8月28日(火) 猫と炭坑の村へ

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古亭の老舗豆乳屋さん〜「新鮮豆漿店」

今日はちょっと遠くにお出かけ。
 
1955年創業の老舗豆乳屋さんです。 7時半過ぎの電車に乗りましょうということで、朝御飯は豆乳を食べに(飲みに?)行くことにした。

 
目指したのは、古亭駅の近くにある「新鮮豆漿店」というお店。
 
台湾の朝ごはんが恋しくて』という本が色々と素敵で、これに載っていた老舗の豆乳屋さんだ。
 
胸躍るメニュー。全部美味しそう! 饅頭系とか卵焼き、おにぎりもある。
 
食べてみたいものは色々あれど、やっぱり一番の目的は「鹹豆漿(しょっぱい豆乳)」なので私もだんなもそれを1杯ずつ。
 
忘れちゃいけない油条と、あとは卵焼きのクレープ包みみたいな「蛋餅」もひとつ。
 
店内にはいくらか食べられるスペースがあり、そして店頭にもテーブルと椅子があったから、外の方が涼しいねとのどかな店頭で朝食を楽しんできた。
 
油条と蛋餅。蛋餅にはとろみのある甘辛だれがかかってます。 油条は揚げおきだけれど、良い感じにさくさく食感、文句なしに美味しい油条。
 
オムレツをクレープ生地でくるんだみたいな「蛋餅」も、この手のお店の定番メニュー。
 
蛋餅そのものには味が無くて、添えられた甘じょっぱいたれを絡めつつ食べる。
 
理想よりちょっとすっぱめだった鹹豆漿でした。でもおいしかったよ! んで鹹豆漿は、濃厚で美味しかったけれど、理想のものよりちょっとすっぱめ。
 
おぼろ豆腐のように豆乳を固めるには酢が入るからどうしてもいくらかは酸っぱくなってしまうのだけど、でも、もうちょっと酸っぱくない方が嬉しいなぁ……という感じだった。
 
かき混ぜるとふわりと葱や干し海老が浮いてくる豆乳は、本場台湾で食べるとやっぱり格別の美味しさ。
 
鹹豆漿を平らげた後で、まだいけるなと「甘くて冷たいのひとつ!」と甜豆漿も1ついただいてしっかり飲んだ。淡い甘さでくどくなく、でも濃厚。美味しかった。
 
半端な英語よりも片言の日本語が通じてしまうのが、嬉しいような申し訳ないような。

台北 古亭「新鮮豆漿店」にて
鹹豆漿
甜豆漿
油條
蛋餅(原味)
2×30元
20元
15元
20元

朝食後は乗り換えに便利な東門駅に移動して、MRT1本で台北車站。
自転車に乗れると、こういう移動がほんとに便利。

猫と炭鉱の村に〜「猴硐」

猴硐に行ってきましたよー。楽しかった! そうして午前中は、片道50分ほどの電車に乗って「猴硐」に行ってきた。
 
ここは猫村。噂では100匹以上の猫が駅周辺に暮らしてるらしい。
 
私たちは早々に到着して、お店がオープンし始める10時半になると同時に帰ってきてしまったから(猫グッズ屋とかも沢山あったけどね)、あんまり人気のない猫村を散策することができた。
 
第一猫人(?)発見! 私たちが帰ろうとする頃には、ちょうど入れ違いで大量のお客さんがやってくるところだったから、早く行って正解だったかも。
 
というわけで、左の猫は駅の改札出てすぐのところに居た「第一猫人」(?)さん。
 
私が駅のトイレ(昔と違って台北の公衆トイレはとーっても綺麗になってました。安心して使えます。良かった……)に行ってる間に、だんながもふもふと触れ合っていた次第。
 
写真では見づらいけど、キャットウォーク付きの道なのです 改札を出て右に行けば猫エリア、左に行けば炭鉱エリア。
 
右の通路(線路上にかかる橋になってる)は、左右がキャットウォークになっていて、帰りにはここで涼んでいる猫さんたちも数匹いた。
 
立て看板やオブジェ諸々、全体的に惜しみなく猫推しなのがすごい。
 
事故か故意か。アスファルトの上にも肉球の跡。 これは事故なのか、故意なのか。
 
橋を渡ってすぐのところの小道のアスファルトは肉球まみれになっていた。
 
味わいのある古めかしい建物が山にへばりつくように並んでいて、その多くはお店だけれど民家もある。
 
民家の軒先も散策ルートの一つになっていて、ちょっと不思議な感覚を抱きながらぐるりと一周、猫探しして歩いてみた。
 
背景も素敵で、良い感じの猫写真が沢山撮れますよ。ふふ。 首輪つきの猫は、大体がお店が飼ってる猫。
 
異国情緒溢れる背景も素敵だから、撮れる写真も味わい深くて良い感じ。
 
お店の猫たちは閉店中の店内の窓際、遊郭の遊女のごとく並んでこちらを見ていたりもして。一体何匹くらいいるのかなー。
 
どの子もなかなか良い体格。毛艶も良いです。 傾向としてはキジトラ柄が多いような。
 
でも黒猫もいるしブチもいるし三毛もいる。
会えなかったのはグレー系のと白猫と、という感じ。
 
村内の看板に「Don't touch」というものがあったから、猫に触ってはだめなのかなと思ったけど、その対象は多分、その看板近くの猫オブジェ(巨大)だったのだと思う。
 
眠いんだよ、邪魔すんなよ、と言わんばかり。 猫村自体の看板には「猫に触らないで」の注意事項は無かったし(人間の餌をあげないで、とかフラッシュ撮影はしないで、ごみは持ち帰って、なんて内容が書いてあった)、多分触っても大丈夫。
 
というか、全ての猫ではないけれど、「さあ撫でろすぐ撫でろもふもふしろ」と向こうから寄ってくる猫もたくさん居るから、こっちが拒否しても擦り寄られたり、頭や脇腹を押しつけられたりということが多々。
 
猫ではなく線路の向こうの廃墟を見ていただんなに「俺がここにいるのに何故構わない!?」とばかりに足に頭突きしてくるような子も居たりして。
 
子猫もいました!写真じゃわかりづらいけど生後2ヶ月くらいのが数匹。 警戒心が強くてあまり近くには来てくれなかったけど、子猫たちも。
 
今日も人間が来たぞーとばかりに遠巻きにされ、それでも興味があるのか一定の距離を保ってこちらを観察するように近づいてくる。
 
「遊ぶ?遊ぶ?」という風に果敢に近づいて来てくれた縞三毛の子猫が超絶可愛らしかった。
 
小道を歩けばこの光景。天国かな!? 小道を歩けばこの光景。
 
視界に入るだけで3匹いるけど、脇の草むらに更に1匹、右の水路に子猫が1匹……という感じ。
 
この猫密度ではあるものの、一応テリトリー的なものがあるらしく、威嚇し合ってフーシャー言ってる子らも、たまーに居た。
 
キジトラは自由な子が多い印象……なんでそんなに伸びてるの…… 猫飼いにはきっとお馴染みの、「足元までやってきて突然ばたりと倒れて転がる猫」もそこここに。
 
これ、「さあ撫でろ!構え!」という意思表示なので、それはもう、遠慮なくもふらせていただいた。
 
良いお腹してますね。実に良い。
 
せっかくなので駅の反対側にも行ってみました。これは猴硐瑞三煤橋。 さて、駅の反対側は炭鉱エリア。
 
今はもう石炭掘りはしていないけれど、当時の施設が廃墟として残っており、観光トロッコに乗ることもできる。
 
川の上に架かる猴硐瑞三煤橋は、上にレールが敷かれていて、かつて運炭橋として使われたものなのだそう。
 
建築物好きにはたまらない意匠で、プラスチックの透明な柵もついてるけど、橋からの眺めは(足元の一部は板の隙間が透けていたりして)なかなかにスリリング。
 
1920年に造られた、選炭場。廃墟好きの心に刺さります ここは選炭場の廃墟。
 
中には入れないけれど、横から上から、その姿は拝むことができる。
 
掘った石炭を上の橋からここに運び、鉄道に乗せる前にここで洗浄選別されていたんですって。
 
観光トロッコにも乗れますよ。ここが入口。 そんな炭鉱探検がちらっとできるのが、所要時間20分ほどのトロッコ、「猴硐坑休濶區」。
 
確か1人100元くらいだったはず。
 
この時間に出ると決まってるわけではないらしく、私たちと、もう1組親子連れが来たところで、ゆるくトロッコは出発した。
 
廃墟好き、スチームパンク好きあたりにぐっとくる風景……萌え……。 暗い炭坑の中には、炭坑夫のマネキンとか採掘を再現するような模型なども。
 
ゆるゆると進んでいくと2ヵ所の休憩&体験ポイントがあり、2番目のスポットで一旦トロッコは止まったのだった。
 
そこには採掘機の体験マシン、手押し車、レールの上を走る採掘機(?)に実際に触れるようになっていて、それがなかなか楽しい。
 
2人で力を合わせてえっさえっさレールの上を走る手押し車は、なかなかどうして難しかった。すぐに逆走するのよね……。
 
ネジクギ好きにも萌えるような資料的あれそれ。 資料館みたいなところもその休憩スポットにくっついていて、中には実際に使われていたのであろう機器が色々と。
 
中には日本製のものも多々あって、仕事でちょろっと石炭に関わっていた事があるだんなは「おー!〇〇だ!××だ!」と何やらとても喜んでいた。
 
トロッコ降り場にも猫! そして期待を裏切らず、トロッコを降りたところにもやっぱり猫!
 
私はかなりな近眼で、人の顔さえろくに見えないのだけれど、猫センサーがついているのか街中とかで「あ、あそこに猫がいる」と察知できることが多い。
 
でもこの村は、あまりに猫が居すぎて、「わあ!ここにも居る!」とびっくりすることが多かった。
ほんと、不意打ちのように居るんだよね、猫が。
 
そして廃墟の中には子猫団子が……。 帰りに再び脇を通った選炭場は、先には居なかった子猫が団子になって木材の間に詰まってた。
 
茶トラとキジトラと、母猫合わせて4〜5匹……?
 
望遠レンズでぎりぎり拡大して、「うーわ、いっぱい詰まってる!」言いながら写真を撮れば、ちょうどあと10分ほどで台北駅行きの電車が来るというタイミングだった。
 
これを逃すと次は1時間以上後。元の予定ではその後の便で帰る予定だったけど、ひととおり見て歩けたしちょうど良いねと台北に帰還することにした。
 
行きも帰りも、電車は余裕で座ることができた。
ガラガラってほどでも無かったけれど。

ぷりぷり豚足、あっさり魯肉〜「富覇王猪脚極品餐庁」

そうして午前のうちに再び市内へ。
 
今日は猫村がどんな感じか(どのくらい時間がかかるものなのか)予想がつかなかったので、午後以降の事は考えていなかったのだけど、「これなら美味しいもの食べに行けるね!」と、Tさんお勧めの豚足屋さんに向かってみた。
 
最寄りは松江南京駅。駅を降りたら、もうすぐそこ。
 
「そこの角曲がって……多分すごく混んでる店がそれだと思う」
 
そう言いながら歩いたら、ほんとに"すごく混んでる"店があって、笑うしかなかった。
 
12時を待たずして、すでにこの混雑。店頭はもう大変な感じ。
 
それが「富覇王猪脚極品餐庁」だった。
 
これ、店頭でお弁当を買う人が溜まっていて、それが混雑の一端でもあるみたい。中で食べる人は、店に向かって左側に粛々と列を作っていて、それが10人くらい……だったかな。それでも回転は早く、10分も待たずに入口脇のレジに着くことができた。
 
店頭は戦場です。いーい匂い。 料理はほぼ全て店頭にある感じ。ここで弁当も作るし、店内に運ぶ料理もここから出て行くものが多いように見えた。
 
大勢の手で、ひたすら豚足やら何やらがさばかれていく。
 
注文は店頭のレジ脇で、注文票の欲しいものに欲しい個数を書いて前払いで済ませる方式。
 
店のおばちゃんに「あそこに座りなさい」と指示されて支払い済の伝票を渡せば、あとは運んできてくれる。相席上等。
 
豚足は、開店後ものの30分で売り切れてしまうのだという「霸王腿扣」という腿の部分が一番の人気商品らしい。
あとは関節部分の「霸王腿節」、蹄の部分の「霸王腿蹄」。
 
今日は列に並んでいる目の前で、「霸王腿扣」に完売の札が表示されていた。
 
ぷるぷる豚足。見た目よりあっさりなんです。これは食べられるわ。 というわけで、これは「霸王腿節」。
 
ごろごろっと3塊が一皿で、周囲のテーブルはこの豚足1皿を1人で食べている人がほとんど。
 
私たちはどちらかというと魯肉飯目当てだったので(あとだんなはそれほど豚足が大好物ってわけでもないので)、豚足は1皿にしておいたのだった。
 
「あー、今度は早く来て腿のところ、食べてみたい」
としみじみ思っちゃうほど、皮がぷるぷる、こっくり煮えてるけど思いのほかあっさりな味わいの豚足は、おいしかった。すごーくおいしかった。
 
コラーゲンでそれなりにニカニカテカテカするけれど、思ったほどではないというか。
とろんふわんと、実に美味しく煮えていた。
 
魯肉飯は豚の皮入りなんですって。ぷるぷる食感、割とあっさり。 お待ちかねの魯肉飯は、こんな感じ。
 
今大よりも肉は細かく、そして魯肉の量はほんのり控えめ。
 
豚足同様比較的あっさり味の魯肉で、「脂じゃなくてコラーゲン」な感じは、女性向け魯肉飯という印象がある。
 
豚足もそうだけど、煮汁にアクっぽさが無くて上品なんだな。
 
冬には大根スープになる、筍スープ。筍ざっくざく! 夏は筍、冬は大根のスープ、せっかくなのでこれも頼んでみた。
 
豚骨から取ったんだろうなと思われるスープに、筍がざっくざく。
 
残念ながらスペアリブやあさりが入っているということは無かったけれど、あっさりシンプル味でこれも悪くなかった。
 
今回はこの後甘味巡りをするしと諦めたけど、きっと煮豆腐、煮卵も美味しいのだろうな。他のテーブルが注文していた爽口筍絲(筍のあっさり煮、かな)あたりも美味しそうだった。

松江南京「富覇王猪脚極品餐庁」にて
覇王腿節
魯肉飯
竹筍湯
90元
2×25元
2×35元

台北一とお勧めされて〜「冰讃」

ここからは自転車に乗って、いざ食べ歩き!
 
雙連駅の市場からほど近いところにあるのは「冰讃」というかき氷屋さん。
 
台湾好きの友人が「ここで食べたマンゴーかき氷が一番美味しかった!」と言っていたので、ならばと行ってみることにしたのだった。
 
幸いぎりぎり空席があるタイミングで、すんなり注文を終え席に着き、呼び出しブザーを持って出来上がりを待った。お客の8割が、その人気の「芒果雪花冰」を食べている感じ……かな。私たちが食べている間に、いつの間にか店頭には行列が出来ていた。
 
「冰讃」のマンゴーかき氷。確かにすんごく美味しかった……! 台湾産のマンゴーが、ざっくざく大ぶりにカットされて乗った、このかき氷の素晴らしさ!これで600円弱!
 
マンゴーのソースも冷凍マンゴーを使ったような味ではなく、マンゴーの果肉をジュースにしたのだろう、果肉とお揃いの味。
 
そしてたーっぷりの、コンデンスミルク。
 
ちょっとしたどんぶりサイズだったからだんなと半分こしたけれど、これ、1人1杯でも食べられたな……そのくらい、美味しかった。
 
ミルク味の氷が美味しい。くしゅりと、ミルクの香りが口中でとろけていく感じ。氷自体の甘さは控えめ。
そして何より、マンゴーそのものがとーっても美味しい。甘くてジューシー、繊維質も少なくてとても食感は滑らか。
 
この店、小豆氷やジュースも美味しいらしいので、次に来たら是非、他のメニューも試してみなくちゃ。

雙連「冰讃」にて
芒果雪花冰
150元

名物は燒麻糬〜「雙連圓仔湯」

次はここ!と「冰讃」からものの数十mしか離れていないところにある老舗甘味屋さん「雙連圓仔湯」が次なるターゲット。
 
伝統的な煮豆や蓮の実、白きくらげ、白玉などを入れたお汁粉やかき氷のお店。昔ながらの素朴な風合いのメニューが多く、名物料理の一つが「燒麻糬」。
 
お餅を低温の油で15分ほどかけて煮たものだそうで、ピーナッツパウダーがまぶされているのだそう。写真で見たそれがとっても美味しそうで、食べてみたいと思っていた。
 
メニューを見ると燒麻糬には、定番の甘いの(=甜)の他に、しょっぱいの(=鹹)もあるらしく、じゃあ両方食べてみましょうとどちらも頼んでみた。
 
お供にあったかいお茶(優しい風味で、これは茎茶なのだそう)も出てきて、かき氷の後はそれがしみじみと美味しかった。
 
「雙連圓仔湯」で揚げ餅を。懐かしい感じの、きなこ餅のような感じ。 手前が定番の甘い方、奥が、お店のおばちゃんに「これはしょっぱいのだけど良いの?」と確認されてしまった(あまり頼む人は居ないのかな?)しょっぱい方。
 
手前のは、ピーナッツ粉+砂糖+黒胡麻、奥のはピーナッツ粉+塩+黒胡麻+刻み海苔という感じ……かな?
 
思った以上にしょっぱいお餅が美味しかった。海苔が良いアクセント。
 
全然油っこくない、とまでは言わないけれど、でもさほど胃にはもたれない。お餅はふくふくと柔らか食感で、砂糖の味も塩の味も適度にマイルド。噛むとぴよーんと心地良く伸びるのがまた楽しかったり。
 
どこか日本の田舎の味にも通じるような、懐かしいような味だった。

台北 雙連「雙連圓仔湯」にて
燒麻糬(甜) 2粒
燒麻糬(鹹) 2粒
80元
80元

雨雲回避のお買い物

そろそろお腹もいっぱいなのだけど、でも最後に肉粥は食べておきたい……!と、更に自転車をこいで向かうのは迪化街。
 
15時まで営業と聞いていた「葉家肉粥」のお粥を食べてみたかったのだけど、あいにく到着した時には店じまいをしつつあった。まだ2時前だったのだけど「今日はもうオシマイ〜」と言われてしまい、ああ残念……と自転車にまたがったまましょんぼりの私たち。
 
しょんぼりなのは空模様も同様で、昼頃から怪しくなりつつあった空はどんどん暗くなっていく。心なしか気温も下がってきたので、
「……どうしよう。最後にお買い物行きたいところがあってさ。自転車でも行ける距離(約2km)だけど天気保つか不安」
と言いつつ、まあ何とかなるなると、そのまま自転車で移動した。
 
目的地は圓山駅近くにある「神農市場 MAJI Food & Deli」。
 
ぎりぎり小雨が降り始めたところで自転車を返却し、目当ての真新しい建物「MAJI MAJI」に駆け込むことができた。
 
飲食店やセレクトショップ風の店が並ぶこの施設、「神農市場 MAJI Food & Deli」は有機食材、自然派食品を扱うセレクトショップで台湾中の美味しいものが集められてるんですって。
 
普通のスーパーではあまり見かけない品が色々あって、凝ったパッケージのものも多く、お土産に買って帰りたいものがたくさん。
 
「神農市場 MAJI Food & Deli」で充実のお買い物。 なんだかお洒落な麺線の麺とか、可愛いパッケージのパイナップルジャムとか。
 
パッションフルーツゼリーとライチゼリー、肉骨茶のスパイスパックにそろそろ家のストックが無くなりそうだった八角と。
 
小瓶入りでお手頃価格だった烏醋は、「醋はお酢の事だから、これって黒酢だよね?」と買ってみたのだけれど、実はこれ、ウスターソースだったみたい。
 
まあ、それはそれで楽しいから良いや。家で色々使ってみよう。

圓山 「神農市場 MAJI Food & Deli」にてお買い物
吃果籽 百香果
吃果籽 鮮
私房小膳 肉骨茶
飛鳥 八角粒
白兎牌上烏醋(小)
格外農品 金鑽鳳梨果茶醬
澎湖海風日曬麵線
2×40元
2×40元
60元
12元
25元
230元
120元

そうして気がつくと、外は土砂降り。
 
幸いにしてMRTの駅は目の前なので、ここからは電車に乗って、「最後にパイナップルケーキ買って帰りましょう」と南京三民の「佳徳糕餅」に寄ってきた。
 
デパ地下などでもここのパイナップルケーキは買えるけど、本店には他の品が色々あるそうで。
 
あいにくな天気でも店内は大混雑で、大箱を大量に買って帰るひとがすごく沢山。
 
「佳徳糕餅」でお買い物。プリンもどこか懐かしい昭和の味的。 私たちはたいそうささやかな買い物だったけど、「牛奶酪餅」という美味しそうなものを買ったり、自分用に月餅買ったり、ホテルで食べようとプリンも買ったり。
 
戻るべきホテルはほぼ真南。
電車ではいまいち便が悪いしねと、最後の交通手段はタクシーで帰還した。
 
朝から活動して8時間、頑張ったわ。充実したわ。

「佳徳糕餅」にてお買い物
原味鳳梨酥
牛奶酪餅
鳳梨廣式月餅
雞蛋布丁(蛋奶素)
2×180元
3×30元
85元
2×40元

だんながコンビニで買ってきてくれたアイスコーヒー飲みながら食べたプリンは、カラメル無しのねちもち食感。
 
どこか昭和っぽい、懐かしい味がした。

今日もハッピーアワー

シャワーを浴びたりしてしばらく部屋でのんびりしてから、今日も昨日に引き続きハッピーアワーを楽しもうと夕方5時になるのを待ってホテルのバーに繰り出した。
 
上階のバーは雰囲気は最高だけど、ちょっと緊張してしまうよねと、今日はロビーフロアのカジュアルバーに行ってみた。
 
上階とは供されるおつまみも違いました。いずれにせよ、お洒落。 渡されたメニューは昨日のものと一見同じだったけど、一部違った内容だったよう。
 
2杯目に選んだ品は、昨日のメニューには載っていないものだった。
 
右のは「yuzu caipiroska」。
 
passion fruit green tea infused belvedere fresh grapefruit, fresh lemon、ですって。
 
可愛い缶入りのおつまみは、どちらもショートパスタを揚げたもので、片方はハーブっぽい味のフジッリ、もう一方はアーリオオーリオペペロンチーノみたいな味のエルボーマカロニ。
 
これ、美味しかったなぁ……「a night in taipei」。 だんながさらっと2杯目のビールを頼んでいたので、じゃあ私もと2杯目は「a night in taipei」。
 
ここ、「WOOBAR」のオリジナルらしいこのカクテルは、belvedere vodka, orange juice, fresh kumquat, and fresh lemon wireが入ってるそう。
 
輪切りのドライオレンジが満月のように浮かんだショートカクテルは、さっぱり柑橘味。
 
ウォッカベースだから、口当たりは良くてくいくい飲めるけど、ふわふわと良い気分になってくる。
 
日が暮れるにつれ、フロアに流れるダンスミュージック的な音楽の音量は大きくなって、そこここにピンク色の照明が灯りだして、なんというか、ホテルのロビーフロアの空気とは思えない不思議な感じ。
 
男性スタッフたちは相変わらず黒のピタピタTシャツだし。
この、そこはかとない「イケてる俺たち!」感が、どうにもくすぐったくて、そういうのがあんまり得意でない私たちは苦笑いしちゃうのだった。
 
たいそう利便は良いけれど、自腹で泊まるとしたら「W」はちょっと選択肢には入らない……かな。お祭りみたいで楽しいけれど。

ふなっしーも来たらしいよ〜「大來小館」

午後からの雨がさっぱり止まない夕御飯。
ここの魯肉飯も美味しいらしいよと、向かってみたのは東門の「大來小館」というお店。
 
ホテルからは外を歩かずにMRTに乗れるので、東門に着いてから「しまった!傘忘れた!」とダッシュで店まで移動した。
 
この店の近くにはちょっと気になる地ビール屋さんとか葱油餅の名店もあったりしたけれど、この雨ではあんまり寄り道できる感じでもないねーと、食前も食後も寄り道せずに、雨をしのげるところだけを歩くにとどまった。
 
「大來小館」にて、これは筍の炒め。台湾価格としてはとってもお高め。 美味しかったけど、なんだかすごーく高かった。
 
地元人にも愛されてる店と聞いたけど(実際そんな感じのお客さんも入ってたけど)、現地の人も「でもたっかいよなあ、ここ!」って思わないのかな……お安いメニューだけ選んで食べる感じなのかしら。
 
1皿1200円ほどの千切り筍炒めは、干し海老入りで旨味たっぷり。
でも、割と「普通の味」だった……かな。
 
でも味は良かったです。スープも、自家製腸詰も。 お店のおばちゃんが「自家製ヨ!」と言っていた腸詰は確かにすんごく美味しくて、スライスされた生にんにくと一緒に口にすると、ビールが進んでたまらない。
 
この店の名物らしい「虱目魚湯」は、虱目魚(サバヒー)のスープ。
サバヒーは台南名物で身の白さから英語では「ミルクフィッシュ」と呼ばれているそう。
 
淡水魚ということだけど臭みはなく、淡泊だけれど旨味もある。ほろりと口の中でほどけるような、美味しい魚だった。
 
台南ではお粥に入れたりつみれにしたり焼き魚として食べられたりしてるんですって。
 
魯肉飯、こちらはミニサイズで30元。 お目当ては魯肉飯だったので、やはり最後はこれを。
 
私は小サイズ30元。
 
肉on飯のシンプル構成で、肉はこんな感じにそぼろタイプ。
 
どこか馴染みのある味がするのは、おそらく揚げ葱(油葱酥)がたんまり入っているから、かな。私も家で魯肉を煮る時は揚げ葱を大量に入れるから。
 
中サイズの魯肉飯になるとメンマが乗りますよ。 中サイズになると脇にメンマも添えられて。
 
このメンマが淡い味で味わい深く、なかなか美味しかった。
 
初日の夕飯があまりに美味しくて安くて霞んでしまうけど、ここもちゃんと美味しいお店。
ただ、日本語メニューを差し出してくるおばちゃんがせっせと高いメニューを勧めようとしてくる感があるのが割と残念な店だった。
 
「1人最低120元は注文してね」という制約も、魯肉飯の名店なのに魯肉飯だけ食べて出ることは許さんという感じ。
我々は昼でも夜でも大概ビールを飲むし、おつまみも頼むから良いのだけれど、ちょーっと、もんにょりしてしまうのだった。

東門「大來小館」にて
竹筍炒蝦乾
香烤香腸
虱目魚湯(小)
魯肉飯 小
魯肉飯 中
台湾啤酒
320元
250元
90元
30元
50元
?元

レジの後ろの写真には、ふなっしーとDAIGOさんがおりました。 魯肉飯大会的なイベントで優勝したこともある魯肉飯ということもあってか、レジの後ろに貼られた写真には、ふなっしーとDAIGOさんが。
 
ふなっしーも食べた魯肉飯と思えば、こう、味わいも深くなる……かな……?
 
私とだんなの「今旅ベスト魯肉飯」は昨日の朝の「今大」一択。
それはもう、生涯ナンバー1魯肉飯と言っても過言では無いレベルで、あそこの魯肉飯は私たちのツボすぎた。
 
そうして、
「お部屋であったかい中国茶飲みたくない?」
「じゃあティーバッグどこかで買ってく?」
と、雨の東門から、ホテル足元の市政府駅まで戻ってから周辺をぷらぷらと。
 
そう、ホテルにはコーヒーとTWGのティーバッグ(ENGLISH BREAKFAST、CHAMOMILE、VANILLA BOURBONの3種)はあるけど、中国茶は置かれてないのだった。台湾なんだから凍頂烏龍のティーバッグも置いてくれると良いのにね。
 
カルディが「カルディ」って書かれてるの、新鮮です。 ホテルお膝元のショッピングモールでは、この秋にカルディコーヒーファームがオープンするんですって。
あちらこちらにこんな案内が出ていた。
 
日本では「KALDI」表示が当たり前なのに、こちらではあえて「カルディ」とカタカナ表示なのが面白い。
カタカナや平仮名がクールという印象なのかなこの地では。
 
この派手な赤いビルがW taipei。外見もえろいです。 帰り際、やっと雨が止んだみたいで外に出て、宿泊ホテルをぱちりと撮影。
 
この界隈は派手なビルが多いけれど、W taipeiも負けじと派手なこの姿。
 
お茶はめでたく三越の地下で買えたので、ホテルに帰ってお茶にした。
明日はもう帰国。3泊4日はあっという間だ。