8月6日(火) ホテルプールとホイアンの夜

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充実ブッフェでバインミー

蛙の声をBGMに眠り、鳥の声で目覚める朝。
 
朝5時頃に外に出てみればかなり涼しかったし、湿気もそれほどには感じなかったから、発ってきた千葉よりもむしろ快適なくらいだった。
え、ベトナムは避暑地でしたか?
 
朝食はロビー棟、1階奥のレストランで。
 
6時半オープンということで、日本時間だと8時半、すっかりお腹が空いていたので早々訪れた。
 
どこが良い?と問われ、ブッフェ台の近くが良いなとそういう席にしてもらい、結局5回の朝御飯、ずっと同じ席にしてもらっていた。
 
7時を過ぎれば続々と家族連れのお客さんがやってきて、前評判を目にしていた通り、やっぱり韓国人が多い印象だなあ、と。日本人もちらちら数組という感じ。
 
冷菜コーナーにいきなりイベリコハムの原木が置かれていて、毎朝スタッフさんがしょりしょりと削っていた。
 
料理はとても種類豊富で、その場で作ってくれる卵ステーションのコーナーには、並んでバインミー、汁麺、中華系蒸し物、それと謎の郷土料理のポップ札が。
 
インドカレーにインド米、肉料理に野菜料理、炒飯、炒め麺、あたりは全て日替わりらしく、毎朝内容の違うグリルものもあるのがすごかった。
 
長期滞在客が多いからだろう、5泊してもすっかり一巡とはいかなかったのがすごい。
 
日本食的なものはあまり無かったものの(白飯と味噌汁は無かった。白粥はあったけど)、日替わりの巻き寿司、おにぎり、握り寿司は必ずあった。
 
今日は野菜のキムパ、鮭のおにぎり?玉子寿司?という感じ。ちょっとお米も食べたい時に重宝した(何度かは食べたかな……)。
 
ハムソーセージのコーナーもこの充実ぶりで、後から思えば、この日は特に韓国人滞在客が多かったようで、"Mandu"(韓国の揚げ餃子)もあった。
 
若干悔しいことに、これがすごくおいしかったりして。
 
メモがてら、今日の日替わりメニューはこんな感じ。
 

日替わり生春巻
FRESH VEGETARIAN SPRING ROLLS (Gỏi cuốn chay)
日替わり炒飯
FRIED RICE OF YANGZHOU (Cơm chiên Dương Châu)
日替わり炒麺
STIR-FRIED NOODLE WITH SEAFOOD (Mỳ xào hải sản)
日替わり肉料理
STIR-FRIED BEEF WITH BLACK PEPPER (Bò xào sốt tiêu đen)
日替わり魚料理
DEEP FRIED FISH WITH THAI MANGO (Cá chiên sốt xoài Thái)
日替わりグリルもの
ROASTED GLAZED HAM WITH PINEAPPLE (Đùi heo muối bỏ lò trái thơm)
日替わりベトナム麺
DA NANG NOODLE SOUP WITH FISH CAKES (Bún chả cá Đà Nẵng)
 

というわけで、まずはこれでしょう!といきなりいただいてみたバインミー。
 
カウンターにはベトナムハムだとか香港台湾の肉髭に似た肉そぼろ的なものとか色々あって、好みなものを詰めてもらうこともできるのだけど、全部入りでとお願いして。
 
背後のオーブンで軽く温めつつ、写真にはあまり映っていないけれどs野菜もぎゅうぎゅうに詰まっているバインミー、毎朝食べたいおいしさだった。
 
パンが、ぱっと見普通のフランスパンなのだけど、フランスパンほどねっちりしておらずとても歯切れが良くて"そうそうこれこれ"という感じ。
軽い食感でほんとにおいしい。
 
滞在中に心から思い知ることになったのだけれど、このホテル、パンがすこぶるおいしかった。デニッシュ生地とかうっとりするほどさくさくで。
 
牛乳の類はローファットと普通のものに加え、最近ブームのオーツミルクにアーモンドミルクにソイミルクと全部で6種類くらい、ジュースはパッションフルーツ、ウォーターメロン(スイカ)、オレンジ、フレッシュグアバ。
 
ホテルで絞ったものなのか、パッションフルーツジュースが鮮烈に酸っぱかったり、グアバジュースが絶妙に生臭かったりしたのもご愛敬。色々飲んでみたけど、どのジュースもおいしかった。
 
厚切りハムに焼きパイナップル、Mandoに今日の温菜からタイマンゴー添え魚の揚げ物、牛肉の黒胡椒炒め、海鮮焼きそばなどなど。
 
飽きたらインド料理も行ってみたいと思っていたのに、"これはランチブッフェですか?"というほどの充実ぶりに、結局インド料理まで手を出す余裕がないまま滞在を終えてしまった。
 
デザートコーナーには、巨大なボウルに固められたクレームブリュレ(ほぼプリン、とてもおいしい)、フルーツプリン(今日はスイカ入り)、アーモンドプリンなど。
 
果物は梨(和梨っぽいの)、メロン、スイカ、パイナップル、ドラゴンフルーツ、ジャックフルーツ。
 
ジャックフルーツはドリアンの香りがして、そして全く甘くないというなんとも困った果物だった。ドリアンはあの匂いだけど甘いからおいしいわけで……、という。
 
ドラゴンフルーツも甘さは控えめ。パイナップルとスイカはとっても甘くておいしかった。
 
そして特筆すべきが、ずらりと並んだカップ入りヨーグルト、ベトナムメーカーの「Dalatmilk」(昨日スーパーで買った牛乳もこのメーカーのものだった)。
プレーンにアロエにピーチ、ブルーベリー、ストロベリーと、壮観な品揃え。
 
ピーチを試しに食べてみたところ、カップの底に果肉が入っていて、その果肉もおいしいし、ヨーグルト自体、なめらか濃厚、優しい味わい。
 
やばい、この朝食は何日続いても飽きないぞ……と朝から満喫まくって、てくてく歩いてお部屋に戻った。

ホテルで水遊び

今日の午前中は何も用事を入れていないので、さっそく海とメインプールに行ってみよう、と。
 
ヴィラを出て左手に200mほど歩けば道の向こうにこの景色。
 
緑がいっぱいだけれどホテルの敷地内は蚊もおらず、快適に歩くことができた。
 
レストランが入っている建物が併設されたメインプールは、各ヴィラにもプールがついているのになかなかの広さ。
 
やっぱり広いことは良いことだとばかり、小さな子供連れのお客さんたちで賑わっていた。韓国人7割、日本人2割……という感じだったかな。
 
今回のリゾート滞在、数ヶ月前に発売されていた「3COINS」の水遊びアイテムが本当に優秀で。
 
550円の浮き輪、1100円のフロート、1100円のフロートハンモック、どれもとても使える子で、色もシックで良い感じ。良いものを買ったなと、連日使い倒すことになった。
 
それらの空気入れはプールサイドにコンデンサーがあるからと、スタッフさんにお願いして、しばし水遊び。
 
ずらりと並んだデッキチェア、もちろんタオルも貸してくれる。
 
ちらりと行った海も、遠浅で透明度が高く、すこぶる綺麗、波も穏やか。
 
けれど顔をつけても小魚の姿はおろかナマコの影すら見えない、ただただ砂地だけが広がる海でちょっとつまらなかったかな……。
 
プールもあまり大人が寛ぐという雰囲気ではなくて、"プールグッズに空気を入れてもらう"というミッションも遂行できたしと、一度部屋に戻って今度は部屋のプールでちゃぷちゃぷしていた。
文句なしの広々プライベートプール、素晴らしいな……!

プールサイドのピッツァランチ

そしてお昼は、プールサイドの建物、「Beach House」の、セットメニュー"SLICE & SIP"を。
 
部屋に置かれていたリーフレットによると、
 

Three popular pizza flavors, paired with two local IPA beers inspired by Da Nang - feel free to mix and enhance your summer experience!

 
ということで、ボリューム的にもちょうど良いんじゃない?ということで。
 
ローカルビールのIPA2杯とピッツァ1枚のセット、IPAはレッドかゴールデンかの選択だった。
 
ピッツァも何種類かから選べるようになっていて、ここは定番のマルゲリータにすることにして。
 
卓上にはスターターのオリーブ乗せのパンもやってきて、これ、オリーブ自体が甘くて謎においしかった。というか、ここのホテルのパン、おいしいんだわ(何度でも言う)。
 
そうしてやってきたピザは、ナポリ風……ともちょっと違う、パンピザ風の、さくもち食感。
 
たっぷりチーズと、しっかり苦めのビールの組み合わせ。窓の外にはプールと海。とっても素敵。
 
しかし、ピッツァに添えられてきた赤いソースが、タバスコとかフレッシュトマトのソースといったものではなく、ナチュラルにトマトケチャップだったのがちょっと面白かったな……。

「Danang Marriott Resort & Spa, Non Nuoc Beach Villas」内「Beach House」にて
SLICE & SIP
₫550,000

世界遺産ホイアン・1

そして午後3時。
 
空港の送迎に来てくれた兄さんとLINEを交換していたので直接交渉して、片道30分ほどの距離にある古都ホイアンへ行ってきた。
 
ホイアンは帰りの足を見つけるのが大変ということだったので、「夜8時にここに迎えに来てね」と約束して。
 
風情のある旧市街エリアは交通規制がかかっていて、タクシーは立ち入れないホイアン。
 
主要な施設の見学にはチケットが必要で、チケット提示で5カ所の施設を巡ることができるそう(施設自体は20カ所以上ある)。
 
両替したいということで、往路に降ろしてもらったのは、エリアの東側にあるゴールドショップが集まるあたり。
 
このあたりから既に建物には雰囲気があって、どこかバタくさいようなヨーロッパじみた装飾が目につき始めた。
 
巨大な木が軒下を圧迫していて、歩道は歩道の用をなせないくらいにバイクがずらりと止められているのも当たり前の光景で。
 
この日はとにかく暑くて、体感、気温は35℃くらい。
ホテルを出る時に持って出た冷えた麦茶もあっという間にぬるくなった。
 
ともかくも、夕飯のお店(目当てはコム・ガーの名店)の営業が始まる17時まで町を散策しよう、と、チケット買ってまずは最寄りの「福建会館」に入ってみた。
 
貿易が盛んに行われていた17世紀頃、福建省からホイアンへ移り住んだ華僑達によって建設されたものなのだそう。
 
だから形式は集会所ではあるのだけれど、奥には神様(天后聖母)も祀られていた。天井には螺旋状のお線香がいっぱい。
 
この建物、床のタイル装飾が空間毎に異なっていて、それが実に綺麗だった。
 
扉のガラスの意匠も凝っていて、色合いといい、本当に美しい。
 
もっとねちっこく写真撮っておきたかったのだけれど、何しろ暑くて頭がぼーっとしてくるくらい。
 
なにか冷たいものを食べたいなあ……、と思っていたところで、だんなが「この近くにチェーのお店があるらしいよ?」と。

路傍のチェー〜「Chè Bà Thọ」

今回の旅行でとことんお世話になっていたサイト「Danang Holic」の中の記事、「【2023】ホイアンで絶対食べたい!ベトナム名物グルメ10選!ウエンちゃん厳選料理と予約可能な人気店も」を見ただんなが、「この近くにチェー屋がある」と。
 
目指して行ってみた、「Chè Bà Thọ」という路面の店は、もう、店というか、路上にこの看板が出ているだけ、みたいな。
 
天幕だけを張った路上に粗末なテーブル、その上にいっぱい、お鍋。
 
先客のお姉さんが2人、お碗を抱えて食べていた。
 
当然のことだけど日本語など通じない。というか英語も通じない。
 
とりあえず全部入りが食べたいなと、「ミックスのチェーをください」とgoogle翻訳さんにかけてみても、おばちゃんは「それはない」と首を振り。
 
ええと……?と、「おすすめをください」とお願いして作って貰った。
 
それがこちら。お値段2万ドンだから、120円ほど。
 
ココナッツスープに甘く煮た豆が何種類もと、茹でて潰したお芋みたいなものも?
 
あとは透明な寒天と、氷の欠片もそれなりに入っているから、ひんやり冷たい。
 
こういう国の外の店で氷って、お腹大丈夫かなー……と少し心配になったものの、喉渇いてたし身体は糖分を求めてたしで、口にしてみたら、これがもう、たまらなくおいしかった。
 
チェーってもっとこう、かき氷寄りなものと思っていたけど、これはもう、"冷やしぜんざい"とでも言うべきもので。
 
ざっくり下からかき混ぜればこんな感じで風景が変わった。
 
ベースはほの甘いココナッツミルク。お芋?とうもろこし?が粒あんみたいに溶けていき、大粒の黒豆も、大豆みたいな見た目の豆も、全部がふわっと甘く炊かれている。
 
甘い豆自体には日本人は全く抵抗ないものだから、あ、やば、おいし、と食べるというより飲むようにして平らげた。
 
チェーは結局、屋根のある専門店と言うよりはこうした路傍の店が多くて、ここ以外にはなかなか食べる機会がなかったなー……。
 
そして胃腸は全く問題なく、この先も一度も腹痛にも下痢にも悩まされることなくベトナム滞在を終えることになるのだった。

ホイアン「Chè Bà Thọ」にて
チェー
₫20,000

世界遺産ホイアン・2

そして再び古都散策。
 
目当てのコム・ガー屋さんの開店まではと界隈をうろうろして、チェックしていたチョコレート屋さんを見に行ったりした。
 
こちらは、ベトナムのチョコレート店と言えばここ、の「Maison Marou」。
 
店内涼しく、こんな感じにディスプレイもとてもお洒落。
 
なんでも2022年の世界のカカオ生産量のうち、ベトナムは30位に位置するのだそう。生産量自体は世界の0.1%しか占めていないものの、品質の高さには定評があるのだとか。
 
Marouは、ベトナムカカオに惚れ込んだフランス人が創業したメーカーなんですって。
 
チョコ好きな友人へのお土産含めて、自分用にもお買い物。だんなはアイスコーヒーが飲みたいと、アメリカーノを買っていた。

ホイアン「Maison Marou」でお買い物
DARK MILK 48% 24g
VANILLA WHITE 44% 24g
MINI CAPHE SUA BAR 24g
AMERICANO
2×₫60,000
24g ₫75,000
24g ₫70,000
₫55,000

続いて、「Alluvia Chocolate」でもお買い物。
 
こちらはチョコ5枚買ったら1枚無料プレゼントとのことで。ここのチョコもパッケージかわいかったな。
 
メコンデルタのほとりで手作りされてはじまったこちらのブランド、現在2代目の家族が経営していて、ハノイやホーチミン、ダナンなどに、10店舗の直営店を持っているそう。

ホイアン「Alluvia Chocolate」でお買い物
Chocolate DANANG signature 30g
Dark Chocolate SAIGON Signature 30g
Milk Chocolate 40 % 30g
Dark Chocolate Coconut 30g
Dark Chocolate 7% 30g
₫68,000
₫66,000
2×₫68,000
₫66,000
₫0

と、ここで、行きたかったコムガー屋さんに向かったのだけれど、営業しそうな気配がない。
 
店頭には貼り紙があって、それをよくよく眺めてみると、ちょうどここ5日間ほどは夏休みなんですって。あらら。
 
そういうことならと、頭を切り替えて明るいうちにホイアン観光を継続してしまうことにした。
 
こちらはホイアンと言えば、の「日本橋(来遠橋)」。
 
この界隈に来ると、日暮れが迫る中、もうかなりの人混み。暑さも相当なもの。
 
ここはホイアンきっての観光名所で、ベトナム紙幣にも印刷されている。
去年1年修復工事を行っていて、公開が再開されたのはつい数日前のことだったみたい。
 
約400年ほど前、当時ホイアンに住んでいた日本人によって建てられたそうで、橋のたもとには日本語の石碑がいくつも置かれていた。
 
そしてこちらは、日本橋すぐ近くの「フーンフンの家(馮興家)」。
 
ここは、ホイアンの最も美しい古民家なのだそう。
 
約200年前に貿易商人の家として建築された木造の建物、当時は桂皮は塩、シルク、陶器等を扱う商店だったのだとか。
 
はベトナム、柱は中国、屋根は日本と3国の建築様式が融合した建物は、内部も独特な雰囲気に満たされていた。
 
この家、今も8代目が居住しているのだそうで。
 
じわじわ日も暮れつつある中、界隈の客足は増す一方。そろそろ疲れたね、と夕飯を摂ることにして。

川のほとりで名物を〜「Cargo Club Cafe & Restaurant」

ホイアンの夕飯はコムガー!と思っていたから、まさかの休業でどうしよう……と。
 
またもダナンホリックのサイトのお世話になることにして、「【2023】ホイアンで絶対食べたい!ベトナム名物グルメ10選!ウエンちゃん厳選料理と予約可能な人気店も」を参考にしつつ、ホイアン三大名物が全部食べられるという川沿いのお洒落店に行ってみることにした。
 
お店の名前は「Cargo Club Cafe & Restaurant」。
 
予約は無いんですがと行ってみれば、屋外のテラス席はどうですかと、川寄りではないものの、1つ内側の席に案内してくれて。
 
他の多くのテーブルには"RESERVED"の札が立ち、暗くなってくる頃にはあっという間に満席になっていた。
どうやら私たち、すごく良いタイミングにお店に入ることができたみたい。
 
正直なところ、観光地だし……と、それほどには期待はしていなかったのだけど、全部おいしかったしお値段も手頃だったし雰囲気もすごく良くて大正解だった。ありがとう、ダナンホリックのウエンちゃん。
 
食べたのは、メニューに掲載の説明つきで、こんな感じ。
 

CRISPY FRIED WONTONS WITH CRABMEAT (HOÀNH THÁNH CHIÊN)
Crispy fried wontons topped with a luxurious sauteed crabmeat, springs onion and tomato sauce
 
WHITE ROSE DUMPLINGS (BÁNH BAO BÁNH VẠT)
Five delicate rice flour dumpings filled with shrimp and mixed vegetables, topped with crispy shallots.
Served with sweet and sour dipping sauce.
 
CAO LAU (CAO LẦU)
Hoi An's most famous speciality. Thick Japanese udon-style noodles, Chinese-style char siu, French-style croutons and wonderfully fragrant Vienamese herbs.
 
CHICKEN & GINGER DUMPLINGS (BÁNH HẤP NHÂN GÀ)
Five steamed chicken & blue ginger dumplings.Accompanied by my Ms Vy's spicy 'XO' style dipping sauce.
 
FRIED SHRIMP SPRING ROLLS (CHẢ GIÒ TÔM)
Crispy fried spring rolls filled with ground shrimp, spring onion and glass noodles. Served on lettuce leaves with fresh Tra Que herbs and a sweet & sour dipping sauce.
 

 
ビールは、香港で飲むビールと言ったらこれ、のサンミゲールの生があったからそれをお願いすることにして。
 
最初にやってきたのは、揚げワンタン、CRISPY FRIED WONTONS。
 
ワンタンにはちゃんと海老のすり身?それとも肉?なフィリングがちゃんと包まれていて、その上にサルサのような甘酸っぱい野菜のマリネがいっぱい乗っている。
 
で、絶妙につけづらいけど、添えられた甘酢だれみたいなヌクマムソースをつけつつ食べる、という。
 
揚げワンタンなんて、所詮揚げワンタンだよね?と思っていたけど、見た目も味も華やかで素晴らしかった。乗った野菜にコクがあるのは蟹肉がたっぷり入っているからみたい。
 
こういう、フルーティーさのある料理とは思っていなかったから予想外な驚きで。
 
そしてこちらがホイアンと言えばの"ホワイトローズ"、WHITE ROSE DUMPLINGS。
 
浮き粉の皮の海老茹で餃子という感じのもので、これは大体想像通りなものだったけれど、トッピングの揚げ葱、揚げにんにくが香ばしいし、これフィリングが海老メインのと野菜メインの2種類になっていて。
 
包み方もかわいらしく、なるほどホワイトローズ、と納得な感じだった。
 
餃子となると醤油や酢が恋しくなるところ、添えられるのはやっぱりヌクマム。
 
そしてこれが衝撃のおいしさだった(だんな曰く、ベトナム旅行で一番おいしかったのはこれかもしれない、とのこと)、ホイアン名物麺料理カオラウ(CAO LAU)。
 
ルーツは伊勢うどんにあるとも言われていて、ベトナムにしては珍しい小麦粉麺。
 
説明によれば、「日本のうどんのような太麺、中華の叉焼、フランスのクルトン、そして香り豊かなベトナムハーブ」という組み合わせだそうで、ざらりとした舌触りの太麺に、甘じょっぱい(けれど伊勢うどんほどにはねっとりとした甘さはない)たれが、丼の底に潜んでいる。
 
ジューシーなチャーシューに、豚皮を揚げたみたいなカリカリクリスピーなものと、えびせん、そしてたっぷりの野菜。麺の下にはもやしもあった。
 
組み合わせの妙がすごくて、色々完成度高い。これはおいしい……と、食欲が治まらず、追加料理、2品。ビールもおかわり。
 
CHICKEN & GINGER DUMPLINGSは、色鮮やかなターメリック色をした餃子。
 
ソースはXO醤ベースでじんわり辛く、旨味たっぷり。
 
こちらはFRIED SHRIMP SPRING ROLLS、さくさく食感の揚げ春巻きは、海老の尻尾が覗いてた。
 
それ以外にも海老肉がしっかり入り、葱や春雨、定番っぽい春巻の具材ではあったけれど、風味がやっぱりベトナムで。
 
全部がちゃんと出来たてでやってきたのが本当、よかった。おいしかったなー。

ホイアン「Cargo Club Cafe & Restaurant」にて
HOÀNH THÁNH CHIÊN
BÁNH BAO BÁNH VẠT
CAO LẦU
CHẢ GIÒ TÔM
BÁNH HẤP NHÂN GÀ
BEER(San Miguel Pale Pilsen)
₫105,000
₫95,000
₫95,000
₫125,000
₫105,000
4×₫75,000

世界遺産ホイアン・3

そして日も暮れ、街中にランタンが灯り始める。
 
夕食のお店を出たすぐ目の前は、こんな感じ。
 
どこもかしこも幻想的に灯が灯り、川の光景の美しさは圧巻だった。
 
ちらりと覗いた路地の光景すらこんな感じで、なんだか異世界に迷い込んだような不思議な感覚になってくる。
 
ホイアンと言えばランタン祭りが有名で。
 
満月にあたる旧暦14日の夜、街中の照明をランタンの灯りだけにして過ごすという習慣があるんですって。
 
けれど普通の日でもこんなに綺麗で、土産物屋の店頭、ちょっとした裏路地の通路、あちこちに温かな光が灯っていた。
 
日が暮れてからが本番とばかり、街はそこら中が賑やかで。
 
夜の"日本橋"も、こんな感じにライトアップ。
 
夜のホイアンは、この日本橋の対岸の方がむしろメインで、そちらには屋台がずらりと並び、香港の男人街・女人街を彷彿とさせるような夜市が広がっているということだった。
 
そして川には数多のボート。
 
カラフルなランタンを掲げ、川面に灯籠を流していく。
 
船からと、川岸からと、灯籠流しは人気の観光アトラクションのようだったけれど、私たちはそれはすることなく夜市に突撃。
 
お店は山のようにあれど並ぶ品は似たようなもので、あまり唆られるものはなかったのだけれど、熱気活気がすごくて面白かった。
 
一体どこで判別するのか、5mおきくらいに「カバン!カバンあるよ!」「見るだけダイジョウブ!」なんて日本語での客引きがあったりして。
 
もしあったらチェーとか食べたかったけど、チェーっぽい屋台は見つからず。
 
衝撃だったのは、ぼやかしておいた、右の写真。頭つきのカエルさんの全身丸焼きが串焼きになって売られていたのだった。
 
妙にセクシーだわ……と、まじまじ見てしまったのだけど、さすがにあれを食べる勇気はなかった。隣のタコ足はちょっと気になったけれど。
 
この綺麗なランタン屋さんは、ランタンに囲まれた椅子に座って写真撮って良いよ、値段は〇ドンね!と、そういうご商売のお店。
 
なるほど映え写真用の商売か……と商魂たくましさに笑ってしまいつつ、遠景でぱちりしておいた。
 
最後は、20時にここねと指定していた場所で往路も頼んだ運転手さんに拾ってもらってホテルに帰還。
 
到着当初は、ベトナムの方が気温低いじゃん、避暑じゃん、なんて思っていてすみませんでしたというほどに、蒸し暑い夜だった。
けど、楽しかったな。
 
ホイアンは、またゆっくり来てみたい街。