8月8日(火) 今日は夜市とお洗濯
お洗濯と洋風朝食〜「露西早餐」
6泊の今回の旅行。
しかも海で一日過ごすような旅ではなく、街歩きで汗まみれになって夜の外出前に着替えたりもするしということで、今日の午前中は、いざ、お洗濯。
ホテルのランドリーサービスに頼むには懐が痛すぎる量なので、コインランドリーを探して行くことにしたら、ホテル最寄りの24時間営業のはずの店は閉まってて。
知ってた、そういうことあるって知ってた……と、第二候補(当然複数調べてはある)の北側のお店に自転車走らせたら無事、やっていた。
洗濯乾燥まで一気にやってくれるものは少量サイズで1時間TWD60。
洗濯乾燥が別れているタイプのものは、洗うだけならTWD40という感じ。
乾燥にかけたくない品もあるからと、2つに分けて、洗いだけのと乾燥までのをそれぞれ回し。
自転車はいったん近くの駐輪場に返却して、涼しいコンビニでケミカルな味のフルーツ牛乳など飲みながらのんびり待っていた……ら、置いた自転車が速攻他の人にレンタルされて、最寄りの駐輪場が空っぽになりかけていることにアプリで気付き、慌てて別のところから借りてくることになったりした。
洗濯乾燥1時間モードは若干生乾きだったけど、もうこれで良いやと回収して、あとは部屋で干してしまうことにして。
朝食はちょっと遠出して魯肉飯?と考えていたものの、なんだかんだけっこうな時間になったので自転車圏内で行けるところをと調べて「露西早餐」という、朝からお昼すぎまでしか営業していない朝食特化のお店に行ってみることに。
サンドイッチやトースト類も鉄板焼麺も蛋餅もメニューにあって、その幅広い感じがすてき。
私は"コーン卵焼きトースト"と説明にあった玉米蛋土司、だんなはミートソース鉄板麺。
飲み物は酸っぱいものが恋しかったものだから、金桔檸檬(キンカンレモンジュース)なるものにしてみた。
だんなの前にやってきた麺は、どこかソフト麺のようなやわらかなスパゲッティのようなそうでないような麺に、やさしい味のミートソース。
日本の喫茶店の味に似て非なる、ちょっと面白い感じのものだった。
トーストは嬉しいことにホットサンドで。
スクランブルエッグにマヨあえコーンにレタスときゅうり、スクランブルエッグにケチャップもまぶされてる感じ?
レタスのしゃきしゃき感がよくて、これは私も今度真似してみようと思った。
キンカンジュースは本当に生のキンカンがごろごろ浮いていて。天然レモネードみたいだとおいしく飲んでいたら、底の方がなんだかしょっぱい?そして酸っぱい?んん?と思ったら、一番底に梅干しが沈んでた。
茶色っぽい粒が見えるなあとは思ってたんだけど……びっくりした……。
でも梅干し効果と柑橘のクエン酸効果あってか疲れも取れた感じがする。再び自転車乗って、ホテルに戻り。
バスルームの物干し紐活用したり、ハンガー全部使ったりして割と派手な感じの物干し部屋にしてから、昼御飯外出に繰り出した。
玉米蛋土司 肉醬鐵板麵 升級套餐(奶茶/紅茶(冰)) 金桔檸檬(冰) |
TWD45 TWD70 TWD25 TWD70 |
台湾風、野菜たっぷり海南鶏飯〜「慶城海南雞飯」
「忠孝新生と忠孝復興の間にカルフールあるよ」
「じゃあスーパー覗きながら自転車で行くか……」
と、またも自転車に乗って(もう台北滞在は自転車無しには活動できない私たち)、道中のカルフールに。
以前(5年前)は「頂好(Wellcome)」というスーパーがあった場所なのだけど、なぜか台北内あちこちにあったウェルカムはすっかり駆逐され、ほぼ全てがカルフールになってしまっている。
ともあれ、クノールのまだ買えてなかった玉子スープ
康寶 濃湯自然原味雞蓉玉米 TWD79
を見つけたので購入して。
道中通りかかった、「國立臺北科技大學」の建物がツタだらけで、というかツタだらけにする前提で壁面の装飾などがあるみたいな風情で?おおいに萌えた。
「東京幻想」さんのイラストみたいだなあ……と。
なんというか"もじゃもじゃ"で、もともと台北は緑豊かな街だけれど、ことさらにこの一角が緑のもじゃもじゃ……という。すてき。
そして、忠孝復興駅に隣接しているそごうの地下をちらっと散策。
デパート本体の営業時間開始は遅めだけど、デパ地下は9時からやっているとのこと。便利で良いね。
お洒落な食品売り場で肉骨茶の素をいろいろ見つけたので購入して。
巴生後街慶成肉骨茶 香氏新加坡肉骨茶 游建好白肉骨茶湯料 游建好肉骨茶 |
TWD160 TWD130 TWD85 TWD98 |
そごう地下には鼎泰豐もあり、店内飲食も可能だし、お弁当を買って帰ることもできる風になっていて。
ガラス張りの厨房の向こうで職人さんたちがせっせと小籠包を包みまくっていて、そのノリは完全に551蓬莱のようだった。
そしてお昼は一昨日の客家料理のお店のすぐ近く、海南鶏飯のお店、「慶城海南雞飯」に。
11時オープンの直前に到着したら、すでに持ち帰りの人やUber系宅配の人たちがたくさん店頭に。
店内飲食も開店するなり5割くらいはすぐさま埋まるくらいの人気ぶりだった。
メニューは2種類のみ、1號餐(無菜) TWD95と2號餐(有菜) TWD130。
違いは副菜の有無。
薬味コーナー(イートインの人はここから皿を渡される)から覗ける厨房には巨大なターンテーブル的なものがあって、お店の人が実にシステマティックに肉や飯や野菜を盛り付けていくのが見える。
ペナペナな紙の容器に自分で入れるソースは2種類。
唐辛子や葱入りの甘酸っぱいのと緑色の生姜ソース。
スープもセルフで紙カップに自分でよそう。冬瓜たっぷり。
片付けも「箸はここ!プレートはここ!」とわかりやすく分別の指示の貼り紙があった。
ふくふく柔らかい鶏肉も、鶏スープで炊かれたご飯も、おいしい。文句なし。
副菜は葱入り玉子焼き、青菜炒め、ピーナッツと湯葉の煮物、じゃがいもの細切り炒め、きゅうりの甘酢漬け、という感じで、日々内容が入れ替わっていくらしく。
鶏スープで炊いた御飯も、副菜のスープも、そして柔らかく火の通った鶏肉も文句なしの海南鶏飯なのに、おかずはシンガポール色が全く無くて、"台湾のお惣菜"風なのが逆に好ましいし、こんなに野菜たっぷりな海南鶏飯を食べたのは初めてのこと。
お手頃価格で、ぱぱっと食べられる定食という感じで、これはとっても良いなと思った。
"台湾らしい料理"かと言えば違う気もするけれど、来て良かったし、また来たい。
2號餐(有菜) |
TWD130 |
そして食後は地下鉄を乗り継いで市政府駅へ。
和え麺の「KiKi」のレストランが誠品生活ビル内にあり、そこにはお土産和え麺も売っているとネットで見たので行ってみたものの、スーパーで見る2種類以外は存在せず。
ネットで見た辣油味(?)とかは一体どこにあるのか……もうないのかな……謎。
ただでは起きぬとばかり、誠品生活の食材コーナーでここでも肉骨茶ミックスを2個購入。
香料共和國 潮州胡椒肉骨茶 香料共和国 南洋肉骨茶 |
TWD88 TWD88 |
真四角の箱のデザインがとっても素敵な「香料共和國」(写真左の2つ)は、30年近い歴史を持つ伝統的香辛料会社の「母指料王(マザーサムスピシーズ)」を起源としているのだそうで。
火鍋の素や鹹酥雞用のスパイスミックスなどから、スパゲッティ用のスパイスミックス、カレー粉まで。
パッケージが素敵だから、色々と買い揃えたい欲望が疼いてしまう。さして安いものでもないので、ここはぐっと我慢して。
そして、ホテルWの入ってる地下(だったかな?)には餃子の王将やカルディが。
前回台湾に来た5年前に「カルディがもうすぐ台湾に上陸するよー」と大々的に宣伝していたのを見ていたのでとても感慨深く……はなったのだけれど、看板にカタカナで「カルディ」ってあって笑ってしまった。
英語じゃなく、あえてのカタカナなんですね……(かわいい)。
王将の焼き餃子は6個でTWD75。300円ちょっとというところ。
桜海老と湯葉入りの青菜炒めとか、とんかつとか、皿うどんとか、メニューもいろいろあってちょっと面白かった。
そしてホテルの部屋へ戻ってからは、鋭意荷造り。
大量に買い物することを見越して家から折りコンとIKEAのトロリーを持参していて、お土産満載箱は無事完成。でもまだ余裕はありそうな。
プリンが美味しいかき氷屋さん〜「冰讃」
台湾最終夜の今日は夜市に行こうと、まずは雙連駅近く「冰讃」で遅めのおやつ。
目指す夜市にも人気のかき氷屋さんはあるみたいだったのだけれど、やっぱりここのマンゴーかき氷が恋しいな、と。
5人くらいが並んでいたものの5分程度で入店することができ、私は芒果雪花冰 TWD180、だんなは布丁牛奶雪花冰 TWD90を。
店内で食べている人がいて、
「え、なにあのプリン乗ってるかき氷、美味しそう」
とだんなが言い出し、メニューを見て「これだ」と。
カウンター上に張られた写真入りメニューによると、プリン氷は人気No.3なのだそう。
かわいいサイズの小さめプリンはお店自家製なのだそうで、しっかり卵味でちょっと固めなレトロプリン。
ミルク氷+練乳+プリンという、見た目はちょっと愉快な感じになっているけれど、幸せな組み合わせで、これもおいしいかき氷だった。
私は結局冒険できずに、いつものミルク氷+マンゴー果肉+練乳の王道もの(これが一番の人気品)にしたけれど、甘い甘いマンゴーがざっくざく、相変わらずの絶品ぶりで。
このお店のミルク氷は、士林の名店のように氷がフリルみたいにひらひらしているわけではなく、細かなふわふわしゃくしゃく系なのだけど、それもまた、口溶けが良くて素敵な味わいなのだった。
芒果雪花冰 布丁牛奶雪花水 |
TWD180 TWD90 |
環境に優しい観光夜市〜「寧夏夜市」
で、17時からやってるとネットで見た寧夏夜市を目指すも、17時ではなく18時と看板にあって、お店はまだ絶賛準備中。
記憶にある寧夏夜市の雰囲気から随分と様変わりしていて、なんでもこの夜市は2020年にリニューアルしていて、そもそれ以前、2010年に"最も環境にやさしい夜市を目指す"として大転換を迎えていたのであるらしい。
私たちが訪れたのは2008年のこと、雰囲気も変わっていて当然だった。
環境整備のために地下に濾過機を置き、全ての屋台のシンク下に生ゴミフィルターをつけ、使い捨てではない容器や箸を使っているのだそう。
とりあえず、周囲のコンビニやドラッグストアで時間をつぶしているうちにぽつぽつとお店が動き始めて。
チェックしていた"滷豆腐と滷肉飯も美味しい、雞肉飯が名物の店"、「方家雞肉飯」が早々に営業を始めた風だったから、裏手のテーブル席に着席して食べてきた。
これも2020年の夜市リニューアルの一環らしく、メニューには英語と日本語が併記されていてとても解りやすい。
"滷豆腐は絶対に頼め!"的なものを、台湾語で記された現地の夜市指南記事を読んでいたので、これは当然頼むことにして(でも"サイズが大きいから2人で1個で充分だよ"的なことも記されていたので1つにしておいた)、雞肉飯と滷肉飯を。
雞肉飯って、正直、肉自体はそれほど「おいしー!」というものではない(胸肉だし、あっさりぱさぱさな感じではある……)のだけど、確かにここのはタレの味が絶妙な感じがしておいしかった。
なんでもこの店、ミシュランビブグルマンも獲得している実力店なのだとか。
醤油だれも濃すぎず薄すぎずの適度な塩梅で、揚げ葱の香ばしさもしっかりあって。
でも特筆すべきは、こちらの2つの方だったかも。滷肉飯と滷豆腐。特に滷豆腐。
煮汁は五香粉っぽい風味が強めで、滷肉もとろとろ、美味。
豆腐のたれはいくらかとろみがついていて、味がしみっしみ、でも固くなったりはしてなくて。
残念ながらビールの持ち込みはできないお店だったので、さっさと食べて、直後にコンビニ駆け込んでビールを買って飲んだ。
まだデザートの時間ではない……と思いつつ、寄りたかったスープのお店は「6時半頃に営業開始だよ」と店頭に張り紙があったので、時間つぶしもあって甘味を挟むことに。
「花生捲冰淇淋」は、もちもち食感のクレープ風生地に、ひと抱えサイズほどのピーナッツヌガーの固まりをカンナで削った風なピーナッツそぼろと、ピーナッツアイスを巻いたアイスクレープ的お菓子。
店名通りの"花生捲冰淇淋"はTWD50、アイス抜きだとTWD40、アイスだけがTWD50……という感じっぽい。
1つください、とお願いすると手早くクレープを仕上げてくれる。
クレープの上、きな粉っぽく見えるのが削ったヌガー、その上に2スクープのピーナッツアイス、そして上に散らされようとしているのは、どこからどう見ても、香菜。
"パクチー乗せていい?"的なことを問われ、こくこく頷いたら思いのほかのたっぷり加減で巻き込んでくれた。
渡されたものがきっちり綺麗に柿の葉寿司風に巻かれたものだったから囓りかけ写真で申し訳ないのだけれど、断面、こんな感じ。
入れているところを見ていたから解るけれど、香菜が、アイスやケーキに添えるミントとかどころではない存在感、しっかりくっきり主張している。
ピーナッツアイスやヌガーは想像通りな味わいで、そぼろ状になったピーナッツヌガーが優しい味でとてもおいしい。
いや、でもここで香菜入れちゃうのかーというのは新鮮だし驚きだしちょっと不思議な感じもしたけれど、でもおいしかった。香菜好きには幸せな美味。
なんでもこのお菓子は宜蘭や九份あたりの名物なんですって。
さて、そろそろ目当てのスープ屋さんも開くのでは?とお店を訪れれば、裏側のテーブルスペースの近くに待機列が出来つつあって。
ほどなくオープンした「豬肝榮仔」に早々、座ってスープをいただくことができた。
ここは豚レバーのスープが名物で、豬肚(豚ガツ)スープと豬肝(豚レバー)スープと、ミックスの豬肝豬肚綜合湯(豬肝+豬肚+肉羹)の他は、ちまきといも餅くらいしかメニューがないというお店。
戦々恐々としつつもミックススープを頼んでみたら、これがすこぶる美味だった。
がっつりと臓物スープなのに全然臭みがなく、かといって物足りない味でもなくて。
屋台では、奥の大鍋にスープがたっぷり沸いていて、都度屋台の鍋に足しつつ、ボウルいっぱいの臓物がざくざく放り込まれていく。
そう、このお店もまたミシュランビルグルマンを獲得した屋台とのことで、創業は1950年とのこと。
レバーはしっかり"レバー!"という風味はあるのに嫌な方向の臭さはなくて、ガツもまた、ぷりんぷりんで。これは美味しいわ……!
しかし、日が暮れてなお、今の気温は余裕で30℃越えという感じで、夜市の通路は両側に並ぶ屋台からの熱気が凄まじく、いくら水分や塩を摂取しても頭がくらくらしてくる感じ。
これはあかん、と、おかず数品買って宿に戻って続きを食べることにした。
これが美味しそうじゃない?という感じで特段の下調べなしに適当に買ったのは、まず、「碳烤香腸」という、大腸小腸屋さんの腸詰(大を頼んだら2本に両断して、串刺して紙袋に入れてくれた)
奥の炭火っぽい台のところでぐるぐる巻きになった腸詰を次々炙り、仕上げの焼きを店頭でやって、大腸小腸(台湾風ホットドッグ。ローストしたもち米の腸詰にソーセージを挟んだもの)に仕上げたり、そのまま腸詰を渡してくれたりする。
せっかくだから雞排も、と、いくらか行列していた揚げ物専門店にも寄った。
メニューがこんな感じに盛り沢山、これとこれをくれと伝えると、後ろの揚げ鍋で揚げ直してから渡してくれる。
店名は「阿卡拉炸雞專賣店」で良いのかな。
こんな感じにずらーりと揚げ物。
地瓜はさつまいも、隣の"雞脖子"は何かと思えば鶏の首肉のようで。
雞排は、二度揚げ後に"魔法の粉"的スパイスをこれでもかとかけてくれて、そんなにかけたらしょっぱくならない?なんて心配になっていたのだけれど、全然、そんなことはなかった。
雞排の揚げ衣にはキャッサバ粉(タピオカ粉)が使われているそうで、それゆえに時間が経ってもサクサクカリカリ。
ともかくも早くホテルに帰りましょうと、本格的な賑わいになってきた夜市を後にして、地下鉄を乗り継いで帰還した。
「方家雞肉飯」の 雞肉飯 魯肉飯 滷豆腐 「柯宗花生捲冰淇淋」の 花生捲冰淇淋 「豬肝榮仔」の 豬肝豬肚綜合湯 部屋に帰って 「碳烤香腸」の 原味香腸大 「阿卡拉炸雞專賣店」の 雞排 台湾啤酒 |
TWD50 TWD40 TWD40 TWD50 TWD75 TWD55 TWD80 |
……しかしそれにしても、宿のお風呂の排水が全然だめなのは深刻で。
シャンプーを流すだけでもう床の段差から溢れそうになるのは本当に苦痛。
「どうにかして」って伝えても、「改善してみたよ!」とレターは貰ったもののさっぱり駄目なまま。
それでも私は部屋のシャワーの方が楽だからとシャワーで済ませたけれど、だんなは大浴場に行っていた。
そんなこんなで、2人してお風呂を出てから台湾啤酒飲み飲み、肉もの二次会。
雞排さくさく、腸詰はねっちり、もちもち。
中華の甘い腸詰って、なんでこんなにおいしいんだろう……もう大好物すぎて、うっとりしてしまう。
そんな本日の歩数は16418歩。
昨日の日記に書き忘れたけど昨日は11891歩だそう。よく歩いています。