下鉄に乗って数駅先の「Chinatown」駅に。
日本の中華街とはずいぶん違う、どこかモダンさが漂う建物が並び、その向こうには近代的な高層ビルが見える。
雑多安価な土産物屋が並び、屋台風のオープンエアの飲食店も並び、でも食材屋や調理器具屋はあまりこの界隈にはない様子だった。
塔門の写真だけ撮って通り過ぎてしまったここは、「スリ・マリアマン寺院」。
何故かチャイナタウンの中心部に存在するこの寺院、シンガポール最古のヒンドゥー教寺院、なんですって。
靴を抜いで入っていく、欧米人らしき観光客がたくさんで、なんでも、入場は無料だけれど、写真を撮るなら撮影料が数ドル必要なのだそう。ちょっと気になったけど、まあいいや……と止めておいた。余所様の宗教施設、写真ばしゃばしゃ撮って歩くのも、なんだか申し訳ないかなぁと。
こちらは仏教寺院、「新加坡佛牙寺龍牙院」。
写真は入口の門で、奥には巨大な本堂が続いているらしい。堂々とした、迫力ある建物は、唐王朝時代の建築様式なんですって。
この寺院の前を通り過ぎて、更に数分歩いたところが、目指すホーカーズ「Maxwell Food Centre」。
前回シンガポールに来た10年前にも来たホーカーズだけれど、今回は近隣が大規模な工事中で、入口が分からずに少々難儀した。裏側みたいなところから入ると、中は昔来たのと変わりのない、あのホーカーズの風景が広がっていた。
以前は適当なお店で適当に買って食べたけれど、今回はばっちり人気のお店を調べてある。一番のお目当ては、人気の海南鶏飯。
行列ができてる、あの店じゃない?と店名を見たら、「天天海南鶏飯」の文字。そうそうこの店この店、と、だんなに列に並んで貰い、息子は席取りに。
私はメニューを写真に撮って「チキンライスは小と中と大があるけどどうしよう?」とだんなに見せて相談しつつ、その足で近くの飲料店に出向いて缶ビールを買ってきたりした。
それじゃ交代、と、息子にも自分で飲み物を買いに行かせたら、フルーツ屋さんで「ストロベリーバナナミルク」なんてファンシーなものを作ってもらって、「甘いけどうめぇ」言いながら飲んでいた。……どうせだったらパパイアとかマンゴーみたいな、日本ではなかなか頼めないフルーツを選べばいいのに……。
15分ほど待って、めでたく登場、これがMサイズのチキンライス(香滑鶏飯)。
見た目はすごくシンプルで、鶏スープで炊いた御飯にきゅうりが数切れ、その上にどかっと皮つき鶏むね肉。
Lサイズになると、こんな感じに御飯は別盛り。
肉も二段で、分量たっぷり。
御飯の量は、MでもLでも同じ量らしかった。
嬉しいことに、こちらには、香菜が少量ながらトッピングされていた。
タレは1種類のみ、ピリ辛の赤いものを好みで添えることができるようになっていたみたい。スープも無し。
写真を検索すると、数年前の写真はスープと醤油だれがついているものがあったりしたから、今は変わってしまったのかな。
これも食べたいかなと思って、とだんなが買ってきてくれた、「Vegetable with Oyster Sauce」。
良い感じににんにく風味で、鶏のスープも使っているのだろう、とろみのあるオイスターソースベースのたれが、たいそう良い感じ。
写真に奥に写っているのが、海南鶏飯用のチリソース(けっこうがっつり辛かった)。
薄い塩味(と醤油味?)がついている風なチキンは、噂どおりのしっとりさ。むね肉なのに少しもパサつかず、柔らかで骨や血合いもなく、美味しかった。
ちょっとばかり下卑た味のにんにく風味のライスも、これはこれで「うまっ!」という印象。
1人分600円ほどで、美味しい海南鶏飯をお腹いっぱい食べられるのだから、「安くて旨い」と人気が出るのも頷ける。私たちはお昼前の到着だったけれど、続々とお客さんは増え続けていた。
さて第二弾!ということで、私は揚げバナナを買いに。
日曜日の午前11時過ぎ、案外と営業中のお店は少なかったりした。
半分以上は閉まっている感じで、事前にチェックはしていたものの、「あ、あそこのも食べたかったけど営業してないんだー……」というお店がちらちらと。
揚げバナナ屋さん「林記油炸芎蕉」は営業していたので、揚げたてのところを「バナナくださーい」と、買ってきてみた。1個S$1.8也。
カリッとした食感の衣がまんべんなくついていて、「ごく薄く、パンケーキの衣をつけてカリッと揚げた」ような感じ。
中のバナナは崩れるほどの柔らかさではなく、ある程度の歯ごたえを残しつつも、甘くとろんと火が通っていた。
インドネシアやマレーシアでもメジャーなおやつ、美味しくないはずがないよね。
だんなは果敢に、肉骨茶を買ってきていた。
営業中だった唯一の肉骨茶屋さんは「南京街肉骨茶」というお店。後で見返したら、私が10年前に食べたお店もここの肉骨茶だった。
真っ黒なスープの肉骨茶は、黒醤油入りで胡椒控えめ、漢方多めのマレーシアスタイルだと後で知った。対してシンガポールスタイルは、スープが透明で漢方臭控えめ、胡椒がガツンと効いているのだそう。
透明なのも美味しいけど、この「薬膳スープ飲んでます」みたいな色の肉骨茶も、私はけっこう好きだなあ。
「天天海南鶏飯」の Chicken Rice M Chicken Rice L Vegetable with Oyster Sauce 「南京街肉骨茶」の 肉骨茶 御飯 「林記油炸芎蕉」の 揚げバナナ S$1.8 タイガービール |
S$5.00 S$7.70 S$6.00 S$4.00 S$0.50 S$1.80 2×S$4.00 |
食後はChinatownの駅に向かいつつ、「お土産用にチープなマーライオングッズを買いたい」とかで、そこここの土産物屋さんに寄り道。
私は、「これかわいい!」と一目惚れして、「道」「禅」の文字とイラストが入った茶杯を購入。3つでS$10。
同じ色合いの平杯は、こちらもお茶用なのだと思うけど、「副菜やお菓子入れるのにちょうど良いかもー」と柄違いで3つ買ってみた。
茶器×6 |
S$20.00 |
雑貨屋巡りとマーライオンパーク
ここで息子と別行動(シンガポールに住む友達に会いに行くのだそうで)。
私は「中心街の方にお菓子と雑貨買いに行きたいんだよねー」、だんなは「俺はマーライオン見に行きたいんだよねー」ということで、目指すは大体同じ方向。一緒に行動することに。
まずは地下鉄に乗ってRochor駅へ。
そこから地図を見ながら南西に向かい、目指したのはローカルのお菓子屋さん「Le Cafe(麗英)」。
「Le Cafe」という店名を頼りに到着したエリアを歩くも、これという雰囲気の店が見つからず、少し迷った結果、「……あ、ここだ……」と、「麗英」の文字が大きく掲げられた看板の店に気がついた。
その名前から、お洒落な喫茶店風の店を想像していたのだけれど、思った以上にローカルな雰囲気の、「販売店」然としたお店。奥は工場になっていて、入口側にカウンターだけの小さな販売ブースがあるお店だった。
有名店「Bengawan Solo」のものよりこちらの方が美味しいという人もいるらしい、この店のパイナップルタルト。
20個入りのボトル入りパイナップルタルトと、あとはだんなが友人へのお土産に「Prawn Roll」を、こちらもお土産用に、大勢で食べられるものをと「Plain Love Letter」なるシガーロール風の焼き菓子を買ってみた。
写真は、段ボールに入れて預け荷物にした後(しかも空港から宅配便の配送までした)、日本に持ち帰ってから撮影したもの。予想に反してシガーロールはけっこう崩れないままでいてくれて、逆にパイナップルタルトはちょっと残念な状態に。ここのパイナップルタルト、持ち帰るなら手土産で、が、安定みたい。10個の箱入りのものも、「これは絶対、持ち運んでいる間に崩れますわー」という外見だったりした(これは母用に買って、結局滞在中に食べちゃった)。
1個が2口分ほどのサイズのパイナップルタルトは、サクサクモロモロとした食感の生地でずっしりとした重量感。中にたっぷり詰まるパイナップルあんは、ちょっとばかり繊維っぽさが気になったけれど、味は上々。パイナップル風味濃厚で、パイナップル好きな人ならうっとりする味だと思う。
なんとなく中華のパイ菓子的な食感なのだけれど、「No pork, No lard」なんですって(中華のパイはラードが入ってる)。
Pineapple Tart 10pcs Pineapple Tart 20pcs Plain Love Letter Prawn Roll |
S$10.20 S$19.20 S$19.50 S$14.00 |
そこから徒歩圏内にある雑貨屋2店をはしごした。
「the little drom store」は、アート大学の中にあるショップで、オリジナルアイテムも扱っているお店。
他では見なかった、一風変わったアクセサリーや雑貨が色々揃っていた。キッチュ系なのが多くて、若い人向けな感じ。
可愛いカードと、「Treasures of Singapore」シリーズの海南鶏飯マグネットを買ってみた。マグネット、かわいいです。
Drom Card - Perfect Pair SG Magnet Set - Chicken Rice |
S$5.90 S$18.90 |
次は、シンガポールのデザイナーと日本企業のコラボ商品を制作・販売している「Supermama」に。
シンガポールモチーフの有田焼のお皿とか、綺麗なマスキングテープがあったり。ミュージアムショップのような雰囲気で、実際、「あ、これ、六本木のミュージアムショップで同じの見たわ」という品もちらちらと。
どう使って良いのかわからないけど、シンガポール料理のレシピが書かれたプラスチック製のイラスト皿がなんともキュートで、一目惚れ。
あーかわいい、なんだこれすごくかわいい……と、結局、4種類全部買ってしまった。今日最大のお買い物。
Recipe Plate | 4×S$16.90 |
最後の目的地はマーライオンパーク!と、ここからはタクシーで。
朝の荒天はどこへやら、もうすっかり良い天気で、肩も顔もチリチリと焼けて来る中、対岸のマリーナベイ・サンズがたいそう綺麗に見えた。
ああ、あそこで泳いだりしたんだねぇ……としみじみ眺めると、足の裏がゾワッとする。やっぱり構造的に頭おか(以下略
帰国してから知ったのだけれど、マリーナベイ・サンズは、建設に日本の企業も入札を検討したもののその難易度の高さに辞退したのだそう。で、受注したのは韓国の企業。しかも、工期前倒しで予定より短い期間で完成させたのだとか。
それを知ってしまうと……次に泊まる機会は、そう簡単には訪れない(少なくとももう自分は宿泊先の選択肢に入れない、入れられない……)かな、と。
ともかくも、マーライオンパーク。
だんなは2回も出張でシンガポールに来ているのに、「1泊3日」みたいな弾丸出張ばっかりで、結局一度もマーライオンを見ることはできなかったのであるらしい。
今日も元気に水を吐き続けるマーライオンの周囲には、観光客がたくさん。サリーをまとったインド人の団体観光客も、ずらりと並んで集合写真を撮影中。
でっかいマーライオンの背中側には、人間の背丈サイズの可愛いミニマーライオンも。ちょっと可愛い。
「これが本物」という説もあるらしく、ちらっと調べたのだけれど、「本物」はミニじゃなくてでっかい方ので間違いはないみたい。
立地が悪くなって正面から見えなくなったり、水が出なくなったり、落雷で顔が欠けたり、色々と歴史があるマーライオンだけど、今は場所も素敵だし、正面からもばっちり見えるようになってるし、良かったねぇ。
正面からの写真も撮ったけれど、右の写真の角度からのも素敵だな、と。
「友達への土産に、マーライオングッズを買って帰るんだ」と言っていた息子とだんなは、中華街でやたらと可愛いマーライオンぬいぐるみを買ったり、マーライオン型ドリアン味チョコレートを買ったりしていた。
ぬいぐるみが、なんか、「これは白海老かな?」という感じで可愛かったりして。
カジノは大混雑
歩き疲れたところでホテルに戻り、お風呂に入ってのんびりしていたら、だんなが「せっかくだからカジノにも行ってみませんか?」と。
ホテル隣接のショッピングモールには、中央に巨大なカジノエリアがある。そも、マリーナベイ・サンズホテル自体が「カジノホテル」と呼ばれている。ホテル母体がラスベガスのカジノリゾート運営会社「ラスベガス・サンズ」なのだ。
なんでも、「500のテーブルと1,600のスロットマシーンが並ぶ、単独としては世界最大のカジノ」なんだってさ。
じゃあまあ、せっかくだから、と、夕飯に行ける恰好にして、小さなショルダーバッグ片手にだんなと2人、カジノにちらりと遊びに行ってきた。
カジノエリアに入る時も出る時も、入念にパスポートチェック。ゲート近くにはATMがずらりと並び、現金をおろそうとする人がけっこうたくさん。
思った以上に広大な空間で、思った以上にすごい人だった。
ポーカーにルーレットにバカラにブラックジャック、遊戯台がこれでもかと大量に並んでいて、そこに集う人々もかなりな量。
ラスベガスと違うのは、客層の半分以上がインドorアラブ系の人だったりするところかな……。
卓につく勇気などは全然なく(そも、遊び方知らない)、なんとなーく雰囲気だけね、と、数十ドル使ってスロットだけやってみた。
お札を投入して、「SELECT LINES」は最大にセットして、「SELECT BET PER LINE」は最低にセットして、あとはプレイボタン連打していくだけ。
5セントスロットでも、25ラインだと1回100円くらいかかっちゃうのである。
S$20が溶けるのなんてあっという間……と思いきや、最後の1回が小当たりして、なんだか知らないうちにS$15ほど戻ってきた。
ここでおしまい、と終了のボタンを押すと、バーコード付きの「CASHOUT TICKET」がにょいーんと出てくる。それをフロアの端に点在する専用機に入れると、記載の現金が戻ってくる仕組み。コインに換金する必要がなく、すごく気軽に遊べるようになっていた。
ちなみに、ペットボトルの水は貰い放題、紙コップに注いで飲むソフトドリンクも飲み放題(ただし氷は無かった模様)。
腰を据えて本気でスロットやりまくってる人あり、ルーレットに黒山の人だかりができている一角あり、その光景はラスベガスでも見た風景で、私が長居できる場所じゃあないな、と、しみじみと。
全部盛りフレンチ〜「Sky on 57」
昨日の夕食難民を反省し、かつ、一回くらいはホテル内で夕食摂るのもよろしいでしょう……ということで、今日、昼間のうちに予約してみたのは最上階のプール脇のレストラン、「Sky on 57」。
このレストランの外周は、立ち飲みコーナーも設けられたオープンエアのバーエリアになっていて、こちらもたいそう賑わっていた。屋外のソファ席は人気席みたい。
「セレブリティシェフ ジャスティン・クエックがご用意するのは、アジアの伝統の味をクラシックなフレンチスタイルでアレンジした、モダンで斬新なフュージョン料理」
……だそうで、「もう何がなんだか」という感じではあったのだけれど、メニューを見るとなかなか美味しそう。
アラカルトで注文する事も検討したのだけれど、「シェアコンセプトメニュー」なる、2人もしくは4人でシェアして食べるのが前提のコース料理があったので、せっかくだからと4人シェアの「Indulgence for Four」メニューを注文してみた。何しろメインディッシュが「Char Grilled M6 Wagyu Tomahawk Steak」だ。トマホークステーキという、名前がすごい。しかもここに来て、和牛。
出てきたメニューは、
- Symphony of Seafood
- Smoked mackerel parfait,
botan ebi, sea urchin,
Oscietra caviar,
Scottish salmon, French oyster, pickled vegetables
- JQ’s Signature Foie Gras Xiao Long Bao
- Iberico ham, baby abalone, superior golden broth
- Char Grilled M6 Wagyu Tomahawk Steak
- Roasted potatoes, sauteed vegetables, cos salad,
veal jus, sauce choron
- Chef’s Dessert
という感じ。そういえば、他のメニューは全部日本語併記だったけど、このシェアメニューは英語のものしか無かった。あんまり日本人が注文する類のものではなかったのかしら。
- Symphony of Seafood
最初のお皿は「魚介盛り」。
シェアプランということで、大皿が来るのかなと思ったら、大皿は最後のメインディッシュだけだった。
コース仕立てで綺麗なお皿を次々いただけて、見た目重視の母も御満悦。
写真では見づらいけれど、浅く凹みのある皿には白いムースが固められていて、その上に一口サイズの魚介が色々盛りつけられている。
スモークした鯖、ぼたん海老、ウニ、キャビア、サーモン、生牡蠣、ピクルス、などなど。
黒いぴらぴらしたものは、いかすみのお煎餅みたいなものだった。
うには甘くて美味しいし、生のぼたん海老も文句なしの新鮮さ。生牡蠣も美味しかった。
- JQ’s Signature Foie Gras Xiao Long Bao
そして、シグネチャーメニューなのだという、「フォアグラ小籠包」。
テーブル脇でうやうやしくスープ鍋からスープを注いで供してくれる。
金箔の乗った小籠包が2個と、小さな煮鮑、スープは白濁……というか黄金色に輝いていて、なんだかすごい。いかにも美味しそう。
そして小籠包の中身は、フォアグラとトリュフ。口の中がその2つの風味でいっぱいになる、旨味と香りの爆弾みたいな小籠包だった。スープにはイベリコのハムも使われているらしい。
なんかもう、言ってみれば「全部入り」みたいな状態で、「なんか下品だよね、組み合わせが……」という印象もあったというのに、これがなかなか絶妙なバランスになっていて、悶えるほど美味しかった。
こんな「美味しくてあたりまえだろう」みたいな組み合わせが美味しくて、く、くやしい……っ!という気持ち。
鮑もぷりぷりで旨味たっぷり。
- Char Grilled M6 Wagyu Tomahawk Steak
そして、めでたく焼き上がったトマホークステーキ。
「こんな感じで焼き上がりましたー」
と見せに来て、目の前でカットしてくれた。
ほんとに「斧」型の肉なのね。でっかい骨がついていて、
「最後はこれ、手で持ってしゃぶってくださいね。記念撮影してさしあげます♪」
みたいな事を、フロアスタッフに言われてしまう。
で、グリルしたトマトやじゃがいもと一緒に美しく盛りつけて、お一人様分はこんな感じで。
卓上には更に「cos salad」の大きなボウルもやってきて、ロメインレタスたっぷりの葉野菜のサラダも一緒に皿脇に盛りつつ、いただいた。
しっとり柔らかな赤身の肉は、シェフ曰く「ミディアム」で焼くくらいが一番お勧めとのこと。じゃあお勧めの焼き加減で、とお願いしたら、ばっちりな焼き色の、ローストビーフのような色合いの断面をした、完璧な状態で供されたのだった。
残ったお肉はこちらに置きますねーということで、このお皿。
さすがに脂身のところもあったりしたけれど、まだまだたくさん食べるところが残っていた(骨も)。
私も2切れほどおかわりして、あとはだんなと息子が2人がかりで頑張ってくれた。巨大なにんにく焼きも、少しだけいただいた。
- Chef’s Dessert
そしてデザートは、温かいザバイオーネソースとベリーのコンポートの上に、薄焼きのさくさくパイ生地、その上にバニラジェラート、という温度の妙を楽しめるもの。
表面が炙られていて、ちょっとクレームブリュレにも似た、乳製品好きには嬉しいデザートだった。
食後の飲み物はセットになっていなかったので、エスプレッソを貰っておしまいに。
なんでもシンガポールは16歳から飲酒可能だそう。
「息子にも飲ませて良いの?」
とだんながお店の人に聞いてみたら、「御家族のお許しがあれば」だそうで、息子も今日は一緒になってボトルの白ワインを楽しんでいた。調子に乗ってぐいーっと飲んで「やばい、眠くなってきた」とか何とか言っていたけれど。
Indulgence for Four Wine Cortr PGrigio13 Espresso Eng B'fast Tea Mineral Water |
S$668.00 S$95.00 3×S$6.00 S$8.00 4×S$4.00 |
レストランを出て見下ろすと、隣のガーデンの巨大オブジェが青く綺麗に輝いていた。
あそこで毎晩、19:45と20:45に「OCBCガーデン・ラプソディ」なる無料のショーが開催されているらしく、ちょっと気になっていたのだけれど、結局このホテルの滞在中に見に行くことはできなかったのだった。
今日、早めにディナーが終わったらワンチャンあるかも、と思っていたのだけれど、食事の終了がちょうど20:45。残念でした。