7月14日(金) イカ焼き♪ねぎ焼き♪串揚げ♪

朝8時まで寝ているつもりが、なぜか6時に目を覚ましてしまう。
旅行中になるとついつい早朝に目を覚ましてしまう貧乏性な私。結局全員が目を覚ましてしまい、7時にほてほてと朝食を摂りに行く。ホテルのパッケージに含まれていた朝食ブッフェへ。
朝7時オープンの朝食ブッフェのレストランはオープン直後という時間に関わらず、グループ客やツアー客と思われるおばちゃんらで既に満員、びっくりしつつ少々待って着席する。

"フライングトマトカフェ"という名のこのお店、壁紙も食器も全部トマトのイラストだ。可愛い落書き調の顔つきトマトがそこかしこに飛び交っている。キュートなレストランだ。

ブッフェは何というか、ごく普通。パンの種類も普通、サラダやフルーツの並びも普通。……いや、あまり充実していない方になるかもしれない。シリアルも市販品の小さな箱そのままが置かれているし(やっぱりガラスボールにたっぷりと何種類も準備されているほうが嬉しかったりするのよね)。

これだけは目の前で作ってくれるオムレツコーナーからオムレツを貰う。マッシュルームや玉ねぎなど、好みの具を入れてくれる。
「チーズオムレツにしてください。あ、玉ねぎも入れてください。」
小皿に盛られた各種の具を見て、茶色い炒め玉ねぎがあるのを見てついつい玉ねぎも入れてもらってしまう。
温かい皿にオムレツを乗せてもらい、横のコーナーで野菜やベーコンで飾りつけしてケチャップを垂らして席へ。パンは好物のクロワッサンなどを持ってくる。紅茶にオレンジジュースに野菜サラダ。なんだか豪華な食卓になってしまった。

パン2個は多かったかも……と思いながら食していると、だんなが
「次のラウンド〜」
とか言いながらパンやオムレツを片付けた後にお粥や日本蕎麦、茶碗蒸しなどの和風メニューまで持ってきて食べている。きょ、今日も食べまくる予定なのに……まだ食うんかい、君……。

帝国ホテル "フライングトマトカフェ"にて
モーニングブッフェ
 オレンジジュース
 クロワッサン・チョコレートデニッシュ
 チーズオムレツ オニオン入り
 ジャーマンポテト
 にんじんのグラッセ、いんげんのソテー
 かりかりベーコン
 野菜サラダ
 プルーン
 西瓜、パパイア、メロン
 ミルクティー

今日はハードな予定だ。
何しろ梅田阪神の地下でいか焼きを食し、十三でねぎ焼きを食し、新世界で串揚げを食し、海遊館に行き、夕方には関空のホテルにチェックインしなければならないのだ。

「最初に十三に行って……」
「いやいや、そうすると午前の時間が無駄になる」
「なら、最初にいか焼き食って、串揚げも食って、かな」
「そうだな」

と、"如何にして全てを効率良く回るか"に神経は注がれて本日のスケジュールは決定した。"如何にしてお昼の時間に昼食を摂るか"などということには全く着眼されていないのがポイントだ。
朝食後まもなくにいか焼きを食い、その足で串揚げを食しに行き、昼過ぎにねぎ焼きを食べようというのだからめっちゃめちゃなのである。いつが昼御飯になるのか全く見当がつかない。

さて、そういう次第で9時半に帝国ホテルをチェックアウトする。
梅田への無料シャトルバスに乗り目指すは阪神百貨店。

地下1階にあるスナックパークでは、妙に安いモダン焼きやらカレーライスやらうどんやら蕎麦やらが売られている。立ち食いの高テーブルがいくつか並ぶ、東京だったら池袋駅構内あたりで見かけてしまいそうな光景だ。入り口そばにはいか焼きのコーナーが。ここのいか焼きがだんなの好物であるらしい。幼少の頃大阪に住んでいたことのある彼は、いか焼きと言ったらこれ!というものだったとか。

"いか焼き"は"いか焼き"としてちゃんとメニューにあるが、ここの名物は"デラバン"というものであるらしい。いか焼きに卵が入ったものであるというが、そもそも私はその"いか焼き"なるものを存じあげていないのだ。
「いか焼きって?御飯が中に入っているやつ?」
「それはイカ飯。」
「ああ、じゃあその御飯が抜かれてるやつだね。」
「それは焼きイカ!俺が言ってるのは"いか焼き"!」
「……むむむー。難しいではないか!」
「簡単だよ!」
とまるで漫才のようなやりとりをした挙句、結局どういうものなのか全く見当のつかないまま、だんなの購入した「デラバン」および「和風デラバン」と対峙する。

薄っぺらいお好み焼きのようなものを二つ折りにしたものが発泡スチロールのトレーの上に乗せられている。黄身を崩した目玉焼き然となった卵が表面に乗っており、ふわりとソースの匂いが漂う。小麦粉ベースの生地の中にはざく切りにしたゲソがうりゃうりゃと入っていて、和風版には万能葱の刻みも入っている(写真は和風デラバン)。
味もなんとなくお好み焼きだ。でも、イカの他にはさしたる具も無く、本当に簡単なおやつのような食べ物だ。ああ、子供の頃にこういうのおやつに食べたかったなぁ……という感じの味がする。

いか焼き食べつつ、マンゴープリンも食ってる私。
大阪デパ地下などに足を踏み入れてしまったからには、当然ケーキ屋に並んでいるマンゴープリンをチェックせずにはいられない。ホテルにまで持っていけそうな密閉パックのものを1個発見できたまでは良かったけれど、その後に持ち歩きのあまりできそうにないブツを1個2個と発見。結局包んで貰って、すぐそばのいか焼きコーナー脇でがさがさと広げてデジカメで撮影した挙句食ってる怪しげな女がここに登場することになる。

東京ではついぞ見かけたことのないモロゾフのマンゴープリンに、フルーツ屋然としたサンセラドールというお店のマンゴープリン。どっちもめちゃめちゃ美味しいというほど美味しくはなかったけれど、ばっちりレポートもメモ帳にしたためて、いざいざ次のお店にゴー。

梅田阪神百貨店地下1Fスナックパークにて
デラバン \ 170
和風デラバン \ 190

今日は金曜日。
大阪では"ノーマイカーデー"なるものが金曜日に実施されており、地下鉄が600円で乗り放題になるチケットが販売される。これを購入し、一路新世界方面へ向かう。

地下鉄に乗ってやってきたのは"動物園前駅"。
外に出るなりド演歌のテープが流れていて、パチンコ屋の喧騒が響き、路上で1枚300円のシャツが並んでいたりするちょっと(もとい、かなり)怪しいエリア。目指すは「ジャンジャン横丁」なるもっと怪しそうな通りであった。
雀荘や一杯飲み屋が並ぶ狭い商店街は、午前11時をまわったばかりだというのに既に酒臭い。立ち食いの一杯飲み屋には、すでにおっちゃんらが酒やビールのグラスを傾けてだべっていたりする。それが1人2人どころではなく10人単位でぞろぞろと目に付くのが恐ろしいところだ。ああ、しかも通りの隅には何をするでもなくおばちゃんまでが座り込んでいる。

「大阪で道におっちゃんがねてんのはフツー。おばちゃんがねはじめたらヤバいトコと思うて下さい。」
という『裏ミシュラン』の青木光恵のセリフが脳裏に蘇る。あああ、ここってヤバいとこですかやっぱり。ま、負けないぞー。串揚げを喰うのじゃー。

比較的清潔そうな、大きな窓から明かりが漏れている一店が目指す「八重勝」。既に若い女性の2人組だとか小学生くらいの子供連れのお父さんなどが一列になった席に並び食べている。

足が地に固定された丸椅子に親子3人並んで腰掛ける。カウンターには串に刺された野菜や肉などが並び、目の前にはステンレスの網トレイ、たっぷりのソースが入った四角い容器、キャベツのざく切りが入った容器などが並んでいる。
「何揚げましょ?」
との声に
「ビール1本と串かつとどて焼き1皿ずつね。あ、あとウーロン茶。」
とスラスラ答えるだんな。
すぐさまビールにウーロンにグラスが並べられ、アツアツの串がトレイに出されて怪しい白いタレのかかった串も一皿出てきた。串かつもどて焼きも3本1組、300円なり。

午前11時半、いきなり飲み出す私たち。昨日に引き続き、今日もかなりダメな人間になっているような気がするが、喉が乾いてビールが美味しいもんだからしゃーない。アルコールで顔色がほとんど変わらない私はともかく、だんなはすぐさま真っ赤になる。平日午前中に顔の赤いだんなはますますダメ人間っぽくなっている。

壁には白いボードに
「ソースの二度づけお断り 店主」
の文字が。「二度づけ」のところだけが赤く描かれたそれは、いつか本で見たとおりで、何やら感動してしまう。そうそう、二度づけは禁止で、串にソースをつけるのは、供されたときの1回きりなのだそうだ。ポチャリとつけて、そのまま食すべし。

"怪しい白いタレ"の皿が、どうやら「どて焼き」というものらしい。モツと思われる肉が串に刺さり、白味噌ベースのこってりと甘いタレが絡んでいる。ビールと交互に食べるとお互いエンドレスで進んでしまう危険な一品だ。

串までアツアツになっている「串かつ」は牛肉の衣揚げ。厚めの衣がたっぷりついて表面はサックサク。東京にも串揚げの店は数あるけれど大体が技巧を凝らしたものが1本ずつ恭しく供されるという高級店になっている。衣と具の間に隙間があるような、チープなチープな串かつは、だけれど私の心にグッとくる。ソース容器にちゃぽんと漬けて、ざっとソースを切ってからかぶりつく。……ああ、これだー。これが食べたかったのだー。お、美味しい〜。

朝7時にたっぷりの朝食食べて、つい1時間ほど前にいか焼きだのマンゴープリンだの食べているいるのはどこへやら、
「玉子2つに玉ねぎ2つ、とり唐揚げになす1つずつね〜♪」
とか追加注文。
「あいよぉ〜」
と気の抜けた声を出しながらも、店員さんがカウンターの具を取ってちゃっちゃと揚げてくれる。大きな輪切りの玉ねぎが2つ刺さったものに、玉子はなんとゆで卵1個がまるまる揚げられたもの。とり唐揚げは見た目焼き鳥そのまんまのような串を揚げてくれ、仕上げに塩胡椒をふってくれる。これだけはソース抜きで食べるものらしい。

大きな大きな卵にも分厚い衣がついている。串を持ちソースにどっぷり漬けて重々しくなったところでかぶりつく。ただのゆで卵に衣つけて揚げてソースつけただけなのに、めっちゃめちゃ美味しい。ビールが無くなってしまった空のコップを惜しみつつ、ウーロン茶を1本貰って飲みつつ食べる。
横のおねーちゃんたちはシューマイとかアスパラガスなんかを頼んでいて、それもめちゃめちゃ美味しそうだ。

20分ほどして、お店を辞する。親子で食った串は12本。お会計は1900円。
あうー、これが近所にあったなら。週に3日は通ってしまうのに。すばらしいぞ串揚げ。

新世界 "八重勝"にて
串かつ
どて焼
とり唐揚げ
玉子×2
玉ねぎ×2
なす
ビール小瓶1本
合計\ 1,900

新世界で串揚げ初体験の次は、息子サービスも兼ねて(←本当は行きたいのは私だったというのはヒミツ)天保山の海遊館へ。電車に乗ってどこどことベイエリアに向かう。

"大阪港"なる駅から歩いて5分程度のところに海遊館はある。入場料は大人2000円。決して安くはない施設だけれど、ここには大きな大きなジンベエザメがいるのだ。
巨大な巨大な水槽にジンベエザメやノコギリザメやマンタらが悠々と泳いでいる。私の大好きなマンボウもいるし、ラッコやイルカもたくさんいる。なんとも魅惑的な水族館だ。


巨大なジンベエザメ〜♪

最後のコーナーではクラゲの展示もやっていて、そのふわふわした美しさに私はすっかりトリコになる。
クラゲ、いいわぁ。部屋で5匹ほど飼いたい気分。……いや、ミズクラゲなら自宅近所の運河によく大量発生してはいるんだけれども。

館内を見た後は併設ショップでお買い物。
私はマンボウのマグネットを買い、マンボウのシールを買い、マンボウのピンバッジを買い、マンボウのネクタイを買おう……としてさすがに止めた。
やっぱり最後まではしゃいでいるのはだんなでも息子でもなく、私なのである。

充分にお魚を愛でた後は十三へ向かう。そう、本場のねぎ焼きを食べるために。

以前、東京でねぎ焼きを食べた際、それを記した日記をきっかけに教えていただいた「蛸のつぼ」を探して行く。十三駅、東口に出て徒歩1分ほど、目指す店はこぢんまりとしたビルの2階にあった。時間は午後3時、客足もまばらな頃合だ。

鉄板とたこ焼き板が並ぶ4人席につき、懸案のねぎ焼き、"すじねぎ"を注文。ついでに明石焼きの"五目"とミックス焼きそばも。そして今日2回目のビ〜〜ル。しかもジョッキ。小だけど。
遊びに来たとはいえ、こんなにビールばっか飲んでて良いのか私たち。

最初に来たのが明石焼き。白木の台にふくふくした黄色いたこ焼きが8個並んでいる。「五目」はたこ、肉、葱が入っているらしい。大きなたこと同じ大きさの牛肉、刻み葱が入ったたこ焼きはだしにつけていただく。あっつあつなのを厭わずにそのままばくりと食べ、はふはふ言いながら飲みこんだ後はビールを流し込む。久しぶりの明石焼き、肉入りなのが案外に良い組み合わせでとてもイケる。ちょっとしょっぱめのタレがまた結構イケる。

つづいて縮れのないまっすぐな太めの麺の焼きそば。イカや海老などがじゃかじゃか入った豪華なもの。ソース味の麺はちょっと甘めで、混ざるキャベツはシャキシャキとしている。焼きそばが無性に食べたかったらしいだんなに焼きそばの摂取はほとんど任せて私は次なる刺客、ねぎ焼きへ。

「醤油とレモン汁でお味つけてありますからね。」
とおばちゃんが持ってきてくれた大きな葱焼きは表面の醤油が焦げてえもいわれぬ良い匂いがする。
各自のコテで一口大に切り、そのまま口に持っていく。猫舌な私はちょっと困惑しつつ、それでも堪えてパクリといく。葱と生地の間に空気がたっぷり入ったような、柔らかなねぎ焼きだ。以前東京で食べたものの数十倍は美味しい、本場のねぎ焼き。あのときマヨネーズやソースがかかっていたのは間違いだった!とはっきり理解できた、レモン汁と醤油のナイスコンビネーション。甘辛い牛筋肉もほろほろと良い感じで、たっぷりの刻み葱とこれ以上はないくらいに良く似合っている。

美味しい!めっちゃめちゃ美味しいですよおばさん!
とお店のおばちゃんに
「東京から食べに来た甲斐がありました〜〜〜」
と言ってしまう。おばちゃんは
「あらあら、まあまあ」
と困ったように笑っていた。

美味しくて美味しくて、私は思わずねぎ焼きの半分以上を、ものすごい勢いで食べてしまった。
ああ、このお店が近所にあったなら……(またかい)

十三 "蛸のつぼ"にて
明石焼き・五目 \ 800
すじねぎ \ 1,200
ミックス焼きそば \ 750
生ビール小 \ 380 ×2

満腹満腹。胃をねぎ焼きで満たしたまま十三から梅田へ戻る。
地下鉄で難波に向かい、O−CATから関西空港へ。今日のお宿は関空日航ホテルだ。JALカードのキャンペーン中ということで、スイート宿泊50%OFFという企画に「これだ!」と飛びついてしまった日航ホテル。なにせ定価1泊90000円の部屋が45000円で泊まれるのである。かなりの清水ダイブ(=清水の舞台から飛び降りる、の意)ではあったけれども滅多に泊まれるもんじゃなし、まぁいいじゃないか。

午後6時前、無事チェックイン。
9階の"コーナースイート"が私たちの部屋だ。部屋を入るといきなり踊り場のような3畳ほどの空間、抜けるとパーティーションで仕切られたリビングとベッドルームがだだっ広い1部屋に収まっている。2人がけのソファや重厚そうなライティングデスク、ベッドルームの前面と左側は一面窓で、海がとても良く見える。うひょー。
バスルームもシャワーブースつきの広々したやつ。う、嬉しいなぁ。楽しいなぁ。
ひとしきり息子とベッドでぴょんぴょん飛び跳ねて遊んだり。

さて、さすがに数時間前に食べたねぎ焼きがボディーブローのようにじわじわと胃を圧迫しつづけていて夕食なんて考えるどころじゃなく、しかしこのまま寝てしまうのも物足りないと隣接する"エアロプラザ"なるショッピングエリアに赴く。怪しげなパック入りのマンゴープリンを1個購入。大阪に来てからマンゴープリン、大豊作だ。味はともかく。

で、スナックコーナーで551蓬莱のショップを発見。カウンターで麺や炒飯、定食を食べることもできるしお弁当も作ってくれるらしい。
「これだ!!」
と弁当を部屋に持ちこみ簡単な食事にすることにする。私は炒飯弁当、だんなは海鮮焼きそば。1缶の缶ビールを夫婦で分けて、息子には麦茶。スィートルームで弁当かっこむ、というのも相当ひどい光景だけど、ホテルの中で軽く食べられそうなものって見つからなかったのだからしゃーない。ていうか蓬莱好きだし。すまん日航ホテル。

ちゃんと注文を受けてから奥の厨房で作ってくれる蓬莱のお弁当は想像以上に美味しかった。
ホテルの部屋に持ちかえっても炒飯は火傷するほどアツアツで、しっかりパラパラになっている。おかずは海老のフリッターに甘辛いたれのかかった肉団子、鶏の唐揚げ。みんなで適当にお皿を交換しつつ美味しくいただく。そう、このお店には中でだけ食べられる250円のマンゴープリンがあったのだ。……明日行かなきゃなぁ(←まだ食べる気らしい)

エアロプラザ "551蓬莱"の
炒飯弁当
缶ビール

食事を終えて、ちょっとごろごろ。だんなはテレビをつけて阪神戦などをつけており「うおぉぉぉぉー」と拍手なぞしている。
「おゆきさん、7回裏だよ!ジェット風船だよ!」
と私に声をかけてくる。なんだかとっても楽しそうだ。

のんびりお風呂に入ったあとは、部屋にて夜のお茶会。お茶会と言いつつ飲んでいるのは冷たい牛乳だ。

本日の午前中、梅田阪神百貨店にて見つけたマンゴープリンに、通りがかってついつい買ってしまったバームクーヘン。「HARIE」という店名の、東京では聞きなれないこのお店の店頭では、大きなバームクーヘンがガラス窓の向こうにごろごろと飾られていて、それがなんとも旨そうだった。コーヒーゼリーやオレンジゼリーも、どれもこれもキラキラしてて美味しそう。ついつい試食のバームクーヘンに手を出してしまい、それがめっちゃめちゃ美味しかったのでついつい500円の一番小さな袋を買ってきてしまったのだった。バームクーヘンを持ったまま、串揚げを喰い、海遊館を歩き、ねぎ焼きを喰っていた今日の私。

「本日中にお召し上がりくださいね♪」
と店員さんに言われてしまったのでそのお言葉にしたがって今日中に全部食べちゃう。

ついつい買ってしまったマンゴープリン(あとはだんなと息子用にカスタードプリンとココナッツミルクプリン)についつい買ってしまったバームクーヘン。本日の戦利品を並べて小さな宴。
周囲に砂糖がまぶされたバームクーヘンは、どうやら中にもまぶされているようで柔らかくほんのり甘く美味しかった。マンゴープリンはいまいち……だったけど、しかしホテルの部屋でまでそんなに食うかね私たち。

食後、バブルバスにしてはしゃぐ私。ホテルのアメニティとして置いてあったパック入りのバスジェルをにょにょにょにょにょとバスタブに絞り出し、思い切り良くお湯を入れていく。沢山の泡がバスタブを満たしたところでおもむろに入浴。
「マリリンモンロォ〜♪」
と片足なぞを上げていたらだんなはベッドルームであきれた顔をし、息子は息子で「あわぁ〜」などと言いながら泡に掴みかかっているのであった。

バブルバスの後始末は、大変だ。泡が簡単には消えて流れないから一生懸命シャワーをかけて泡を消しつつ流さなきゃいけない。明日の朝にもお風呂に入る予定だし!と入浴後に一生懸命風呂洗いをしている私は、なんだか悲しい。

午後11時就寝。いよいよ明日はバリ島に行くのだ。