3月14日(火) ハウステンボス、チューリップ祭

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ラウンジ朝食

旅行先ではとっとと目を覚ます私も、週末からの疲れが溜まっていたらしく、6時過ぎまで爆睡。
 
窓からはハウステンボスのシンボルの時計塔が正面に見えて、なかなか良い感じに異国情緒感があった。朝食は、チェックイン時からお世話になりっぱなしのクラブラウンジで。
 
夕食と同じく、セミセルフサービスの形式で、スープとオムレツはリクエストすれば個別に用意してくれる。飲み物も自分で用意できるけど、最初に聞きに来てくれる。
 
ホテルヨーロッパ、クラブラウンジの朝食コーナー オレンジジュースとミルクティーを貰って、あとはセルフサービスの一角で色々貰ってきた。
 
利用客が少ないから、どの皿もこぢんまりとしてはいるけれど、清潔感があって、盛りつけも綺麗。
 
ミックスリーフのサラダ、季節野菜のサラダ(人参やスナップえんどう、ブロッコリー、カリフラワーなどなど)、鶏のサラダ、シーザーサラダなどサラダも豊富で、朝から野菜をしっかり摂ることができた。
 
びっくりするほど美味しかったのは、シーザーサラダ。ブッフェ台の皿の中身が寂しくなる勢いで(もちろんすぐに補充してくれる)、たんまりシーザーサラダをおかわりしてしまった。
 
ブッフェのフルーツ皿とは思えないコンパクトさ、かつ、美しさ。 温かい皿は「マッシュルームのクレープグラタン」という面白いものも。ソーセージとベーコンは1つの銀の鍋にまとめられていた。
 
左の写真、フルーツも、こんな感じにとてもコンパクト。
 
でも、オレンジとグレープフルーツ、メロン、パイナップル、ブルーベリーと種類豊富で、この他にもヨーグルトやドライフルーツなどの用意もあった。
 
ちなみに和風のおかずは、盛合せになった弁当形式になっていて(御飯と味噌汁は別途持ってきてもらえる)、ちらりと蓋を取って覗いてみたそれも、とても魅力的。
 
ぴかぴかのオムレツ。トマトソースは瓶詰めで。 トマトソースは小さな瓶詰めでやってきたオムレツは、こんな感じ。
 
テーブルロールをつまみつつ、スープはかぼちゃだったかな。
 
見慣れないガラスの瓶入りヨーグルトは、九州のメーカーの「牧場の瓶ヨーグルト」というものだった。プレーンのと宮崎マンゴーのと2種類あったのでマンゴーを食べてみたところ、上にクリーム層が薄く固まっているようなこってり濃厚な味わい。このヨーグルト、素晴らしく美味しくて、明日も食べようと誓ったのだった。
 
朝食後、ちらりと覗きに行ったロビー隣接の朝食会場は、団体客がけっこういたようでたいそうな賑わい。
 
料理の種類は色々あったようだけれど、あんまりガチャガチャしているのも好みではないし、「あ、ラウンジの朝食で良かったわー」としみじみ思ってみたりして。

チューリップの館でチューリップを食す

今日は1日、ハウステンボスの花巡り。
 
ハウステンボスでは入場ゲートの近くでレンタサイクルのブースがある。幼児を乗せる椅子つきのがあったり、家族4人で自転車をこげるものがあったり、種類も色々。ただ、レンタル料はけっこう高め。
 
嬉しいことに、ホテル宿泊者は1日2000円でレンタサイクルを借りられるのだそう。2人乗りの自転車を借りて、今日はそれでうろうろしてみた。
 

ハウステンボス」にて
レンタサイクル(場内宿泊者プラン) \2000

パレスハウステンボスは、週末からのチューリップ企画の準備中の模様 最初に訪れたのは、「パレス ハウステンボス」。
 
ここは「ハウステンボスの文化的象徴」なんですって。中心部より離れた森の中にあり、オランダのベアトリクス王女が住まう宮殿の外観を忠実に再現したものだそう。
 
内部は時期に応じて様々な展覧会を行っているそうだけど、あいにくと今は常設展のみの展示で、中庭も週末からの開催になる「チューリップ祭 スペシャルウィーク」を目前に諸々準備中、といった感じだった。
 
ずらりと並ぶ紫のチューリップのプランター。綺麗綺麗。 それでも地植えのチューリップは花盛りで、たいそう綺麗。
 
右の写真は、プランター植えの紫のチューリップのコーナーだったけれど、それでも充分美しかった。
 
チューリップはそれほど強い香りのある花ではないのに、これだけ植えられていると、独特の甘い香りが周囲に漂ってくる感じ。
 
館内では、面白いことに「食べられるチューリップ」なるものがカフェコーナーで供されていた。
 
1輪200円、ハーブ塩と、選べるソース(はちみつ、チョコ、ベリーソース)から1種類選択。ドリンクセットは+300円。
 
初めて食べました、生のチューリップ。 食べられるようにと品種改良されたチューリップなのだそうで、オランダではそこそこ普及している……とか。
 
「全部食べられるんですか?」
「葉と花粉部分はあまりお勧めしませんね……」
 
とのことで、でも一応、「毒じゃないなら」と全部齧ってみた。葉と茎は、うん、チューリップの葉と茎の味だったね……。
 
花びらはシャクシャクとした食感で、繊維っぽさも含めてレタスに似た感じ。でも香りはチューリップ。黄色より赤色の方が、アクが強い感じがした。ちょっとほろ苦さもあったり。
 
案外と塩が似合うし、でもベリーソースが一番食べやすかったかな。
 
花びらむしってわしわし食べていたら、近くを通りかかるお客さんたちがギョッとした顔でこちらを見るのがちょっと面白かったりした。

ハウステンボス」内「パレス ハウステンボス」にて
入場料(パスポート所持)
食べられるチューリップ
セット紅茶
2×\400
2×\200
2×\300

お昼はお気軽ブッフェ

チューリップを満喫していたら、そろそろお昼時。
 
「お昼……ホテル戻ってラウンジ行く?」
「えー、別のところがいいわぁ」
「ですよねー……」
 
と、昼食は引き続き自転車こぎこぎ、園内もう1つのホテル「ホテルアムステルダム」を覗きに行ってみた。お土産物屋さん、飲食店が並ぶ賑やかなエリアにあるそのホテルの1階にある「A Coeur Ouvert」がメインダイニングらしく、ブッフェ専門店であるらしい。
 
夜はフレンチフルコース予定だから、ブッフェとか止めようよー……と私は思ったのだけれど、母が乗り気だったので、ここで食べることにした。
 
ビールが進むおかずが多くて幸せでした でも、2700円のランチブッフェ、思った以上に良い感じ。
 
目の前で次々焼き上げていく「ハーブでマリネした雲仙豚の鉄板焼き」が美味しかった(ソースはオニオンとガーリックの2種類)し、皿うどんなどの長崎郷土料理もちょこちょこと。
 
和風のおかずが多かったのがありがたく、ビールの肴にぴったりな、「佐世保で水揚げされたヒラマサの刺身」「嬉野名物 温泉湯豆腐」「長崎産キビナゴと春菊のフリット」「春キャベツの中華風サラダ」「炙り赤エビと春野菜のサラダ バルサミコ風味」「トマト風味のフォカッチャでサンドした雲仙豚のリエット」などを、もぐもぐ。
 
「ホテル特製甘口カレー」「ホテル特製辛口黒カレー」と、カレーが2種類あったのに興味をそそられつつ、私は「やっぱりこれ食べなきゃ」とシメは皿うどんで。
 
デザートも自家製のものが色々あって、カスタードプリンにでこぽんタルト、フルーツポンチなど、しっかりお腹いっぱいになったし、美味しかった。

ホテルアムステルダム」内「A Coeur Ouvert」にて
ランチブッフェ(大人)
ランチブッフェ(シニア)
生ビール
\2970
\2640
2×\700

風車とチューリップ

風車とチューリップ。良い感じに異国な雰囲気。 そして午後も、自転車こぎこぎ。
 
チューリップが一番綺麗なのは「フラワーロード」というエリアらしい。
 
運河を挟んでこちらとあちらで、素敵な風景が広がっていた。風車が回って、良い感じに異国な雰囲気。
 
季節によって花を入れ替え、ここはいつでも花畑、なのだそう。 「春はチューリップ、初夏はベゴニアセンパフローレンス、夏はペンタス、秋はフレンチマリーゴールド、冬はパンジーなど」
 
と、このエリアはチューリップ祭りの今に限らず、いつでも花盛りなのだそう。
 
入口ゲート近くのエリアということもあってか、天気の良い今日、花畑のまわりはかなりの賑わいだった。
 
風車は中に入って、水を汲み上げている様を見ることもできました 風車はハリボテではなく本格的なもので、中では水を汲み上げている様を見ることもできた。
 
少し離れたエリアには菜の花畑もあって、その周囲にある子供向けの遊戯エリアはまた他とは違った雰囲気の賑わいが。
 
何本も見たミモザの木。ちょうど花盛りでした。 これはミモザの木。
 
「アムステルダム広場」付近に何本も植えられていて、ちょうど今が花盛り。
 
立派な「木」の状態のミモザを見たことが無かったから、母と2人、「綺麗ねぇ」とミモザ狩りも満喫したのだった。
 
そして午後2時過ぎ、そろそろ疲れたねとホテルに帰還。
 
部屋にはせっかく立派なダイニングテーブルもある事だし、お部屋でお茶でもしましょうかと、ホテルロビーで売られていたモンブランタルトを2つ買って部屋に戻った。

 
そして部屋で一休み。ボリュームのあるしっかり甘いモンブランでした。 部屋内のネスプレッソでコーヒー淹れて、ダイニングテーブルでケーキもぐもぐ。
 
甘さしっかりめのケーキで、マロンクリームの味も良い感じ。思った以上に美味しかった。

ホテルヨーロッパ」にてお買い物
モンブランタルト
2×\850

夜はフレンチ

お風呂に入ってゆるゆるした後、夕食はホテル内のフレンチレストラン「DE ADMIRAAL」で、一番軽めのコースのフランス料理を。
 
幸い、このお店は同内容でボリューム軽め(お値段はちょーっと安いくらいだけど)の設定もあって、母はそれにしてもらった。魚や肉の量が半分、といった感じで、めでたく私が手伝うことなく母も完食。
 
前菜4皿、魚料理肉料理にグラニテつき、更にチーズつき……と、久々のどっしりフルコースだった。
 
真鯛がシンプルな炭火焼きだったりして、あまり奇をてらった感じではなく、食べやすいフレンチ。
今日の内容はこんな感じだった↓

  • アミューズ 人参のピューレとコンソメジュレ 雲丹を添えて
  • イタリア産ミルクフェッドのテリーヌ ビーンズとモッツァレラチーズのサラダ
  • 貝類と山菜を海藻のジュレと共に 白ブドウ風味の泡を添えて
  • 白いんげん豆と甘酒のスープ カプチーノ仕立て
  • 長崎産真鯛の炭火焼き 春野菜のバリグール風
  • 薔薇のグラニテ
  • イベリコ豚セクレートのグリエ そのジュと香草風味のバター アスパラガスとタケノコと共に
  • 木苺香るピスタチオとチーズのミルフィーユ仕立て 濃厚なキャラメルアイス添え
  • かわいい小菓子
  • コーヒーまたは紅茶

ホテルヨーロッパ内「DE ADMIRAAL」のディナー。このお皿はミルクフェッドのテリーヌ。 ちょっと残念だったのは、貝の前菜の上に乗ってるのが「白ブドウ風味の泡」で、続くスープも「カプチーノ仕立て(ミルク味)」で、「泡ダブルかよ!」となってしまったこと、かなぁ……。
 
もうそろそろ"泡"のブームは終わっていいと思うのね……(私があまり好きじゃないだけなのだけど)。
 
ラウンジで何度かいただいていて思ったけれど、ここのお店のスープはぽってり系の「ちょっとゆるいピュレ」みたいな感じ。
 
スープっぽくはないものの、これが案外良い感じ。夕飯のいんげん豆のスープも、ぽってり系だった。アミューズの人参のピュレも、「ああ、うん、あのスープみたいだ」という感じで。
 
まるで牛肉のようなロゼ色に火が通ったイベリコ豚。美味しかったー。 母はグラスワインを単品で貰いつつ、私は「スパークリングワイン、白ワイン(重めのシャルドネ)、白ワイン(軽め)、赤ワイン」の料理に合わせたグラスワイン4種がやってくるペアリングコースにしてみた。
 
やけに酸が強かった赤ワインはあまり好みな方向ではなかったものの(こってりした豚には合ってたかも、確かに)、他は美味しかった。
 
で、メインディッシュでうっかり赤ワインを飲み干してしまって、その後にチーズがやってきたものだから、重めの白ワインを追加で貰ってしまったりして。
 
デザートもとても華やか。 とりわけ色鮮やかで綺麗だったデザート皿。
 
サクサク食感の生地に挟まれているのはピスタチオ風味の濃厚なチーズ風味のクリームで、添えられたキャラメルアイスも濃厚な味わい。
 
皿の端にはマドレーヌとプチマカロンも乗り、皿に小皿にチョコ菓子、フルーツゼリー、サブレもやってきた。
 
全部綺麗に平らげて、その後は「まだ間に合う!」とイルミネーションを見に再びハウステンボスへ。

ホテルヨーロッパ」内「DE ADMIRAAL」にて
Prelude
ワインペアリング
グラス白ワイン
\10450
\3630
\1760

光のオーケストラ

ハウステンボスを楽しもうと思うと、夜まで色々催しがあるので、なかなか大変。
 
プロジェクションマッピングのショーも見てみたいなと思いつつ、広い園内をいくつも回れる体力はなく、私たちは昼に訪れた「パレスハウステンボス」を再訪することに。
 
夜のパレスハウステンボスも、とても綺麗。 向かう道の木々もクリスマスばりにライトアップされていて、綺麗に照明が当たったチューリップ畑の中に浮かぶ宮殿は、昼とはまた違った美しさ。
 
ここでは夜間、15分に一度のスケジュールで「光のオーケストラ ジュエルイルミネーションショー」というイルミネーションショーを開催中なのだった。
 
綺麗なシンメトリーの中庭庭園は「オランダ・バロック式庭園」なんですって。
 
思った以上にキラキラのピカピカでした。 ちょうど前の回が終わったところで、庭園の正面のベンチに座って待つこと数分。
 
クラシック音楽をBGMに、庭園全体が、後ろの林も含めて色鮮やかにライトアップされ、噴水も音楽に合わせて動き出す。
 
明滅が激しくて、光量もすごく、思った以上に派手派手なショーだった。
 
てくてく歩いてホテルに戻ると、もう疲れてしまってあとは早々に就寝。ハウステンボスを朝から夜まで一日楽しむのは、なかなか大変……。